黒川山・鶏冠山


- GPS
- 07:20
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,121m
- 下り
- 895m
コースタイム
丸川峠 09:40−09:50
六本木峠 10:50−10:55
横手山峠 11:15−11:20
黒川山(三角点) 11:40
黒川山(展望台) 11:45−12:15
鶏冠山 12:25−13:40
落合バス停 14:40
「100年の森」散策 14:50−15:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
塩山駅 07:35−(甲州市民バス)−08:02 大菩薩峠登山口バス停 (帰り) 落合バス停 15:30−(甲州市民バス)−16:30 塩山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●大菩薩峠登山口バス停 → 丸川峠 車道と林道跡を経て登山道に入ると、すぐに細い尾根に乗ります。 尾根にはそれなりに傾斜があって、木の根などを足掛かりに最初からグングン登る感じです。展望はほとんどありません。 しばしば深くえぐられた道には、露出してしまった岩などがゴロゴロしていて、歩きにくい箇所も散見されました。 登るにつれて傾斜は増していき、標高1500m付近を過ぎると、少しきつい傾斜になります。 次第に大きな岩が増えてきて、段差の大きな箇所もあちこちに現れるなど、上のほうは少し苦しかったです。 ササが見られるようになれば、ようやくゴールが近付いたサインで、やがて傾斜が緩んできます。開放的なササ原に出れば、もう丸川峠はすぐ先でした。 その後大菩薩へ登るならば別ですが、黒川山・鶏冠山へ向かう場合は、丸川峠に着いたらコース全体の8割以上を登ってしまっています。 従って、もうほとんど登り終えたも同然で、あとは鼻唄混じりでも歩けそうな道がずっと続くのでした。 ●丸川峠 → 六本木峠 約4kmにわたってほぼ水平(どちらかと言えば下りが優勢)で歩きやすい道が続き、これぞまさにトレッキング、という快適な区間です。 はじめ、コケむした岩屑の中を通ったりした後、寺尾峠を過ぎれば尾根を絡んで進むことも多くなって、特にこの時期は若葉が萌える明るい道でした。 とても雰囲気の良い道なのに、この区間ですれ違ったのはほんの数人だけ。静かです。 ●六本木峠 → 横手山峠 六本木峠で、柳沢峠から登ってきた道を合わせると、ここからは道幅が広くなって、登山道らしい趣は薄まります。 特に途中で林道を横断してからは、かつての車道だったらしく、4輪車の轍が残る道でした。 横手山峠までの間、終始緩やかな下り坂が続いていきます。 ●横手山峠 → 黒川山・鶏冠山 横手山峠から先も引き続き幅広の道ですが、傾斜は黒川山を目指して登りに変わります。 黒川山直下の分岐点まで登れば、黒川山の三角点は分岐点のすぐ上の高みにあり、黒川山の展望台は三角点の先に続く平坦な尾根の末端にありました。 黒川山の展望台からは、東側を除けば遮るもののない270度の展望が広がっていて、丸川峠の窪みの上にはうっすらと富士山も浮かんでいました。 鶏冠山へは、黒川山直下の分岐点から鶏冠神社を示す道標に従って進み、すぐに出てくる次の分岐点を右折します。 すぐに、木の根と岩がミックスした急登が立ちはだかりますが、上まで登り詰めるのかと思ったら、途中から先は巻けるようになっていて、その巻き道を歩いた限りでは、危険を感じる箇所はありませんでした。 鶏冠山からは、スッキリと見られるのは大菩薩嶺がある南側だけですが、木の枝越しに、黒川山では見られなかった東側を望むこともできます。 なお、鶏冠神社後方の岩の頂点に立つと、その先が相当な高度差でスッパリと切れ落ちているので要注意でした。 ●黒川山・鶏冠山 → 落合バス停 鶏冠山直下の分岐点から黒川山の北斜面をトラバースするコースに入ります。 あまり歩かれていないのか、道はしばしばか細くなって、やや荒れた箇所も見られたので、この区間は山慣れた人向きかもしれません。 それでも周囲の新緑がこの日見た中で最も美しく感じられたのは、それだけ森が豊かなのでしょう。 そして、途中で横手山峠から下ってきた道が合わさると、その先は良く踏まれた道に変わって、あとは歩きやすい道が登山口まで続きました。 国道に出たら右折して丹波方面に少し歩き、左手に東京都水道局の水源管理事務所が見えてくると、その向かい側に落合バス停があります。 なお、下り着いた登山口は、こちら側から登る人にとっては、少し分かりにくいのではと感じました。 一応道標はあるものの、何故か目立ちにくい角度で立っているので、自然保護や火の用心などの看板が先に目に入って、それで登山道の存在に気付くことが多かったりするのかも。 また、橋を渡って国道(青梅街道)に出たところには、登山道の存在を示すような案内が一切見当たりませんでした。 かつては、登山口近くにあった小・中学校の校舎が国道から見えていたらしいのですが、それも解体されて更地になっていたので、国道側からは何の目印も見られないことになります。 どのあたりで国道から細い道に入るのか、予め見当を付けた上で訪れないと、スムーズには登山口にたどり着けないかもしれません。 ●落合バス停周辺 落合バス停の反対車線側に、水道水源林「100年の森」への入口があります。 広範囲に整備されている様子で、何本かの散策路でかなりの距離を歩けるようになっている模様です。 沢の流路が人工的になりすぎていたことに違和感がありましたが、水辺の散策路では涼しく過ごせて清々しい気分を味わえました。 そしてこの時期、あちらこちらでクリンソウがたくさんの花を咲かせていました。 実はこの日、時間を盛大に余らせていたのですが、山の上でマッタリ過ごしていたので、下ってきた時には中途半端な時間しかなく、入口付近しか歩けませんでした。 予めこの存在を知っていれば、山での時間を程々に切り上げて、ここでの散策に時間を残しておけたのにと、あまり知られていないことを残念に思っています。 |
写真
感想
大菩薩嶺のすぐ北隣に当たる黒川山と鶏冠山に登ってきました。
標高を上げれば、芽吹いたばかりの淡い緑が輝き、稜線を渡る風もまだ涼しくて、とても爽やかに1日を過ごしています。
このエリアは、かつては公共交通によるアクセスが困難だったのですが、昨年、塩山駅−大菩薩峠登山口間のバス路線が延伸されて柳沢峠や落合まで入るようになりました。
落合行きの運行も、昨年は月2回(第2・第4土曜日)だけだったのが、今年からは5月〜11月のすべての土休日に拡大されて、いっそう訪れやすくなっています。
早速、帰りにその落合からバスに乗車する山行計画を立てて歩いてきました。
大菩薩エリアも、北側に回ると静かなものですね。
大菩薩への登山コースと重なる丸川峠までは、すれ違う人も多かったのですが、丸川峠から六本木峠へ歩き始めると、その後1時間くらいは誰にも会いませんでした。
ほとんどアップダウンのない歩きやすい道が続いて、とても気分の良いところだったので、なんだか勿体ない感じです。
ただ、道自体は良く踏まれていたので、この日たまたま歩く人が少なかっただけなのかもしれません。
人の少ない状況は、黒川山・鶏冠山界隈でも同様で、40人以上と思える大団体と時間がかち合ってしまったのを除けば、片手で数えられる程度のパーティーしか見掛けていません。
特に鶏冠山の頂上では1時間以上滞在していたのですが(帰りのバスまで時間が余りすぎました)、後半の40分間はずっと私ひとりだけの贅沢な時間でした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2012_04_06/mt2012_04_06.html#20120527
写真主体のブログ版 (使用写真はヤマレコと同一です)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2012-05-27
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