開聞岳


- GPS
- 05:40
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 826m
- 下り
- 826m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 5:37
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ふれあい公園管理棟前に登山ポスト。よく踏まれた登山道。 |
その他周辺情報 | 民宿かいもん |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
---|
感想
おととい神戸から鹿児島空港へ飛び、その日のうちに霧島の韓国岳に登って、昨日は野湯巡り、その足で薩摩半島南端近くの開聞までやってきた。「民宿かいもん」は登山者の客にいろいろと便宜を図ってくれることや、食事がうまいことで評価が高いので、ここを登山前夜の泊地とした。サラリーマンの定年後にこの宿を始めたというご主人とひとしきり世間話をして、風呂に入ればもう晩飯の時間だ。食事はおかみさんの手作りだ。サーロインコロコロステーキの柔らかな食感に感動し、揚げたてのさつま揚げをほおばり、豚足のディープなうまみを味わい・・・うまいものの枚挙を始めたらこの記録は終わらない。普段より多い3組4人の客とホストの2人、みんなの会話も盛り上がってワイワイと過ごす。昔のアイドルといえば高田みずえがこの地の出身だとか(もはや、それ誰?の時代だが)。そういえば、おかみは何となく高田みずえに似ているような気もする。もともとは襖一枚でつながっていた昔のつくりの部屋に仕切りを入れた客室だが、いい調子で酔っ払ってすぐ寝入ってしまう我々であった。もとは古い家ではあるが、共用のトイレ、浴室など水回りはきれいに刷新されている。洗濯もでき、徒歩1分の所にはコインランドリーもあるので、大型の乾燥機で10分もすればきれいに乾く。野湯にまみれた衣類をきれいにかたずけられるのはありがたい。
翌日、6時過ぎには朝食を準備してくださり、早い出発が可能だ。台風22号が東に去って一安心と思っていたら、23号が早くも発生して接近中ということで心配だったが、ふたを開けてみれば素晴らしい好天となった。ふれあい公園駐車場に車を置いて、キャンプ場を横切り開聞岳を見上げながら進む。さらに舗装道路を最高部まで登ったところが「登山口」である。ここから山道に入る。周囲は暖帯広葉樹に覆われ、道は雨水に削られたのだろう、くぼみとなって続いている。まもなくして看板と指導標の立つところに出る。2,5合目と書かれている。ここから木々は一層茂ってちょっとジャングルっぽい様相を呈する。南の山を感じさせる環境だ。眺めはない。石ころに足を取られないように注意しながら登っていく。ようやく眼前が明るくなり視界が開けると、真っ青な海の広がりが目に飛び込んでくる。ここはちょっとした展望地として柵などが設置されており、5合目とされている。この先、再び樹林の中をひたすら登る。相変わらず視界は利かない。等高線は徐々に詰まっていくが、道はカタツムリの渦のようにぐるぐると山の周囲を回るようについているため、傾斜は一定で急登となることはない。それが単調でつらいともいえるが、一定のペースを維持すれば、次第に高度を上げてやがてはてっぺんに着くという安心感を生みもする。7合目あたりから足元は大岩を踏むようになる。岩といっても角は丸く、いわゆる岩場という感じではない。相変わらず周囲は樹林帯である。大岩の重なりの隙間は洞窟のような広がりとなって、「仙人洞」の名が与えられていた。これを越えて少々上ると、やっと所々で眺望が開ける。真下は錦江湾の入り口付近である。長崎鼻も細くきれいな鼻先を伸ばし、大洋に向かって突出している。その対面には大隅半島が見えるが、さらにその先に見えるという種子島や屋久島は白くかすんだ空のもとではその姿をしかととらえることができないのだった。
道はやや急となって、もう山頂が射程内と思えば、気合を入れて一気登ることができるのだった。そして眼前に岩が現れると、もう三角点の埋設された開聞岳の山頂である。岩の上に立って周囲を見渡す。南側に南西諸島の島影を追うが、ガスが流れてきて思うに任せない。ガスが途切れて青空が広がっても、島を目視でとらえるには少々かすんでいる。北側眼下には昨日その脇を通過した池田湖が紺碧の水をたたえて横たわっていた。我々を含めて3パーティーが山頂のひと時を共有している。我々はここで軽い昼食をとる。
風に煽られて汗が冷えると肌寒いくらいだ。好天は続いているが、台風がゆっくりと接近中であり、今のうちに下山しておこう。ということで下り始める。足元の岩くずに足を取られないように注意しながら下って駐車場についたのは午後2時ごろで、まだ十分、時間がある。そこで、長崎鼻に寄っていくことにした。40余年ぶりの長崎鼻から、先ほどまでいた開聞岳の山頂を仰ぐ。あの山のてっぺんに登ったのかと思うとちょっと感動的、そんな見事な姿の開聞岳である。
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