【京都北山】佐々里川支流・小野倉谷(100m?連瀑帯との出会い)

- GPS
- --:--
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 906m
- 下り
- 902m
コースタイム
| 天候 | 小雨のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
・ 小野倉谷沿いの小野倉林道は500mほどですぐ終わってしまい、そのあとは流れに沿って歩くことになる。地形図では北側の民ヶ谷へと越える点線路(峠越えの古道?)が描かれているが、それらしい道はほとんど残っていない。小野倉谷本流は坦々とした平流で、ほぼ植林が続くが、流れ自体は小綺麗な感じで気持ちよく歩ける。ただ、奥へ行くほど倒木が多くなり、荒れた感じになるのが残念。 ・ 今回は事前の読図で目を付けていた3本の枝谷に入った(A〜B谷は写真欄No.1の概念図に対応)。A谷は平凡だが、標高600m付近の等高線が詰まったあたりに唯一のミニゴルジュがあり、3mCS滝の突破が難しく、右岸を巻くことになるが急峻な地形で予想外に大きく巻かされる。B谷も平凡で、源頭部でようやく小滝が出てくるがあまり見どころはない。C谷は右岸にかなり高い岩壁がそそり立ち、谷中には10段以上、100mほどの連瀑帯が現れる(落差はあくまで目測による推定。「大体それくらいあるかも?」程度だとお考え下さい)。逆層の斜滝が連続し直登は難しく、右岸を巻いたが、峻険な地形が続く。 |
写真
装備
| 備考 | ・ フェルトソール沢足袋使用 ・ 20m補助ロープのみ携行(使用機会なし) |
|---|
感想
今週はあまり時間がなくて遠出ができず、また近隣の山は今のところ積雪不足で雪山としても微妙なため、近場での沢登りを継続。以前から気になってはいたが何となく入らずにいた佐々里川支流の小野倉谷を歩いてみることにした。この近辺には、オークラノ尾(大倉谷山)のカラオ谷やツキノキ谷、オクノタン(奥ノ谷山)の奥ノ谷など、京都北山にしては滝の多い谷が点在しており、もしかしたら小野倉谷の枝谷にも面白い谷が隠れているかもしれない。
小野倉谷の本流は、地形図に点線路(おそらく由良川沿いの府道が開かれる前に使われていた峠越えの古道だろう)が描かれているだけあって穏やかな平流であり、事前に目星を付けていたいくつかの枝谷もほとんどは特筆すべきこともない平凡な谷だった。しかし、最後に入ったC谷で現れた連瀑帯には驚かされた。源頭に近いので水量は少なめとはいえ、段数は10段以上、全体の落差はおそらく100m近くはあるのではないだろうか(まあ、実際に100mあるかどうか測ったわけではないのだが、とにかくそれくらいあるのでは、と思ってしまうくらいに滝が連なっている)。右岸にそそり立つ垂壁も素晴らしい。これほどの規模の連瀑帯は、京都北山では他にちょっと思いつかない。唯一匹敵するかと思われるのは八ヶ峰の権現谷にある女滝(雌滝)100mくらいだが、あれはさらに水量が乏しく、滝姿もそれほど美しいものではないので、風格の点で劣る。さすが京都北山のホットスポットの一つであるオークラノ尾、最後の最後にいいものを見せてくれた。
ところで、例年のことだが、12月に入ってもなかなか雪山に移行するタイミングを掴めず、ズルズルと沢登りを続けてしまう悪い癖が出ている。もちろん雪山も好きだが、それと同じくらい(ある意味それ以上に?)沢登りが好きなので、雪が降ってくるとせっかく沢で楽しんでいるところに「水を差された」ように感じてしまうのだ。まあ、こんなことを言いながら、一度でも冬靴を履いてふかふかの新雪を踏んでしまえば、沢のことなんか来年の春まですっかり忘れてしまうのだけれど。
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