比叡山を越えて坂本のお花見に☆黒目尾根を辿って
滋賀県
京都府
山猫
体力度について
- GPS
- 05:47
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,146m
- 下り
- 1,128m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
曼殊院に行くのであれば修学院道の方がよいかも |
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感想
天気予報では午後から雨の予報ではあったが朝はすっかり晴れており、夕方から雨が降るという予報があたるようには思えない。信じられない。午後から用事があるので、午前中に下山することが出来るような軽めの山行を計画する。この日は下山口をまず決めた。坂本の桜が目当てである。さて、どこから登ってどこから降りようか。
先日、比叡山南麓の長尾尾根を登ったところだったのだが、その右手の黒目ヶ谷から合流してくる古道が気になっていた。隣の黒目尾根にも古道があるに違いない。それを確かめに黒目尾根を辿ることにしよう。
まずは山に入る前に鷺森神社に寄り道をする。ここの参道の並木道も桜が美しいところである。特にひと気の少ない早朝の時間は魅力的だ。折しも親子連れが散歩をしておられ、小さな女の子が若い母親に「またチャクラだね〜、いっぱいだね〜」と喋りかけているのが何とも可愛らしい。鷺森神社からは右手に森を抜けて、曼殊院の前の弁財天をお参りするところまでは定番のこーすだ。
この日は曼殊院の左手、関西セミナーハウスの前を折れて山に向かう。天子山から南西に延びる尾根の上に乗る。天子山に至るには曼殊院の南側を走る林道から分岐して、尾根芯のすぐ東側を登ってゆく明瞭な古道がある。この古道は地図に記載されていないことが信じられない程に歩きやすい道なのだが、早朝にこの道を辿るのはなんとなく嫌な予感がした。薄く冠雪した雪の日にこの古道を辿ったのも、マウンテン・バイクの集団がこの道を下った後であった。岩もほとんどない極めて歩きやすい道であれば、マウンテン・バイクにとっても格好の道に違いない。
尾根の上を歩き始めると、すぐにも私の悪い予感は的中する。間もなくマウンテン・バイクの集団が猛スピードで道を下ってゆくのだった。彼らにしてみれば登山者が通らないであろうという前提で、この道を下っているのだろうが、果たして予期せぬ登山者が現れた時に絶対に避けるという自信があるのだろうか？いずれにせよ、登山者にとっては早朝にこの道を歩くのは危険なことは間違いない。
この日は可能な限りこの天子山南西尾根を歩く。尾根上には多数の倒木があるが、乗り越えるのに難儀するようなものはない。やがて尾根が東向きになり、傾斜も緩くなると、下から上がってくる例の古道に出て、尾根の中心を進むようになる。檜の植林の回廊を抜けると古道のすぐ左手の林の中が天子山の三角点ピークである。このピークを過ぎると古道は下の林道を目指して。天子山の南斜面をトラバースしてゆく。ここで再び尾根筋を辿る。送電線鉄塔に出るとすぐにも石鳥居である。
石鳥居からは音羽川に設けられた堰堤を見ながら、しばらく林道を進む。林道が右岸に渡って最初に渡る沢が黒目ヶ谷である。この谷を遡行することも考えたが、まずは堰堤を乗り越えなければならない。右手の黒目尾根に取り付くと、尾根上にはすぐにも掘割式の古道が現われる。登りやすい道を辿るうちに気がつくと、堰堤よりもかなり上まで登っていた。道も明瞭で歩きやすいので、このまま尾根上の古道を辿ることにする。すぐ隣の長尾尾根と景色は似てはいるものの、尾根上には倒木が少ない。
標高630mのあたりで古道は左手の斜面にトラバースしてゆく。先日、長尾尾根でみかけた右手の谷から合流してきた道につながるのはこの道だったのだろう。しかし、古道がトラバースする斜面はその先で崩落しているようだ。斜面は砂礫状の花崗岩質であり、歴史の風化に耐えるには脆い岩質なのだろう。ここよりも上では途端に尾根上の古道はなくなり、かすかな踏み跡とテープがあるばかりだ。
少しばかり登るとすぐにも左手の斜面が大きく崩落している。斜面を右手にトラバースすることになるが、倒れかけた樹には古いロープがかけられている。崩落地を過ぎると、わずかな急登を経て四明岳山頂の南面の檜の植林地に入る。相変わらず昨年の台風によると思われる数多くの倒木が見られる。ここからは直進すると比叡山の山頂のガーデンミュージアムに出てしまうので、ロープウェイの山頂駅のところに出る必要がある。斜面を左上方にトラバースしながら登ってゆく作業道を辿ると、丁度ロープウェイの施設の直下に出ることが出来た。
私がロープウェイの駅に近づくと、けたたましく発車のベルが鳴り響き、ロープウェイが下っていった。まだ営業前の時間ではあるが、営業前の試運転なのだろう。
四明岳の北斜面を下りて、お地蔵様のある展望地に出る。ここからは林道を辿って、浄土院、釈迦堂に至る。釈迦堂を過ぎると峯道に入る手前に修行のための施設があった筈なのだが、跡形もなく撤去されていた。昨年の台風により倒れた杉の樹が瓦屋根を直撃し、損壊した建物を目にしたのは年末のことであった。
峯道に入ると歩きやすい道が続くので、玉体杉まではすぐに辿り着いてしまう。杉の前から京都の街並みを振り返ると、地蔵峠から横川に下る道に入る。横川が近づくと檜の植林地の林床には笹が増えて、三石岳と似たような雰囲気になる。笹が少なくなったあたりで路傍には小さな白い花が咲いている。梅花黄蓮である。先週も横川で雨にぬれそぼつ梅花黄蓮を見たところであるが、この日は朝の陽射しを浴びる花々の表情を愉しむことが出来る。
横川に辿り着くと境内に入るためには入場料が必要なようだが、「参拝ですか？」と聞かれたので「いえ、坂本に下山するのに通過したいので」と応えると、堂内に入らなければ結構ですと、通して下さる。
先週と同様、横川中堂の下では多くの梅花黄蓮を見かける。先週はほとんど花を閉じていた深山片喰の花が今日は花びらを広げているものが多い。花の数も増えたように思える。
横川中堂からは先週と同じ道を辿って飯室谷不動へと下る。九十九折が始まると果たして、何回折れ曲がるのだろうかと数えてみると、小さな曲がりの数え方にもよるだろうが、少なくとも24回は折り返す。無心に数を数えたせいだろうか、飯室谷にはすぐに着いてしまったように思える。期待通り、寺院の前の桜は満開である。
坂本へと下る古道に入るところでは、谷の上にかかるイロハカエデの色鮮やかな新緑が目を惹く。慈忍大師の霊廟には檜の大樹から木漏れ陽が落ちると荘重な雰囲気である。古道を通り、坂本の住宅地に出るといよいよ西教寺の前に出る。寺の前では大勢の人が参拝者の車の整理にあたっておられる。一週間でこちらも桜はほぼ満開になったようで、参道の桜が見事である。
西教寺、旧竹林院と坂本の桜を堪能して、京都への帰路につくのだった。昼過ぎには降り出す予報ではあったが、空はすっかり晴れている。結局、この日の雨が降り出したのは夜半過ぎであった。
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yamaneko0922さん 今晩は。
山に行かれたと聞いていましたが、連ちゃんの二日目が20�劼箸篭欧貽�りました。
膝は大丈夫なのでしょうか・・・ご本人が一番分かる事ですが。
出来る時に楽しむ。それはとても大切な事かも知れません。私も頑張って70歳までは登り続けようと決めています。
お互いこれからも山を楽しみましょう・・
kol-yosiokaさん コメント有難うございます。
20kmとはいえ、比叡山の峯道はなだらかで踏み固められた道ですから、林道みたいなところもんでしょう。しかし、金曜日も20km以上、歩いているせいか、この日はさすがに膝には負担がかかったようです。坂本に下山した時には怪我した膝が疲れましたが、すぐに良くなりました。
70歳なんて・・・まだまだいけるでしょう。今後も、いろいろとご教示宜しくお願いします。
yamaneko0922さん 今日は。
yamanekoさんの山行記録を良く見ていませんでした。
3〜7日の5連チャンでしたか・・・中には平地に近い場所も歩かれてますが、距離は歩かれています。凄い！！
老婆心ながら筋肉等の損傷の回復は大丈夫なのでしょうか？・・
私の場合、60歳前くらいから万全の体調ではなくなりました。（特に膝の不調）
50代は、年間150日の山行(殆ど10キロ未満ですが）を10年続けました。そのつけだと思います。今はやっと年間100日です。
体のケアは必要だと痛感しています。他山の石として頭の隅にでも置いて下さい。
kol-yosiokaさん レス有難うございます。まず、お言葉、そっくりお返しします。
年間150日を10年とは！ しかもkol-yosiokaさんの山行は距離よりも高低差が激しいですからね。
筋肉はわずかに二〜三週間、ギプスと固定具をつけたばかりでも驚くほどに筋肉が萎縮するものですね。最近のリハビリ・ウォークでようやく健側に近づいてきました。
kol-yosiokaさんには到底及ばないと思いますが、私も60を過ぎて、引退する頃にはkol-yosiokaさんの半分程でも山歩きが出来ればと思っております。
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