天狗岳〜硫黄岳 テントde八縦走の続き


- GPS
- 11:31
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,542m
- 下り
- 1,887m
コースタイム
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 4:53
天候 | 2日とも晴天 風はそこそこ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗岳、根石岳、硫黄岳北側尾根 雪庇 木曜日の降雪により雪崩リスクはゼロではないと思うが高くない |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
前回北八ロープウェイ〜東天狗を歩いたので今回は天狗から硫黄をつないでみようとテント泊縦走。
1日目
毎度おなじみ茅野駅からアルピコバスで渋ノ湯へ。道中タイヤチェーン換装するので到着時刻は時刻表より気持ち遅くなります。渋ノ湯は公衆トイレ有り。登山届けは登山口の鉄橋のところで提出。
1日目は黒百合ヒュッテでテント。渋ノ湯〜黒百合は初めの斜面くらいしか疲れるところもありません。
前回は西側登山道を使って下山したので今回は東側登山道を使って登ってみます。登山口の看板は高見石と書かれてますが3-5分歩くと黒百合分岐があります。
看板のせいもあってか人の多いルートで12時だというのに踏み跡無し。ナイスチョイスでした。
初めはアイゼンにまとわりつきやすい湿り雪でしたが、尾根合流点からはモキュモキュした雪で歩きやすい。
ぱぱっとヒュッテまで行ってテント設営。「水は融雪でお願いします」とのことなので適当に雪集め。この日のわが家建設後は、2日目のルート確認と帰りのバス時間を考慮し、1日目に東西天狗をピストンします。
中山峠から東天狗へのルートで森林限界を超えた辺りの傾斜ですが、雪庇対策なのか不自然に気持ち西気味へ行くトレースでした。ガスるとわかりにくいかも。
東天狗に到着、根石方面のルートを確認し西天狗へ。前も思いましたが、東天狗が岩なら西天狗は雪。天狗のコル部は雪がボフボフで歩きにくく、西天狗への登りは雪がゴロゴロで踏み跡かと思いましたが、もしかしたら小さな雪崩だったのかも?
西天狗は過去に雪崩事故(西天北側斜面だったか?)もあったので雪崩リスクゼロではありません。
前回降雪が強くなり断念した西天狗に登頂し、積んでた宿題を済ませた気分。山頂はのんびりとした広さで東天狗より好き。
帰りは奥庭ルートを使用。雪に隠れた岩とハイマツが多く注意しないとこけます。よそ見してたらこけました。
戻ったらテントが増えて20張りくらいになってました。時間が無いの承知で天狗ピストンをしてしまった上に水作りから始まり食事終了が遅く寝坊の恐れが…
余談という名の注意喚起兼愚痴になりますが、今回黒百合ヒュッテで極めてマナーの悪いテント(60代後半〜70代前半の1グループ5人前後?)が有りました。
ゴミをそこら辺に転がす・他人の道具を勝手に使う・ペグ用にテント場の太い木の枝を大量にぼきぼき折る・所かまわず野ションする 等々。登山に関するモラルとマナーが40年くらい前で停滞してると思われます。
不帰キレットの天狗のテント場でもやはりこの年齢層のテントが非常にマナーが悪く、私の中でのこの年齢層のテントに対する印象ストップ安が続いてます。見た時に注意すべきだったとレコを書きながら後悔。
2日目
1時間ほど寝坊しました。寝坊したのにのんびりの準備撤収で予定通り?約1時間遅れでのスタート。まずは中山峠から東天狗に向かいます。1日目に通ってることも有り迷い無く山頂へ。
2日目の尾根歩きは全体的に雪がちょうど良い固さでアイゼンがほどよく刺さります。東天狗到着後、すぐに根石方面に向かいます。
根石方面の尾根は急傾斜こそありませんが、天狗からの下り始めがやせ尾根だったり根石への登りに雪庇があったり。風も常時10m程度でピッケルとアイゼンワークを考えながらの行動が必要に。
根石岳を越えて根石岳山荘で小休止。融雪水が美味しい(浮いてるゴミから目をそらしながら)。蓑冠山から夏沢峠までは樹林帯で風も無く、さくさく歩けます。時折見える硫黄岳はなかなかの威容で、さすが南八の門番という風格。登りルートを確認して少々萎えました。
コル部のやまびこ荘で硫黄岳への強風対策と心の準備を済ませて進みます。
森林限界を超えて間もなく薄手のバラグラバが呼気の湿気で凍り付きました。さすが硫黄岳のそよ風は頼もしい限り。
前回登った時にも経験したので、その後強風対策に厚手のバラグラバを買ってました。「こういう事もあろうかと!」としたり顔で装着。そしてこれが大正解。
バラグラバ以外にもレイヤーを色々見直したこともあり、前回のような寒さは感じず、気持ちいいそよ風状態。色々対策考えたかいがありました。
硫黄岳の北側は岩雪氷のミックスで微妙にアイゼンが効かないところもあります。岩中心の場所では耐風姿勢が取れないので、風の強さとタイミングを見ながら通過します。それにしても爆裂火口はカッコいい。
登りの最後の方に見えるケルンに導かれるように硫黄岳に到着。赤岳鉱泉へ下ります。赤岳鉱泉から硫黄岳に登る際に最後の壁になるのが直下の岩場。トレースがあると問題ありませんが、トレースが無い状態だとどう通ろうか悩みどころ。
前回は直下の岩場を南側にトラバースするルートで下ったのでそちらから下りましたが(今回トレース1人分くらい)、どうやら西側から岩場を巻いて山頂の社の方へ上るトレースができてたようです(前回は登りに使用しましたがトレース無しでした)。
南側のトラバースは横に突き出た岩の部分で細心の注意を払う必要があるので、岩場の西側から巻き気味に登る方が安全かもしれません。トレースと自分の力量を測る必要があります。
硫黄岳の南側は、北側と違って雪まみれ。赤岩の頭まで来ると山頂と打って変わって無風で、暑さすら感じます。早速樹林帯まで下りて着替えて赤岳鉱泉まで下ります。
つづら折りの道に直登ショートカットがいくつかありますがどちらを選んでも行き先は同じなので適当に。
赤岳鉱泉、美濃戸山荘で徐々に帰り支度しながら八ヶ岳山荘に到着。
計画では14:40くらいのバスに乗る予定でしたが、13:20に乗れて助かりました。
前回までの反省点を活かせた縦走で成長したもんだと手応えを感じました。
あとは4月に雪が少なくなってきた頃を見て硫黄〜横〜赤を歩ければ冬八のメインルートは完成。
と言うわけで4月の目標を定めつつ、今回も無事下山できてお疲れちゃんでした。
無意味にザックにくくりつけてるワカンは今回もいらなかったな…
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