山行記録: マキノから大御影山周回

記録ID: 8953498

全員に公開

無雪期ピークハント／縦走

北陸

マキノから大御影山周回

2025年11月15日(土) [日帰り]

福井県滋賀県

yumihito

体力度

1泊以上が適当

体力度について

GPS: 08:01
距離: 23.3km
登り: 1,880m
下り: 1,940m

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歩くペース

とても速い

0.6～0.7

ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り

山行: 7:39
休憩: 0:22
合計: 8:01

距離 23.3km 登り 1,880m 下り 1,940m

7:42

29分

スタート地点

8:11

8:13

28分

ブナの木平

8:41

4分

鉄塔基部広場

8:45

53分

粟柄越

9:38

47分

折戸谷登山口

10:25

10:27

47分

松屋大権現岳登山口

11:14

11:16

77分

松屋大権現岳

12:33

12:42

28分

大御影山

13:10

13:11

29分

近江坂分岐

13:40

38分

抜土

14:18

11分

白石平

14:29

24分

大谷山

14:53

21分

寒風

15:14

15:18

9分

展望ベンチ

15:27

15:28

14分

西山林道出合

15:42

15:43

0分

寒風・大谷山登山口

15:43

ゴール地点

天候	快晴
過去天気図（気象庁）	2025年11月の天気図
アクセス	利用交通機関：電車バス【行き】湖国バス　マキノ駅→マキノ高原民宿村アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	おちばふかふか
その他周辺情報	さらさ温泉周辺は自動販売機がたくさんある

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大御影と北東のピークをつなぐ尾根は、右手に日本海、左手に琵琶湖を望む最高の場所だ。積雪期に歩きたいものだ。

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大御影と北東のピークをつなぐ尾根は、右手に日本海、左手に琵琶湖を望む最高の場所だ。積雪期に歩きたいものだ。

感想

yumihito

先週野坂山地に来たときは標高600～700mが黄葉の見頃だった。では、一週間経てば400～600mくらいに見頃があるのではないか？
そう考えまたもや野坂山地にやってきた。

なんと、さらさに7時台に到着するバスがあり、わざわざマキノ湖岸から歩く必要もなかった。先週の私はいったい何を見ていたのか。

粟柄越から先は未踏の地だ。どきどきしながら歩を進める。さてはてそこはブナの美林。深く堀りこまれた道はハイキング文化なぞよりも往古から生活の道として利用された古道の雰囲気もある。脳みそがとろけそうな場所だ。気を緩めると左手の湯ノ花谷にふらふら迷いこんでいきそうだ。
鳥の声に右手の谷を見ると木には鳥が鈴なりになっている。アトリだろうか。
さらに標高を下げていくとそこはカエデの美林。晩秋の風景もまた美味しい。あまりの美しさに心を引っこ抜かれて真っ白になりそうだ。
さらに高度を下げて折戸谷林道へ降り立つ。

今回ここを山行ルートに選んだのは、各谷の偵察のためでもある。折戸谷、湯ノ花谷、割谷、どれもおいしそうだ。

さて、林道を4キロほど進み新庄渓流の里まで来る。松屋地蔵権現山へと、急な坂にとりつく。美浜トレイルの看板が山頂へ誘ってくれるが、いざ山頂直下で看板とテープは消えた。右手へ踏みあとをたどると山頂へ着いた。
登山口からここまでなんと1時間を要した。コースタイムが押しているので急ぎ気味に大御影山へ向かう。

テープも踏みあとも薄いがなんとかなるだろう。北へと進み、左手に池を見送り、細い木が立つ林を抜けて、鞍部へ降り立つ。あとは登るだけなのでルートの不安はない。

ここからの登りも急坂が続く。標高900mを越えた辺りから木がなくなり、シダがうるさくなる。夏には絶対来たくない場所だ。標高930m付近の緩いピークで南西に反射板を見る。あっちが大御影山だ。
930付近ピークから大御影山までの尾根からの景色は素晴らしいの一言だ。右手に日本海、左手に琵琶湖をのぞみながら、独り占めの景色を味わう。これを幸せと言わずしてなんと言おうぞ？もう脳みそはとろとろだ。
ここは積雪期もさぞ美しかろう。問題はアクセスだが。

なんの展望も感慨もない大御影山山頂を辞して下山を急ぐ。
大御影山まで予定どおり5時間で来たが、その後の行程が何時間かかるか考えてなかったことに今気づいたのだ。全工程8時間と考えていたが、地図を見る限りそれは無謀に思う。
とにかく、だ。杖をとりだし3本足となり小走りで粟柄谷林道へ向かう。このあたりもブナの美林なのだろうが、葉を落としてすでに冬支度に入った森を足を止めて魅了りたいとは思わない。

下山し、次は大谷山目指して登りにかかる。
さすがに疲れてきた。歩幅を狭くしてピッチを下げることで心拍数の増加を防ぐ。
稜線からの景色はこれまたすばらしかった。
強風吹き荒れる茶色のすすきと眼下の透き通った青をたたえる琵琶湖。なんというコントラスト。
青々した植林のなかをまっすぐにほんのり紅葉を始めたメタセコイア並木が貫く。
積雪期もさぞ美しいに違いない。

強風が狂い荒れる大谷山の上空にはアマツバメめいた鳥が前進も後退もせず浮いている。なんと風を読むことが上手なのだろう。すすきと戯れながら近づくと鳥は体を傾け去ってしまった。

寒風へ到着、あとはさらさへ降りるだけだ。
この下山路でもまだ黄葉が目を楽しませてくれる。なんて最後まで飽きさせないルートなのだ。

山行の締めはスキーゲレンデ歩き。眼下にとりどりのテントを見ながら、刈られた茅の斜面をゆっくりとおりていった。太陽はすでに山脈の向こう側に沈みつつあった。

【この日会ったハイカー】
・粟柄越までで2名
・折戸谷へ降りるところで1名(ヘルメットを着用していた。巨木を見に谷に行ったが敗退したとのこと。私が新庄渓流の里を想定して大御影山登山口まで林道が4キロあると言ったが、今思うと彼女は粟柄谷の登山口を想定して林道が8キロあると言ったのではなかろうか。確かに粟柄谷も新庄である。その後彼女が4キロの歩行を想定して粟柄谷を歩いておられたら、悪いことをしたなと思う。)
・松尾地蔵山頂北で1名(こんなところで人に会わないだろう、と思うところで会うのはだいたいソロの女性)
・粟柄谷からの登りで1名