天子ヶ岳・長者ヶ岳


- GPS
- 04:35
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 817m
コースタイム
音止の滝・白糸の滝 09:05〜09:25
立石バス停 09:40
天子ヶ岳登山口 09:50
天子ヶ岳 11:35
長者ヶ岳 12:05-12:20
田貫湖キャンプ場 13:05-13:20
休暇村富士バス停 13:35
天候 | 曇り(下界はたぶん終日晴れていたが、この2山にはずっと雲がかかっていた) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
富士宮駅 08:30-(富士急バス)-09:00 権現橋バス停 (帰り) 休暇村富士バス停 14:05-(富士急バス)-14:50 富士宮駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
立石バス停の先にある天子ヶ岳登山口からの道は、まず最初の林道までの区間がぬかるみが酷く、川のようになっている箇所もあるほどの悪路でした。よほど乾いたコンディションを選んでこない限りは、快適には歩けないと思われます。 林道を横断した先では、歩きにくい箇所はなくなりますが、天子ヶ岳の頂上まで、登れば登るほど傾斜がきつくなっていき、最後はかなりの急登となります。もっと涼しい季節だったらどうだったか分かりませんが、夏本番の暑さの中では、この厳しい登りはかなりこたえました。 天子ヶ岳から一旦下って、長者ヶ岳との鞍部まで来れば、そこから先は東海自然歩道となって、良く整備された道が続いていきました。 |
写真
感想
今回は、白糸の滝からスタートして、天子ヶ岳と長者ヶ岳を巡り、田貫湖に下るというルート。
登山半分・観光半分といったお気楽気分で出掛けていたのですが、酷暑に見舞われたことで、天子ヶ岳への登りではかなり苦しい思いもさせられました。
富士宮駅から乗ったバスを、「白糸滝」の1つ手前の「権現橋」バス停で降ります。音止の滝→白糸の滝と続く遊歩道に最も近いのが、この「権現橋」バス停なのでした。
すでに観光客の姿も多い中、まずは2つの滝を巡っていきます。朝からかなり気温が上がっていましたが、滝の近くはヒンヤリと涼しくて、ここだけは別世界のようでした。
白糸の滝の先にも遊歩道は続いているはずで、そこから車道に上がってしまうほうが天子ヶ岳へも近道になるはずなのですが、道の続きがどこにあるのかが分かりませんでした。仕方なく来た道を引き返して、音止の滝の横を通り、再び「権現橋」バス停の前に出てから天子ヶ岳方面を目指します。
さすがに車道歩きは暑さがこたえます。15分ほどで信号のある交差点に出ると、そこには「立石」バス停があって、白糸の滝に寄らなければここまでバスに乗ってくることもできます。
ここからは細い道に入って、さらに歩くこと10分。ようやく登山口に到着します。駐車スペースに停められていた車は、10台以上はあったでしょうか。
登山道は、しばらくは緩やかな傾斜が続きます。しかし次第にぬかるみが酷くなり、しまいには川のようになっている箇所すら出てくるなど、ほとんど快適には歩けませんでした。
そして林道を横断すると、やっと乾いた道になる代わりに、ぐっと傾斜は強まります。すると今度は、至る所で表土が洗い流されて、木の根が剥き出しになり放題の、なんとも痛々しい道になりました。広い道幅全体が荒れ果てて、樹林帯なのに荒涼とした雰囲気が漂い、あまり楽しい気分では歩けませんでした。
一旦傾斜が収まった先で、ようやく普通の樹林帯に入りますが、登りはここからが本番でした。急斜面に小刻みなジグザグを刻んだ道がずっと続きます。しかも、登るにつれて、傾斜がきつくなる一方。やがて周囲にササが出てくると、いよいよ傾斜はピークに達して、段差の大きな箇所も断続的に現れるようになります。
登山口以来ずっと樹林帯の木陰の中を歩いてきて、しかも中腹から雲の中に入っていたので、日差しの影響はなかったのですが、それでも大変な暑さです。おまけに先週までの梅雨の影響か、湿気が残ってとにかく蒸し暑く、さらに風がほとんどなくて、暑さと湿気が束になってかかってきます。
そんなコンディションの中で、登れば登るほどきつくなる傾斜というのは、もう拷問に近いものがありました。
それでもなんとか稜線に達して、芝川方面への分岐を見送ると、ようやく急登も収まって、あとはなだらかな登りで天子ヶ岳の頂上に至ります。
まずは頂上直下の広場に出ますが、ここでは10人以上の団体さんがシートを広げて休憩中、これでは落ち着きません。また、少し下った所には展望台がある模様で、分岐標識も出ていましたが、雲で何も見えないのが確実に思われたので、そこもスルーしてさっさと頂上へ向かいました。
が、すぐ上の頂上も、標識があるだけで展望が全くないばかりか、あまり居心地の良い場所でもありません。結局は、ここも素通りしてそのまま歩き続けてしまいました。
天子ヶ岳から長者ヶ岳へは、一旦100m以上下ってから、再び同じだけ登り返すという具合です。
鞍部で西から東海自然歩道が合わさってきて、これから向かう先も東海自然歩道となります。鞍部からの登り返しは比較的穏やかで、疲れた身体でも快調に歩けました。
長者ヶ岳の頂上に着くと、上空には雲の切れ間があって、時折日が差してもきました、下界側は雲に覆われていて、相変わらず展望は全くありませんでした。
長者ヶ岳から田貫湖への下りも、引き続き東海自然歩道です。ほとんどが歩きやすい傾斜の道ですが、大部分が木段の道になっているのは、やや過剰に感じられました。しかもその多くは土が流されていて、木材だけがハードルのようにして残り、単なる障害物と化している有様です。
なるべく自然には負荷をかけない形で登山を楽しみたいと思っていますが、それがいかに難しいことなのかを、少し考えさせられました。
田貫湖へ下るまでの間、展望が楽しめるのは、何箇所かのベンチが置かれていた地点だけでした。でもその全てを例外なく先客が埋めていたため、ほとんど何も見ずに一気に下っていきます。数えるほどの人としか会わなかった天子ヶ岳への登りと比べて、田貫湖と長者ヶ岳を結ぶ道は、遥かに多くの人に歩かれているようです。
しばらく下ったところで、右に折れる田貫湖キャンプ場への分岐道に入ると、すぐにバンガローが点在する中の道に変わって、間もなく湖畔に降り立ちました。キャンプ場前の湖畔は広場となっていて、ベンチもあったりしてくつろげる空間になっています。私もしばらくここで過ごしていくことにしました。
田貫湖キャンプ場からは、湖畔の遊歩道を歩いて、バスの始点でもある休暇村富士に向かいます。この遊歩道には、たくさんの人が散策に出ていたほか、レンタルでサイクリングを楽しんでいる人も多かったです。
また途中では、ダイヤモンド富士のスポットも通過しますが、雲が多い今日の眺めはパッとしませんでした。ゴール地点の休暇村富士のバス停は、休暇村富士の本館玄関前にありました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_07_09/mt2010_07_09.html#20100718
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2010-07-18
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