仲秋の信州百巡り：鬼面山（虻川登山口より上烏帽子山まで往復）
長野県
さとなお
体力度について
- GPS
- 07:46
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,083m
- 下り
- 1,086m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 8:08
| 天候 | 朝方晴れ、のち時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
（豊丘村役場から野田平キャンプ場方面への県道を経て、「鬼面山・虻川コース」の案内標識に従って林道を進む。リニア工事現場を過ぎて暫く進むとダートの道となり、落石・雨水溝の段差に注意。第2駐車場には車数台駐車可） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
コース全体、標高100m毎の案内標識が設置され、赤テープ等のマーキングも比較的豊富ながら、トラバース路や岩混じりの急登区間の多い長いルートで、早立ち推奨。落ち葉の多い季節はルーファイの必要な区間も多く、マーキングを外さぬよう注意しつつ、特に帰路十分な体力を残した状態で下山に臨むべし。 ・駐車場〜第4渡渉点：出だしの林道はやや荒れており、登山口付近は崩落箇所あり。第1渡渉点は支流のため水量少なく問題なし。第2渡渉点は本流でロープあり、水量多めの場合は上流から渡った方がベターか。第3渡渉点は対岸の取付きが分かりにくく、右岸のかなり高いところに見える「標高1,200m」の案内標識を目指し、表面の濡れた岩混じりの急斜面を登る（スリップ注意)。ここからは高巻き気味のトラバース路となり、道幅が狭く傾いているため、スリップ・滑落注意。第4渡渉点は石飛びで渡渉できるが、水量が多い場合はスリップ注意。 ・第4渡渉点〜標高1,500mポイント：つづら折れの激急登が続き、特に下りはスリップ注意。1,400mポイント手前からやや勾配が緩み、1,500mポイント付近にも休憩適所あり。 ・標高1,500m〜1,800mポイント：トラロープ付きの急登区間が複数あり、上部は岩混じり・ヘズり区間の多い急登が続き、特に下山時はスリップ・滑落注意。ルートも落ち葉等で覆われてやや分かりにくい箇所多く、赤テープや岩のマーキングを外さぬよう注意。 ・鬼面山頂〜上烏帽子山：尾根通しの比較的歩きやすい区間。一部、尾根が広く落ち葉でルートが覆われて分かりにくい区間あり、マーキングも少なめのため方向注意（特に帰路は途中の小ピークから支尾根に引き込まれぬよう注意)。 ・コース付近ではクマの気配は感じられなかったものの、支尾根上で2ヶ所ほどクマの落とし物に加え、イノシシの足跡・掘り返し痕と思われる形跡あり（いずれも出現後1〜2日経過と推察)。当方はいつものクマ鈴に加え、見通しの悪い区間に差し掛かる度にホイッスルを吹き、咳払いをするなど「チンドン屋」!?よろしく、ヒト接近情報の発信に努めました。 |
| その他周辺情報 | 飯田市内「天空の城・三宜亭」の南ア展望風呂「化粧水の湯」にて日帰り入浴（じゃらんネットにて予約可；大人900円／露天風呂・サウナ・休憩スペースあり） |
写真
久しぶりの信州百ハイクは錦秋の南信・鬼面山へ。主ルート・地蔵峠へのアクセス路が未だ通行止にて、虻川ルートよりアプローチ、ダートの林道を頑張って走り、第2駐車場から出発！
1
一際立派な一等三角点の他、山名標識が3つもある賑やか!?な山頂です。まだ時間も早く、山頂にポリタン水2/3とガスコンロをデポして尾根続きの上烏帽子山へ向かいます。
2
約50分弱で上烏帽子山頂着。深い樹林に囲まれた静寂のピーク、冬枯れのこの時期も展望はほとんど得られませんが、奥深い山域で達成感もひとしお…😆
1
最後の登り返しは予想以上のキツさでしたが、往復2時間弱で無事鬼面山帰着。ここに重量物をデポしていったので少しラクでした。クマさんにも漁られず、良かったー…😅
1
岩交じりの急斜面を慎重に下り、ようやく標高1,600mポイントまで降りてきました。緊張から暫し解放され、紅葉の美しさが目に沁みます…😂
1
無事、第4渡渉点帰着。往路より少し水量は減った感じですが、油断して濡れた石で滑り、右の山靴が床下浸水…😅。ここで緊張の急降下はほぼ終了、冷たい沢水で顔洗い気持ちイー!!
1
午後3時前、ほぼ計画通りに駐車場帰着。鈴に笛とチンドン屋さながらの熊対策のお陰で、本日は野鳥以外の人間＆野生動物との遭遇はゼロ。好天の連休中日ながら、このワイルドなお山を小生独り占めでした…🙌
1
下山後、ダート混じりの林道を慎重に下り、飯田市の日帰り湯へ向かいます。途中、歴史ある元善光寺に寄り道。さすがに参道の石段登りが疲れた両脚に堪えます…😭
1
感想
このところの急な冷え込みで今年は例年以上に鮮やか、とのニュースを聞いて楽しみにしていた山の紅葉シーズン。ところが、10月の週末はことごとく雨模様で山行のチャンスなし…。フラストレーションと運動不足も溜まる中、11月最初の3連休に待望の晴れ予報！喜び勇んで先月初めから企画を温め、予習も重ねてきた信州百・鬼面山ハイクへ、土曜夜から満を持して出撃です。心配された夜間の岡山JCT付近の工事渋滞もさほどでなく、星降る駒ヶ岳SAで前泊。松川ICから山間の県道辿り、休工中のリニア工事現場を通過してダートの林道を慎重に走り抜け、無事虻川ルートの駐車場に朝6時過ぎ到着。当然のように先行車は皆無、この日も終日一人旅の予感の下、車中でクイック朝食済ませ、昨今喧伝されるクマ遭遇のリスクに備え、愛用のクマ鈴にホイッスルと万全の対策を整え、朝の冷気を感じつつ、いざハードなロングコースへ出発します。
以降のコース中詳細は本文・写真キャプション記載の通り、幸いこの日はクマはじめ野生動物との遭遇はもとより、下山まで一人のハイカーとも行き会わず、晴天・紅葉真っ盛りのこの名山を完全独り占めでした。ただ、本来のメインルート・地蔵峠コースへのアクセス道の災害通行止めがここ数年続く中、昨今疎らに歩かれているこちら虻川ルートは想像以上にワイルドかつタフで、北海道・日高辺りの険しい中高山を歩いている感がありました。前半の沢沿い区間は高巻きの細く険しいトラバースに4度の渡渉で緊張を強いられ、尾根取付きからは一転してつづら折れの激急登でシゴかれます。とどめは上部の岩交じりの細尾根登り、転々と現れるマーキングに助けられながらも、落ち葉に覆われた滑りやすい急坂に大苦戦。時折現れる色鮮やかな紅葉に励まされつつ、ヘロヘロ状態で午前10時過ぎ、何とか久恋の鬼面山頂踏破！熱戦を繰り広げるMLBワールドシリーズ最終戦の行方も気になりますが、ここまでの苦労がウソのように穏やかな頂上からの中央アルプス他の好展望に力を得て、計画通り尾根続きの上烏帽子山へプチ稜線縦走に出かけます。
ここからはメインルートの地蔵峠からのコースも合流、マーキングは少なめながら比較的歩きやすい快適な尾根歩きが楽しめ、コースタイムより少し早く静寂の上烏帽子山頂に辿り着きます。ここで手早く弁当昼食を済ませ、長く険しい復路に向けて気合いを入れ直します。厳しい登り返しをクリア、鬼面山頂に辿り着くと、ここからは奇跡的にスマホの電波が入り、ちょうどワールドシリーズ最終戦は9回裏、連夜登板した山本投手が一死満塁の大ピンチ！激投の続きが気になりながらも、間もなく山頂を出発、再び険しく方向も分かりにくい岩交じりの細尾根と悪戦苦闘しつつ、何とか無傷で尾根取付きの第4渡渉点に帰着。ホッと一息、冷たい沢水でリフレッシュ、ここからも緊張のトラバース路を慎重に下り、午後3時前、無事出発点の駐車場に帰り着きます。
山間のデコボコ林道・県道を走り抜け、飯田市郊外のコンビニでスマホ下山通知を出しがてら大リーグ情報をチェックすると、あの後延長の末にドジャースが劇的勝利、連覇達成！家族の歓喜・祝福のLineメッセージが飛び交い、「生で観たかった！」と後悔の念に囚われますが、もはや後の祭り…😂。気を取り直して近くの由緒ある元善光寺に立ち寄り、無事鬼面山踏破・下山の御礼かたがた参拝、閉店間際の門前のお店で土産品も買い込みます。この後は近くの日帰り湯「天空の城三宜亭」へ向かい、今回もじゃらんネットでゲットした期間限定ポイントを期限ギリギリで利用、実質無料にて入館👍。開放的な展望露天風呂にて眼前の南ア前衛の山々を眺めながら、想像以上にタフだった日帰り修行登山をしみじみ振り返りホッコリ入浴。案の定、紅葉シーズンの連休中日の帰路混雑は凄まじく、ストップ＆ゴーを繰り返す計20kmの小仏渋滞突破に90分以上を要して、疲弊した両脚が痙りそうになりつつも、何とか夜10時半前に神奈川の実家帰着。いつもの如く老母慰問、大リーグの熱戦ダイジェストを肴にプチ酒盛り、バタンキュー状態で長い長い1日を終えました。
ということで、久しぶりの信州百ツアーは想像以上にタフで厳しいものとなり、下山後2日を経過した今でも、筋肉痛などハンパなくダメージが残っている状況です。ただ、怪我・トラブルなく難コースをクリア、クマなど厄介な野生生物とも遭遇することなく無事下山できた上、山上の色鮮やかな紅葉もしっかり味わえて、何よりの達成感が得られました。今年はいつになく錦繍の秋晴れが続かず、頂稜から仰ぎ見た南ア・中アの高山たちは秋を通り越してはや冬山の様相にて、紅葉狩り山行は今回が恐らく最初で最後!?となりそうな雲行きです。今月末出走予定（10kmコース）の丹沢湖マラソンなどで身体をしっかりシェイプアップしつつ、年内〜年明けの中低山ツアーに備えたく思います！ ［2025年11月4日、satonao1記す］
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