別山尾根から剱岳 剱沢テント泊 剱沢滑降 #68, 雷鳥沢滑降 #69


- GPS
- 24:24
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,808m
- 下り
- 1,808m
コースタイム
- 山行
- 2:32
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 2:36
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:06
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一般ルートとしては西穂〜奥穂縦走ルートの次に難易度が高いと思います。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
三連休の残りは別山尾根から剱岳に行ってきました。先々週に早月尾根から剣岳、別山尾根で室堂に山スキーで通り抜けるということをしたのですが、そうすると未踏のカニのタテバイが気になってきて、4回目の剱岳にして初めて別山尾根ルートを使うことにしました。
初日は剣沢テント場までなのでケーブルカーの予約をしないで余裕かまして9時過ぎに立山駅に行ったのですが、ケーブルカーの乗車時間は12:20と3時間待ち・・・。仕方がないので誰かが下山してくるのを待ち構えて、一番近い駐車場が空いたところにすっぽり駐車させてもらってラッキー。まだ時間があるのでしばらく仮眠します。立山駅周辺には所在無げにケーブルカー待ちの人たちであふれていました。始発から2時間待ちだったので、山行計画に大番狂わせが出たことでしょう。
さて重いザックとスキー板を持ってケーブルカー、そしてバスに乗り込みます。室堂に着いて登山届けを提出したら「どこ滑るんですか?」という係りの方からの質問が。まぁ剣沢を滑るだけです〜と。スタートは13:30とかなり遅くなりました。
そんな時間でも登山スタイルの方が多く歩いておられます。ツアー登山なのか大規模パーティーなのか。雷鳥沢テント場まで下れば長い登りが続きます。
暑い中、テント泊装備と山スキー道具で20kgの装備、軽量化のために行動食と飲み物はほとんどありません。喉が渇きますが水場で都度補充しながら、剣沢を滑ってテント場に滑り込みます。賑わっているテント場ですがそれでもいい場所はまだまだ空いており、設営して夕飯のお餅を焼いて味噌汁に突っ込むお雑煮を食べて明日に備えます。
夜は風が強く、何度か夢の中で「強風のため剱岳アタックは撤退」というシーンになりました。いずれも未経験のシーンで、不安な思いが夢となって現れるということでしょうか。夜半は寒く、薄手のシュラフではダウンが必要でした。足は生足でしたが(笑)
夜が明けてみれば風も快適で、普段の服装で問題ありません。今回はさすがにスキーはテント場に置いていきます。岩場にスキー板は恐怖というストレスにさらされるだけなのです。
テント泊装備もスキー板も置いていけば、夢のような軽快さ。岩場の登りもサクサクと進めます。こんなに体が軽いのか〜と最近ずっとスキー担いでいたので夢のような感じです。
三連休の最終日ということもあって剱岳アタックは空いており、山頂までは2時間半で着きました。登りといっても落石させないように歩かないといけないので、足は軽快でも慎重な足運びとなります。
山頂では7時20分くらいでまだ朝。名残惜しいですが下山の道に入ります。先々週はこれをスキー背負ってでしたから、今日の軽快さとスキー板の引っ掛かりがないのが余裕を生んでくれます。
見ていると、もう足が売り切れという感じの方もおられ、そうすると足運びが雑になって落石を生みやすくなります。地面に足があるときにはそこに感じる石が動きそうかどうか見極め、もし動きそうであれば足を止めて何とかその石を落とさないように工夫するというのがポイントです。上からの落石に対する防御としてヘルメットは必須だと思いますが、今日は2割くらいの方がノーヘルでした。
このルートではもう嫌らしい雪渓もないので、アイゼンとピッケルは必要ないと言ってもいいでしょう。剱岳を目指すのに一番容易なルートではありますが、それでもこの岩場を歩くには、腕だけで自分の全体重を支えられることと、バランスのために体幹がきちんとできていることは必須ではないかと思います。
一服剣を過ぎて剣山荘が見えてくればもう安心です。剣山荘では冷えたコーラを飲んで無事であったありがたさを感じます。
そこからテント場まで登りになりますが、あとは黙々と歩くだけです。
テント場では少し早めのお昼にして、それから撤収してまた全装備を担いで剣沢を登り返します。剱岳アタックした後のこの登りはなかなかハードですが、それは雷鳥沢からの登り返しにも引き継がれます。
雷鳥沢の雪渓もだいぶ小さくなって、スキーで滑ったのはほんの100mくらい。スキーブーツに切り替えている間に一度追い抜かした登山者に追い抜かされて、スキーの意味はありませんがそれでもスキーで滑ることに価値を感じます。
滑り終わったら重い装備と硫黄ガスに耐えながら、なんとか室堂まで戻ってきます。スキーとピックストックをビニール袋に入れて14時発のバスに乗り込んで、麓の酷暑に耐える人となりました。
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