横岳西壁 石尊稜

tanukigo
その他2人 - GPS
- 11:32
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,447m
- 下り
- 1,447m
コースタイム
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 11:33
| 天候 | 終日快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
写真
装備
| 個人装備 |
ファントム
平爪アイゼン
リンクス
スリング長短数本
|
|---|---|
| 共同装備 |
50m8.0ダブル2本
アルパインヌンチャク10本
スクリュー長短10本
イボイノシシ2本
アイスピトン1個
|
感想
師走に入り本格的なアルパインシーズンの開幕。SNSには続々と氷雪によりルートが開かれた情報が上がればワクワクが止まらない。
しかし、シーズンインは毎年恒例化した山域で同じようなルートに入る事に新鮮さが欠ける。そうなれば新鮮さを求め、違うルートを模索。遠い過去に登攀したルートを引き出しから出す。断片的には覚えている記憶が有るがそれが合っているのかは定かでは無い。感覚的には記憶がリセットされ初見の新鮮さを求め、シーズンインの選択はほぼ一択な八ヶ岳へ行ってきました。
シーズン初めは大半の山屋は裏同心ルンゼへ足を運ぶだろう。自身も同様だった。しかしマンネリを感じ今シーズンは三叉峰ルンゼから石尊稜へ継続を選択。
事前の情報が無い為、氷結状態に不安を抱きながらも山行を計画。
先に結果を記載。三夜叉峰ルンゼF2は細く繋がるが氷質が非常に悪く登攀を諦め石尊稜へ転進。したがって記録は石尊稜の物とする。
美濃戸よりアプローチ。前日まで寒気が入っていた為新雪が駐車場より薄っすら林道を覆う。耐寒にはまだ慣れていない為凍えるような体感だったが肌を刺すような冷気では無かった。しかし寒い。やはりシーズンインの八ヶ岳の冷気は身に染みる。足を進める度にキュッキュッと鳴く乾いた雪は心地良い。順調に進み赤岳鉱泉へ。大まかな準備を整えつつ周囲が明るくなってから三夜叉峰へ。
鉱泉より行者小屋方面に足を進めるのは何年ぶりだろ。記憶を失っている。しかし今回のコンセプトは新鮮さ。理にかなっている。 滑稽だがプローチも2回程迷った。
三夜叉峰ルンゼまでは一般道を外れた時点より新雪によるラッセルだった。重い雪を踏み固めるラッセルとは違い、フカフカの新雪が岩に乗り足元が非常に不安定なコンディションを処理し取り付きへ。非常に体力を消耗した。
【三夜叉峰ルンゼ】
F1は5m程だが半分埋没していた。軽い雪なので除雪し登攀。短いがバーチカル。所々氷質が薄いので丁寧に処理し抜ける
F1を抜ければ短い区間だがラッセルをし三夜叉峰ルンゼ核心であるF2へ。辛うじて繋がるが氷柱状で短いがバーチカル。形状的には抜けられる様に感じた為離陸するも氷質が非常に悪い。叩くと鱗が剥がれる様な状況だった。叩けば叩くほど細い氷柱は崩れる。恐らく急激な寒気が入った為不安定になったのか。
三夜叉峰ルンゼは離陸が出来ない為敗退。そもそも石尊稜へ継続する計画で有った為転進。
三夜叉峰ルンゼ取り付きより右上する様にトラバースすれば石尊稜取り付きへ。
【石尊稜】
(下部岩壁) スラブ状の岩壁の処理。出だしにはハンガーが3本程整備されていた。スラブ状なので思いの外悪く感じた。直ぐに終了点が現れるが短すぎるのでそのまま伸ばし上部立木帯までロープを延ばし切る。
立木からはコンテで雪稜帯まで進み雪稜へでて一旦ロープをたたみ上部岩壁基部まで。三夜叉峰ルンゼを見下ろすと殆ど埋まっていた。無理して三夜叉峰ルンゼから継続しなくて良かった。
(上部岩壁) 短い岩壁の処理。壁と言うよりリッジ状。上部でラインを右に切り返す為ロープの流れを考え切る。
此処でロープをたたみスカイライン目指し高度を上げれば石尊峰へ突き上げ終了。
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