沖ビリ沢下降〜樅ノ木沢遡行

orochi
その他1人 - GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 906m
- 下り
- 917m
コースタイム
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
沖ビリ沢、樅ノ木沢ともに下流部は平凡な箇所が多いですが、上流部はナメが随所に現れます。(ただし、樅ノ木沢はミニ両門ノ滝以降大幅なルートミスをし、本来のルートの様相不明) 水は全体的に透明度が高いです。魚影は丹沢とは思えないほど多く、上流部の小さな釜でも沢山の魚が泳いでいるのを見るほどでした。 南面のため積雪はほとんど無いものの、気温があまり上がらないこともあってか凍結個所や氷柱があちらこちらに見られました。 |
| その他周辺情報 | 下山後、同志の湯に立ち寄りました。600円/人。露天風呂あり。 http://www.doshinoyu.jp/contents/information/ |
写真
感想
今日は沢登りが初めてのI君が来てくれるということで、癒し系で渓相が良いと評判の沖ビリ沢〜樅ノ木沢を計画した。が、ルートミスで樅ノ木沢の一番美味しい部分を逃してしまうという結果に・・・。
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出発点は、山伏峠のトンネルの山中湖側にある駐車スペース。晴れてはいるが気温が低く、日差しも薄日が差している感じで、寒い。
峠の南東側は私有地ということで、ここを右から回り込んで登山道に取り付く。
雑木林越しに雪を頂いた富士が望まれる。
所々凍結個所もある道を進み、1250m地点にあるベンチで沢装にチェンジし、南南東に伸びる尾根を少し下ったところから下降開始。
傾斜は結構急で、一応ザイル無しでも降りられるレベルではあるが、沢が初めての人だとさすがに厳しいので、沢床に下りるところで1箇所懸垂下降。さらに少し下ると7mほどのヌメッた滝がでてきたので、ここでも懸垂。
沢には所々氷柱やベルグラがあり、滑らないように慎重に進む。
初っ端こそ急だったものの、沢はわりとすぐに良い感じのナメとなり、快適に下っていくことができる。驚いたのは非常に魚影が濃く、上流部のかなり小さな釜にも何匹もの魚が泳いでいるのを見たほどだった。
一箇所、左岸の枯れた笹の斜面から巻き降りた滝があったが、特段問題となる箇所は無い。
やがて沢床の空間は広がり、大きく右に屈曲する箇所を過ぎて少し行くと、左岸に林道の末端が見え、この林道を利用して樅ノ木沢橋へ。ここで小休止。橋から見える樅ノ木沢はなかなか良い渓相だ。
橋の先にある綺麗なナメ滝を越えると概ね平凡な渓相が続くが、水が美しくそれほど飽きることはない。
西沢との分岐にある石積み堰堤は右から越す。
標高900m付近のゴルジュは、右の斜面から巻くが、意外と悪かった(まぁ、癒し系という想定で来ているので) Iさんには斜面を登る際2回ザイルを出したほか、沢床に復帰する際1回懸垂した。
さて、問題はここからで、遡行図にあるミニ両門の滝は地形図でいうと標高960m地点なのだが、ミニ両門の滝を二俣と混同しており、既に左俣に入ったものと完全に勘違い。ちゃんと本流の角度を測ればおかしいことに気が付いたはずだが、本当の二俣では水量比の逆転も手伝って右俣を直進し、標高900m地点の分岐を今度は(少し早い気もしたが)奥ノ二俣と間違い右に進んでさらにおかしな方向へ。
結局最後はいやらしいザレザレのルンゼ状を登り、油沢ノ頭とブナノ丸の間から南に伸びる尾根に詰めあげる。当然尾根上に登山道は無いが、この時点ではどこに詰めあげたか全く分からず、とりあえず尾根上に伸びる獣道を北へ進むと、ほどなく登山道に合流した。
沢装解除。稜線に出ると風が出てきて寒い。
結構時間が押していることもあり、細かい起伏の多い甲相国境尾根をかなりのハイペースで進んでいく。途中で本来通過しないはずの油沢ノ頭を通過し、ようやくどういうルートを通ったのか大体把握。
空は徐々に灰色の雲に覆われ、山伏峠分岐の先から良く見えた富士山も今はすっかり雲の中。とりあえず急いだおかげで、日の入り20分前くらいに山伏峠に帰還することができた。
―――――――――――――――
数倍の水量比のある沢の合流地点が「ミニ両門ノ滝」となっていることや、二俣での水量比が進むべき左俣と右俣で逆転しているなど若干トリッキーな部分はありますが、両門ノ滝上で本流の角度を測れば容易に間違いに気づくはずで、ルートミスは不注意が原因でした。とにかく本流と支流の角度を測りながら遡行することを徹底したいと思います。なお、本文はGoogle Earth等を用いて改めてルートを確認したうえで記述しています。
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