唐松岳 28年ぶりの再訪〜変わらぬ北アルプスの絶景
富山県
長野県
ぐろ
体力度について
- GPS
- 06:12
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 958m
- 下り
- 947m
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- 山行
- 5:07
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:12
| 天候 | 快晴 下界は曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ゴンドラ前有料駐車場600円。朝6時半で10台程度平日は空いている。 ゴンドラ、リフト2本を往復2900円。要紙面での登山届提出。 今年から登山後にスキーで下山ができないとチケット売場で言われた。 滑るなら一日、午前、午後リフト券を購入しなくはならない。 ゲレンデ内は入場制になり、チケットがないと滑ることが出来ないそうだ。 BCと虚偽申告できない正直者。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
踏み抜き注意、数箇所あり。胸まで落ちる危険。 |
写真
ゴンドラ「アダム」の平日始動は8時。今年から登山者はスキーで下山できないと言われ、スキーを置いていく。BCと虚偽申告できない正直者。ガン曇りだが晴れを確信している。おっとりピッケルで乗車。
5
アルペンクワッドに乗り因縁の兎平を見つつ黒菱へ。最後のグラートクワッドは9時から始動。ガスが漂う兎平ゲレンデ。28年ぶりにこの地に立つ。懐かしくて体が震え感極まり涙が出る。
3
9時より少し早くグラートクワッドが始動し乗り込む。外国の方に山の名を聞かれる。しかも英語。拙い英語でお教えした。私は日本人だ、見た目は無国籍だが・・・
5
感想
昭和64年1月1日、白馬八方尾根スキー場兎平ゲレンデに私はいた。
リズムよくコブを攻めていたが、板の先がコブに引っかかり、右脚の膝が横を向いてしまった。ブチっと頭蓋骨に音が響いた。十字靭帯の断裂。
前橋に帰って手術を受けた。全治3か月。
迎えた誕生日から平成元年となり、成人式にも出られなかった。
スキーを再開したのは14年後になってからだった。
リハビリで登山を再開しても鬼門の様に白馬方面は避けていた。トラウマ。
そして呪縛を解き放つために唐松岳へ。28年ぶりに訪れた。
八方尾根スキー場周辺はきれいになっていた。浦島太郎のようだ。
ゴンドラ前駐車場に駐車して、過去の出来事を思い出しつつ準備する。
雲が多く垂れこめていたが、ヤマ2と予報で山間部の晴れを確信していた。
チケット売り場で、今年からゲレンデ内は入場制で一日券、午前か午後券がないと滑ることが出来なくなったと教えられた。登山者はスキーで下山できなくなった。
兎平ゲレンデをもう一度スキーで滑り降りたかったが無念。
ゴンドラ、リフトを乗り継ぎ、兎平ゲレンデを眺めると懐かしさがこみ上げてくる。
やはり標高を上げると快晴になり、眼下は雲海が広がっていた。
グラードクワッドは9時からなので始動するまで散策。
白馬三山を目の前にすると、28年前と何ら変わらない景色に感動。
体が震え涙が出るくらいうれしかった。
白馬岳も十代の頃BCへ繰り出したが、もうそんな技術はない。金はもっとない。
八方池山荘脇から登山道。アイゼンを履いて登って行く。
雲海を湛える白馬岳と五竜岳を見ながら快晴の空の下歩む。
風もなく穏やかな日となり丸山までは気温マイナス2℃だった。
照り返しが酷く、サングラスを外すと目が焼けてしまう日差し。
晴れ渡る青い空と白い山岳に目を奪われ全く脚が進まない。
暑さもあっただろうが、写真撮影してばかり。結局287枚撮影した。
丸山の急坂は、直急登の湿雪でアイゼンが団子になりやすく歩きにくかった。
ただBCの方が多くいらっしゃり、板でピステンしてくれるので概ね歩きやすい。
踏み抜き箇所も多く、胸まで埋まるくらいの危険個所もあるので注意。
唐松岳山頂山荘手前に着くと、はじめて剣岳、立山を見ることが出来る。
美しくも険しい山稜に心奪われる。
唐松岳へ最後の急登は4.5km近く歩いてきた脚にガツンとくる。
剱岳を見ながらビクトリーロードを上がっていく。
唐松岳山頂は少し風があり気温マイナス7℃。
遮るものがない360度の展望は素晴らしいに尽きる。
28年時を経ても、北アルプスの絶景は変わることなく。私を迎えてくれた。
手を伸ばせば五竜岳に手が届きそうだ。北西は富山湾や日本海が見られた。
東は上信越の長く美しく続く山稜と白馬村。
風景は何も変わらない、変わったのは私の方だった。
山頂で昼食。やはり群馬県民のソウルフード、永井食堂のもつっ子を北アルプスでも食らう。豆腐とネギは多目が私流。暫し景色を眺めて心に焼き付けていた。
再装備して下山。リフト最終が15時40分だから急がない。2時間あれば降りられる。
丸山の急坂は当然シリセード。五竜岳と白馬岳を横目で眺めながら滑る。
湿雪で日差しがあったので融け始めていた。
第3ケルンからは景色を堪能しながら下って行った。
八方山辺りからはガスが押し寄せ始めてきた。
八方池山荘に着くとアイゼンを脱いでリフト、ゴンドラで下山。
特にリフトの下りは乗り慣れていないので新鮮な気分。景色を堪能した。
快晴の空、白く美しくも険しい北アルプスを見られて良い一日だった。
トラウマを心から解き放つことが出来た。晴天率が良い4月に再訪したい。
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growmonoさん、こんばんは。
青春の苦い思い出の場所だったんですね。その時以来の再開を、純白の白馬三山が出迎えてくれ、さぞ感慨深かったかと。
それにしても、まばゆいばかりの絶景ですね。それを見下ろしながらの鍋は、さぞかし旨かったのでは。
それと、いつも鍋が大きく見えるんですが、二人前ぐらいの量ですか？（笑）
こんばんは、pewa-lakeさん。
いつも閲覧、拍手頂き誠にありがとうございます。
八方尾根スキー場に着いた途端に、自分は浦島太郎だと思いました。
ペンションは当時からありましたが、建物や街並みがきれいになっていました。
時代共に変わらざるを得ない物と、時に左右されない不変な物がありますね。
白馬三山や五竜岳、鹿島槍ヶ岳は28年前最後に見た風景と同じでした。
好天に恵まれた北アルプスは本当に美しいです。西から見る頚城山塊もきれいでした。
群馬からはなかなか見られない剱岳や立山もつぶさに見ることが出来ました。
唐松岳山頂ではみなさんパンや軽食を召し上がっていました。
私はいつでもどこでも私らしく鍋で「もつっ子」です。
あの鍋は大きく見えますが、直ぐに湯が沸くようにアルミ製で薄平らの物です。
冬季仕様。800cc程度しか水が入りません。
ちなみに鍋の商品名が「おひとり様寄せ鍋」です。
蓼科山へ持って行ったのは4人用のアルミ鍋です。重さ1.2kgで2ℓ入ります。
pewa-lakeさんはご多忙のご様子で、山行記録が更新されていらっしゃいませんね。
また谷川岳のみならず、どこかの山岳でお会いする日を心待ちにしております。
コメントお寄せ頂きありがとうございました。
growmonoさん
おはようございます。
写真の美しさに目を奪われ
さらに感想分でその思いに感動し
思わず目頭が熱くなりました。
私もこの時期２年前に２回、昨年１回
この素晴らしい景色を見て感動し
今年も再訪の機会を伺う毎日です。
ありがとうございました。
こんにちは、iiyuさん。
コメントお寄せ頂き誠にありがとうございます。
イケイケのバブル絶頂期、Ｋ2の210cmの板を強引にスライドさせて罰が当たりました。若気の至りですね。成人式も出られず、登山やスキーもできず、しばらくは飲んだ暮れて家で腐ってました。ギブスが取れて最初は全く足が動かず、六供温水プールへ行きリハビリで水中歩行しました。ロードバイク、登山とリハビリの幅を広げて、今現在では術後の傷痕しか残っておりません。
今ではライブカメラやネットで現地の天候が分るようになり、山行計画も立てやすくなりました。ちょうど天候がよく雲量ゼロ予報でしたので、思い切って行動に移しました。
本当に28年前と何ら変わらない白馬、鹿島槍、五竜を見るとタイムスリップしたようでした。自分自身の中で若いころの私が蘇り、登山中も気力をくれました。iiyuさんも以前過去の写真を掲載されてましたね。素晴らしくて感動しました。
季節は巡り景色は移ろいますが自然は何ら変わることなく、いつまでも私たちを待っていてくれると改めて思いました。
iiyuさんもぜひ再訪を・・・そしていつの日かお会いする日を楽しみにしております。
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