記録ID: 1966419
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
朝日・出羽三山
出羽三山《生まれかわりの旅》
2019年08月10日(土) 〜
2019年08月11日(日)
山形県
モンブラン
体力度
7
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 16:08
- 距離
- 46.2km
- 登り
- 2,381m
- 下り
- 1,531m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 5:23
距離 14.3km
登り 519m
下り 277m
2日目
- 山行
- 9:21
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 11:44
距離 31.9km
登り 1,894m
下り 1,281m
5:30
14分
宿泊地
17:12
ゴール地点
| 天候 | １０日(土)雨 １１日(日)晴れ時々曇り[山の日] |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
出羽三山詣は、羽黒山が現世、月山が前世、湯殿山が来世を表すとされ、羽黒修験道では、死と再生の意味をもつ「三関三渡の行」と言います。そのエッセンスを取り入れ、一泊二日で出羽三山を歩いたコースです。 計画にあたりPinball_1957さんの山行記録［https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1276585.html］を参考にさせていただきました。記して感謝の意を表します。 一日目は雨宿りや観光をしているので、コースタイムはほとんど参考になりません。 二日目の月山への登りは大半がロードです。 六合目から旧参道に入りましたが藪漕ぎがあります。探検的な要素はありますが、ロードを進んだ方が無難かと思います。 月光坂からの下りは急坂で、滑りやすい箇所がありました。疲れた脚には危険な箇所が続きます。 |
| その他周辺情報 | いでは文化記念館 出羽三山歴史博物館 (共通入館券500円) 国宝羽黒山五重塔 羽黒三所大権現の秘仏 (拝観共通券700円) 月山神社本宮 (祓料500円) 湯殿山神社本宮 (祓料500円) |
写真
羽黒山大鳥居 スタート高さ23.8m 改装中
鶴岡入りした9時頃からまさかの土砂降りでした。
いでは文化記念館を見学し、天候を伺いながらスタートしました。
4
8/10 11:17
羽黒山大鳥居 スタート
高さ23.8m 改装中
鶴岡入りした9時頃からまさかの土砂降りでした。
いでは文化記念館を見学し、天候を伺いながらスタートしました。
高さ23.8m 改装中
鶴岡入りした9時頃からまさかの土砂降りでした。
いでは文化記念館を見学し、天候を伺いながらスタートしました。
羽黒山正善院黄金堂山頂の大黄金(三神合祭殿)に対し、麓の小黄金と言われています。
ここでまさかのゲリラ豪雨となり、山門で雨宿りさせてもらいました。
1
8/10 11:53
羽黒山正善院黄金堂
山頂の大黄金(三神合祭殿)に対し、麓の小黄金と言われています。
ここでまさかのゲリラ豪雨となり、山門で雨宿りさせてもらいました。
山頂の大黄金(三神合祭殿)に対し、麓の小黄金と言われています。
ここでまさかのゲリラ豪雨となり、山門で雨宿りさせてもらいました。
手向の宿坊街２最盛期は300以上軒を連ねたそうであるが、現在は20数件と数を減らしているようです。山伏が経営していて、登拝の仕方や精進料理を継承しているそうです。
1
8/10 12:28
手向の宿坊街２
最盛期は300以上軒を連ねたそうであるが、現在は20数件と数を減らしているようです。山伏が経営していて、登拝の仕方や精進料理を継承しているそうです。
最盛期は300以上軒を連ねたそうであるが、現在は20数件と数を減らしているようです。山伏が経営していて、登拝の仕方や精進料理を継承しているそうです。
羽黒山の爺スギ樹齢1000年以上、根周り10.5m
羽黒山で最大最古の巨木で、壮観です。
かつては婆スギもあったが、明治時代に倒れたそうです。
3
8/10 13:26
羽黒山の爺スギ
樹齢1000年以上、根周り10.5m
羽黒山で最大最古の巨木で、壮観です。
かつては婆スギもあったが、明治時代に倒れたそうです。
樹齢1000年以上、根周り10.5m
羽黒山で最大最古の巨木で、壮観です。
かつては婆スギもあったが、明治時代に倒れたそうです。
国宝 羽黒山五重塔高さ29.9m、創建は平将門と伝えられ、現在のものは南北朝時代に再建されたそうです。
お祓いを受け内部を見学することができました。
6
8/10 13:29
国宝 羽黒山五重塔
高さ29.9m、創建は平将門と伝えられ、現在のものは南北朝時代に再建されたそうです。
お祓いを受け内部を見学することができました。
高さ29.9m、創建は平将門と伝えられ、現在のものは南北朝時代に再建されたそうです。
お祓いを受け内部を見学することができました。
一の坂羽黒山の石段、2446段を登ります。
瓢箪や杯などが彫られている石がいくつか見つかりました。
羽黒山のスギ並木 国指定特別天然記念
杉並木は樹齢300年〜500年で600本近くあるそうです。
3
8/10 13:55
一の坂
羽黒山の石段、2446段を登ります。
瓢箪や杯などが彫られている石がいくつか見つかりました。
羽黒山のスギ並木 国指定特別天然記念
杉並木は樹齢300年〜500年で600本近くあるそうです。
羽黒山の石段、2446段を登ります。
瓢箪や杯などが彫られている石がいくつか見つかりました。
羽黒山のスギ並木 国指定特別天然記念
杉並木は樹齢300年〜500年で600本近くあるそうです。
ニの坂(油こぼし)
あまりの急登のため、武蔵坊弁慶が奉納する油をこぼしてしまったと云われているそうです。
あまりの急登のため、武蔵坊弁慶が奉納する油をこぼしてしまったと云われているそうです。
二の坂茶屋
かなり蒸し暑いのでカキ氷を食べたいところでしたが、我慢しました。
かなり蒸し暑いのでカキ氷を食べたいところでしたが、我慢しました。
三神合祭殿と鏡池
雨は収まりましたが、かなりのミストになってしまいました。
雨は収まりましたが、かなりのミストになってしまいました。
俳聖芭蕉
出羽三山は松尾芭蕉も歩いており、いくつかの足跡を訪ねることができます。
出羽三山は松尾芭蕉も歩いており、いくつかの足跡を訪ねることができます。
出羽三山歴史博物館
鏡池出土和鏡や修験道の宝具など、修験の霊山に相応しい秘宝が展示されています。
鏡池出土和鏡や修験道の宝具など、修験の霊山に相応しい秘宝が展示されています。
登山口
47号線に下りてきました。すぐ隣が羽黒山自動車道の料金所です。
47号線に下りてきました。すぐ隣が羽黒山自動車道の料金所です。
羽黒山荒沢寺
羽黒山の奥之院で、月山登拝道の基点となっているようです。
羽黒山の奥之院で、月山登拝道の基点となっているようです。
月山ビジターセンター展示室
月山の四季折々の自然や文化について展示されています。
月山の四季折々の自然や文化について展示されています。
休暇村 庄内羽黒 羽黒山キャンプ場
本日の宿泊地です。友人がベースキャンプを設営してくれていました。
本日の宿泊地です。友人がベースキャンプを設営してくれていました。
羽黒自然の小径
少し出遅れましたが、5時半にスタートできました。
まずは周辺を探検しました。
少し出遅れましたが、5時半にスタートできました。
まずは周辺を探検しました。
女人禁制碑元々は二合目にあったものを移設したとのことです。
少し迷いましたが荒沢寺からの東北自然歩道(古道)を歩くことにしました。
4
8/11 5:44
女人禁制碑
元々は二合目にあったものを移設したとのことです。
少し迷いましたが荒沢寺からの東北自然歩道(古道)を歩くことにしました。
元々は二合目にあったものを移設したとのことです。
少し迷いましたが荒沢寺からの東北自然歩道(古道)を歩くことにしました。
半合目 傘骨
上水場となりの平場に小さな鳥居がありました。ここが傘骨小屋跡のようです。
上水場となりの平場に小さな鳥居がありました。ここが傘骨小屋跡のようです。
月山 叶宮橋
遥か遠くに山頂が見えてきました。
この辺りが一合目のはずですが、明確な痕跡は発見できませんでした。
遥か遠くに山頂が見えてきました。
この辺りが一合目のはずですが、明確な痕跡は発見できませんでした。
月山へ向かう車がビュンビュン通ります。
色々な地域のナンバーなので、見ていて飽きないです。
色々な地域のナンバーなので、見ていて飽きないです。
二合目 小月山神社 大満
元来はここから先は女人禁制だったそうです。
元来はここから先は女人禁制だったそうです。
三合目 神子石
巫女が登拝しようとして、石にされた伝説のある石だそうです。
巫女が登拝しようとして、石にされた伝説のある石だそうです。
六合目避難小屋内部
窓ガラスも割れていて、老朽化が激しいようです。
窓ガラスも割れていて、老朽化が激しいようです。
旧参道は掘割状の道形がありますが、草ぼうぼうの藪漕ぎでした。昨日の雨と朝露で腰から下はびしょ濡れになりました。
木原三里の世界
途中に展望ポイントがあり、広大なブナ林の中に歩いてきた道形が見えました。写真中央の白は六合目避難小屋です。
途中に展望ポイントがあり、広大なブナ林の中に歩いてきた道形が見えました。写真中央の白は六合目避難小屋です。
七合目 合清水小屋跡
ここへ上がるところで、崩落箇所が薮化しているような難所がありました。
ここへ上がるところで、崩落箇所が薮化しているような難所がありました。
七合目 駒止 手水鉢
藪中にありました。
新しい石柱ですが、石柱の写真を撮ろうと藪を払ったら手水鉢が出現しました。
藪中にありました。
新しい石柱ですが、石柱の写真を撮ろうと藪を払ったら手水鉢が出現しました。
七合目 栄井神社 合清水
ここから先も道が不明でしたが、この標柱の右後ろ方向に進むと道がありました。
ここから先も道が不明でしたが、この標柱の右後ろ方向に進むと道がありました。
ここに出てきました。
この先も参道が続いていましたが、八合目を観光したかったのでここでロードに戻りました。
この先も参道が続いていましたが、八合目を観光したかったのでここでロードに戻りました。
八合目休憩場で休憩し、靴下を履き替えました。
ここからは木道など整備された一般登山道です。
ここからは木道など整備された一般登山道です。
八合目 中之宮 御田原神社と御田原参籠所
御田原と弥陀ヶ原があり、神仏習合と分離を感じる地名です。
御田原と弥陀ヶ原があり、神仏習合と分離を感じる地名です。
いくつもあるこのコンクリートのステップの上が歩きやすいです。
オモワシ山
山頂と思わせる山、要するにニセ月山ということです。
山頂と思わせる山、要するにニセ月山ということです。
行者返し
役小角を退けたと云われる坂。
下山者とすれ違えず渋滞になっていました。
役小角を退けたと云われる坂。
下山者とすれ違えず渋滞になっていました。
コバイケイソウ
前から気になっていた植物の事がわかり、嬉しかったです。
前から気になっていた植物の事がわかり、嬉しかったです。
月山神社本宮
ここから先は神域なので、お祓いを受けないと入れません。撮影も禁止です。
ここから先は神域なので、お祓いを受けないと入れません。撮影も禁止です。
月山 山頂 月山神社本宮
祖霊安鎮の山として崇拝されています。
祖霊安鎮の山として崇拝されています。
湯殿山(来世)への道終盤に当たるこの道を歩きながら行を振り返っていました。過去の験者に想いを馳せ、なんとなく自らの再生を感じることができました。壮大な宗教的景観です。
3
8/11 15:16
湯殿山(来世)への道
終盤に当たるこの道を歩きながら行を振り返っていました。過去の験者に想いを馳せ、なんとなく自らの再生を感じることができました。壮大な宗教的景観です。
終盤に当たるこの道を歩きながら行を振り返っていました。過去の験者に想いを馳せ、なんとなく自らの再生を感じることができました。壮大な宗教的景観です。
装束場避難小屋内部
ドアが故障しているため使用禁止とありました。
ドアが故障しているため使用禁止とありました。
月光坂
なかなかの斜度があります。このような梯子がいくつも続きます。
なかなかの斜度があります。このような梯子がいくつも続きます。
芭蕉句碑語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな
曾良(芭蕉の高弟)句碑
湯殿山 銭ふむ道の 泪かな
すぐ後ろは湯殿山神社の神域で撮影禁止です。
2
8/11 16:03
芭蕉句碑
語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな
曾良(芭蕉の高弟)句碑
湯殿山 銭ふむ道の 泪かな
すぐ後ろは湯殿山神社の神域で撮影禁止です。
語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな
曾良(芭蕉の高弟)句碑
湯殿山 銭ふむ道の 泪かな
すぐ後ろは湯殿山神社の神域で撮影禁止です。
感想
夏休みに友人とキャンプを計画していましたが、出羽三山を絡めてキャンプをすることにしてもらいました。今回の山行では送迎を始め、諸々のサポートをしていただいた友人にまずは感謝です。
今回のコースでは、歴史的、宗教的な側面と月山の自然的な側面があるかと思いますが、その両面を存分に楽しむことができたのかなと思います。ただ探究心が前面にでてしまい、もう少し自分の精神的な部分にも入り込めると良かったのではないかなと思います。
個人的には歴史的な価値のある旧参道が、かなりの区間で消滅してしまっているのが残念に思いました。高山植物などの自然保護も大事ですが、それと同等に歴史的な参道もきちんと保存していただきたいものです。
初の東北地方でしたが、とても思い出深い山行になりました。次回は齋館や参籠所に泊まり、精進料理を食べゆっくりと歩いてみたいと思います。
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