船上山☆千丈滝を訪ねて


- GPS
- 01:47
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 740m
- 下り
- 736m
コースタイム
- 山行
- 1:22
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 1:46
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
大山剣ヶ峰から下山してまだ時間的に余裕があるので、もう一山と行きたいところだ。時間的には夏山登山道から弥山を往復するということも可能かと思われたが、翌朝に同僚達と登山の予定である。ゴジラの背を訪れるのは時間的に余裕がなさそうだ。ということで、この日の二座目に選んだのは船上山である。
しかし、文殊堂からこの船上山の登山口は大山を挟んでほぼ反対側にあるので、車で周回するにはそれなりの時間がかかる。登山口に辿り着いて登り始めたのは?時であった。
蝉しぐれの中を登り始めるとすぐに下山してこられる3人のパーティーとすれ違う。
まずは船上山の東側に聳える屏風岩の下をトラバースする横手道を辿り、千丈滝の雄滝と雌滝を訪れることにする。登山路の周りは丈の低い笹原であり、終始、好展望が広がる。横手道に入るとウツボグサやレンゲツツジが多く咲いている。斜面の下の船上ダムの方からは涼しい風が吹き上がってくる。笹原の中にポツンと生える孤木が広大な眺望の中にアクセントを添える。後ろを振り返ると孤木の彼方に青い日本海が目に入る。
谷が近づくにつれ、左手の岩壁から流れ落ちる雄滝が見える。やがて道は鬱蒼とした樹林の中に入ってゆくと、登山路の周囲には数多くの山紫陽花の花が咲いている。谷間が近づくにつれ滝の音が聞こえてきたかと思うと巨大な岩壁の左側を幾筋もの細い線条となって流れ落ちる雌滝が目に入る。最近の雨が少ないせいか滝の水量はわずかであるが、横に大きく広がる壮麗な岩壁が圧巻であり、静かに流れ落ちる滝はこの完璧に描かれた白い紋様のようにも思われる。
雌滝からは滝の左手から続く登山路を辿ると間もなく再び巨大な岩壁が現れる。こちらの雄滝も水量が少なく、落差109mあるというこの岩壁を流れ落ちる間に霧状となり、下には水流は辿り着かない。そのためかいわゆる滝壺はなく、滝の下には大きな岩がゴロゴロと転がっているばかりだ。
雄滝からは船上神社へと辿る道を辿るつもりであったが、道が見当たらない。滝から左手に伸びる道を辿るが、これは滝巡りの道であり、船上ダムに下りていく道だ。この登山路に入ると葉にトゲのある草がチクチクと大腿を刺す。棘には有毒成分でも含まれているのだろうか、棘が刺さった箇所には鋭い痛みが持続する。後にこの草はイラクサであることを知る。イラクサの棘にはアセチルコリンとヒスタミンを含む液体があり、痛みの原因となるということを知るのであった。
イラクサの棘に刺されながらGPSでルートが記されたあたりを探るもやはり見当たらない。地図をよくよく見て気がついた。このルートは滝の上で途切れており、滝の断崖の上から眺望をみるために船上神社から辿るルートなのであった。
辿ってきた横手道を戻り、直登ルートを登って船上山避難小屋に出る。登山路には山毛欅の大樹を多くみかける。時間は余裕があるので船上神社を訪れることにする。神社へは林床には笹が茂る山毛欅の樹林が続く。アップダウンのない平坦な尾根を辿るうちにまもなく船上神社に辿り着く。
神社はこんな山中にと驚くほど立派な社殿である。折しも神社の背後から西陽が差し込み、逆光のために写真を撮るのが難しいのだが、パワースポットと呼ぶに相応しい霊的な雰囲気が漂っている。
西陽が運ぶ暑さのせいか、尾根上は暑く感じられる。休憩所の近くでは設置された貯水槽の蛇口から水が勢いよく流れだしている。「飲料水ではありません」と書かれているが、湧き出した水に飲料に適さない成分でも含まれているのだろうか?冷たい水で項と頭を冷やす。尾根を直進してトチノキの巨木が目立つ東坂を下り、登山口に戻る。
登山口の先にある船上山展望台へと車を進めると、屏風岩よりもその手前の斜面で立ち枯れの松の孤樹のシルエットが気になる。大山環状道路を戻り、香取展望台の手前の牧草地に寄り道をすると先程、登ったばかりの大山が荒々しい北壁を見せている。寄り道している間に夕方に到着する同僚達を米子駅に迎えに行くのにギリギリの時間になる。正面に西陽を反射して黄金色に輝く中海を見ながら、米子市街へと県道を一直線に下るのだった。
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