比良山/武奈ヶ岳@再会の山へ

エイチび〜
その他2人 - GPS
- 07:16
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,106m
- 下り
- 1,106m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 7:16
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
先月の小学校同窓会で再会した友人と、「久しぶりに一緒に山へ行こう」と約束をした。気づけば45年ぶりの山行である。
年に2〜3回ほど山を共にしている中学時代の仲間にも声をかけ、三人で武奈ヶ岳を目指すことになった。
朝7時、正面谷に集合。三連休の中日で、予報どおりの好天。すでに駐車場は満車に近い。
最近はクマの出没も増えており、撃退スプレーを携帯。比良ではこれまでクマ鈴を鳴らすことは少なかったが、きょうは最初から鳴らして歩く。
クマは蚊取り線香の匂いを嫌うという情報があるので今度は試してみようと思う。
まずは金糞峠を目指す。行程は行き当たりばったり。
45年ぶりの友人は、実はこのあたりが仕事場だという。森林や土壌、鹿の生態まで詳しく、歩きながらも話が尽きない。トレランを嗜む彼の足取りは軽く、すぐに置いていかれる。
途中、隠れ滝さんに挨拶し、青ガレ近くまで通じていた砂防工事車両用道路や丸裸だった頃の金糞峠などの昔の話もしながら高度を上げ金糞峠着。
金糞峠は40年ほど前までは風化侵食で土壌が流失し、ほぼ草木が生えない丸裸の峠だったのだ。その後対策としてヘリによる牧草の種散布等が行われ今の姿になっている。峠近くにはまだその頃の牧草が見られる。また堂満第1ルンゼ入口には砂防工事の作業小屋があり、そこまでダンプカーの往来があった。
また昔話ついでに、昭和初期前後、比良山の木々も多く切り出されたが、その時の搬出用の機材がまだ山中に多く放置されたままになっている。それは青ガレ上、金糞峠、ワサビ平、ワサビ峠などで見られる。この錆びた鉄具は以前から気になっていたのだが、きょう初めて友人から聞いてその正体がわかった。
金糞峠に着くと、紅葉はすっかり進んでいた。
2週間前に訪れたときはまだ色づきの兆しがある程度だったが、季節の移ろいは早い。長かった夏が過ぎ、秋は急ぎ足でやってきたようだ。
ここまで出会った登山者は数人。多くはダケ道から登っているのだろう。
さてどちらに向かおうか。時間もまだ早い。少し寄り道して、わたしおすすめの東稜ルートから武奈ヶ岳を目指すことにした。
八雲ヶ原でもここにトイレがあっただとか、ここにテントを張ったとか、やはり昔話になる。もうウメバチソウの花も終わっているだろうことから湿原には寄らず、小休止ののちイブルキのコバ方面へ進む。
広谷では外国人トレイルランナーが道に迷っていた。谷を渡ったり転んだりしながらの奮闘ぶり。小走りのはずなのに、歩くわたしたちの方が速い。
大丈夫かと心配するが、その後山頂で姿を見かけたので一安心。
谷を離れ、杉の巨木が立つ小尾根から東稜へ取り付く。少しブッシュをかき分ける急登だが、登り切った小ピークからの眺めは格別だ。
正面にどっしりと構える武奈ヶ岳。イワヒメワラビの草原に白骨化した木々が林立し、秋の陽に照らされている。左手にはコヤマノ岳の紅葉が輝き、青空との対比が見事だ。
イワヒメワラビの斜面、白骨3本杉ゲート、ちょっとうるさい藪と登っていくと、山頂直下の苔の斜面に出る。
山頂には多くの登山者が見える。ここを登るのはその人たちの注目の的となる。
すぐに北稜に出て武奈ヶ岳までは100mほどの距離を歩くのみ。
山頂には数十人の登山者。さらに西南稜からは続々と登ってくる人が見える。
そのとき「〇〇さん!」と声がかかった。振り向くとuriさん。2年前、わたしの武奈ヶ岳100回目登山でご一緒して以来の再会だ。とはいえ数日前に電話をし、昨日もメールを交わしたばかり(蛇谷ヶ峰で行方不明だった遠い知り合いの件で)。
まさか山頂で会うとは。しかもきょうはuriさんの50回目記念登山とのこと。奇妙な縁である。
uriさんはコヤマノ岳方面に、わたしたちは人が多いことと風があることで山頂にはとどまらず西南稜方面に下りて行く。
西南稜は紅葉も盛りで美しい。まだ午前ということもあり、すれ違う登山者が途切れない。きょうだけで200〜300人は坊村から登っているのではないだろうか。
写真を撮っていると、若者5人組が追い抜いていった。ザックも水もなし、金髪やアフロ。軽装すぎるが、今日は天気もよく登山者も多い。どうか無事に下りてほしい。
ワサビ峠でランチタイム。話題は鹿のこと。「笹がなくなっても落ち葉を食べて発酵させて栄養をとるから、鹿は減らないんだ」と友人。狩猟と保護を繰り返してきた歴史を語ってくれた。
昼食後、ワサビ平(この名称まだ馴染めない)から中峠へ。中峠手前では楓が見事に黄葉している。
中峠でメジャーリーグドジャーズvsブルージェイズの試合をチェック。9回表1アウトランナーなしでドジャーズが負けている。しばらく聴いているとロハスのホームラン!で同点に追いつく。
峠なのでなんとか電波は届くものの、山中で野球中継に夢中にもなっていられない。気になるがヨキトウゲ谷へと下っていく。
渡渉の多いコースで水量もやや多め。トレランシューズにストックなしの友人は慎重に進み、なんとかドボンせずに渡りきった。
金糞峠で再び小休止。試合は延長戦に入っているらしい。
まだ時間にも体力にも余裕はあったが、きょうはおとなしく下山することにした。
青ガレまでの途中妻から「ドジャーズ勝った〜!」「由伸くんが抑えた〜!」とメール。
そして青ガレ、大山口と快適に下って今回の楽しかった登山も終了。
気づけば山中に7時間。ほとんど喋りっぱなしだったため、時間の経過をまるで感じなかった。
一眼レフカメラを持って行っていたがあまり撮らず、もっぱらスマホで適当撮り。でもいつもの比良の山が新鮮に映り、心から充実した一日となった。
コメント
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レコを作っていたら、エイチび〜さんさんのレコが挙がりました。
見てみると、ほぼ私と同じルート(逆ですが)。
いやぁ〜考える事は、皆同じなんですね。
一番いい頃に比良山に行ったみたい。 いい眺めでした。😀👍
でも朝一番で行かれたエイチび〜さんの方が、天気は良かったみたいですね。
そこだけが残念です。
時間的に見事に擦れ違っています。🤣😂 ではまた何処かで🖐️😃
こんにちは〜。
本当ですね。東稜に下りられたんですね。綺麗でした。
2週間前に歩いた時は紅葉が始まったかなって感じでしたが、昨日は良かったです。
久しぶりに武奈ヶ岳で紅葉を満喫できました。
月初めなので、もしかしたらkol-yoshiokaさんに会えるんじゃないかと期待していましたが
おしかったです。本当に少しの差だったみたいですね。
昨日はuriさんに山頂で会ったり、captsubaさんも登られたみたいし、山頂でゆっくりしていれば
多くの知り合いにお会いできたようです。
ノーマルルートでもいいのでまたご一緒したいものです。
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