「かんらん岩植物の宝庫」北海道様似町のアポイ岳へ

- GPS
- --:--
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 775m
- 下り
- 774m
コースタイム
| 天候 | ☁くもり |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
所在地は、北海道様似郡様似町字平宇479番地の13です。浦河町で前泊し、レンタカーでジオパークの無料駐車場へ移動しました。最寄りのコンビニは、国道336号線沿いのセイコーマート様似大通店(北海道様似郡様似町大通3丁目)でした。 https://www.apoi-geopark.jp/access/visitor_center.html |
| コース状況/ 危険箇所等 |
アポイ岳は北海道の日高山脈の南端である襟裳岬に近い山。地下深くのマントルが露出した「かんらん岩」により構成された山です。山端は太平洋に接しており、寒冷でありながら比較的湿度が高いこともあり、標高810m程度ですが、アポイ岳のみに生育するヒダカソウやエゾコウゾリナの固有植物など、多彩な高山植物が生育しており、花の百名山にも選ばれています。 ●登山口→五合目 駐車場脇のビジターセンター裏手から、登山口へと歩くと間もなくに登山ポストが設置されています。アポイ橋を渡ってすぐに標識があり、小さな沢を渡渉すると登山開始です。 初めは、樹林帯の中の小石混じりの平坦な土道を歩きます。いくつかの休憩用ベンチを過ぎ、3合目あたりからは徐々に勾配が増し、森を抜け出た5合目に無人小屋があります。ここからは、これから登るアポイ岳の雄姿を間近に見ることができ、眼下には太平洋を望むことができます。 ●五合目→馬の背→山頂 5合目からは更に勾配が増し、露出した岩やザレた箇所を踏みながら登ります。朝のうち、周囲の木には沢山の鳥の姿を見ることができました。馬の背まで登ると、そこからは花畑となっており、周囲の山や海も見ながらの快適な稜線歩きとなります。 途中、分岐(標識あり)があり、直進すると山頂へ、右手に進むと山の中腹をトラバースして幌満花畑へと向かうことができます。 私は、山頂から幌満花畑へ向かう周回コースを選択し、直進しました。ここからは胸突き八丁。三点支持で岩場を通過する箇所もありますが、後背の雄大な景色に癒されながらの楽しい登りでした。 ●山頂→幌満花畑→馬の背→登山口 山頂は広場になっていますが、樹木に囲まれて眺望はありません。この時季、小さな虫が沢山飛んでいて落ち着きません。 幌満花畑へは、踏み跡の幅が狭いものの明瞭なトレイルを辿ります。初めは白樺の疎林。徐々に勾配が増すと、花畑への下りの下部は岩場となっており、慎重に通過したいです。 「盗掘があり、花の数が減った」という幌満花畑は、馬の背ほどではありませんが、それでも高山植物が小さくて可憐な花をつけていました。休憩場所にはもってこいです。 ここから馬の背の分岐までは、樹林の中のトラバース。眺望がなく、距離が長く感じます。分岐からは元来た道を下っていきます。 ●全体的に 「子どもから年配者まで楽しめる」と言われているとおりで、コースは親しみやすく、変化に富み、花や周囲の眺望を楽しむことができます。2合目周辺で鹿を見かけたり、5合目からの登りで沢山の鳥を見かけたりと、動物の姿も楽しむことができました。なお、6合目からすぐ上に「毒蛇に注意」の標識があります。私は下りの5合目直下でマムシを見かけました。ご注意を。 トイレ・水場はジオパークにあります。私のau携帯は、概ね電波が入っていたようです。 |
| その他周辺情報 | ●アポイ岳ジオパーク公式サイト http://www.apoi-geopark.jp/course/course_03.html ●アポイ山荘 日帰り入浴は大人500円。露天風呂からは太平洋が見えます。 https://www.apoi-sanso.co.jp/ ●襟裳岬(北海道ラボ) ちょっと足を延ばして、襟裳岬へ。「襟裳の春は何もない春です」と歌われていますが、どっこい、夏も何もありません。 https://hokkaido-labo.com/area/tokachi/erimo-cape |
写真
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
|
|---|
感想
とかち帯広空港からレンタカーで移動して、襟裳岬にほど近い北海道様似町のアポイ岳にやって来ました。幌尻岳が最高峰の日高山脈南端は襟裳岬ですが、この山はその南端部の支稜線にあり、山端が太平洋まで伸びています。
標高が低いわりに、特殊な岩体(かんらん岩)でできているため森林が発達せず、「蛇紋岩植物」が生育する高山植物の宝庫であり、花の百名山に選ばれています。登山中は、間近に海を眺めながら、高山植物と出合うことができます。今回は山麓でエゾシカを見かけましたし、五合目付近の森では沢山の野鳥を見かけました。標高の低い場所には、エゾナキウサギも住んでいるのだとか。
https://www.apoi-geopark.jp/apoi/theme_b4.html
アポイ岳からは襟裳岬が近く、下山後に立ち寄ってみたのですが、岬に若干の観光施設があるほかは、草地に覆われて何もありません。この場所は、いつも強風が吹いているとのことで、私が訪れた際も寒いほどの風が吹きつけていました。
こんばんは、森進一です。
(* ̄0 ̄)θ〜♪えり〜もの〜春はぁ〜、何もない〜春ですぅう〜
売店内には、森進一さんの歌声が流れています。いや、これは春というより、一年中何もない状態ではないでしょうか。それがまた良いところで人を惹き付けるのかな。そして、吉田拓郎作の歌の力が大きいですよね。いつか来たいと思っていました。
ランチに、岬の売店で味噌ラーメンをいただきました。海鮮の具沢山で美味しかったです。後で調べたら、様似町にも店が幾つかあるんですね。つぶ貝が入った「つぶ蕎麦」が、ご当地料理なんでしょうか。
https://s.tabelog.com/hokkaido/C1608/rstLst/
さて、この後は知床に向かい、道東の花の百名山・羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳に登りたいと思っています。
さとたけ










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