秩父御岳山(三峰口駅から周回)

- GPS
- 05:18
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,027m
- 下り
- 1,018m
コースタイム
| 天候 | 快晴無風 秩父の最高/最低気温 16.1/-0.8 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
飯能 7:13 〜 8:04 西武秩父 御花畑 8:27 〜 8:47 三峰口 秩父鉄道 500円 <復路> 三峰口 14:58 〜 15:19 御花畑 秩父鉄道 500円 西武秩父 15:42 〜 16:31 飯能 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
今年滑落事故のあった町分コース上部のトラバース箇所について、感想欄に詳細を記した |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
ウール帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
モバイルバッテリ
スマホ(GPS)
熊鈴
|
|---|
感想
この秋はクマが気になってあまり山に行っていないが、そろそろ身体が鈍って来たので、近場に出かけることにした。秩父方面の荒川より北は両神山しか登っていないので、手始めに秩父御岳山に行くことにした。それで初めて知ったのだが、この山で今年4月に高校山岳部の滑落事故が起きていた。「(御岳山)山頂に登った後、登山道を北東方向に約320メートル下山した地点で女子生徒が滑落。急斜面を約100メートル滑り落ちた。」ということである。ちょっと気が引けたが、事故の検証を兼ねて行ってみた。
三峰口駅から強石ルートを登る。途中、剣ヶ峰の手前が痩せ尾根の急登だが、ロープやクサリが設置してあり、危険は感じない。御岳山山頂に到着して一休みした後、60メートル戻った分岐点から事故のあった町分ルートに入る。登山道は初め両側が切れ落ちた痩せ尾根上を通るが、ここは立木伝いに歩けるのであまり緊張しない。分岐点から200メートル先で、主稜線を右に外れて杉林の急斜面をトラバース気味に下る道になり、途中で一度右折左折とジグザグを切って、280メートル先で主稜線上に戻る。右折箇所が山頂から直線でほぼ320メートルの位置になる。
このトラバース道は道型が狭くて浅く、かつ一部は外傾しており、さらに路面に細かい岩片が散らばっていて、ズルッと滑りやすい。杉林は樹間が開いており、掴まるところはない。足裏に神経を集中し、歩幅を小さくして、スリップしないよう、バランスを崩さないように歩くしかない。斜面は傾斜45度近く、下藪がないので、滑り出したら止まらないだろう。「頭を打つなどして意識不明の重体」とのことなので、相当な速度で滑り落ち、立木に激突したのかもしれない。この下100メートル付近には林道御岳線が通っている(地理院地図では手前で終わっているが、実際は東の古池まで続いている)ので、あるいは林道の路面で停止したのかもしれない。
こういう際どいトラバース道は、一般登山道にも結構ある。その全てに延々とロープ設置等の対策をするのは現実的ではないので、各自が気をつけて通過するしかない。数多くの人が通過するうちには、運悪く事故が発生することもありうる。登山というのは高い所に登るということだから、転落、滑落のリスクは常にある。マーフィーの法則「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる」ということであり、山の事故をゼロにすることはできない。
ただ、事故の確率を高める行為は極力避けなければならない。この事故の詳細は分からないが、少なくともこのルートが山岳部に入って最初の登山の対象として適当であったかどうかは、問われるべきだろう。今回の私の登山で、このトラバース道は緊張を強いられた唯一の区間だった。せめて下りではなく登りであれば、リスクは相当下げられたと思うのだが。なお、シカの食害なのか、ここに限らず林に下藪が全くない所が多いので、こういう滑落事故のリスクは昔より増している、ということは認識した方が良い。
現場付近には、事故があったことや注意を促すような掲示は一切なかったように思う。快晴無風で登山日和の日曜だったが、山中では全く人に出会わなかった。事故のためでもないだろうと思うが。
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fiftynine









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