花いっぱいの八ヶ岳☆硫黄岳・横岳


- GPS
- 08:56
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,280m
- 下り
- 1,275m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレは駐車場から坂を下ってシラナギ沢を渡った左手 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは夏沢鉱泉の玄関脇 台風4号の影響で登山道が数箇所崩れています 硫黄岳山荘のHPに最新情報があります http://www004.upp.so-net.ne.jp/iou/saishin/saishin.html 横岳山頂直下の岩場(クサリ・ハシゴ有り)に注意すれば、崩れた場所以外は良く整備された登山道で歩きやすいです 登山口から多くの高山植物が開花しており、目を楽しませてくれます |
予約できる山小屋 |
オーレン小屋
|
写真
感想
高山植物の開花レコを見るにつけウズウズしていましたが、ようやく行って来ました。
今回は思い立ったらすぐ行ける八ヶ岳です。
梅雨とはいえ天気が良さそう。夜明け前に家を出て桜平に向かいます。
5時少し過ぎに桜平の駐車場に到着。数台が駐車していました。
登山道入口近くの道路脇駐車スペースに停め準備します。
ゲート脇を通りシラナギ沢への坂道を下ると沢を渡った左手に簡易トイレがあります。
以前は夏沢鉱泉まで車道が通っていましたが、台風4号による沢の氾濫で数箇所に
わたって崩れており車での通行はしばらく無理のようです。
30分ほどで夏沢鉱泉に到着。ここまでは車道歩きです。
玄関脇の登山ポストに計画書を提出し出発します。
前方の山に朝陽が射して好天になりそうです。
ここからは沢沿いの登山道になり沢の水音と野鳥の声を聴きながら登ります。
右岸から左岸、再び右岸に渡り沢から少し離れてしばらく登ると平坦な道になり、
間もなくオーレン小屋に到着します。
青空が広がり登山日和に気持ちもウキウキです。
オーレン小屋からも緩い登りで夏沢峠に到着。
ヒュッテ夏沢も山彦荘も営業していませんでした。
峠の辺りからミツバオウレンやコイワカガミが目に入るようになります。
登り初めて10分ほどたった頃、目の前を大きな黒い影が横切りました。
一瞬ドキッとして、よく見るとカモシカです。
登山道脇の斜面で灌木の新芽を食べ始めました。
今まで山では遠くから見ただけだったのですが、こんなに近くでじっくり見るのは
初めてです。
カメラを向けても動じないので何度もシャッターを切りました。
真横から撮ったり、少し登って上から撮ったりと、予期せぬ出会いに大満足です。
気分良く登りはじめるとじきに灌木帯を抜けハイマツ帯に入ります。
傾斜もややきつくなりますがイワウメやコメバツガザクラ等が現れ始めます。
遠くに目をやると北アルプス・乗鞍・御嶽・中央アルプスもしっかり見えます
道は板状の石が折り重なったガレ場になり、地震でもあればガラガラと崩れ落ちそうです。
ガレ場を過ぎると火山礫の道、前方に今日初めての登山者が見えました。
単独行の男性と女性3名のパーティーのようです。
最初のケルンで女性パーティーに追いつき先行します。
この頃になると槍ヶ岳に雲がかかって見えなくなりました。
爆裂火口が間近に見えるようになると頂上はもうすぐそこです。
ハイマツの間にキバナシャクナゲが咲いています。
ケルンをいくつか過ぎると広々とした硫黄岳山頂に到着です。
頂上に着いてまず目に飛び込んでくるのが八ヶ岳の主峰赤岳とその右手に阿弥陀岳、そしてこれから向かう横岳です。
天気は最高なのですが、遠くの山には雲がかかっています。
一応周囲の写真を撮って爆裂火口の散策に出かけます。
阿蘇の火口ほどではないけれど、自然の大きな力を感じます。
ロープが張られた道のすぐ脇に大きな地割れが口を開けており、いつ崩れるか分か
らない状態です。
火口の内側にはたくさんのイワツバメが飛び交っていましたが、火口の縁にはイワヒバリが歩き回っています。
地図によると2742.1mの三角点があるはずなのですが、残念ながら場所が分かりませ
んでした。
ロープの終点辺りまでいくと横岳左奥に富士山が見えました。
寄り道をしてちょっと得した気分です。
横岳へは数基のケルンが設けられた道を下り硫黄岳山荘の建つ鞍部から登り返します。
硫黄岳から横岳へ続く稜線歩きはちょっとした縦走気分でウキウキします。
山荘周辺にはコマクサの群生地がありますが、さすがにまだ開花しておらず蕾をつけた株をひとつ見ただけでした。1〜2週間後が見頃かもしれません。
横岳への登りは硫黄岳から見るより急に感じまが、道の両脇のいたる所に高山植物が咲き乱れ疲れを感じません。
数歩行っては写真を撮り、また数歩行っては写真を撮るといった具合です。
雪山ももちろん感動的ですが、夏山はなんと言っても高山植物との出会いが魅力です。
頂上直下のクサリとハシゴを注意して登ると横岳山頂です。
標識の傾きはご愛敬です。
東斜面から上がってくるガスで赤岳は右半分しか見えませんが、久しぶりに間近で対面できました。
下山途中、硫黄岳山荘に立ち寄り、持ってきた昼食を摂らせていただきました。
梅雨の時期の平日とあってゆっくりできました。
山荘を出てすぐの道の左手に行きには気付かなかったウルップソウの表示。
足下を見ると咲いています。
本州では白馬岳と八ヶ岳でしか見られない希少種だそうです。
残念ながらツクモグサの花は終わっていましたがウルップソウに出会えて良かったです。
硫黄岳から往路を下山。
途中、ルリビタキにも会えました。
前回の山行では膝に痛みが出ましたが、今回は少しペースを落としたのが良かった
のか大丈夫でした。
花の写真撮影の時間が良かったのかもしれません。
コースタイムもほぼ計画どおりに行って来ることができました。
おしまい。
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