鷹ノ巣山

- GPS
- 11:16
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,716m
- 下り
- 1,925m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:29
- 山行
- 4:24
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 5:44
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
0717着 JR奥多摩駅 西東京バス[奥09]鴨沢西行 0725発 0742着 倉戸口BS |
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特になし。 しいて言えば、石尾根ルートの序盤付近で橋が落ちている箇所があり、一応それを下巻するようなエスケープルートが用意されていますが、この道が細くて泥で滑りやすくなっており、ここはちょっとだけ注意したほうがよいです。 |
| その他周辺情報 | 奥多摩駅前なら一通り何でもそろっています。 |
写真
装備
| 個人装備 |
【ここから衣服】登山靴
登山用靴下
登山用長ズボン
圧力タイツ
長袖シャツ
雨具上下
ウィンドシェル
ダウンジャケット
ハット
ネックカバー
グローブ
フェイスウォーマー
【ここから食料】水1L(コンツアー3L)
BCAA水500ml
ゼリー飲料x6
プロテインバーx2
井村屋58g羊羹x6
塩分タブレットx10粒
アーモンド100g
アルファー米x2
レトルトカレーx2
コーヒー豆20g
【ここから調理器具】ジェットボイルミニモ
ODガス缶
ガス缶カバー
スプーン
マグ
コーヒーミル
コーヒーバネット
フリント式ライター
【ここから登山ギア】ザック(60L)
ストックx2
ヘッデン
ガベッジバッグ4L
手ぬぐい
折り畳みクッション
【ここから消耗品】皮膚用日焼け止め
唇用日焼け止め
ティッシュ
ペーパータオル
ビニール袋
【ここから寝具】寝袋
シュラフカバー
エアーマット
電動エアーポンプ
エアー枕
【ここから電子機器】携帯電話2機
カメラ
望遠レンズ
三脚
Garminウォッチ
充電器(20
000mAh)
USB-C充電ケーブル
【ここから緊急用品】発炎筒x2
エマージェンシーシート
ドルマイシン軟膏
リンデロンVs軟膏
三角巾
自着包帯(2.5cm×4m×1巻)
折りたたみハサミ
サムスプリント指x2
チョコバー
スポーツようかん
小型ライト(VTIGER)
浄水器(SawyerSP129)
チタニウムフリントライター
方位磁針
|
|---|
感想
【本日の3行】
▼ ハンターの皆さん、いつもありがとうございます
▼ パーリィナイト in 鷹ノ巣避難小屋
▼ 初めての星空撮影トライ … 大失敗
【前説】
カメラベテランの同僚に、うっかり星空撮影とか興味あるんよ。
と漏らしてしまったが最後、熱烈なオススメトークを浴びせかけられた結果、ちょっといいレンズを買ってしまいました。
ビバ衝動買い!
そして、買っちゃったからには使わないといかんよなぁ!?
ということで、関東近郊でほどよい星空撮影できるところを AI くんに聞いてみたところ、前から行きたい候補のひとつの鷹ノ巣山がヒット。
ここならちょうど近くに鷹ノ巣避難小屋もあるから、深夜の星空撮影のアクセスもバッチリだ。
更にこの三連休、土曜日の早朝までは雨でそこからは晴れ、という、雨で空気が洗われた直後の撮影ができるという最高の予報じゃないですか!
ということで、この三連休のうち、土日を使って鷹ノ巣山まで足を運んできました。
【初日 / 登山開始〜倉戸山】
今日のザックは、石井スポーツ登山本店の修理受付さんがいい仕事をしてくれたおかげで、再びの MAMMUT DUCAN SPINE 50-60。
これに撮影機材とその他もろもろを詰め込んでの山行です。
わくわくを感じさせる重さを背中に感じながら、西東京バスの奥09系統にて、倉戸口バス停下車。
この日は3連休初日ということだけあって、通勤ラッシュよもやのお客さん詰め込まれ具合でしたが、倉戸口で降りたのは私一人でした。
まあ、このバスなら大半は鴨沢からの雲取だろうしなぁ。
ともかく装備を整えなおして、いざ登山開始!
このルートは、最初は集落の中のコンクリート&アスファルトの道を登りあがっていきます。
この道中には温泉神社なる神社があるので、登山前の安全祈願を。
そして東京都水道局の熱海配水所の設備を抜けると、そこからはいよいよ登山道です。
倉戸山までの道は、基本的にはそこそこ斜度がある道と、少し緩む道が交互に現れていく感じです。
路自体は、流石の東京都の登山道だけあって、歩きやすさは素晴らしく、基本は道幅も広く、倒木もほぼ残されていないので快適てくてくです。
そんな感じで気持ちよく歩いていると、銃を抱えたハンターさんとすれ違う。
曰く、最近熊が出たから気を付けてね、とのこと。
最近の熊ニュースの頻度からして、奥多摩もさもありなん、といったところ。
この日はさらにほかのハンターさんともすれ違ったり、遠くから猟犬らしき犬の吠え声、さらには銃声も聞こえたりしていました。
熊狩りは一歩間違えれば、それこそ命を落としかねない危険な任務なのに、こうやって働いてくれる彼らがいることで、山間部のみならず市街地まで出没している熊害を未然に抑えることができているのは明白。
改めて、山の仕事をしている人たちに感謝です!
でも、そういうのを意識して歩いていくと、熊剥ぎっぽい跡を見つけたりして、否応なしに警戒心も高まります。
なんせ、このルートは人気がえらい少なくて、少なくとも水根山まではハンターさんたち以外では一人のハイカーさんとしかすれ違わない程度には…
ただそのハイカーさん、しょっちゅうこのルートを歩いている方らしく、この道の素晴らしさについて少しお話を聞かせて頂いたりなど。
確かに、ここは高さを上げていくにつれ森の表情が変わっていく様子が見てとれ、そのころころ変わる表情には魅了されるものがあります。
開始直後の湿度が高く多種多様なきのこや苔がみられる景色、自然林から人の手が入れられた水源涵養の森、稜線に近づくほど広がる紅葉の始まりだしの色付き…
歩いてもよし、眺めてもよし、そして人気がほぼない静謐さ、こりゃ他の季節でも歩きたくなりますな。
【初日 / 倉戸山〜水根山】
倉戸山に到着すると、そこはちょっとした平場になっていました。
ちょうど、この平場が紅葉を含む一面の枯れ葉のじゅうたんになってまして、なかなかの見ごたえ。
展望がほとんどなくとも、一息つくにはもってこいの心地よい場所でした。
そしてここからは稜線歩き風味になり、尾根を抜けていく風が心地よくなるゾーン。
更に斜度もここまでに比べてだいぶ緩まるので、マイペース登山がとてもやりやすくて良き。
気づいたらあっという間に途中の榧ノ木山に。
ここは特に展望もスペースもない小ピークなので、そのままサクサク進行。
ここから水根山に取りつくまではほぼ平坦に近いところ進んでいくんですが、このエリアが今回の山行の中でいっちゃん気持ちのよいエリアでしたな。
正面にはほどよい木々、左右を見渡すとうっすら紅づいた木々に、その隙間から奥多摩の峰々が覗ける…
ほどよい風が登りで火照った身体もリフレッシュしてくれるという、なんとも贅沢な回廊の独り占め。
ああ、こういうのに出くわすから、山登りはやめられないんよ。
そんな情景が終わるのを惜しみつつ、水根山へのとりつき登攀。
といっても倉戸口から倉戸山までの区間に比べればゆるやか斜度なので、マイペース登攀で山頂まで到着。
ここの山頂は少し平たい場所があったので、小休止。
枯れ木のうろに、誰かが置き忘れたiQOSの機械を発見しつつ、再出発。
【初日 / 水根山〜鷹ノ巣山】
ここからは、いわゆる石尾根ルートを歩っていきます。
倉戸口ルートに比べて、奥多摩からのメイン街道的なポジションだけあって、歩きやすさはさらに向上!
…する個所もあります。
いくらかの個所はかなり派手に洗堀が進んでしまっており、そういう個所では別の踏み跡がいくつか刻まれていたりします。
なので歩けないわけでは決してないのですが、あまり良いと呼べる状態ではなさそうです。
それはともかく、水根山から鷹ノ巣山の間は、富士山や南アルプスがかなり美しく見渡せるナイススポットが何か所か出てきます。
富士山は鷹ノ巣山からもよく見えるのですが、南アルプスは立木が邪魔して鷹ノ巣山からだとちょっと見えにくかったりするので、ここらで撮影していくとグッドですぞ!
しかもちょうどこの季節、ススキが画面の手前側に映える構図がとれるので、山頂部のみが白くなったのと併せて、まさに秋の富士山!といった画が撮れますぞ。
そうして寄り道&道草を食いまくって到着した今回の山行の最高峰、鷹ノ巣山。
ここでは昨日勉強したハイレゾ撮影で遊びながら、たらふく富士山を含めて峰々の写真撮影を楽しみました。
ついでに買ったばかりのミニバズーカ砲みたいなレンズに付け替えて、さあ超望遠写真も撮影してやるぜ!
…と色々試してみましたが、なんか遠景にぜんっぜんフォーカスが合わない。
こ…これは今晩の星空撮影、あかんのではないか?
【初日 / 鷹ノ巣山〜鷹ノ巣避難小屋】
一抹の不安を抱えつつ、そのまま 150m ほど下った鷹ノ巣避難小屋へ。
お昼過ぎの到着となったので、とりあえずは昼餉などを。
今回はカメラ機材が多くなった都合で、調理機材がそのあおりを受けてしまう。
もとい、お食事はアルファー米とレトルトカレーという、お湯&温めるだけセット。
まあ、これはこれで美味いからよし!
あとはやることもないし、適当に読書しつつ早めに寝て明日に備えるかなぁ…
と寝床の準備していたら、その後にソロハイカーさんがおひとり、他にペアハイカーさんがお一組ほど小屋に到着。
他にも大所帯の学生さん達もいたけど、彼らは小屋前でテン泊の御様子。
ということで 4 名での小屋利用となったわけですが…
ひょんなことから、彼らと雑談しながら意気投合。
どえらい本格的な調理装備を整えていたハイカーさんのご夕食やお酒のご相伴に預かったりなどしているうちに、気づいたら5時間ちかくも談笑してました。
皆さん気のいい方々だったので、お話の辞め時もまったく見つけられませんでした、わっはっは!
いや、特に夜の森の香りと共に愉しむウィスキーは最高でした…
【2日目 / 鷹ノ巣避難小屋〜鷹ノ巣山】
翌日は2時半過ぎに起きて、撤収準備。
たまたま起きていらっしゃったお一方とお別れの挨拶をしつつ、出発!
地上の最低気温が10度近くなる昨今の東京、さぞかし 1,500 - 1,700m の山の夜は寒いに違いない…
と思ったんですが、これがまたそんなでもなく。
懸念していた風もほとんど吹いてないことと組み合わ去った結果、日中の服装でまったく問題なく行動できました。
というか最初はフェイスカバーとダウンジャケットを着こんだんですが、登攀を初めて秒で脱ぎました。
まあ、これはむしろ山頂でほとんど体を動かさない撮影をする、という現在の状況にはむしろ好都合!
ということで山頂に着いたら、ミニバズーカ砲カメラと三脚でいい写真をとるぜぇ!
…と意気込んだのはいいものの、やっぱりうまい具合に超望遠のピント合わせができず。
鷹ノ巣山のあたりは携帯の電波も入らないので、マニュアルなしであーでもないこーでもないと設定変更や操作をしてましたが…
撃沈っ!
しかもあれこれやってるうちに、雲が出てきて星が見えなくなるという追い打ちまで喰らう始末。
ということで、諦めて無理やり等級の高い星を狙って無理やりオートフォーカスからの撮影、という星空撮影にあるまじき写真でお茶を濁したのでした。
ううむ、やはり事前の動作テスト&習熟は、室内で適当でなくて屋外で本番さながらにやるべきだった…!
【2日目 / 鷹ノ巣山〜六ッ石山】
ということで、不完全燃焼というか未燃焼で終わったという失意を抱えつつの下山開始。
流石に奥多摩の奥のほうの山の中だけあって、歩いていると動物の鳴き声や足音がときたま響いてきます。
そのうち、明らかに鹿と思われるもの(甲高い声と、ザシュ、ザシュ、っといった間欠的な足音が離れていくやつ)のはいいんですが、いくつかは猿っぽいのがあったんですよね。
キーキー的な声と、ザザザザッとした連続音がちょっと離れては止まる、みたいなの。
そのうちの1匹は、こっちが少し進むたびに進行方向側にザザザザッと少し逃げる、を繰り返していたので、この時は歩きがかなり慎重になってました…
あまり派手に動き散らかして、刺激された相手がこっちに突っ込んできたりしたらだいぶまずいですからね。
そんな具合で 5 分くらいじわりじわりと進んだ結果、城山の手前くらいで北側斜面を大きく下っていく音が遠ざかっていったのを確認。
ああ、よかった…
普段はともかく、明かりがヘッデン以外全くない状況だと、(昨日の熊情報も含めて)恐怖感がマシマシになります。
そこから先は日の出と共に動物の濃厚な気配は見られなくなり、悠々下山に。
石尾根を伝ってどんどん降りていきます。
それにしても、この石尾根はガレているとまではいわずとも、大小の石がごろごろしていて歩きにくい個所がしばしば現れるんですよね。
なんせこれが、この石尾根の名前の由来になっていますからね…
と、軽く嘘を混ぜ込みつつ六ッ石山に到着。
六ッ石山には、雲取山や鷹ノ巣山に設置されているのと同じ、御影石でできた平行四辺形の山頂碑が据え付けられています。
この立派な山頂碑が設置されている山はだいぶ限られているんだけど、東京都的には何か重要な根拠というか理由があるのかなぁ…?
【2日目 / 六ッ石山〜絹笠山】
六ッ石山を出ると、軽く登り返してまずは狩倉山へ。
そして、この狩倉山から東側は東京農業大学さんの敷地らしく、ここから先はしばらくは農大さんの「こっからこっちはうちのシマじゃ!」という立ち入り禁止メッセージをたくさん目にすることになります。
そして歩きやすい道をずんずん下っていくと、いくつかの巻道分岐らしきものを経て、三ノ木戸山へ。
ここの山頂は、東京農業大学さんの計らい?なのか、山頂ポイントだけぎりぎり彼らの敷地の範囲外になっているので、物理的アクセスが可能だったりします。
粋だねぇ!
そしてそこを抜けると、一瞬だけ農大さんの管理道?らしきものと交差して、すぐ登山道に戻るんですが…
ここの道だけ、東京都が管理しているとは思えないほどの道の荒れっぷり。
そこそこ枝葉が転がり、足元は完全に滑る系の泥濘になっており、前任者が滑りまくったと思しき足跡もたっぷり。
なるほど…この道を通りたくないがために、ハイカーが管理道側にエスケープする、それをうけて農大側が警告メッセージをたっぷり設置せざるを得なかった、というわけじゃな!
と一人納得して、足を滑らせないように細心の注意を払いながらやっと歩きやすそうな道が見えてきた…
あたりで、ふと右を見ると明らかにここより歩きやすい登山道と、ピンクテープが視界に入る。
おおお、誰かの足跡にいざなわれて登山道から外れるとか、遭難に至る近道じゃん、これはいけませんね…
そしてさっきまでしたり顔でやってた考察も、完全にピント外れだったことを知って、一人赤面モードである。
【2日目 / 絹笠山〜JR奥多摩駅】
さて、この絹笠山前後あたりから、登ってくるハイカーさんとのすれ違いがちょっとずつ発生し始める。
これはたぶん、7時半くらいに奥多摩駅に到着する列車で登ってきたハイカーさん達じゃな。
といっても道自体はさっきから何度も言っているように、歩きやすさがある程度担保された整備具合の登山道ですのですれ違いに困難なし。
そして600m くらいで、六ッ石山登山口に到着、ここからはアスファルトの路盤に。
これで今日の登山はほぼ終わりだぜ!
といかないのが石尾根ルート、ここからさらに 250m を集落から市街地へと抜けねばならぬ。
公共交通機関メインのハイクの定めとはいえ、この逆ウィニングランが毎度精神的に辛いのよな…
とはいえハイクはおうちに帰るまでがハイク、気を抜かずに最後までテクテクだぜ!
というか、登山口が見えたタイミングで気が抜けてから足をすべらすことが結構あるからなぁ…油断大敵。
あとは途中に通りがかる羽黒三田神社で、この山行の無事を感謝しつつ、無事に奥多摩駅へ到着。
当初の計画だと、このまま佐倉に向かって 3rd International DOGE day イベントに参加するつもりでしたが、疲労状況を鑑みてそのまま帰宅の途に。
【後記】
毎回似たようなことを言ってますが、今回も敢えて言います、良い山行でした!
特に倉戸口からのルートは、私の中でお気に入りの一つになるくらいには歩いてて楽しかったです。
最大の目的である星空撮影は残念な結果に終わったものの、それ以外で得るものがとても多い、秋らしく文字通り実りある山行であったといえます。
11月は既に確定で日帰りグループハイクがひとつ、未確定な2 days ペアハイクがひとつありますが、どこか、ソロ山行をもうひとつくらいねじ込めないかな…
秋の山は、なんぼ登っても良いものですからね。
raweel


















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