ユーシン沢〜檜洞

- GPS
- --:--
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,381m
- 下り
- 1,149m
コースタイム
※林道及び登山道はそれなりにハイペース、沢は写真や動画をとりながらかなりスローペースで歩いています。
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
檜洞は「歩く沢」で、技術的に難しいところは(登り方にもよりますが)基本的にはありません。 丹沢の沢とは思えないほど渓相が良く、上越のそれにも匹敵するほどです。 魚影は非常に濃いので、釣りをされる方にもおススメです。 |
写真
感想
ヤマレコで記録が散見され、非常に綺麗と評判の檜洞。新緑の季節か秋に一度は行ってみなければと思っていたところ、今週末の天気が良さそうだったので遡行してみることにしました。
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前日仕事で終電となり出発は始発という辛いパターン。。。
まあ、癒し系の沢ということなので大丈夫でしょう(笑)
新松田駅発西丹沢行きのバスはかなり混んでおり、臨時便も出ていた。
玄倉バス停の先の登山ポストに登山届を投函しいざ出発。
ダム湖の水は綺麗とは言いがたいが、玄倉川の流れに入ると不連続的に水の色が青みがかった透明に変化し、変貌ぶりに驚かされる。
はじめ玄倉川はおだやかな河原で、緩やかに蛇行する流れと透明度の高い水が梓川を連想させる。
この林道は思いの外人気があるらしく、登山者のみならず、観光客っぽい人や釣師など色々な目的の人が歩いていた。
しばらく歩くと、境隧道を皮切りに、トンネルが次々に出現するようになる。中には壁が凸凹しており手で堀ったような感じがするものもあった。(最も長い青崩隧道は途中湾曲しているため暗く、ヘッドランプを使用)
玄倉ダムは噂通り美しい青色で、皆さん写真を撮っていた。これを目的で来ている方もいるのかな??
さて、そんなこんなでユーシンロッヂに到着。ここまで1時間45分。少々長めの準備体操だ。
ユーシンロッヂ裏側の小道をとおり、導水管を右に見つつ梯子を二つほど登ったりして、ユーシン沢入渓点に到着。(勢いあまって早く入渓しすぎると堰堤に阻まれると思うので注意)
入渓するといきなり深い釜を持った2mくらいの滝が登場。これは右のバンドを低めに辿って越える。それにしても滝の雰囲気が丹沢とは思えない。まるで上越の沢だ。
続いて長細い釜と2mほどのCS滝が登場。
見た目はそんなに難しそうでなかったのだが、CS(チョックストーン)のところがどうしても上がれない。オポジションにしても岩の配置が微妙。ということで、左上のバンドを見るが、こちらも残置ハーケン&スリングがあるものの岩が外傾していてあまり良い感じではない。簡単な沢だと思っていたのだが・・・
さっきのCSのところでハーケンを打ち足そうとも試みたが、あまりうまく決まらずそうこうしているうちに水流で体が冷えてきたので、残念ながら退却。少し戻ると左にルンゼがあり、ここから高巻くことが出来た。
んんー、登れそうだったのに悔しい!
さて、ここからは想定どおりの癒し系の渓相が続く。
透明の水とブルーの釜は噂通り、いや、それ以上の美しさだ。
そしてとても魚影が濃い。丹沢でこれだけ魚影が濃い沢は初めてだ。そもそも丹沢では魚影を見ないことが普通なのに・・・豊かな自然が残されている証拠だろう。
ユーシン沢と檜洞を分ける手前の滝(この沢で最も立派)で2名の釣師に会う。水流にジャブジャブ入っていく沢ノボラーと岩魚に気付かれないようにそっと竿をさす釣師とでは利害関係が真逆で、怒鳴られたとか石を投げられそうになったなんて記録もあったりして緊張するが、今日お会いした方は親切な方で、
「あっ、そこ竿置いてあるからひっかからないように注意してね〜」
とか声をかけてもらった。
結局この滝は写真だけ撮り、邪魔しないよう右岸の小尾根を高巻いて、トラロープの設置されたザレを下降して、ユーシン沢から分岐する檜洞に下り立った。
このあたりが非常に美しいところ。小滝や白い岩、苔が調和して、趣深い空間を創っている。写真や動画を大量に撮っているため、ずっとノロノロペースだ(笑)
そして、その先は巨岩帯一歩手前くらいの大きな岩がごろごろした河原を進んでいく。
気温が上昇してきて暑い!積極的に水に入りながら進んでいく。
ザンザ洞を左に分けると、見せ場の4段ほどの連瀑が登場。一番上の滝は右のリッジ状から巻いて登った。
この後も時折現れる小滝やナメを鑑賞しながら歩いていくと、沢は開け広河原状に。
今回は最短で尾根に上がるルートということで、標高1160m付近で本流左岸から流入する枝沢に入り、ここから詰めていく。
枝沢に入ってもナメがあったりして、実にサービス精神旺盛だ。
水を汲んで簡単な詰めを登るとシロヤシオの咲く稜線に到達!沢装解除。
ここからさらに300メートルほどの登りで檜洞山頂に到着。周辺にはオオバイケイソウが群生している。霞んでいるものの蛭ヶ岳などが良く見え、なかなかの賑わいだ。
後は、急な登山道をどんどん下り、お馴染みの西丹沢自然教室に戻った。(最近は熱心な登山指導員の方がいて、ここから登り始めるときはコース状況の説明などを(ほぼ自動的に?)受けることになる。)
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檜洞は薄暗い表丹沢の沢からは想像できないような美しく明るい沢でした。アプローチが少々長いですが、それを補って余りある、非常におススメできる内容です。
魚影が濃く、幕営適地も散見されるので、釣りもされる方は沢中で一泊してのんびり遡行するのも良いかもしれません。
orochi















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