高御位山〜鷹ノ巣山縦走☆雨上がりのあさみくら


- GPS
- 01:57
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 595m
- 下り
- 596m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された登山道 しかし大きな岩が随所にあり、下りは慎重に足を運ぶ必要あり。少なくとも岩場の下りはトレランには不適 |
写真
感想
前夜宿泊した姫路のホテルから高御位山への登山口に向かうと、まだ4時前であるが、北の空は雲がなく青白い。いつの間にか朝が早くなったことに驚く。早朝には晴れの予報となっていたが、この分では残念ながらご来光を期待するのは難しそうだ。
高御位山に南側から直登する登山ルートに入る。最初のわずかに100m程の樹林を抜けるとすぐにヘッデンの明かりを必要としなくなる。大きな岩の登りが続くようになり、樹林がないので、暁の薄明でも十分に足元まで明るい。
当然ながら背後には視界を遮る樹木もなく、広々とした夜景が広がる。最初は高御位山と鷹ノ巣山の南尾根の挟まれた狭い地区と臨海の高砂火力発電所の明かりを望むばかりだが、高度が上がるにつれ、高御位山の南尾根の向こうに高砂、加古川の市街の広々とした夜景が広がるようになり、高揚感を実感する。急登を心配したが、登りやすい岩の上を快適に歩くうちにほどなく高御位山の山頂に辿り着く。
山頂からは北の方の山々とその間の雲海が視界に飛び込む。加西アルプスのあたりだろうか。北東の空が琥珀色に輝いている。肝心の東の空は重苦しく雲がかかり、北西の方向へと龍尾のような雲が伸びている。昨夜の降雨をもたらした雲の末尾が残っているのだろう。空が明るくなるにつれ、高砂から遠く神戸にかけての夜の残滓のような市街の明かりも急速に消えてゆく。鷹ノ巣山の西の方角では空に舞うヴェールのような巻雲が薄いローズピンクに染まっている。
前回、始めてこの高御位山を訪れたのは12月の初旬なのだが、平日であるにも関わらず日の出前には既に20人ほどの人が山頂で日の出の刻を待っていたのが印象に残る。さすがにこの日は私の他には誰もいない。山頂を辞すと、なだらかな岩場の斜面を下って鷹ノ巣山を目指す。
鷹ノ巣山への登りから振り返ると東の空から伸びる雲の端が黄金色に輝いている。雲の向こうで朝陽が昇ったのであろう。鷹ノ巣山の西側に出ると姫路方面の市街地の展望が大きく開ける。ここからは小さなピークが連なり、ヤマレコのマップではそれぞれ鷹ノ巣山西峰、別所奥山と名付けられていること知る。
別所奥山からは次の地徳山にかけて長く大きな岩の下りである。百間岩と呼ばれるところらしい。岩の上では一歩一歩、慎重に足場を選んで下る必要があるので走るわけにはいかない。最低鞍部まではかなりの下りに思われたが、一息で鞍部にたどり着く。
次の地徳山へは樹林の中の登りとなる。登山路の脇の下草は昨夜の雨にしとどに濡れており、瞬く間に短パンやタイツのみならず、靴の中まで水浸しとなる。地徳山のピークに登り返すと山頂からはやはり好展望が広がっている。東の空には雲の向こうで鈍い銀盤のような太陽が目に入る。時間を確認すると、5時40分である。目の前に横たわる大谷山、豆崎奥山と続くアップダウンを越えて、曽根の駅にあと30分以内にたどり着けるのだろうかと不安になる。というのも、曽根から姫路に向かうJRは6時10分の次は44分となってしまう。
大谷山からの下りも大きな岩の下りが連続するが、岩場以外は走り続け、曽根駅に辿り着いたのは6時2分であった。ホーム上では有り難いことに、姫路方面に向かう電車を待つ人はまだ殆どいない。というのも私は朝露に濡れた下半身のみならず、上半身も汗だくで濡れねずみの有様だったからだ。
夕方、京都に向かう新幹線の車窓から高御位山を再び眺めると、雲ひとつない空を背景に沈みゆく太陽の夕陽を浴びた稜線が目に入る。明日は間違いなく綺麗な朝陽を眺めることが出来ることだろう。
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