貝月山の妖精

- GPS
- --:--
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 449m
- 下り
- 449m
| 天候 | 濃霧 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所等特に無し |
| その他周辺情報 | 下山後久瀬温泉竜神の湯露店風呂(450円) |
写真
でも、ここまで来れたのだから「ヨシ!」としておこう。山の頂上に立つと、濃霧だろうが吹雪だろうが、いつも良い日に思えてくるから不思議だ。
感想
「山の気」
無性に山の気を感じたくなって揖斐川沿いに車を走らせた。実のところ揖斐川町の街に入るまで、どの山に登るかを決めかねていた。9時という遅い時間に家を出るのだから、登れる山は限られていて、小津権現、冠山は距離があるから体力的にもむつかしい。花房でブナシメジ、クリタケ、マイタケを探すのも一考だが頂上に登って降りてくる頃には真っ暗だろう。半中や徳山富士のブナの森は熊に出会いそうで、いまいち気分が乗らない。徳山会館から上谷、鏡山はヤブがうっとおしそうだ。そうなると一番手ごろな山は貝月山しかないか。
揖斐に1000mに満たない山はゴマンとあるが、そのどれもが手強いことを知っている。低いという理由だけで登山者に敬遠されて道が無いのだ。登山において「藪漕ぎ」ほど後ろめたさを感じて情けなくなるものはない。かつてはそんな山々に魅力を感じてせっせと通ったこともあったが、それは体力を持て余した者だけの「傲り」のようなものだったのだろう。
貝月山は岐阜百山のひとつで二等三角点。標高1234mだが車を降りてから頂上まで、金華山と比べても汗をかく量はさほど変わらない(但し坂内ゲレンデコースのみで、他のルートは本格的な登山となる)。気軽に歩けるコースだから、雪や霧、雨の日にはもってこいで、特に頂上テント泊は一度やったらやめられない。
カラヤン指揮ベルリンフィルの「展覧会の絵」(ラベル編曲)のCDを掛けて家を出たのだが、揖斐高原日坂村を過ぎてもこの大曲は第10楽章「死せる言葉による死者への呼びかけ」が終わったばかりだった。この先登山道を歩きながら、この、どんどんドンドン歩かざるを得ないメロデイーは頂上までずっと頭から離れられないのだろう。
今にも雨が落ちてきそうな天気で、これから歩く道も霧でぼんやり霞んでいて「こんな景色も何も無い山路を歩くなんて”アホ”と違うか。」と思われそうだが、それでも「キエフの大門」のメロデイーを呟きながら、どんどんドンドン登った。
いつもの「一服処」で何かの気配を感じてふと振り返ると、そこに夢の中のような薄ぼんやりした景色が広がっていた。これが「山の気」なのかも知れない。大勢でわいわいガヤガヤ登っていては、こんなものに出くわすはずがないだろう。
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maasuke1











きのう貝月の帰り、露天風呂(450円)に1時間浸かって、腹減ったのでラーメン屋に寄って、さらにコンビニでアイスクリームを買った。家に帰ってタニタの体重計に乗ったら、昨晩に比べて500グラム増えていた。「山の気」は人の健康など何も考えて呉れないのだと悟った。
きょうは朝から国勢調査の調査票回収と「まとめ」で頭を使っているが、こんなもので体重が減るとは考えずらい。それでは、また。
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