雹留山・網代弁天山・城山 (秋川丘陵)


- GPS
- 02:59
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 451m
- 下り
- 426m
コースタイム
秋留橋 11:35
二条城址 11:55
雹留山 12:25-12:30
弁天橋 12:50
網代弁天山 13:10-13:20
城山 13:30-13:35
高尾神社奥宮 13:50-13:55
高尾神社 14:00
武蔵五日市駅 14:15
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR五日市線 秋川駅 (帰り) JR五日市線 武蔵五日市駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
秋留橋の先にある秋川丘陵への登り口は、非常に分かりにくい場所でした(下記「感想」参照)。 が、入口さえ分かってしまえば、あとは歩きやすい道です。というか、山道を歩けるのは最初のうちだけで、だんだん車道のようになっていくのですが・・・ その後、車道歩きを挟んで、網代弁天山と城山の界隈も普通のハイキングコースですが、城山から高尾神社を経て武蔵五日市駅へ向かう区間は一般的なコースではありません。ただしその区間も、急な登り下りはあったものの道はしっかりしていて、ほぼ普通に歩ける状況にありました。 |
写真
感想
急性腸炎(たぶん)でまる1週間仕事を休んでから1週間が経過し、体調はいくらか持ち直してきたものの、まだまだ復調とは言い難い状況でした。そこで、鈍っているであろう身体を動かす程度の、軽い山歩きに出掛けることにしました。
選んだのは、秋川右岸の丘陵地帯に続いている大多摩ウォーキングトレイルの秋川丘陵コースです。これを少々アレンジして、秋川駅と武蔵五日市駅とを直接結ぶコースにしてみました。
大部分は普通のハイキングコースですが、最後に城山から高尾神社を経て武蔵五日市駅へ向かう区間は一般的なコースではなく、恐らく書籍等での紹介はされていないと思われます。
秋川駅から歩き始めましたが、秋留橋までの間は、交通量が多い国道の空気がすこぶる悪く、とても気持ち良く歩けたものではありませんでした。本数は少ないものの、バスも運行されているので、ここはバスを使うほうが良さそうです。
登山道の起点も分かりにくいです。バス停のある秋留橋交差点から、サマーボウル(ボウリング場)の駐車場に入って行くと、その一番奥から登山道が始まるのですが、そこまで何の案内もありません。ボウリング場の駐車場奥に登山道があることを予め知っていないと、登山道にたどり着けないのではないでしょうか。
「丘陵」という名前通り、登り始めてほんの数分で稜線に達すると、あとはアップダウンのほとんどない道が続いていきます。道筋も細いながらも明瞭です。ただし稜線といっても、左側にはすぐ近くに家並みが見られたりして、山道を歩いているという感覚に乏しいのは否めません。
じきに二条城址の標識を見ますが、素人目にも分かるような遺構は何も残っていないようでした。その後は次第に道幅が広がってしまい、山道の趣は一層薄れてきます。左手にゴルフ場が現れる頃には、すっかり車道のようになっていました。
ほどなく、地形図に雹留山と書かれた264mの標高点付近を通過するので、GPSで位置を見定めた上で、道の左手にある小高い地点に登ってみます。が、そこはゴルフ場の敷地との境界線上にあたり、立ち入るのが憚られるような場所となっていて、収穫も何もありませんでした。
その一方で、そこを少し行き過ぎた先には、雹留山を示す分岐標識が現れます。踏み跡を追って左手の斜面を登っていけば、ピーク地点では樹木に打ち付けられた雹留山の標札や、近くにはお宮も見つかりました。
しかし問題なのは、ここが本当の雹留山だとすると、地形図の位置よりも西に約100mもズレてしまうことです。しかも、この地点が270m等高線の円内に当たるため、標高が264mというのでは低すぎてしまう点も見過ごせません。
恐らく標識の設置者は、ここが周囲一帯の最高点に当たることから、ここを山頂と考えたのではないでしょうか。それに対して地形図では、何かしらの歴史的な経緯を踏まえた正しい位置が示されているのに違いなく、やはり先程何も見つからなかった場所が本当の雹留山だと思われてなりません。
雹留山付近を過ぎると、左手の景色はゴルフ場から霊園へと変わります。そして誰にも会わないまま、すぐに反対側の登山口に出てしまいました。
以降はしばらく舗装道路歩きです。まずは山田大橋の手前にある大きな交差点を目指して、そこからは小路を繋いで行き、歩行者専用橋の弁天橋を渡ります。
しばらくして、道標に従って左折すると、すぐに網代弁天山への登山口に着きました。近くには清潔な水洗トイレがあって、ここが今回のコースで唯一のトイレだったようです。
登山道に入って、少々寂れた感のある貴志嶋神社の前を通り、さらに弁天洞窟を経てから、頂上への最後の登りに取り掛かります。
網代弁天山の頂上に立つと、東側に展望が開けていました。頂上はまだ冬の様相でしたが、少し見下ろせばサクラやツツジなどが咲いていて、春がもうそこまで、といった雰囲気でした。
網代弁天山から一旦下って、すぐお隣の城山に向かいます。城山の頂上は、樹木に囲まれていて北面が少し展望できる程度でした。でも平坦に切り開かれた場所には広さがあって、大勢でもくつろげそうです。先行者で埋まっていましたが、丸太で作られたイスも数脚置かれていました。
城山から西へ僅かに下った地点が、小峰公園方向と高尾神社方向との分岐点に当たります。一般コースと言えるのは小峰公園への道だけですが、それでは武蔵五日市駅から遠くなってしまうのが難点です。
そこで何か別のルートはないかと地形図を見ていたところ、高尾神社への尾根には踏み跡がありそうに思われました。事前にウェブをチェックしてみたところ、実際に歩いた記録がいくつも見つかりましたので、踏み跡以上のものが付いているのは間違いなさそうです。このためここを右折して、高尾神社への踏み跡を追って行く計画としていました。
しかし予想に反して踏み跡はすこぶる明瞭です。その上、要所要所に私製の小さな標識が親切に立てられていて、道案内もしっかりしています。
あまり歩かれていない不明瞭な道を、僅かな踏み跡を拾って進む、という状況を想定していただけに、分かりやす過ぎて拍子抜けしてしまう程でした。
この、城山から高尾神社への道は、小刻みなアップダウンを織り交ぜながら、ほぼ忠実に尾根筋を辿るように屈曲して続いていきます。道は明瞭でもやはり歩く人は少ないらしく、自然の気配が濃密な、歩いていて心地良い道でした。
しばらく進むと、トラロープの下がる急降下に差し掛かります。かなり長く続く急斜面ですが、この存在は事前にウェブで知っていたので、予め心の準備はできていましたし、実際にはロープを使うほどでもありませんでした。
ところが想定外だったのは、下り切ってホッとしたのも束の間、すぐにロープの下がる急登が待ち構えていたことです。しかもこちらは手掛かり足掛かりに乏しく、ロープに頼らないと登れないほどでした。
でもこの急降下と急登を抜けると、あとは穏やかな道となって、高尾神社の奥宮に到着しました。
高尾神社の奥宮までは、本宮のある麓から登られることも多いのか、奥宮からの下りは良く歩かれた道に変わりました。5分も下ってすぐに本宮に着くと、その向かい側はもう住宅地です。あとは武蔵五日市駅への車道歩きを残すのみでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_04_06/mt2010_04_06.html#20100404
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2010-04-04
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