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沢登り
霊仙・伊吹・藤原

【湖北】妙理山の沢登り(小鷲見谷)

2025年11月23日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.5km
登り
683m
下り
683m

コースタイム

日帰り
山行
4:40
休憩
0:00
合計
4:40
10:50
190
駐車地
14:00
90
15:30
駐車地
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
アクセス路である滋賀県道284号線(杉本余呉線)及び285号線(中河内木之本線)は、菅並集落の少し先で通行止めとなっているが、実際にはバリケードは開いた状態で、車で進入可能(もちろん、公式には通行止めなので、進入は自己責任となる)。小鷲見谷出合付近に路肩の広くなった箇所があり、そこに駐車。
コース状況/
危険箇所等
・ 小鷲見谷は、妙理山(△901.5m)の東側に突き上げる高時川支流の谷。小さな谷の割には水量豊富(数日前の降雪のせいもあるかもしれないが)で、藪っぽさもほとんどなく、二次林ながら自然林なので気持ちよく歩ける。下部は平流だが、370m二俣以降は滝場がいくつか出てくる。特に370m二俣と480m二俣にミニゴルジュがあり、直登は難しく巻きもちょっとした悪さがあるので決して油断はできない。
・ 下山に使った妙理山の北東尾根は、踏み跡やマーキング等は特にないが、かなり下部まで藪の薄い美しいブナ林が続き楽しく歩ける。ただし、末端はヤブツバキの藪がひどいので、無雪期は登りには使わないほうがいいかも。
小鷲見谷は最初は平流だが、小さな谷なのに何故かしっかり水量があり(数日前に雪が降ったので、そのせいかもしれないけど)、藪っぽさもなく気持ちいい。
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小鷲見谷は最初は平流だが、小さな谷なのに何故かしっかり水量があり(数日前に雪が降ったので、そのせいかもしれないけど)、藪っぽさもなく気持ちいい。
今は廃村となった鷲見集落の人々が入っていた谷のようで、田畑でもあったのだろうか、序盤は石垣がいくつか。
今は廃村となった鷲見集落の人々が入っていた谷のようで、田畑でもあったのだろうか、序盤は石垣がいくつか。
それでも植林はわずかで、基本的に自然林で雰囲気は悪くない。
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それでも植林はわずかで、基本的に自然林で雰囲気は悪くない。
穏やかなまま終わるかと思いきや、370m二俣を右に入ると、ミニゴルジュ出現。2〜3mの滝が3つほど連なる。
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穏やかなまま終わるかと思いきや、370m二俣を右に入ると、ミニゴルジュ出現。2〜3mの滝が3つほど連なる。
一番最後の滝がツルツルで直登が難しそうに見えたため、ちょっと戻って右岸巻き。巻きも意外に悪く、ちょっと緊張。
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一番最後の滝がツルツルで直登が難しそうに見えたため、ちょっと戻って右岸巻き。巻きも意外に悪く、ちょっと緊張。
そのあとは小滝続く。
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そのあとは小滝続く。
2段7m(下段)
2段7m(上段)
今年最後の紅葉狩りだろうか。
今年最後の紅葉狩りだろうか。
480m二俣を右に入ると、再びミニゴルジュ風に。特に左岸側の岩壁がなかなかに高い。
480m二俣を右に入ると、再びミニゴルジュ風に。特に左岸側の岩壁がなかなかに高い。
その中に斜滝が連続。5m斜滝
その中に斜滝が連続。5m斜滝
これも5m斜滝
小滝が2、3連なった奥に…
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小滝が2、3連なった奥に…
8m滝! 左岸を巻き上がるが、灌木だよりの泥壁の巻きで、油断ならない。
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8m滝! 左岸を巻き上がるが、灌木だよりの泥壁の巻きで、油断ならない。
そのあとはしばらく穏やかになり、さすがにもう終わりかな〜と思っていると…
そのあとはしばらく穏やかになり、さすがにもう終わりかな〜と思っていると…
550m二俣は両俣とも滝。なんと、まだ滝場が続くとは…
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550m二俣は両俣とも滝。なんと、まだ滝場が続くとは…
左俣も小滝連なる。ここは左俣へ
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左俣も小滝連なる。ここは左俣へ
数日前の初雪がまだところどころ残っていた。紅葉とのコラボレーション
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数日前の初雪がまだところどころ残っていた。紅葉とのコラボレーション
ちょっとした連瀑帯へ
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ちょっとした連瀑帯へ
右岸から巻いていく
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右岸から巻いていく
滝場の出口には物々しい大岩が鎮座
滝場の出口には物々しい大岩が鎮座
出口は8m段瀑
滝場を抜けると、左岸側に広い草地。自然の雪崩斜面だろうか、それとも焼畑の跡だろうか?
滝場を抜けると、左岸側に広い草地。自然の雪崩斜面だろうか、それとも焼畑の跡だろうか?
源頭部も小滝続く
源頭部も小滝続く
山頂直下まで水が切れず感心
山頂直下まで水が切れず感心
数日前の初雪が、なんと小さな雪渓を作り出していた。まさか妙理山で今年初めての雪を踏むことになるとは…(しかも沢足袋で…)
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数日前の初雪が、なんと小さな雪渓を作り出していた。まさか妙理山で今年初めての雪を踏むことになるとは…(しかも沢足袋で…)
妙理山は小綺麗なブナのお山でした。
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妙理山は小綺麗なブナのお山でした。
妙理山山頂
日だまりのブナ山頂
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日だまりのブナ山頂
当初はもう1本谷を下降して下山するつもりだったが、時刻はもう2時。さすがにこの時間から未知の谷を下降するのはマズイだろう、と珍しく?常識的な判断力が働き、北東尾根を下ることにした。
当初はもう1本谷を下降して下山するつもりだったが、時刻はもう2時。さすがにこの時間から未知の谷を下降するのはマズイだろう、と珍しく?常識的な判断力が働き、北東尾根を下ることにした。
この尾根が当たりで、ブナの美林が長く続いた。特に途中のP811の平が良いところ。
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この尾根が当たりで、ブナの美林が長く続いた。特に途中のP811の平が良いところ。
これは良い尾根
なかなか立派な大ブナも
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なかなか立派な大ブナも
今年最後(たぶん)の紅葉狩りを、存分に楽しみました。
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今年最後(たぶん)の紅葉狩りを、存分に楽しみました。
今季最高の紅葉は妙理山で決まり
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今季最高の紅葉は妙理山で決まり
しかし尾根末端は満を持してのヤブツバキ軍団。やはり楽園のままでは終われない。
しかし尾根末端は満を持してのヤブツバキ軍団。やはり楽園のままでは終われない。
しかも最後は擁壁に出てしまって、なかなかのハードランディング。右手に逃げたのが間違いで、左手に逃げれば普通に林道に降りられたのでした。
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しかも最後は擁壁に出てしまって、なかなかのハードランディング。右手に逃げたのが間違いで、左手に逃げれば普通に林道に降りられたのでした。

装備

備考 ・ フェルトソール沢足袋使用
・ 20m補助ロープのみ携行(使用機会なし)

感想

 横山岳の奥川並川支流の谷にいくつか入り、意外な面白さに高時川源流の谷々への興味が出て、今度はお隣の妙理山の谷に入ってみることにした。高時川支流の小さな谷で、森林図によれば、谷名は小鷲見谷。おそらく、既に廃村となった鷲見集落が存在していた鷲見川の1本手前にある小さな谷なので、小鷲見谷と呼ばれていたのだろう。他の高時川源流の谷々と同じく、あまりの規模の小ささに沢登りの対象としては看過されていたようで、特に記録は見当たらない。
 かつては人里に近かった谷なので、植林の谷でも文句は言えないと覚悟して入渓したのだが、最初こそ石垣や植林が目についたものの、あとは二次林ながら紅葉の美しい自然林の谷で、気持ちよく歩くことができた。最初の二俣以降は随所に滝場も出てきて面白い。ミニゴルジュっぽいところも2箇所ほどあって、ワンポイントぴりっとした巻きもあり。少なくとも妙理山へのバリエーションルートとしては楽しめるのではないかと思う。
 と、そんな偉そうなことを言いつつ、実は恥ずかしながら妙理山という山には初めて登ったのですが、こじんまりした静かなブナの山で、晩秋の日だまりに心温まる、大変結構なお山でございました。下山については当初、もう1本目星をつけていた谷を下降する予定だったのだが、出発時間が遅すぎて時間に余裕がなくなったため、大人しく尾根を下ることに。この尾根が当たりで、素敵なブナ回廊が長く続き、今季最高の紅葉狩りとなった(まあ、このへんの尾根は、みんなこんな感じなのかもしれないけど)。尾根末端ではヤブツバキの藪やら林道擁壁やらで一転ハードランディングとなったが、それも気にならないくらい満足度高めの半日ルートでした。

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