荒船山*吹雪と紅葉🍁哀愁の西上州

- GPS
- 05:30
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,073m
- 下り
- 1,085m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 5:30
| 天候 | ・曇りのち吹雪のち晴れ ・気温 荒船不動 6時5℃ 12時10℃ 頂上台地−3℃ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
◎荒船山は内山峠コース以外は、整備があまりされておらず、土砂崩れや目印がないので道迷いしやすい。獣道も多く踏み跡と勘違いしやすい。地図の携帯はもちろん、GPSなどを利用すると良い。 ・駐車場〜御岳山分岐:駐車場の南側からが登山道。踏み跡明瞭でピンクテープもあるが、獣道が多く道迷いしやすいので注意。またザレた急坂など多い。尾根に出ると素晴らしい紅葉。クマ出没地域なので対策は必須。 ・御岳山分岐〜御岳山〜兜岩山分岐:素晴らしい紅葉のトンネル歩き。御岳山往復15分。山頂手前は足場の悪い岩稜帯。御岳山分岐に戻った先も、ザレた急坂のアップダウン。ローソク岩P1とP2は断崖ヤセオネ歩き、転落注意。濡れていると滑る。稜線は踏み跡と獣道が多数あり全体的に道が分かりにくい。 ・兜岩山分岐〜兜岩山山頂:ここも素晴らしい紅葉のトンネル歩き。山頂から2分ほど南西へ行くと八ヶ岳や西上州山稜の眺望。来た道を御岳山分岐まで戻り、御岳山分岐から外れて神無岩に立ち寄った。兜岩山から戻るときに吹雪に遭遇。30分ほどで止んだが、雪が下から降って来た。 ・御岳山分岐〜星尾峠〜経塚入口:ここの紅葉が一番素晴らしかった。赤いカエデが沢を彩り、黄色のミズナラ、黄金のブナなど。星尾峠から経塚入口は道が崩壊しているので注意して歩く。泥濘で滑る。 ・経塚入口〜艫岩:荒船山頂上台地。浸食地形のメサ。カラマツ、ハウチワカエデなど全て黄色のスクリーンで素晴らしかった。カエデの赤もある。艫岩は200mの断崖。転落事故が多いので近づき過ぎないこと。来た道を戻った。雨雪後なので道は泥濘。 ・星尾峠〜駐車場:星尾峠経由で下山。雪が降りそうなので尾根を直下。道に水が流れ込んでいた。渡渉も数回ある。カラマツが色付き始め。 |
写真
感想
11月3日は「晴れの特異日」とされるが、今年は北西の強風と山間部の初冠雪も加わった。ちなみに「木枯らし一号」は東京と近畿地方のみで言われ、それ以外の地域では、単なる冷たく強い北風でしかない。山は白くなり「からっ風」の季節がやってきた。
また空気が乾燥しインフルエンザも流行している。車から降りる時や、玄関ドアに触れた瞬間、ビリっと指先に静電気が走る。それを「はく離帯電」と言う。洋服が擦れて静電気が発生し、体内や洋服に帯電されるからだ。
それを防ぐには、静電気が起きる前に金属に触れて放電すればよい。車から降りる時はピラーやドアを触って放電、玄関ドアも触れる前に、鍵などを持って金属に触れて放電させれば良い。
ヒンドゥー教やヨガでは、エネルギーの身体の出入り口を「チャクラ」と言って七つある。身体の中心に頭からお尻まであるのだが、指先にも因果があると言われている。よって古来から人を指差すことが禁忌なのだ。ただ例外は喪黒福造。私も心のすき間だけでなく、銀行通帳の「スカスカな桁」を埋めて欲しいものだ。
上信越県境山稜はことごとく強風と降雪で悪天候。多少雨や雪は降りそうだが、10時過ぎから13時まで青空ホールが出来る荒船山へ。例年通りだと、兜岩山や星尾峠の紅葉が最盛期。雨風凌いでも行くことにした。まさか吹雪かれるとは思いもせず。
前橋を4時20分に出発。おくさんは膝が完治せず家で留守番。祝日で早朝の国道17号は、当日開催される「群馬マラソン」の気配すらないほど閑散としていた。18号から254号へ。定期便トラックの後を、のんびり走って内山トンネルを抜けた。長野に入ったら小雨となった。
星尾林道は洗堀や亀裂で道が荒れており、濡れた落ち葉が雪のようにタイヤを滑らせた。荒船不動尊駐車場には6時に到着。1台だけ停まってた。装備して出発。小雨は予想通り、ほとんどが樹林帯内歩きで、あまり濡れないから気にしない。
奥の紅葉がきれいだなと、登山道を外れて西側の尾根へ。見惚れて歩いている間に、かなり登山道から離れてしまい、ルーファイしながら戻った。西上州の山々は整備があまりされておらず、踏み跡明瞭な獣道も多いため道迷いしやすい。
御岳山分岐に到着。小雨でガスだが美しい紅葉。落葉や泥濘で滑りやすい道を歩く。整備がほとんどされておらず、直急登には古いトラロープがぶら下がっているだけ。落葉をかき分けるように御岳山へ。手前の岩稜帯が濡れて滑った。
二体の神宮像が売れない演歌歌手のように立つ山頂。来た道を戻ってローソク岩へ。P1からは経塚山や立岩が見えていた。美しい全山紅葉の景色が見えていた。分岐から兜岩山へ。尾根歩きは紅葉のトンネル。ガスでもきれいだった。
兜岩山山頂で踵を返す。ガスだった天気が急変し雪。予想はしていたので、淡々と歩いて戻る。樹林帯内だからあまり濡れなかったが、ローソク岩の手前から吹雪になった。北西から横殴りの雪が容赦なく吹き付ける。止まってレインウェアを着た。
岩稜の断崖は強風に煽られないように慎重に歩いた。沢へ差し掛かると雪が下から降って来た。顔に当たり鼻の穴にもろに入るので痛かった。雪は予想していたが、吹雪になるとはね。やはり霧氷の名所だけある。
御岳山分岐の手前にクマのフンを発見。往路の時は絶対になかった。大きい糞なので見逃すはずがない。しかも表面が乾燥しておらず排便して間もない。まだ近くに居るはずだ。人は居ないけどクマはいる。
クマにビビってはここから先へ行けないし、クマも私にビビっているかもしれない。登山道を外れて神無岩へ。ガスが暴風で飛んでいき幻想的な景色。歩いてきた尾根や山の全てが紅葉に彩られていた。素晴らしい眺望。
登山道へ復帰しその紅葉の道を歩んでいく。星尾峠に差し掛かると青空も見え始め素晴らしい紅葉。崩壊した道を歩んで経塚入口から頂上台地へ。ハウチワカエデ林なので一面黄色のスクリーン。見上げても黄色だった。
雨雪後の泥濘の道。予想通り10時を過ぎてすっかり青空となった。カラマツ、カエデ、メグスリノキなどの紅葉が青空に映える。艫岩まで軽快に歩く。天気が悪いせいかすれ違う登山者は数名だった。
荒船山北端の艫岩は、標高差200mの断崖。景観保護によりロープなどで封鎖していないから転落注意。目の前には初冠雪の浅間山、眼下には紅葉最盛期の内山峠が見えていた。暴風で悪天の影響か、艫岩には誰も居なかった。
記念撮影して来た道を戻る。青空が現れたせいか、登山者が続々とやって来てすれ違う。午後も天気は悪くなるけどなと思いながらも、口には出さなかった。経塚山へは行かず、登山道を外れて西尾根へ。廃道になった周辺の紅葉が素晴らしいのだ。
尾根や斜面を下ると、まるで紅葉に囲まれたような景色。錦色の彩りがサラウンドとなる。撮影しているうちに、西からガスが襲来。雪雲の恐れがあるので、早々と星尾峠から下山。登山道を無視して尾根を直下して行った。
峠から20分で荒船不動尊に到着し参拝。今日の素晴らしい紅葉の感謝を告げた。駐車場に戻ると車が7台ほど。昼食を摂って林道を下って、神津牧場方面へ。いつものフォトスポットで艫岩と紅葉の撮影。いつ見ても日本とは思えない景色。
国道254号に下って、10号橋脇に停めて国道254号を散策。歩道だが紅葉の中を歩く。艫岩から見ていた16号橋で艫岩と紅葉を撮影。真下からだとやはり迫力がある。確かに落ちたら助からないな。停めた場所まで戻り帰路へ。
自宅に戻り陸橋から山々を眺める。荒船山は見えていたが、八ヶ岳や浅間山はガスの中。谷川岳や上信越県境の山も同じだった。赤城山黒檜山もガスがかかり霧氷作成中。山々も立冬前の冬化粧。
ジムニーへの車両入れ替えが7日へ延期となり、これがパジェロの最後の山行きとなった。平成6年4月から31年6か月間、50万5100km走った。本当にごくろうさまと伝えたい。来週の山行きは新たな相棒が現れる。














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