記録ID: 9016344
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ハイキング
日光・那須・筑波
奥久慈、上高塚山の前衛峰(バリエーションルート)
2025年11月30日(日) [日帰り]

体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 05:19
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 481m
- 下り
- 480m
コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
118号から下小川駅へ向かう大平橋は2019年の台風で流された後、仮設橋が架けられています。この橋は大きい車は通過できないようにポストが立てられています。自分のライトバンではミラーをたたんでぎりぎりでした。また大平橋を渡った後に水郡線の踏切を渡りますが渡った後下小川駅へ右折するところも狭くて、入り方を誤ると曲がりきれないかもしれません。 大平橋を避ける場合、118号をもう少し(上り坂を)走って県道321号を下ります。ここも道が狭いのと、月曜から土曜までは河川改修工事に携わるダンプカーが行き来しますので、注意が必要です。なお、盛金富士の登山口や下小川橋方面へ歩くときも、ダンプカーに注意します。 少し遠回りなのと、118号を横断する点が気持ち悪いのですが、118号をそば道場のある山を乗越して、急坂をほとんど降りきったところにある路地を右折し、118号の下をくぐって下小川橋を渡り、下小川駅へ向かうのが一番走りやすいと思います。ちなみにこの道は今回の山行のアプローチ、および戻りに使いました。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
序盤は普通のハイキングコースではありません。序盤にホールドの少ない土付きの急斜面を登るため、土の急斜面に立てる靴、ホールドのない土の急斜面を登るためのピッケルが必要です。 急登を過ぎてからは尾根伝いを歩くだけではあるものの、登山道ではないのでGPSによる現在位置の確認がお勧めです。 取り付きは地図上の尾根の末端です。下小川橋を渡ると十字路になっているのですが、そこを直進して薄暗い林道に入ります。遥か頭上を走る国道118号をくぐった後、岩壁と土付きが混じっている場所で、斜度が低い箇所を適当に選んで取り付きます。取り付いた後は、杉林の急斜面を根気よく登高します。終盤岩稜気味になって、210mの小ピークに到着します。 この後は尾根伝いの踏み跡を歩くだけです。やや紛れがあるのは、前衛峰への最後の登り口となる、御在所集落ー西金方面を分ける小さな峠です。ここは地形図に記載されている登山道は使わずに直進します。岩壁気味の箇所がありますが、巻き道(踏み跡)があるので心配は要りません。 前衛峰を踏み、さらに尾根筋の踏み跡をたどって、若干の藪こぎをこなすと最終的に上下高塚山を結ぶ林道に飛び出します。なお筆者は今回直接下高塚山を登れないかと、尾根から右側に外れてみたのですが結局林道に飛び出しました。変なことはせずにそのまま尾根筋をたどるのが良かったかなと。 この後は普通のハイキングということになっていますが、わかっていないとルートファインディングが若干難しいところです。 林道を歩くと「田野平ー熊野山」の標識が現れます。その後ろの薮がちの斜面を詰めます。標識をよく見ると下高塚山というペンによる書き込みを読むことができます。 後は踏み跡を適当にたどって最高点を目指します。頂上は1箇所なので割りと楽ですが、下山はどの方角にでも降りて行けるので注意が必要です。 標識に戻って林道を上高塚山に向かいます。NTTの中継施設の裏手に踏み跡があるのでそれをたどります。夏場は中継施設の周りが深い薮になっていました。そのときは建物の柵に沿ってぐるりと回りこむことで藪こぎを回避できましたが、今回はその薮がきれいに刈り払われていたのですんなりと取り付くことができました。 上高塚山の登り降りは下高塚山と同じ要領で、薄い踏み後をたどります。往復ではなくて通過になるので初めて来たときなどはGPSによる現在位置確認がお勧めです。やがて登山道に出ますが、登山道から山頂へのルートを示す標識が小さくて風化しており、逆ルートでは見つけにくいです。 その標識から国道までは登山道をたどるだけですが、崩落地があったり、枝道が出たり、逆に登山道が薮化していたりと危険箇所、迷いを生じさせる箇所がいくつかあります。ここもGPSによる現在位置の確認が安心です。 |
写真
遥か頭上を走る118号をくぐり、岩っぽくなってきたところで優しいところを探して取り付く。写真は取り付きの比較的易しいところ。中央が土つきの斜面になっている。両脇は岩壁。筆者は先回この斜度にビビッて国道手前の薮から高度を上げていったところ、壮絶な藪こぎを強いられてしまった。今回はここから更に林道を進んでもう少し斜度のある岩壁を、潅木を上手く使って攀じた。
装備
| 備考 | スマホGPS、ヘルメット、ピッケル(土つきの急斜面を登るときの必需品です)、アプローチシューズ(別途ザックに詰めてバリエーションルートで使用しました。つま先のそりあがったハイキングスタイルのシューズでは土つきの急斜面に立てません。登はんを想定した重登山靴やアプローチシューズの使用が必要です)、ゴーグル(藪こぎで目を保護するのでお勧めです)、ヤッケ上下(雨具兼防寒具兼藪こぎウェア。今回は軽い藪こぎにもかかわらずヤッケのパンツを破いてしまいました。)ゴム引き軍手(商品名「タフレッド」)、タオル、水、行動食、毛糸のミトン、フリース |
|---|
感想
昨日の男体山登山で、上高塚山の前衛峰の弓反りの稜線が筆者の心を一段と揺さぶったので、4年前に初挑戦したときに序盤でものすごい藪こぎを強いられたルートをやることにした。このルートは下小川駅からみると、ピラミダルピークを次々と縦走していくように見えて登高意欲をそそるのだ。
前回は序盤のルートファインディングでものすごく苦労したが、今回は自分のGPSログに現在位置を重ねることができたので、最初からひどい藪こぎになるルートは避けることができた。もっとも末端はちょっとした岩壁で、潅木を頼りに壁をよじる必要がある。これを避けたために失敗したのだが、取り付きの斜度にびびった所もあった。そういう点ではもしかしてまだ成長している?と嬉しく思う山行であった。
心配されていた体力不足による筋肉痛などもなく、むしろ二日続けて汗をかいたことによってからだがほぐれてきた感じで、こちらも嬉しい結果となった。
山歩きの終盤では、行きつけのりんご園小野瀬さん(ルートの途中で前を通るのだ)で、今年最後になるかもしれないりんごの買い付けを行った。秋の奥久慈山行の楽しみの一つである。
西金からは118沿いに下小川を目指す。車を運転しているときにはチラ見しかできない上高塚山の前衛峰の弓なりピークを存分に眺めることができてご機嫌だ。昼過ぎで山肌にいい感じで光線が当たるのが格好いい。実は昼過ぎに下山できるようにスタート時刻を調整したのだった。
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