記録ID: 1784699
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積雪期ピークハント／縦走
八ヶ岳・蓼科
天狗岳 〜ホワイトアウト撤退 根石山荘まで〜
2019年04月06日(土) [日帰り]
長野県
Kei
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 11:11
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,222m
- 下り
- 1,064m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 2:29
- 合計
- 11:33
距離 20.5km
登り 1,223m
下り 1,087m
13:02
ゴール地点
| 天候 | 1500〜2200mまでは晴れ。 2200m以上はガス・吹雪・暴風(風速25m以上) ※夏沢鉱泉まで下山した頃には、山頂部ピーカンでした☀️ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
この日は、桜平(下)駐車場までは積雪なし。 桜平(中)までの途中からアイスミックスの残雪あり。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
▫️桜平・唐沢鉱泉分岐〜桜平(下) 積雪なし。駐車なし。 標高1700mから徐々に凍結路が出現。 雪解け水が凍てついており、圧雪路より危険！ 登れなかったであろう車が離合帯に停めていた…… ▫️桜平(中)〜(上) (上)駐車場に１台強者が。いいなぁ、ジムニー。 ▫️夏沢鉱泉〜箕冠山 ココから12本アイゼン装着。パウダースノー。 箕冠山付近は樹林帯でも吹き溜まりで踏痕なくなってる所も。一部踏み抜きで腰まで埋まる。 ▫️箕冠山〜根石山荘 ホワイトアウト状態。 山荘近くの登山道は木柱が助かる。 稜線上は爆風で雪着いてない。 |
| その他周辺情報 | 帰りに白樺湖寄るついでに、音無の湯に立寄る。 (大人￥800)脱衣場のロッカーは￥100戻ってこないので、貴重品は手前のロッカーに必ず預ける！ 泉質は特に特徴なさげのややぬるめ。 それでも、湯上がり後も湯冷めせず白樺湖畔を散策できたので、良い湯だったのではと思う。 |
| 予約できる山小屋 |
オーレン小屋
|
写真
本日は、あわよくば桜平→天狗岳→唐沢鉱泉経由で帰ってくるつもり。
積雪ほとんどなし。5℃スタート。
積雪ほとんどなし。5℃スタート。
醤油樽の滝入口付近。
ここ標高1700m位から、融雪の水が再凍結し、林道は氷の滑り台になっていた。
ここ標高1700m位から、融雪の水が再凍結し、林道は氷の滑り台になっていた。
桜平(中)駐車場。
ここまで、光る2つ目の動物(たぶんカモシ)に10頭くらい出会った。
ここまで、光る2つ目の動物(たぶんカモシ)に10頭くらい出会った。
通年営業の夏沢鉱泉。この暖かい光が見えると、心底ホッとする。
2000mまで来ると、一気に冷える。
ボア付きテムレスでもやっぱダメだ。
1
4/6 3:13
通年営業の夏沢鉱泉。
この暖かい光が見えると、心底ホッとする。
2000mまで来ると、一気に冷える。
ボア付きテムレスでもやっぱダメだ。
この暖かい光が見えると、心底ホッとする。
2000mまで来ると、一気に冷える。
ボア付きテムレスでもやっぱダメだ。
今日はオーレン小屋前の避難小屋にも誰もいなさそう。上空はすごい風。稜線仕様に装備変更。
夏沢峠。
今日はどうも転向快復に時間がかかりそう。
ゆっくりゆっくり上がって来たが……
今日はどうも転向快復に時間がかかりそう。
ゆっくりゆっくり上がって来たが……
米軍雨雲レーダーでは8時には雲が晴れるという予報を信じて、風が防げる樹林帯を進む。
分かりにくいが、ガス間から下界で夜明けした様子。神々しい光だった。
空木岳〜南駒ヶ岳縦走時に同じ体験をしている。
空木岳〜南駒ヶ岳縦走時に同じ体験をしている。
踏痕は序盤はしっかり着いている。
木々が暴風から守ってくれている。
木々が暴風から守ってくれている。
このまま上がっても稜線に出れない。
ゆっくり植物観察しながら適度に動いて上がります。
ゆっくり植物観察しながら適度に動いて上がります。
ココが箕冠山のようです。
ココから先は爆風で有名な稜線……
とりあえず根石山荘まで目指します。
ココから先は爆風で有名な稜線……
とりあえず根石山荘まで目指します。
小屋の前で風をしのぐ。
避難小屋ではなく、しばらく土曜は営業してないことは分かってました。
軒先でもありがたい。
避難小屋ではなく、しばらく土曜は営業してないことは分かってました。
軒先でもありがたい。
雪かきしながら、何とか雲が晴れないかと40分くらい粘りましたが……生きて帰らないと意味が無い。
樹林帯まではたどり着けそうなので、ココで諦めて引き返します。
4
4/6 7:32
雪かきしながら、何とか雲が晴れないかと40分くらい粘りましたが……
生きて帰らないと意味が無い。
樹林帯まではたどり着けそうなので、ココで諦めて引き返します。
生きて帰らないと意味が無い。
樹林帯まではたどり着けそうなので、ココで諦めて引き返します。
根石岳方面の山道。
風速27m気温マイナス7℃。
視界は3mほどかな。
立って居られないほどの爆風。
風速27m気温マイナス7℃。
視界は3mほどかな。
立って居られないほどの爆風。
樹林帯と言えども、寒い事には変わりない。
今日は箕冠山までということで、
来た道を引き返します。
今日は箕冠山までということで、
来た道を引き返します。
おやっ、
オーレン小屋までのショートカット道は、
ソロで入ってはいけないそうな。
踏痕しっかりありましたが……
ここは守りましょう。
オーレン小屋までのショートカット道は、
ソロで入ってはいけないそうな。
踏痕しっかりありましたが……
ここは守りましょう。
この頃は、もし雲が取れたら硫黄岳に行こうと思って、ゆっくりゆっくり降りていました。
待てば雲は晴れそうな感じですが、
夏沢ヒュッテ達も避難小屋ではない。
オーレン小屋まで下って待つしかない。
夏沢ヒュッテ達も避難小屋ではない。
オーレン小屋まで下って待つしかない。
南窓が冬期入口。
窓を開けてオーレン避難小屋を覗く。
誰も居ない。とてもキレイです。
窓を開けてオーレン避難小屋を覗く。
誰も居ない。とてもキレイです。
屋根からの�猴鄒祗畸躇佞舛磴Δ痢�
と突っ込みながら、色んな注意書きに目を配る。
と突っ込みながら、色んな注意書きに目を配る。
これから晴れていくのは分かっているが、
私の第六感が今日はココまで！と言っている。
私の第六感が今日はココまで！と言っている。
分かってても晴れると悔しい、下山あるある。
ここまで誰一人出会わなかったが、
ココから2組(計5名)とすれ違った。
ここまで誰一人出会わなかったが、
ココから2組(計5名)とすれ違った。
正直、泊まろうかとかなり迷った。
不良消化感と、単純に風呂に入りたくて。
不良消化感と、単純に風呂に入りたくて。
長ーいツララ。たくさん人が帰って来て、人見知りの私は宿泊をすんなり諦めてしまった。
アイスの方に行ってたのかな？
皆さん身軽な格好だった。
2
4/6 10:34
長ーいツララ。
たくさん人が帰って来て、人見知りの私は宿泊をすんなり諦めてしまった。
アイスの方に行ってたのかな？
皆さん身軽な格好だった。
たくさん人が帰って来て、人見知りの私は宿泊をすんなり諦めてしまった。
アイスの方に行ってたのかな？
皆さん身軽な格好だった。
山頂からの写真を楽しみに登る私にとって、
収穫のなかったこの日の下山林道は、とてもとても長く感じた。
収穫のなかったこの日の下山林道は、とてもとても長く感じた。
さすがに2mくらいで気配がバレた。
カワイイ顔してえぐい物食べてました。
コヤツ、肉食なのか！
カワイイ顔してえぐい物食べてました。
コヤツ、肉食なのか！
桜平登山口の夏沢鉱泉スタッフさん車。
泥はねがすごい(ﾟ◇ﾟ)!!!
泥はねがすごい(ﾟ◇ﾟ)!!!
天の岩戸。林道を徒歩で下山していると、
雪解けで土が緩んだ、落石ギリギリの大きな岩が意外に多いことに気付く。
落ちてきたら、色んな意味で帰れんくなる……
4/6 11:51
天の岩戸。
林道を徒歩で下山していると、
雪解けで土が緩んだ、落石ギリギリの大きな岩が意外に多いことに気付く。
落ちてきたら、色んな意味で帰れんくなる……
林道を徒歩で下山していると、
雪解けで土が緩んだ、落石ギリギリの大きな岩が意外に多いことに気付く。
落ちてきたら、色んな意味で帰れんくなる……
最大斜度のアイスバーンも、
下山時は川のようになっていた。
溶け切ってくれれば良いが、夜にはまた中途半端なアイスになる。
下山時は川のようになっていた。
溶け切ってくれれば良いが、夜にはまた中途半端なアイスになる。
見事な林。
キツネさんとも2回であった。
プーさんに出会わないことを祈る。
キツネさんとも2回であった。
プーさんに出会わないことを祈る。
振り返ると……
完璧に晴れた硫黄岳の姿が。
それでも今日はきっと風は強いだろう。
完璧に晴れた硫黄岳の姿が。
それでも今日はきっと風は強いだろう。
桜平(下)駐車場。
ピストンと決めていれば、ここまでは車で来てたでしょう。
ピストンと決めていれば、ここまでは車で来てたでしょう。
今日はイイ画が撮れていない。
白樺湖方面向かうついでに、コチラの湯に立ち寄りました。
白樺湖方面向かうついでに、コチラの湯に立ち寄りました。
疲れてるのでしょう。
ベンチで寝転んで見上げています。
ポカポカで昼寝しちゃいそう……
ベンチで寝転んで見上げています。
ポカポカで昼寝しちゃいそう……
すずらんの湯の近くにあった看板に、絶景ビュースポットが図示してあった。
是非にと目指すが、実際入口には全く看板も何も無い、公衆トイレというヒントだけ！
そして、ルーファイ必要なプチ登山を強いられた。
1
4/6 17:14
すずらんの湯の近くにあった看板に、
絶景ビュースポットが図示してあった。
是非にと目指すが、実際入口には全く看板も何も無い、公衆トイレというヒントだけ！
そして、ルーファイ必要なプチ登山を強いられた。
絶景ビュースポットが図示してあった。
是非にと目指すが、実際入口には全く看板も何も無い、公衆トイレというヒントだけ！
そして、ルーファイ必要なプチ登山を強いられた。
もっと、観光客にアピールすればいいのに……
と思う素敵なロケーションでした。
と思う素敵なロケーションでした。
白樺湖からの帰路。
ドーンと目に入るこの山容……
南アルプス天然水に載ってそうだから、
甲斐駒なのかな？
ドーンと目に入るこの山容……
南アルプス天然水に載ってそうだから、
甲斐駒なのかな？
こちらは南八ヶ岳方面。
田舎出身の私からしても、
やはり羨ましい景色です。
田舎出身の私からしても、
やはり羨ましい景色です。
感想
金曜に休みが取れ、十分に睡眠時間確保した上で天狗岳周回を目論みました。
が、早く出れば良いというものではなく……
信頼している天気予報より快復が遅れ、
寒さに待ちきれず撤退を余儀なくされました。
てんくらの方が今日は当たってたかな。
次は根石山荘が土曜営業してる日に行かねば。
しかし、
前回は硫黄岳山頂までに手が死にそうになっていたのですが、今回暖かく稜線にチャレンジ出来たことは改善点でした。
インナーグラブ×2+ボア付きテムレスより、
インナーグラブ×1+雪山グラブ(スノボ用？)の方が効果的でした。
どうやら私には、2000m以上の雪山にはテムレス合わないようです(>_<;)
春山と雪山ミックスは、レイヤリングや装備が大変ですが、今回は時間を取ってマメに変更したのが奏功しました。
12本アイゼン引っ掛けることも無く、
寒過ぎも暑過ぎもなく、
忘れ物もない登山は初でしたが、
さすがにホワイトアウトの撤退は初です。
天気図読みが甘かった……
無茶をしちゃいけないラインを守れるようになったのか？
そもそも登山者が少なかったこの日を選択するのが無茶だったのか？
オーレン避難小屋の⚠️書きを見て、
�爐笋辰儺△辰討�て良かったんだ��
と実感し、安心したような無謀だったような、
少し複雑な気持ちになりました。
何度登っても完璧な登山なんてないんだな、
とつくづく勉強になる山行でした。
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