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Yamareco

記録ID: 8778945
全員に公開
沢登り
関東

竜神ダムから登るおかめ山北東尾根(当初計画失敗、変更)、渇水期限定ルート、竜神峡、奥久慈

2025年10月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:37
距離
12.3km
登り
1,089m
下り
1,103m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:16
休憩
1:21
合計
9:37
距離 12.3km 登り 1,089m 下り 1,103m
6:59
48
7:47
7:48
17
8:05
8:18
39
8:57
9:00
124
11:04
11:10
171
14:01
14:45
94
16:19
16:31
3
16:34
16:36
0
16:36
ゴール地点
天候 くもり、時々雨
過去天気図(気象庁) 2025年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
竜神ダム駐車場に数台停められます。
コース状況/
危険箇所等
(コース情報)現在、がけ崩れの危険があるため、竜神大吊橋入り口手前から竜神ダムへ降りる道が通行止めになっています。

竜神峡の谷底を歩いているところではGPSの軌跡が暴れています。

−−− 
登はん要素の多いバリエーションルートです。

また竜神ダムの水量次第では今回の山行の序盤ルートは湖底に沈みます。

亀ヶ淵方面の竜神峡を見渡せ、筆者が「定点観測地点」と呼んでいる場所から峡谷を見たとき、水が溜まっている場合には歩けないでしょう。さらに渇水している状態でも天候次第では亀ヶ淵からすぐに浅瀬の中を歩く場合もありえるので、沢の足ごしらえがお勧めです。ただ今回の山行ではフエルトソールの必要性はほぼ全くなく、むしろ距離的には薮尾根歩きが大半を占めるので、地下足袋、筆者が使用したスパイク足袋がお勧めです。サンダルやローカットの靴では底なし沼(後述)で履物を持っていかれる危険があります。

まず、亀ヶ淵から入渓(?)し、竜神側沿いに筆者が定点観測地点と呼んでいる左岸林道のほぼ直下まで湖底(?)を歩いたのちに、右岸の枝沢のひとつに取り付きました。

竜神峡の下降は沢登り(沢下り)?としては初心者以前レベルですが、筆者が前進を断念した箇所、ちょうど「定点観測地点」の直下からは底なし沼状態になっており、うかつに足を踏み入れると水深(泥深か)によっては脱出できず進退窮まる、つまり溺死する恐れもあります。何とか泥の浅いところを探しつつ(それを見つけるのが難しかったのですが)、右岸に取り付きます。またそれほど泥が深くなくても、足ごしらえによっては靴が脱げて回収できないというこれまたかなり深刻な事態を招くことがあるため。足の置き場所は慎重に選びます。底なし沼は想定していませんでしたが、この点からも地下足袋は正解でした。

筆者は右岸の枝沢のひとつから登り返し、常陸大宮/常陸太田市境沿いの尾根を目指そうとしましたが、その枝沢の登はんは、チョックストーン(沢をふさいだ落石)がオーバーハングを形成しており、進めませんでした。亀ヶ淵へ引き返して終了も考えたのですが、枝沢の右岸を未練がましく見つめ続けていたところ、ジグザグに攀じていけば比較的安全に高度を稼げ、しかも右岸の桟道(断崖に取り付けた道で崩落しかけている)ではなく、掘削した廃道に出られそうな箇所を発見し、撤退を免れました。

右岸の安定した掘削道(但し薮化しています)に乗った後は、廃道沿いに釜が沢橋を通過しました。橋梁は安定していますが床板(コンクリート)は何枚か崩落しており通過の際には用心します。

湖岸をへつりつつ北東尾根に乗る弱点が見つかるかもしれないということで、釜が沢を竜神ダム岸まで下りたところ、予想通り最後は滝で、登攀具のお世話になりました。一方湖岸は切り立った断崖で北東尾根に湖岸から乗ることはほぼ不可能な様子でした。北東尾根に乗るだけであればこれは全く不要です。

滝を登り返し、廃道を暫く進んでみましたが、廃道は掘削道から桟道に変化し、ほどなくして崩落箇所にぶつかったため、前進を断念し、尾根に乗りました。ですので北東尾根の完全な末端にはたどり着けませんでした。より安全に北東尾根に乗るのであれば、釜が沢橋を渡った時点で正面の斜面を尾根に登り返すほうが斜度が小さく安全です。

尾根に乗ってからは、薮あり、アップダウンありのバリエーションルートですが、基本尾根沿いの獣道をたどるだけです。しかし里山独特の枝道があり、まるで異なる方角をおかめ山の方角と思いこませるような雰囲気もあるので、こまめにGPSで現在位置を見ながら正しい尾根に乗っていることを確認します。

山頂近くと山頂直下に壁がありますが、いずれも南(山頂に向かって左)に少し巻くと、潅木の多い浅い岩溝があるので、そこを登ります。

おかめ山からの下山路は、現在はハイキングコースとして整備されていますが、ここも紛れが多い(たとえば竜神峡に向いているように見える明瞭な林道は進まずに、踏み跡の浅い急登を進んだりとか)ので、GPSでのこまめな現在確認が必要です。特に伐採地のような日当たりの良い場所は踏み跡を薮が覆い隠している箇所もあり、ルートファインディングが少々必要です。

最終的に第2駐車場を目指すのですが、直前に大吊橋へのショートカットのような明瞭な踏み跡が分かれます。しかしこの先は薮こぎと登はんが待っていますので、楽にゴールすることを目指すのであれば、特に夕方は、第2駐車場を目指すほうがはるかに楽です。
一番心配していた竜神ダムの渇水状態は真夏と同じで、見た目は問題なし。
2025年10月05日 07:34撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 7:34
一番心配していた竜神ダムの渇水状態は真夏と同じで、見た目は問題なし。
亀ヶ淵から入渓し、竜神川を下っていく。ここは筆者が勝手に竜神峡Hピークと呼んでいる右岸の山への取り付き。この夏はここですでにジャブジャブだったが、秋になって水位が落ちていた。ここはまだ靴濡れせずに通過できた。
2025年10月05日 08:24撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 8:24
亀ヶ淵から入渓し、竜神川を下っていく。ここは筆者が勝手に竜神峡Hピークと呼んでいる右岸の山への取り付き。この夏はここですでにジャブジャブだったが、秋になって水位が落ちていた。ここはまだ靴濡れせずに通過できた。
先々週に猿渡沢をやったとき、これで通過断念かと思われた淵。その際、右岸に乗ってへつって通過を試みたら、、、
2025年10月05日 08:31撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 8:31
先々週に猿渡沢をやったとき、これで通過断念かと思われた淵。その際、右岸に乗ってへつって通過を試みたら、、、
鎖つきの右岸の廃道が現れた。ここは掘削道で、薮化しているが安定している。廃道を下っていくと、、、
2025年10月05日 08:40撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 8:40
鎖つきの右岸の廃道が現れた。ここは掘削道で、薮化しているが安定している。廃道を下っていくと、、、
なんと、ダムの中にダムがあった。ここから廃道は高度を上げていくので沢に降りた。
2025年10月05日 08:44撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 8:44
なんと、ダムの中にダムがあった。ここから廃道は高度を上げていくので沢に降りた。
ロックガーデンである。
2025年10月05日 08:47撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 8:47
ロックガーデンである。
普段歩き慣れていた林道の下にこんな景観があったとは。
2025年10月05日 08:50撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 8:50
普段歩き慣れていた林道の下にこんな景観があったとは。
廊下状態。そしてあの角を曲がるとあれがある。
2025年10月05日 08:55撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 8:55
廊下状態。そしてあの角を曲がるとあれがある。
先々週やった猿渡沢の入り口。猿渡沢橋の下で自撮り。
2025年10月05日 08:59撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 8:59
先々週やった猿渡沢の入り口。猿渡沢橋の下で自撮り。
巨岩体が続く。竜神廊下とでも呼ぼうか。
2025年10月05日 09:01撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 9:01
巨岩体が続く。竜神廊下とでも呼ぼうか。
だんだん砂地になり、
2025年10月05日 09:04撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 9:04
だんだん砂地になり、
遠くに定点観測地点が見えて来た。
2025年10月05日 09:05撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 9:05
遠くに定点観測地点が見えて来た。
これは竜神様の化身だろうか?
2025年10月05日 09:06撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 9:06
これは竜神様の化身だろうか?
初めて見る右岸の橋。
2025年10月05日 09:07撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 9:07
初めて見る右岸の橋。
定点観測地点の下までやってきた。
2025年10月05日 09:12撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 9:12
定点観測地点の下までやってきた。
ここまできて、足もとがやわらかいなと思っていたら、いきなり膝までずぼっと沈み動けなくなった。たしか、こういうときにはじっとしているのが良いのではなかったか、、?まず気を落ち着けて、ゆっくり足を運んで引き返してから、泥の浅そうなところを選んで右岸へ渡った。
2025年10月05日 09:16撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 9:16
ここまできて、足もとがやわらかいなと思っていたら、いきなり膝までずぼっと沈み動けなくなった。たしか、こういうときにはじっとしているのが良いのではなかったか、、?まず気を落ち着けて、ゆっくり足を運んで引き返してから、泥の浅そうなところを選んで右岸へ渡った。
湖底を進むのはここで断念した。
2025年10月05日 09:19撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 9:19
湖底を進むのはここで断念した。
ここからは山に入って北東尾根を目指そうと、そばの枝沢に挑んだが、最後のチョックストーン(沢をふさぐ大岩)がオーバーハングになっており、通過できなかった。
2025年10月05日 10:05撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 10:05
ここからは山に入って北東尾根を目指そうと、そばの枝沢に挑んだが、最後のチョックストーン(沢をふさぐ大岩)がオーバーハングになっており、通過できなかった。
廃道に乗って、崩落箇所を上から進もうとしたところ。眼下にチョックストーンを見下ろし、通過可能そうだが、廃道は足をかけるとぐらぐらだし、ハンドホールドも取れそうになく、この枝沢はあきらめた。
2025年10月05日 09:34撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 9:34
廃道に乗って、崩落箇所を上から進もうとしたところ。眼下にチョックストーンを見下ろし、通過可能そうだが、廃道は足をかけるとぐらぐらだし、ハンドホールドも取れそうになく、この枝沢はあきらめた。
つまり亀ヶ淵まで引き返して撤退かと思いながら、物欲しそうに枝沢の右岸を見つめていたら、急斜面をジグザグに登はんできそうな筋を発見した。やってみると、先ほどの崩落地点の先に安定した掘削道があった。竜神峡の神様、ありがとうございます。
2025年10月05日 10:19撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 10:19
つまり亀ヶ淵まで引き返して撤退かと思いながら、物欲しそうに枝沢の右岸を見つめていたら、急斜面をジグザグに登はんできそうな筋を発見した。やってみると、先ほどの崩落地点の先に安定した掘削道があった。竜神峡の神様、ありがとうございます。
道は安定していた。
2025年10月05日 10:21撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 10:21
道は安定していた。
途中小さな沢の出口に飛び出した。この右側が北東尾根かと思ったのだが、地図ではまだだという。地形図の間違えではないかと思ったが、地図を信用して先へ進んだ。
2025年10月05日 10:35撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 10:35
途中小さな沢の出口に飛び出した。この右側が北東尾根かと思ったのだが、地図ではまだだという。地形図の間違えではないかと思ったが、地図を信用して先へ進んだ。
看板の「あぶない」が何かおかしい。ここは今までのルートの中では危なくないほうだよ。
2025年10月05日 10:42撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 10:42
看板の「あぶない」が何かおかしい。ここは今までのルートの中では危なくないほうだよ。
なんだか、見た目は北東尾根っぽいのだが、これは地形図上ではP370へ続く尾根だという。
2025年10月05日 10:50撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 10:50
なんだか、見た目は北東尾根っぽいのだが、これは地形図上ではP370へ続く尾根だという。
掘削道は鎖も張られて安定しているが、薮化は進んでいる。そこを掻き分けていくと、
2025年10月05日 11:01撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:01
掘削道は鎖も張られて安定しているが、薮化は進んでいる。そこを掻き分けていくと、
橋に出た。
2025年10月05日 11:05撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:05
橋に出た。
釜が沢橋だ。
2025年10月05日 11:05撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:05
釜が沢橋だ。
床板はところどころ崩落しているので、橋梁に乗るようにしてそろそろ歩いた。
2025年10月05日 11:09撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:09
床板はところどころ崩落しているので、橋梁に乗るようにしてそろそろ歩いた。
釜が沢の上流側だ。紅葉の季節に来たら絶景なのでは?
2025年10月05日 11:09撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:09
釜が沢の上流側だ。紅葉の季節に来たら絶景なのでは?
下流側。もしかしたら北東尾根の末端に取り付く弱点があるかもしれない。下ってみる。
2025年10月05日 11:11撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:11
下流側。もしかしたら北東尾根の末端に取り付く弱点があるかもしれない。下ってみる。
あっさりと滝に阻まれた。
2025年10月05日 11:16撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:16
あっさりと滝に阻まれた。
滝の落ち口までであきらめて尾根に乗ることも考えたが、せっかくここまで来たからということで、上流の大岩に支点を取って懸垂下降した。滝の落差は5mくらいで一番きついところは垂壁だ。
2025年10月05日 11:36撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:36
滝の落ち口までであきらめて尾根に乗ることも考えたが、せっかくここまで来たからということで、上流の大岩に支点を取って懸垂下降した。滝の落差は5mくらいで一番きついところは垂壁だ。
この角度で竜神湖面を眺めることは、カヌーツアーにでも参加しない限りありえないだろう。
2025年10月05日 11:37撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:37
この角度で竜神湖面を眺めることは、カヌーツアーにでも参加しない限りありえないだろう。
一方、北東尾根の末端のほうは断崖で、しかも桟道が行く手をさえぎっているからとても取り付けそうにない。
2025年10月05日 11:38撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:38
一方、北東尾根の末端のほうは断崖で、しかも桟道が行く手をさえぎっているからとても取り付けそうにない。
そのまま登り返すことにした。
2025年10月05日 11:39撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:39
そのまま登り返すことにした。
プルージック(今までブルージックだと思っていた)したスリングとハーネスとを結びながら登ることを試みたが、滝の流れの中では結びが決まりにくくて難儀した。ザイルの下側を持って結び部分をくびらせることによって、摩擦の効きがぐっと良くなった。
2025年10月05日 11:42撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 11:42
プルージック(今までブルージックだと思っていた)したスリングとハーネスとを結びながら登ることを試みたが、滝の流れの中では結びが決まりにくくて難儀した。ザイルの下側を持って結び部分をくびらせることによって、摩擦の効きがぐっと良くなった。
登り返し完了。
2025年10月05日 11:51撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 11:51
登り返し完了。
ここで目の前の斜面を尾根に登り返すのが一番安全。
2025年10月05日 12:06撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 12:06
ここで目の前の斜面を尾根に登り返すのが一番安全。
しかしもしや廃道を使って北東尾根の末端に取り付き可能かと、桟道を進んで見たのだが、、、
2025年10月05日 12:11撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 12:11
しかしもしや廃道を使って北東尾根の末端に取り付き可能かと、桟道を進んで見たのだが、、、
ここで終了。右側の斜面を登はんして尾根に出ることにした。幸い写真に写っていない筆者の後ろ側の斜面は、壁だけれども潅木がそこそこあり、遊んでもらった。
2025年10月05日 12:14撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 12:14
ここで終了。右側の斜面を登はんして尾根に出ることにした。幸い写真に写っていない筆者の後ろ側の斜面は、壁だけれども潅木がそこそこあり、遊んでもらった。
一番やばいところを通過し、竜神ダムを振り返った。
2025年10月05日 12:28撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 12:28
一番やばいところを通過し、竜神ダムを振り返った。
まもなく北東尾根に乗る。
2025年10月05日 12:35撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 12:35
まもなく北東尾根に乗る。
北東尾根の末端方面を望む。もう先へ進む気力は残っていなかった。
2025年10月05日 12:37撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 12:37
北東尾根の末端方面を望む。もう先へ進む気力は残っていなかった。
おかめ山へは、あとは尾根をひたすら歩くだけだ。薮がちで、アップダウンも有るには有るが、踏み跡は比較的明瞭だ。
2025年10月05日 12:41撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 12:41
おかめ山へは、あとは尾根をひたすら歩くだけだ。薮がちで、アップダウンも有るには有るが、踏み跡は比較的明瞭だ。
杉林の中はこんなにはっきりした尾根筋もある。
2025年10月05日 13:21撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 13:21
杉林の中はこんなにはっきりした尾根筋もある。
ここは三叉路。感覚的にはおかめ山は左だと思うのだが、なんだか亀ヶ淵方面へ行ってしまいそうな右が正しいルートだという。
2025年10月05日 13:27撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 13:27
ここは三叉路。感覚的にはおかめ山は左だと思うのだが、なんだか亀ヶ淵方面へ行ってしまいそうな右が正しいルートだという。
昨年、竜神峡Hピーク(筆者勝手に命名)からP370経由で歩いたときの北東尾根に合流した。
2025年10月05日 13:35撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 13:35
昨年、竜神峡Hピーク(筆者勝手に命名)からP370経由で歩いたときの北東尾根に合流した。
笹薮だが。掻き分けると下に踏み跡がある。
2025年10月05日 13:38撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 13:38
笹薮だが。掻き分けると下に踏み跡がある。
これが山頂直下の登はんだと思ってぬか喜びした。おかめ山東峰直下の壁を見落としたのはおかしいと思っていたら、
2025年10月05日 13:50撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 13:50
これが山頂直下の登はんだと思ってぬか喜びした。おかめ山東峰直下の壁を見落としたのはおかしいと思っていたら、
これは山頂を視界に捉える岩稜に出る壁だった。
2025年10月05日 13:55撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 13:55
これは山頂を視界に捉える岩稜に出る壁だった。
これがおかめ山東峰直下の岩壁。トップロープでやってみたい。
2025年10月05日 14:03撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 14:03
これがおかめ山東峰直下の岩壁。トップロープでやってみたい。
壁を左に巻いて、潅木つきの岩溝を登はんした。斜度はこんな感じ。但しホールドは安定している。
2025年10月05日 14:09撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/5 14:09
壁を左に巻いて、潅木つきの岩溝を登はんした。斜度はこんな感じ。但しホールドは安定している。
薮の先に東峰の標識(ひたちの国ロングトレール)が見えて来た。これで今日は死なないだろう。
2025年10月05日 14:13撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 14:13
薮の先に東峰の標識(ひたちの国ロングトレール)が見えて来た。これで今日は死なないだろう。
西峰のほうは若干眺望が悪い。北壁を登はんするとこちらに出る。
2025年10月05日 14:17撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 14:17
西峰のほうは若干眺望が悪い。北壁を登はんするとこちらに出る。
下山口は東峰からだ。東峰山頂で装備を解き、藪こぎウェアを脱ぎ、スパイク足袋からハイキングシューズに履き替えた。東峰からは、明山、武生山、篭岩山、男体山、長福山と眺望が良い。さて後はひたすら歩くだけだ。
2025年10月05日 14:44撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 14:44
下山口は東峰からだ。東峰山頂で装備を解き、藪こぎウェアを脱ぎ、スパイク足袋からハイキングシューズに履き替えた。東峰からは、明山、武生山、篭岩山、男体山、長福山と眺望が良い。さて後はひたすら歩くだけだ。
結構きつい歩きだったが、最後の林道までやってきた。竜神ダム第2駐車場へは、この建物の「前」を通って後ろの林に入る。林道風の道は民家の庭に続く私道なので注意が必要だ。
2025年10月05日 15:43撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 15:43
結構きつい歩きだったが、最後の林道までやってきた。竜神ダム第2駐車場へは、この建物の「前」を通って後ろの林に入る。林道風の道は民家の庭に続く私道なので注意が必要だ。
もうひとつの迷い。ここで左の明瞭な踏み跡を進めば、第二駐車場から登り返さなくても、ショートカットで吊り橋へ着けるかもという誘惑に駆られるが、とてつもなく悪い道が待っている。安全に、しかも早く楽に下山するのであれば、右側から第2駐車場に降りて登り返すことをお勧めする。
2025年10月05日 16:00撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 16:00
もうひとつの迷い。ここで左の明瞭な踏み跡を進めば、第二駐車場から登り返さなくても、ショートカットで吊り橋へ着けるかもという誘惑に駆られるが、とてつもなく悪い道が待っている。安全に、しかも早く楽に下山するのであれば、右側から第2駐車場に降りて登り返すことをお勧めする。
馬力神に無事を感謝した。ネットで調べて見たところ、馬力神を祀るのは、栃木、宮城、茨城など割と限られた地域であるらしい。通常は馬頭観音。しかも建立時期は幕末から明治にかけてだとか。
2025年10月05日 16:07撮影 by  SH-M17, SHARP
1
10/5 16:07
馬力神に無事を感謝した。ネットで調べて見たところ、馬力神を祀るのは、栃木、宮城、茨城など割と限られた地域であるらしい。通常は馬頭観音。しかも建立時期は幕末から明治にかけてだとか。
第2駐車場から竜神ダムへの下り口にたどり着いたら、立ち入り禁止に。すみません、もう国道に下って登り返す体力はありません。今回だけは見逃してください。写真はダム側の標識だ。
2025年10月05日 16:35撮影 by  SH-M17, SHARP
10/5 16:35
第2駐車場から竜神ダムへの下り口にたどり着いたら、立ち入り禁止に。すみません、もう国道に下って登り返す体力はありません。今回だけは見逃してください。写真はダム側の標識だ。
撮影機器:

装備

備考 スパイク足袋(沢および明山バリエーションルート用。ホームセンターで購入)、ヤッケ上下(ホームセンターで購入。藪こぎおよび沢用)、ゴーグル(ホームセンターで購入。藪こぎ用)、水泳用ゴーグル(沢で長い距離を泳ぐ必要が出た時用、出番なし)、ヘルメット、ピッケル、登はん具(ハーネス、ザイル30mを1本、ダイニーマ製スリング50cm2本、110cm2本、ナイロン製テープスリング120cm2本、ワイヤゲート式カラビナ数枚、ロックゲートつきカラビナ3枚、エイト環)ゴム引き軍手(商品名「タフレッド」)、防虫ネット、タオル、スマホGPS、ヘッドライト、行動食、水2L

滝の高巻きではハンドホールドの取れない土の急斜面をよじるので、夏でもピッケル必携です。

フェルトソールの沢靴は持っているのですが、もう10年履いていないのと、高巻きの急登にはフェルトソールは不利なので、今回はスパイク足袋をホームセンターで購入して使用しました。急登におけるグリップは土付きでも岩でもさすがだなと思いましたが、90度近い角度の登はんでのつま先での立ち込みは、アプローチシューズやアルパインブーツに比べると靴底(足袋底?)がやわらかく、足指の筋力頼りであるため、自分の実力では無理でした。また、滝のようにこけが生えているつるつるの岩でも同様にグリップはほとんど利きませんでした。

高巻きのルート次第では懸垂下降を必要とすることがあり、登はん具は必携です。今回は釜が沢の下降の滝を降りるため、30mザイルをフルに使って懸垂下降しました。滝そのものの落差は5m程度でしたが、離れた大岩に支点を取ったためです。(登り返す場合)支点が岩や、太い木を使うときにはスリング複数をカラビナでつないで使用します。ロックゲートカラビナの枚数は限られているので、ゲートが簡単には開かないようにテーピングテープで巻いて仮固定します。

滝の登り返しには長めのダイニーマスリングをザイルにプルージック結びし、ハーネスとつなぐことで自己確保しました。滝の流水に濡れてぴんと張ったザイルに対しては摩擦がしっかり利かなくて難儀しましたが、プルージックの下側のザイルを折り返して持つことで何とか解決しました。体重はプルージック結びしたスリングが引き受けるので、折り返しのロープを持つ手にはそれほど力は要りません。懸垂下降のエイト環に対して下側のザイルを持つの同じ理屈です。もちろん手を離せば滑落です。今思えばエイト環と組み合わせればもっと楽に登り返せたなと反省しています。

猿渡沢をやった2週間前と比較して、ブユとアブは激減していました。今回の山行は虫除けスプレー等は持ち忘れたのですが難儀することなく歩けました。唯一おかめ山山頂ではアブが若干いて休憩中に煩わされました。

一般に、秋はクモの巣が発達しているため、防虫ネットをかぶっているとくもの巣が顔に張り付くことを防げます。但し今回は極端にくもの巣が多くはなかったので手抜きしてかぶりませんでした。

感想

竜神湖渇水期限定ルート第2回だ。林道の(竜神湖水量の)定点観測地点を何度か行き来し、夏場の渇水状態を見ているうちに最初に思い立ったのは、当初この夏の目標としていた、そしてずっと逃げていた猿渡沢主要部分の遡行が、渇水状態を活用すれば湖底からから歩いてアプローチできるかも知れないと気がついたことだった。

猿渡沢遡行との湖底からのアプローチに次いで、もうひとつのアイデアが浮かんだ。約10年前にヤマレコユーザのkinoeさんが精力的におかめ山周辺を歩いていらした頃の山行記録に、おかめ山の北東尾根を詰めたら最後は湖にぶつかり、泳ぐしかなさそうな状態が見て取れたので引き返した由が報告されている。しかし渇水状態の今ならば、その湖からスタートすることも可能なのではないか。

崖が険しすぎるのと、末端は深そうな水の中だったため、尾根の末端に直接取り付くことはできなかったが、北東尾根に接する釜が沢の出口を経由して(正確には釜が沢を一旦出口まで下降してから登り返して)、形の上は湖底から北東尾根に乗れたので、これでよしとしよう。釜が沢橋の実物にお目にかかれたことも相当の幸運だったと思う。

途中底なし沼とほとんど垂壁状態の湖岸、チョックストーンがオーバーハングを作っていた涸れ沢に阻まれて、亀ヶ淵まで撤退かと思ったときに、文字通り一筋の光明とでも呼ぶべきルートが見つかったときには嬉しかった。竜神峡の神様に感謝したい。

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