三嶺。秋の風情の中、高知県最高峰を行く【三次市:徳島県、香美市:高知県】

- GPS
- 04:15
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,018m
- 下り
- 1,021m
コースタイム
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 4:15
見頃登山口付近駐車地点 1010 ― 見頃登山口 1015 ― 林道横断 1042 ― ダケモミの丘 1121/1125 ― 登山道屈曲点 1139 ― 標高1600m標 1145 ― 水場分岐 1202 ― 池端の分岐 1214 ― 三嶺 1226/1230 ― 三嶺山頂ヒュッテ 1242/1256 ― 池端の分岐 1257 ― 登山道屈曲点 1321 ― ダケモミの丘 1333 ― 林道横断 1400/1406 ― 見頃登山口 1423 ― 駐車地点 1425
●行動時間 04:15
| 天候 | 晴れ、曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10/31 (広島の家=笹ヶ峰:寒風山トンネル登山口=新居浜泊) 11/01 (泊地=相栗峠駐車場) 駐車場―鷹山、讃岐竜王山、阿波竜王本―竜王キャンプ場―駐車場 (相栗峠駐車場=高松市泊地) 11/02 (高松市泊地=見頃登山口駐車場) 駐車場―三嶺―駐車場 (見頃登山口駐車場=広島の家) ●登山口へのアクセス ○見頃登山口駐車場 ・国道439号で見頃へ。おそらく100台規模の収容力だが、本日はオーバーフローしていた。やむなく近隣の道路余地に駐めた。駐車場は無料 ・ちなみに剣山の見ノ越登山口付近はもっとたいへんなことになっていた。1.5km下った大塚製薬の山荘を越えても駐車車両で埋め尽くされていた (2025.11現在) |
| コース状況/ 危険箇所等 |
○見頃〜ダケモミの丘〜三嶺 ・全般にピンクテープによるマーキングや多数の標示があり、コースは明瞭。緩やかな尾根登りが多く、幅広な尾根では複数の踏み跡がコースを形成している。どれをたどるにしても、向きを間違えてさえいなければ、道に迷うものでもない ・山頂ヒュッテの直下には険しい岩原斜面、草付きの急登がある (いずれの記述も2025.11現在) |
| その他周辺情報 | ●買う、食べる ・国道438号沿いにはいくつかの食事処がある ●日帰り温泉 ・つるぎ町には「岩戸温泉つるぎの宿」、三好市には日帰り温泉の「紅葉温泉」がある (いずれの記述も2025.11現在) |
写真
感想
四国シリーズ第三弾は三嶺へ。
高知県の最高峰でもある三嶺は、正式名称では“みうね”だが、高知県側では“さんれい”とも呼ばれているとのこと。二百名山でもある。高知県の最高峰として登るのだが、徳島県側の見頃からのメジャーなルートで登ることにした。
高松に宿を求めたため、見頃には3時間近くを要した。標高1,500m近くにもなる見ノ越を経て到着したのだが、剣山の登山口でもある見ノ越ではクルマが凄いことになっていた。見ノ越から1.5km以上離れてもクルマが止まっている状況だ。紅葉シーズン最盛期ということなのであろう。
百名山でもある剣山に人が集まるのは納得だが、三嶺はどうなのであろう。そう思案しながら駐車場にやってきたが、こちらも同様で、すでに駐車場は飽和してしまったようで、付近の駐車余地にも多数が駐車している。念のため駐車場を一巡してみたが、空きがある訳もなく、やむなく余地に駐めることとなった。
駐車場の奥にある登山口より登り始める。登山口付近ですでに下山してきた方とすれ違う。ヒュッテ泊の方もあるようだ。剣山からの縦走もあるのであろう、四国山地では宿泊登山もあるようだ。
最初のうちの急登を過ぎると緩やかな斜面歩きになる。あまり尾根らしくもない幅広な斜面を登っていくと、トラックが目に入る。林道交差部に駐めたままのトラックが見えたようで、ほどなくそれへと顔を出す。林道を横断して木梯子で上部へと登り山道の続きへ。
引き続き、もっぱら緩やかな斜面を登っていく。やがて植生保護のネットが見え始め、ダケモミの丘に近づいたことをうかがわせる。やがてコメツガやシラビソからなる静かな森へと進み、標示も立つ広場へ。いくつかのパーティが休憩している。森に癒やされる気のする空間だ。
広場からも緩やかな斜面を進む。やがて地面が紅葉に埋め尽くされた一帯に差し掛かる。紅葉もそこここに見られるが、紅葉のじゅうたんも秋らしい。
標高1600mを超えるあたりから尾根筋の登り基調が明瞭になる。岩原が卓越してきて、あたかも高山帯のような岩原登りになる。いよいよ草付きの斜面のへつり道となり、四国山地の山頂部稜線の風情が出てくる。ふと振り返ると、霞気味だが剣山もはっきりと見ることができる。
最後の草原の急斜面を登っていくと三嶺の池のほとりに顔を出す。右に行けばヒュッテ、左が山頂への道だ。まずは山頂に向かい、昼はヒュッテでとした。
山頂に到着すると、本来は抜けるような展望が味わえるのであろうが、ガスによるかくれんぼ状態になっている。剣山への稜線やその背後の石立山、剣山方面も時折見える。残念ながら天狗塚へと続く稜線は姿を現さなかったが、剣山は時を追うごとにその姿が明瞭になっていった。
それにしても山頂部は寒い。風こそ弱いが、陽が出ていないため、気温の低さが直撃している。長居することなく、ヒュッテへと向かった。ヒュッテは避難小屋で、内部は見慣れたコの字型の床貼りになっている。ちょうど先行グループが昼食を終えて出て行ったところで、スペースも十分に空いている。お昼を食べて、あまりゆっくりすることもなく出発した。
帰りは、先ほど来た道を引き返す。改めて、ずっと登り基調の山だったことを振り返りながら登山口へと至った。
帰りは、今日見た大量のハイカーによる渋滞に巻き込まれないうちに脱出できそうだ。とはいえ、何十年ぶりに訪れた祖谷の地、かずら橋の姿くらいは見て行くことにした。
立ち寄ってみると、かつてなかった「夢舞台」なる大規模施設が完成し、観光客であふれかえっている。三連休による日本人の出足だけではない。半数は外国人観光客のようだ。いろんな国の言葉が飛び交っている。こんな道の悪い山奥まで、よくぞこれだけの観光客が集まっているものだ。
ここでは施設からかずら橋まで歩くことになるうえに、かずら橋フォトには施設が邪魔をしないようにできているようだ。観光需要の裁きと貴重な文化遺産を両立しようと努力している様を感じ取ることができた。
どこであれ、地方の活性化に観光は欠かせない。ここのように、観光対応と持ち味の源泉となっている風情を損ねないようにすることととの両立を願うばかりだ。
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