ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 9001344
全員に公開
ハイキング
甲信越

角海峠 毒消しの道(新潟市西蒲区)

2025年11月28日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:12
距離
6.6km
登り
230m
下り
230m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:57
休憩
0:14
合計
2:11
距離 6.6km 登り 230m 下り 230m
12:45
24
毒消しの道分岐
13:09
13:16
15
角海峠
13:31
13:37
12
乳母谷三角点
13:49
13:50
33
天候 前線通過の時雨模様から回復中の小雨~くもり。稜線で風びゅうびゅう。気温は高め。
過去天気図(気象庁) 2025年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ほたるの里登山口駐車場。
コース状況/
危険箇所等
・普通の里山の山仕事の道的な様子。峠まで道ははっきりしており途中に分岐はないので,入ってしまえば迷いはないと思います。プロジェクトの方が設置された道標は,林道からの入口分岐点も含めて何ヶ所か失われています。私有地内の非公式コースかと思います。
・滑りそうな数メートル幅の露岩が一ヶ所。
・峠の先にも踏み跡は続きますが,先行者さんのレコでは県道近くで藪に消えるらしいです。
・縦走路は紛らわしい分岐がいくつか出てくるのでご注意。
その他周辺情報 ■毒消し売り・角海浜集落の歴史についてはネットにたくさん資料があり,ハイキングのレコも多数あります。
■基本的な資料としては下記が客観的・網羅的と思います。
櫛谷圭司(1989)越後毒消し売りの行商活動について.理論地理学ノート, No.6, 51-58, 空間の理論研究会.
https://core.ac.uk/download/pdf/235007287.pdf
https://tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp/records/3179
■この道を整備されている地元団体「毒消しの道プロジェクト」さんの広報
https://www.facebook.com/groups/2988479701375574/
■同時代人の文学的表現としては
長塚節「彌彦山」(明治40年)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000118/card4518.html
■谷筋のことを「○○(の)入り」と表現するのは,中~下越の一般表現なのでしょうか。。柏崎市南鯖石に「西之入」という地名があるのを思い出しました。
◾️西蒲・歴史の里山その1◾️\(^o^)
前から気になってた角海(かくみ)峠への往来の道に入ってみます。毒消しの道と呼ばれています。
2025年11月28日 12:47撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
4
11/28 12:47
◾️西蒲・歴史の里山その1◾️\(^o^)
前から気になってた角海(かくみ)峠への往来の道に入ってみます。毒消しの道と呼ばれています。
前日の好天から打って変わって,前線通過で雷鳴を伴う激しい時雨と束の間の日差しが交錯した午前中のお天気。落ち着いたのをみはからって,まだ小雨の残るほたるの里を出発。
2025年11月28日 12:14撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
6
11/28 12:14
前日の好天から打って変わって,前線通過で雷鳴を伴う激しい時雨と束の間の日差しが交錯した午前中のお天気。落ち着いたのをみはからって,まだ小雨の残るほたるの里を出発。
一帯はホタルの保護育成地として公園として整備されています。西蒲は遺跡も多いです。20年ちょっと前に作られたらしい案内板。楽しそうなおじさんが描いてあるエチゴビールの施設「ブルーパブ」は,いまはありません。
2025年11月28日 12:32撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
3
11/28 12:32
一帯はホタルの保護育成地として公園として整備されています。西蒲は遺跡も多いです。20年ちょっと前に作られたらしい案内板。楽しそうなおじさんが描いてあるエチゴビールの施設「ブルーパブ」は,いまはありません。
里の柿の木の前にふわふわな種をつけたセイタカアワダチソウ。
7
里の柿の木の前にふわふわな種をつけたセイタカアワダチソウ。
もみじはほぼ終わりです。中途半端な色づきのオオバクロモジ。
6
もみじはほぼ終わりです。中途半端な色づきのオオバクロモジ。
すっかり葉がなくなったヒヨドリジョウゴの実。有毒です。
4
すっかり葉がなくなったヒヨドリジョウゴの実。有毒です。
風に飛ばされたごついキリの実が道路上に。
6
風に飛ばされたごついキリの実が道路上に。
しばらく林道を歩いて,分岐で左に入ります。
2025年11月28日 12:45撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
4
11/28 12:45
しばらく林道を歩いて,分岐で左に入ります。
何度か出てくる道標は「毒消しの道プロジェクト」の方々が設置されたそうです。
2025年11月28日 12:47撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
5
11/28 12:47
何度か出てくる道標は「毒消しの道プロジェクト」の方々が設置されたそうです。
道は歩きやすく,尾根近くでは切通しになっているところもあって,昔の荷役に使われた道のおもかげをかすかに残しています。「昔は道幅が十間あって,荷馬も通した」そうです(※2020年秋に「毒消しの道プロジェクト」主催の角海峠を歩くイベントに参加された方のブログにあった情報)。
2025年11月28日 12:51撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
8
11/28 12:51
道は歩きやすく,尾根近くでは切通しになっているところもあって,昔の荷役に使われた道のおもかげをかすかに残しています。「昔は道幅が十間あって,荷馬も通した」そうです(※2020年秋に「毒消しの道プロジェクト」主催の角海峠を歩くイベントに参加された方のブログにあった情報)。
途中に一カ所,大きな倒木の根本が露岩になっている場所があり。濡れて滑るので注意して通行します。
この斜面の右手の谷は「じろんげ入り」と呼ぶそうです(※出典は前同)。”次郎さんちの谷”という意味かなぁ。
2025年11月28日 12:54撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
4
11/28 12:54
途中に一カ所,大きな倒木の根本が露岩になっている場所があり。濡れて滑るので注意して通行します。
この斜面の右手の谷は「じろんげ入り」と呼ぶそうです(※出典は前同)。”次郎さんちの谷”という意味かなぁ。
もうすぐ最終的に小尾根に乗ります。
2025年11月28日 13:01撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
3
11/28 13:01
もうすぐ最終的に小尾根に乗ります。
尾根に乗ってほどなく左手が明るくなると,そこが角海峠。
尾根の左側の谷は「ほんま入り」と呼ぶそうです(※出典は前同)。
2025年11月28日 13:07撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
4
11/28 13:07
尾根に乗ってほどなく左手が明るくなると,そこが角海峠。
尾根の左側の谷は「ほんま入り」と呼ぶそうです(※出典は前同)。
角海峠につきました。何年も前からこの小さい標柱が気になっていましたが,今日,のぼってこれました。
2025年11月28日 13:10撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
4
11/28 13:10
角海峠につきました。何年も前からこの小さい標柱が気になっていましたが,今日,のぼってこれました。
峠の反対側にちょっとだけ降りて,峠を見上げてみます。
2025年11月28日 13:12撮影 by  GoPro Max, GoPro
4
11/28 13:12
峠の反対側にちょっとだけ降りて,峠を見上げてみます。
あとは通常の縦走路を五ヶ峠に向かいます。春はお花が咲き乱れるコースです。
2025年11月28日 13:16撮影 by  GoPro Max, GoPro
5
11/28 13:16
あとは通常の縦走路を五ヶ峠に向かいます。春はお花が咲き乱れるコースです。
左手に角海トンネルの上のぽこぽこした稜線。
2025年11月28日 13:18撮影 by  GoPro Max, GoPro
2
11/28 13:18
左手に角海トンネルの上のぽこぽこした稜線。
落ち葉を
2025年11月28日 13:19撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
5
11/28 13:19
落ち葉を
踏んですすみます。
2025年11月28日 13:19撮影 by  GoPro Max, GoPro
4
11/28 13:19
踏んですすみます。
稜線上では数m/sのやや強い海風がびゅうっと吹いてまして,葉っぱがみんななびいています。
2025年11月28日 13:22撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
6
11/28 13:22
稜線上では数m/sのやや強い海風がびゅうっと吹いてまして,葉っぱがみんななびいています。
かすかに海が見えます。ちょうど角海浜の集落跡を見下ろす地点を通過。
2025年11月28日 13:26撮影 by  GoPro Max, GoPro
4
11/28 13:26
かすかに海が見えます。ちょうど角海浜の集落跡を見下ろす地点を通過。
ここまで来ると多宝山があたまを見せます。
2025年11月28日 13:30撮影 by  GoPro Max, GoPro
4
11/28 13:30
ここまで来ると多宝山があたまを見せます。
乳母谷三角点にとうちゃく。ちょっと広くなってて休憩したくなる場所。
2025年11月28日 13:31撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
5
11/28 13:31
乳母谷三角点にとうちゃく。ちょっと広くなってて休憩したくなる場所。
五ヶ峠に南から向かう場合,迷いやすい分岐が二カ所あります。一カ所めは道が90度右に曲がるところ(直進方向にも明瞭な道があり迷う),二カ所めはここで,ほぼ同じ踏み跡が左右にわかれます。左に行くと,通れなくはない道が続きますが峠から離れたところに出てしまいます。
2025年11月28日 13:45撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
4
11/28 13:45
五ヶ峠に南から向かう場合,迷いやすい分岐が二カ所あります。一カ所めは道が90度右に曲がるところ(直進方向にも明瞭な道があり迷う),二カ所めはここで,ほぼ同じ踏み跡が左右にわかれます。左に行くと,通れなくはない道が続きますが峠から離れたところに出てしまいます。
五ヶ峠の登山口脇にある日蓮宗関係の碑。明治13年建立。調べると,明治14年の日蓮六百年遠忌は大イベントで,全国の日蓮宗寺院で大法要が営まれたほか,先だって各地でこのような石碑が建てられたそうです。こちらは角田浜の角田山妙光寺さんが建てたもの。
2025年11月28日 13:50撮影 by  ILCE-7CM2, SONY
8
11/28 13:50
五ヶ峠の登山口脇にある日蓮宗関係の碑。明治13年建立。調べると,明治14年の日蓮六百年遠忌は大イベントで,全国の日蓮宗寺院で大法要が営まれたほか,先だって各地でこのような石碑が建てられたそうです。こちらは角田浜の角田山妙光寺さんが建てたもの。
最後に尾根筋をふりかえってみました。つかみどころのない地形の尾根だと思っていましたがすこし土地勘がついたような。
7
最後に尾根筋をふりかえってみました。つかみどころのない地形の尾根だと思っていましたがすこし土地勘がついたような。
(おまけ)角海浜が廃村になる前の地図(角田浜〜獅子ヶ鼻間)。海岸沿いにはかなりの悪路だったろう登り下りの激しい破線の道しかなく,集落へのアクセスが内陸からの峠越えに依存していたことがわかります。角海浜には診療所もあったようです。昭和33年6月国土地理院発行五万分の一地形図「弥彦」明治44年測図/昭和6年修正/昭和28年応急修正(立命館大学MapWarperプロジェクトさんより)※カッタン岩の手前の尾根越えの踏み跡が由緒正しい道(鳥越)だったと知る。ちなみに角田岬灯台の運用開始は昭和34年です。
11
(おまけ)角海浜が廃村になる前の地図(角田浜〜獅子ヶ鼻間)。海岸沿いにはかなりの悪路だったろう登り下りの激しい破線の道しかなく,集落へのアクセスが内陸からの峠越えに依存していたことがわかります。角海浜には診療所もあったようです。昭和33年6月国土地理院発行五万分の一地形図「弥彦」明治44年測図/昭和6年修正/昭和28年応急修正(立命館大学MapWarperプロジェクトさんより)※カッタン岩の手前の尾根越えの踏み跡が由緒正しい道(鳥越)だったと知る。ちなみに角田岬灯台の運用開始は昭和34年です。

感想

歴史を知らなくても知ってても,目に入るのはどこにでもあるただの里山だっていうところが,いい感じです。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:120人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら