厳冬の鳥海山

- GPS
- --:--
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,855m
- 下り
- 1,850m
コースタイム
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 12:10
23:00 豊栄SAで爆睡(予定通り)、翌日昼過ぎに帰宅
登りが下りの倍以上の時間がかかっている・・・。このルートだと往路はほぼ登り、復路はほぼ下りになるのもあるけども、やっぱり道が明確になったのが大きいか
| 天候 | 曇り時々、晴れ、小雪 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
言うまでも無い気がしますが道中あちこち凍結中で特に県道368号に入ると氷雪の上を走る感じになります。ちなみに自分は普通のコンパクトカー(FF)に普通のスタッドレスタイヤを履かせているだけなのですが特に問題ありませんでした。経験的にはこれで冬の日本のたいていの登山口へのアプローチで困ったことも無く。ちょっと言い過ぎか・・・。 鳥海山荘の少し手前に登山口があり、そこに数台の駐車スペースがあります。除雪具合によると思うのですが、おそらく5台程度が限度で、今回AM5:00程度に到着した時点では1台が停まっていました。また駐車スペースの周囲にトイレ等の設備はありません。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に厳し目ですが、しかしなんと言っても天候が難しいので事前によく天気予報を確認して・・・ってやってると関東勢には遠さゆえになかなか訪問する機会が巡って来ないんですよね。。 今回トレースがあったのは南高ヒュッテまででした。復路で鳳来山までのスノーシューのトレースが多数ついていたので、鳳来山までは割と来られる方がいるようです。とは言え朝一だとトレースは期待出来ないと思った方が良さそう。今回地吹雪のように雪が舞い続けていて、往路でつけたトレースが復路では無くなっている箇所もありました。 滝ノ小屋はまだ中間点にも達していないのですが、その少し手前で既に森林限界になります。視界がある限りは進む方向は分かりやすくなるのですが、今回の恵まれた(と思われる)予報でも常時5~6m程度は風が吹き付けていたので割と防寒はフル装備でないと厳しかったです。今回アイゼンが欲しくなったのはもう少し先で、薊坂を少し過ぎたあたりのおよそ標高1900m地点でした。そこにスノーシューとストックをデポ、アイゼンとピッケルに替えています。今回おそらく本来オススメの取り付き点は外してしまったためか、そこからすぐにすんごい斜度の登りになり苦労しました。なお今回は全体的にスノーシューだと楽な雪質でしたが、鳳来山の前後などスノーシューでは厳しい斜度の登りもいくらかあります。 稜線に出てからは概ね夏道の通りに歩いて行けばOKです。今回は稜線に出ても森林限界以降とそれ程風速は変わらず、むしろ若干弱まった感があり助かりました。とは言え外輪山からの下降〜新山ピークへの登りはそれなりの斜度があったりして油断は出来ません。 なお小屋は南高ヒュッテ、滝ノ小屋は冬季利用が可能そうです。しかし未確認。。頂上小屋も利用可能という情報は見かけたことがありますが、自分には掘り起こせる気がしませんでした。また、今回稜線で1組のパーティ(別ルートからだと思います)に会っただけで他登山者は見かけませんでした。 やたらに「今回」が頻出していますが・・・普段の状態があまり想像つかないからですね。。適当に取捨選択して頂ければ。 |
| その他周辺情報 | このあたりに来るとよく道の駅象潟のお風呂に行くのですが、今回は八森温泉ゆりんこに行ってみました。鳥海牧場からは30分程度、露天風呂、サウナ付きで450円。なかなか安い!外がすんごい寒い時の露天風呂は大好きなのでかなりのんびりさせて頂きました。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
フリース
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
予備靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
スノーシュー
スノーゴーグル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ティッシュ
保険証
財布
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
三脚
|
|---|
感想
鳥海山と言えばファンを続けて早3年半。初めて酒田・遊佐のあたりから見たその姿はあまりのかっこよさに車を停車せざるを得ないほどだったのをよく覚えています。雪の鳥海山を見てみたいと思ったのはそれからすぐだったのですが、実に、機会が無い!何度立ち寄ってはがっかりしたことか・・・。いやまぁあのあたりの冬に好天を期待するだけ無謀なのかもしれませんけど。。
冬の鳥海山に登るなんて大それた発想は同様のルートをヤマレコで見かけたおかげで可能性として胸に秘めておけた程度で、まず機会は無いんだろうなぁ・・・と思っていた2019年最初の3連休、まさかの中日に好天が予想されている!びっくり!これは行ってみるかー、と500km超の運転、鶴岡JCTの料金所に着いてこれまたびっくり!鳥海山が見えている!冬に見えるものなんだ!もうワクワクドキドキが止まらない状態でなんとかかんとか早寝しました。
しかし当日の空模様はどんより。。これはダメか?と思いつつも、とりあえず出発。案の定トレースは無いけど、スノーシューはうまく効いてくれて良い感じ。このまま天気が荒れなければいけるかな?と思いつつも滝ノ小屋に着いてみるとあまりの寒さにびっくり。この時点でもうこの風と寒さ?まだ上まで4時間以上かかるよね?マジ?とちょっと心が折れそうに。なんとか勇気を奮い立たせるも今度は稜線直下で、うわ、こんなの登っちゃって降りれるか?とまたも試練。そこも勇気を奮い立たせてなんとか登るといよいよ稜線歩きに。うわ、冬の鳥海山の外輪山に来れちゃったよ・・・ともう感無量。概ねガスの中だったのはちょっと残念でしたが、山頂部では少し晴れてくれたりもして嬉しかったです!
いやほんとに厳しい登山でしたが、その甲斐もあって自分的にはとても大きな成果。2019年は幸先良し、です!でもこれはなんと言ってもチャンスをくれた鳥海山に感謝するしかないやつですね。今度はまた無雪期に来てみようと考えています。
コメント
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moono












はじめまして。
昨日14日に外輪山まで行ってきました。
冬の鳥海山には何度か登頂していますが、
今年はとにかく雪が少ない!
外輪山から新山へのブリッジも低く、
また新山の雪のつき方も少ないので、これは危険と思い、
今回新山へは向かいませんでした。
よく降りて行かれたなと(^◇^;)
冬の鳥海山は想像を絶する景色ですよね!
日帰りするには相当ハードですが、毎年行ってしまいますwお疲れ様でした!
おぉ・・・見覚えのあるお名前と思ったら、TAKSPEEDさんってまさしく自分が
今回参考にさせて頂いている山行を投稿頂いていた方のお一人でございます!
ありがとうございます!いや、頭が上がりませんね!恐縮です!
新山周辺は仰る通り雪が足らずに岩が露出しているような箇所もチラホラあって、
雪が無いときの風景思い出して割とヒヤヒヤさせられましたね。
ただ、実際は割と安定していて特に踏み抜きそうな箇所はありませんでした。
(もちろん変なところ入り込んだらアウトでしょうけど・・・)
それにしても自分的にはうまくいった点もあれど、読み違えた点もけっこうある山行だったのですが
そのあたりのミスを見逃してもらえたのはやっぱり鳥海山の気分次第だったのだろうと思っていて、
ますます鳥海山のファンになった山行でしたね!
しかし厳冬の鳥海山をちょっと把握出来たーという嬉しさはあれど、
自分の場合はもう今後10年ぐらいチャンス無いんじゃないかなぁ・・ぐらいの認識もあって
毎年行けてしまう、というのはとても羨ましいです!
ぜひぜひかっこいい鳥海山を引き続きお届け下さい!
PS. 今回のレコも拝見しまして、僕の時より風はきつそうに見えますが、景色は更に良いですね!
こっちの方が途中元気が出そうなので羨ましいです!
それにしても1:30スタートはハード・・・。お疲れ様でした!
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