記録ID: 1096181
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ハイキング
日光・那須・筑波
石裂山の2つの奥宮 ~石裂山荘から周回
2017年03月31日(金) [日帰り]
栃木県
thoughtmay
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 04:49
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 999m
- 下り
- 994m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 4:47
距離 8.3km
登り 1,003m
下り 1,000m
トラックデータに関して、岩陰にある2つの奥宮周辺のログがかなり乱れていたので、データが飛んでいる箇所は削除してあります。
| 天候 | 曇天 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
下山時、一般ルートを外れて立ち入り禁止とされているルートを歩いています。 参考程度にご覧ください。 ・1か所ヒルにやられました。 ・半月ほど前、登山道中にクマが現れたそうです。 |
| ファイル |
この日の山行のポイントを、ウェイポイントにまとめました。
（更新時刻：2017/04/02 17:03） |
写真
県道240号線を進み加蘇山神社へ車を走らせる。
荒井川と出合うあたり、加園地区あたりの集落の切れ目に常夜灯を見つけた。
荒井川と出合うあたり、加園地区あたりの集落の切れ目に常夜灯を見つけた。
荒井川沿いに240号線を進むと、177号線との出合に常夜灯と古いみちしるべあり。
177号線との交差点、荒井川にかかる法長内橋のたもとにあるみちしるべ。
リーバス終点にある、加蘇山神社社務所(石裂山荘)に到着。社務所というより、遥拝所と宿坊を兼ねたような面白い施設だった。
もう使われている感じはしない。
1
3/31 7:08
リーバス終点にある、加蘇山神社社務所(石裂山荘)に到着。
社務所というより、遥拝所と宿坊を兼ねたような面白い施設だった。
もう使われている感じはしない。
社務所というより、遥拝所と宿坊を兼ねたような面白い施設だった。
もう使われている感じはしない。
ここから歩いてみたくなったので、こちらに駐車させていただいた。
神楽殿に掲げられた、社務所・神楽殿落成記念の奉納額。
昭和28年。
昭和28年。
遥拝所と潔齋館。
昭和30年代くらいまでの奉納額が並ぶ。
他、顕彰碑多数あり。
昭和30年代くらいまでの奉納額が並ぶ。
他、顕彰碑多数あり。
まさに昭和30年代の日本映画に出てくるような風情。
この窓から半身を乗り出して浴衣姿で記念撮影した人、いっぱいいるんだろうな…。
この窓から半身を乗り出して浴衣姿で記念撮影した人、いっぱいいるんだろうな…。
社務所入口にトイレあり。汲み取り式。
(手洗いの水道は止められていた。
トイレ外に水道があり、凍結防止のため水が出しっぱなしにしてあったが、蛇口のハンドルは取り外してあるタイプだったので、夏季の給水状況は分らない)
1
3/31 7:07
社務所入口にトイレあり。
汲み取り式。
(手洗いの水道は止められていた。
トイレ外に水道があり、凍結防止のため水が出しっぱなしにしてあったが、蛇口のハンドルは取り外してあるタイプだったので、夏季の給水状況は分らない)
汲み取り式。
(手洗いの水道は止められていた。
トイレ外に水道があり、凍結防止のため水が出しっぱなしにしてあったが、蛇口のハンドルは取り外してあるタイプだったので、夏季の給水状況は分らない)
社務所向かい、荒井川の向こう岸に見える家のおばちゃんが「車、奥までいげるよ〜！」
と大声を上げてくれた。
「ここから歩きたいんでぇ、ここに停めさせてくださ〜い！！」
コクコク頷くおばちゃん。
画面中央に見えるのは薬師堂らしい。
3/31 7:07
社務所向かい、荒井川の向こう岸に見える家のおばちゃんが
「車、奥までいげるよ〜！」
と大声を上げてくれた。
「ここから歩きたいんでぇ、ここに停めさせてくださ〜い！！」
コクコク頷くおばちゃん。
画面中央に見えるのは薬師堂らしい。
「車、奥までいげるよ〜！」
と大声を上げてくれた。
「ここから歩きたいんでぇ、ここに停めさせてくださ〜い！！」
コクコク頷くおばちゃん。
画面中央に見えるのは薬師堂らしい。
車道を道なりに歩き始めた。大水沢を挟んで社務所の向かいにある家が、一目で御師の家と分かる造り。
家屋にかかる小橋はロープでバリケードされていた。
1
3/31 7:13
車道を道なりに歩き始めた。
大水沢を挟んで社務所の向かいにある家が、一目で御師の家と分かる造り。
家屋にかかる小橋はロープでバリケードされていた。
大水沢を挟んで社務所の向かいにある家が、一目で御師の家と分かる造り。
家屋にかかる小橋はロープでバリケードされていた。
この家は参道へ向かう、自前の門まで持っている。
手前の沢は大水沢(たぶん)。社務所の前で荒井川本流と出合う。
手前の沢は大水沢(たぶん)。社務所の前で荒井川本流と出合う。
大水沢林道を登山口まで歩いた。
傍らの石仏。
螺髪姿が珍しいけど、2体をつなぎ合わせたっぽい。
傍らの石仏。
螺髪姿が珍しいけど、2体をつなぎ合わせたっぽい。
ルートマップ。
先ほどの御師家屋が荒井氏宅のようだ。
川の名と姓を同じくすることに歴史の凄みを感じる。
先ほどの御師家屋が荒井氏宅のようだ。
川の名と姓を同じくすることに歴史の凄みを感じる。
駐車場前の加蘇山神社本殿へ。
神社に上がらなくても道なりに進めば登山口となる。
神社に上がらなくても道なりに進めば登山口となる。
深川木場、中村屋さんの奉納。
天保12年銘。
このまま境内を通り抜けて登山道へ合流した。
天保12年銘。
このまま境内を通り抜けて登山道へ合流した。
下に見える登山道ではなく、こちらが古い道のようで、祠などが多く見られる。
奥に見えるのは日留神社。
奥に見えるのは日留神社。
三祠を過ぎて登山道(林務作業道)に下りた。
この先、祠は見かけなかった。
この先、祠は見かけなかった。
鹿ネットとの境に栃森公の境界標石を見つけた。
今日気づいた栃森公標はこの一つのみ。
東屋のすぐ下です。
今日気づいた栃森公標はこの一つのみ。
東屋のすぐ下です。
中ノ宮跡のすぐ脇から、いよいよ鎖場が始まる。
行者返し、というらしい。
行者返し、というらしい。
行者返し。
ほとんどの鎖が近年に付け替えられたもののようだ。
鎖を掴まず上ってみたけど、足場は確かに滑りやすい。
ほとんどの鎖が近年に付け替えられたもののようだ。
鎖を掴まず上ってみたけど、足場は確かに滑りやすい。
ハシゴは、大真名子山の千鳥返しにあるハシゴの中で一番古い時代のものと同じ造りだった。
やったぜ。
やったぜ。
…と思ったら、上り切ったところに捨ててあった。
これはとっておこうよ〜(´;ω;`)
これはとっておこうよ〜(´;ω;`)
行者返しを上り切れば石裂岩が眼前に聳えている。
登山道は左に続くが、この梯子の上が加蘇山神社奥宮。
登山道は左に続くが、この梯子の上が加蘇山神社奥宮。
石祠や石塔は古いものは見当たらなかった。
画面下、列をなして古いアンカーが残っていた。
みんなよじ登って来たんだなぁ！
画面下、列をなして古いアンカーが残っていた。
みんなよじ登って来たんだなぁ！
奥宮から登山道を見下ろす。
登山道はこの石裂岩を南側から巻いて上っていく。
下りも意地張ってハシゴを使わず。
登山道はこの石裂岩を南側から巻いて上っていく。
下りも意地張ってハシゴを使わず。
ここからは主稜線を目指す。
(ヒゲスリ岩というのは、よく分からなかった)
(ヒゲスリ岩というのは、よく分からなかった)
尾根に乗りました。
(この辺りで首から下げてたコンパスを落としていることに気づき、慌てふためく)
(この辺りで首から下げてたコンパスを落としていることに気づき、慌てふためく)
東剣ノ峰から有名なハシゴ場を下る。
滑り止め付きで、よく固定されていた。
滑り止め付きで、よく固定されていた。
西剣ノ峰にて、第1展望台の標識があったので覗いてみた。
(第2以降の展望台はついぞ見かけず。)
(第2以降の展望台はついぞ見かけず。)
鶏鳴・笹目倉方面が良く見えた。
天気が良ければ高原山も見えるはず。
天気が良ければ高原山も見えるはず。
横根山の向こうに見えるのは袈裟丸登山ルートの1549Pあたり。
西剣ノ峰からの下り。石裂山へはまた下って上り返さなければならない。
こちらのハシゴは手摺りがあったが、そのボルトが緩んでいるものもあった。
手摺りは過信しないほうが無難。
1
3/31 9:26
西剣ノ峰からの下り。
石裂山へはまた下って上り返さなければならない。
こちらのハシゴは手摺りがあったが、そのボルトが緩んでいるものもあった。
手摺りは過信しないほうが無難。
石裂山へはまた下って上り返さなければならない。
こちらのハシゴは手摺りがあったが、そのボルトが緩んでいるものもあった。
手摺りは過信しないほうが無難。
最下段のハシゴは、番線が1ヵ所しか機能していなかった。
グラングラン。
グラングラン。
御沢峠名板。
ここから賀蘇山神社方面へ下り、賀蘇山神社奥宮に寄り道した。
ここから賀蘇山神社方面へ下り、賀蘇山神社奥宮に寄り道した。
見上げれば岸壁に連なる鎖群。
ここは石裂山頂上の直下に当たる。
かつてはここから頂上に直登したのだろうか？
ここは石裂山頂上の直下に当たる。
かつてはここから頂上に直登したのだろうか？
「従当山第三十…」
下3分の1は埋もれている感じ。
「神主齋藤壹岐…」まで読める。
お墓かなあ。
宝暦5年銘。
下3分の1は埋もれている感じ。
「神主齋藤壹岐…」まで読める。
お墓かなあ。
宝暦5年銘。
鎖は切れた個所があるので一応注意が必要。
使わなくても上り下りできました。
使わなくても上り下りできました。
奥宮より顧みる。
出流山満願寺でも見かけた、洞窟入口の東屋。
求聞持法の修行の場かと思われました。
出流山満願寺でも見かけた、洞窟入口の東屋。
求聞持法の修行の場かと思われました。
御沢峠に戻る道すがら、猛禽類の捕食痕があった。
たまに鳴いてくれたんだけど、ハヤブサかなあ？
(ぜんぜん自信なし)
たまに鳴いてくれたんだけど、ハヤブサかなあ？
(ぜんぜん自信なし)
石裂山山頂。
三角点と遊雪会による山名板(26年4月)。
碑伝あり。
三角点と遊雪会による山名板(26年4月)。
碑伝あり。
山頂から。
手前右のピークが月山。
奥に大滝〜白髭、その向こうに禅頂行者みち。
日光連山まで立体的に重なって見えた。
手前右のピークが月山。
奥に大滝〜白髭、その向こうに禅頂行者みち。
日光連山まで立体的に重なって見えた。
同定してみた。
曇天で期待していなかっただけに、これだけ見えれば満足でした。
曇天で期待していなかっただけに、これだけ見えれば満足でした。
ここにも一源さんの碑伝。
いろんな木札が残っていて、なかなか飽きない。
いろんな木札が残っていて、なかなか飽きない。
登山道とかつて登山道だった尾根との分岐。
トラロープでバリケードしてあるが、
立ち入りに関しての明示はない。
トラロープでバリケードしてあるが、
立ち入りに関しての明示はない。
正規の回遊ルート。
今日はロープをくぐって596P方面へ下りさせていただいた。
今日はロープをくぐって596P方面へ下りさせていただいた。
立ち入り禁止とのことで、正直身構えていたが
拍子抜けするほど歩きやすい尾根だった。
拍子抜けするほど歩きやすい尾根だった。
作業道と出合う。
以後、尾根道と作業道は何度も交錯したが、愚直に尾根だけを歩いた。
以後、尾根道と作業道は何度も交錯したが、愚直に尾根だけを歩いた。
山に入ってから祠らしい祠を見ていないので、
こんなところも踏んでみた。
こんなところも踏んでみた。
やがて596Pへ。
怪しい平場だったんで、周りを少々ぶらつく。
怪しい平場だったんで、周りを少々ぶらつく。
コンパスを無くしたのでプロトレックで方角を見た。
使いにくいことこの上ない。
何度もキャリブレーションし直す。
使いにくいことこの上ない。
何度もキャリブレーションし直す。
「平成6年荒井俊司再建」の文字。
大震災のあとも放置されているようで、基礎と母屋が大きくずれている。
近くに嘉永4年銘の破損した石祠が横たわっていた。
3/31 11:48
「平成6年荒井俊司再建」
の文字。
大震災のあとも放置されているようで、基礎と母屋が大きくずれている。
近くに嘉永4年銘の破損した石祠が横たわっていた。
の文字。
大震災のあとも放置されているようで、基礎と母屋が大きくずれている。
近くに嘉永4年銘の破損した石祠が横たわっていた。
崩れいくお宮。
ちょいちょい見かける、この扉の意匠の名前が知りたいなあ。
ちょいちょい見かける、この扉の意匠の名前が知りたいなあ。
藪が厳しかったので開けた方角へ下りた。
人家に闖入するハメになった。
人家に闖入するハメになった。
内部から荒井氏宅の長屋門に出た。
門の向こうで、おばちゃんが手招きしている。
今朝会ったおばちゃんだ！
門の向こうで、おばちゃんが手招きしている。
今朝会ったおばちゃんだ！
おばちゃんに事情を話したら笑って許してくれた。
驚かせてすいませんでした。
(掲載OKですって☺)
驚かせてすいませんでした。
(掲載OKですって☺)
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
ガーミン/オレゴン600にてログ取得
|
|---|
感想
shige-ponさん風のタイトルでごめんなさい。
風邪をこじらせて2週間ほど気管支炎に陥っていました。
呼気の異音も消えたので、今日はリハビリ登山に初めての石裂山へ。
名うての信仰の山なのに、山中に祠が見当たらなかったです。
ホコラーとしては拍子抜けでした。
石塔などを楽しみたければ、鹿沼から歩いた方がいいと思います。
かつて登山道だったはずなのに、幾多のガイドブックに立ち入り禁止と書いてあるルートを見てきました。情報が全然なかったのでこの目で確認するまで納得できなかっただけで、これは自慢できる行為ではありません。参考程度にご覧ください。記載した通り、素直に尾根を下ると荒井氏宅の敷地内に無断で侵入してしまうことになります。
おばちゃんは賊が侵入したと思って、遠くから僕を怒鳴りつけたそうです。
「じなって(怒鳴って)ごめんね」と言ってました。
僕こそ至らずにごめんなさい。
短い時間にいろいろお話が聞けました。
おばちゃんの話だと、宮司荒井家は代替わりを機にこの地を離れているとのことで、おばちゃんが無住の家を守っていました。
荒井家裏山にて平成6年製の祠までは確認できましたが、歴史ある荒井家がいまどこの空の下で暮らしているのやら、正直その来し方が気になります。
昭和13年の大水の際、山荘前の橋を流木が堰き止め、荒井川が溢れて一面浸水した話をおばちゃんがしてくれましたが、聞きながら那須の北温泉が土石流で流れたのも13年だったことを思い出してました。
調べたら阪神大水害のあった年で、全国的に水害の多い夏だったようです。
おばちゃんと話しているおじちゃんは釣り客で、4月1日解禁を前に、荒井川の下見に来たそうですが、左手に持ちっぱなしのカップ酒がけっこう捗ってました(笑)。
31日この日の午後にヤマメを放流。
「ヤマメだげだ〜。イワナは放流しね」
とのことでした〜(´罒`)
おばちゃんが目をクリクリさせながら
「どうだった？」と聞いてきた。
「すんごいイイ山だった！」
と答えたら小鼻を膨らませて頷いてました。
ホントいいヤマ歩きでした。
おばちゃん、今日はありがとう。
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