開山祭直前の上高地 2017

monkichikun
その他1人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 39.3km
- 登り
- 1,327m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:00
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 8:50
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 3:40
- 合計
- 8:35
今年は槍ヶ岳登頂を狙っていたが半端なモチベーションにより途中断念。
三日間とも奇跡的ともいえる晴天に恵まれ開山祭前の静かな上高地周辺を堪能することができた。
| 天候 | 三日間ともほぼ快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯の残雪地帯は陽が出てくると踏み抜き多発。 槍沢は陽が出るとあっという間に雪面が緩むため早めの出発が肝心。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
一日目
前夜逗子駅で待ち合わせ友人の車で深夜さわんど駐車場に到着し仮眠。
翌朝のシャトルバスで上高地BTに到着、登山届を提出し早速出発する。
今回の荷物は30kgオーバー、缶ビール6本と日本酒5合が効いている。
あと登攀のときに役に立つかもとハーネスにカラビナ、エイト環にトラロープ、
雪崩に巻き込まれた際の目印として考案した紐付きゴム風船の素材も持参した。
河童橋を出る頃はまだ曇っていたが明神に着くころには青空に変わっていた。
徳沢の水場は解放されてなかったが、横尾では水場もトイレも使用可能だった。
槍沢では残雪の踏み抜きが酷くコースタイム1時間の一ノ俣まで2時間半かかる。
それでも先人の踏み跡があったから頑張ることができた、無かったら多分お手上げ。
さらに1時間半かけ槍沢ロッジに到着、その先には水場が無いので下の沢で水を汲む。
当初の予定では14時前には余裕で着くと思っていたババ平には16時半に到着。
踏み抜きと融けかけた雪で靴のワックスは剥がされて水が浸み靴下までびしょ濡れ。
疲れた体に鞭打ちテントを張って食事を済ませ早々に眠りに着いた。
二日目
明るくなってきたのでテントから這い出ると近くの山がモルゲンロート。
テントの中に入れておいた靴は凍りついていていたが何とか履くことができた。
6時前に出発するがこの時点で槍ヶ岳登頂は諦めて時間限定の朝の散歩モード。
前夜かなり冷え込んでくれたおかげで雪は固く締まりアイゼンが良く効く。
大曲を越えて槍沢・天狗原分岐と思われる場所あたりで友人の足が止まり始めた。
昨日の疲労が残っていて思うように足が動かないらしくここでギブアップ宣言。
自分自身も先を目指すモチベーションはないため早いけど引き返すことにした。
友人が休んでいる30分間限定で少し登ってはみるが槍ヶ岳が見えないまま下山した。
下山時には随分と雪がゆるんできてこれから登攀するのはかなり大変そうに思えた。
友人が待つ地点まで戻る途中にフル装備を背負って登っていく登山者とすれ違った。
ババ平まで戻って軽い食事をとりテントを撤収し横尾に向けて下山を開始する。
前日より雪の状態はよかったがやはりコースタイムをオーバーして横尾に到着。
昨年とほとんど同じ場所にテントを張る、ただし今年は雪の上だが…
重い思いをして運んだ食材で酒池肉林の宴をしていると韓国人登山客がやってきた。
到着した時間から考え前日涸沢にテント泊し、早朝奥穂アタックし下山してきたと推定。
そんなことを考え眺めていたら、物欲しそうに見えたらしくコーヒーをご馳走になる。
宴会後はテントに篭り読書タイム、十数年ぶりに読む谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」。
LEDランタンの下、電灯無き時代の日本の伝統美を評した随筆を読むのも乙なもの。
知らぬ間に明かりを灯したまま眠ってしまっていた。
三日目
テントの中から前穂から明神岳の稜線を照らすモルゲンロートを眺める。
靴はまたしても凍っていて今度は全く足が入らないためバーナーで炙って解凍する。
涸沢方面に朝の散歩に出かけてみるが道が不明瞭で本谷橋までも行かず戻ってきた。
残った食材を消化しつつ余ったビールを飲み干したのち撤収し上高地へ向かう。
徳沢は二日前に比べだいぶ雪が融けた気がするがやはり水場は使用不能だった。
徳本口では猿に囲まれ、河童橋では中国人観光客に囲まれつつバスターミナルへ到着。
シャトルバスで駐車場に戻り、まずは温泉!と思ったもののどこもかしこも休業中。
温泉はあきらめ松本駅で降ろしてもらい電車の時間まで駅前の居酒屋で時間をつぶした。
今回の反省点
この春のメインイベントだったにもかかわらず色々と事前準備が足りず。
入れたと思ったダウンパンツがザックに入ってなくて夜寒い思いをした。
ガス缶が途中で無くなった(友人が予備を持ってて事なきを得た)。
相変わらず食材が多すぎ(酒込みで10kg近い)半分以上余った。
持っていけばよかったと思ったもの
100均のビニール製オーバーシューズ(テントシューズや雪上のサンダル替わり)。
100均のパイプ椅子(宴会のときのミニテーブルに使えそう、文字通り椅子にも)。
ダクトテープやビニールテープ(色々使える、テーピング代わりにもなる)。
防水ソックス(持っていったネオプレーンソックスは水が浸みる)。




s8とてもよい靴だと思います!(私は持ってませんが)
しかし本格的に雪がどっさり残る場合は厳しいかと…ワックスの後に防水スプレーで仕上げましたか?
私はいつもヌバックタイプの登山靴用の洗剤で洗った後直ぐに濡れた状態でたっぷり(皮用)スプレーして干してます!
手入れした時うっかりスプレー忘れたままで渡渉や泥濘に入ってしまうとやはりギリセーフですが、浸透しやすく感じます。
疲労困憊ぶりが伝わるハードな山行
体力ない私が単独で入山していたなら凍死してるレベルです。。。😩
こんにちわ
もちろん防水スプレーはしておりませんが、寒い時期は雪がサラサラしてるため案外平気でした。今回は気温が高く湿ったベタ雪が靴にまとわりつき濡れてしまったようです。
でも靴が凍って履けないという貴重な体験ができたので良しとします。
今回は槍を目標に掲げたものの横尾留まりで宴会でもいいかな、なんて中途半端なモチベーションで食糧を持ちすぎ荷物の重さでさらに踏み抜きに苦労しました。
こんにちは。昨年蝶で抜かれたものです。今年は私が横尾を通過したしばらく後にmonkichikunさん方は横尾入りなさったようですね。
昨年は横尾のテン場は無雪でしたが、今年はしっかり積雪してましたね。
今年は帰りのバスに間に合わないという昨年の失態を繰り返すまいと、余裕を見て行動し、無事月曜日の会議に出席できました。
ご縁がありましたら、来年お目にかかれればと。
takahashisunさま 御無沙汰しております。
念願の横尾尾根に立てたのですね、おめでとうございます。
今年はどこのピークも踏めなかったけど天気には恵まれた三日間でした。
また来年もこの時期の静かな上高地に訪れたいと思ってます。
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