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Yamareco

記録ID: 207810
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

雨天の早朝、憧れの槍ヶ岳に初登頂したが・・・

2012年07月12日(木) 〜 2012年07月16日(月)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
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yukifuku その他2人
GPS
104:00
距離
37.1km
登り
1,746m
下り
1,739m

コースタイム

●7/12 21:00自宅-
●7/13 2:20沢渡駐車場(仮眠)5:00-5:40上高地BT6:00-9:00横尾9:50-12:20槍沢ロッジ
●7/14 槍沢ロッジ5:20-6:40大曲-7:50天狗原分岐-10:30殺生分岐-11:40槍ヶ岳山荘
●7/15 山荘(出発)4:30-5:05槍ヶ岳登頂5:20-5:45槍ヶ岳山荘(朝食)6:40-大曲-11:00槍沢ロッジ(昼食)12:00-13:45横尾山荘(泊)
●7/16 横尾山荘6:40-9:45上高地BT10:15-(タクシー)-10:40沢渡駐車場11:00-帰路-17:00帰宅
天候 7/13〜7/15...雨天 7/16曇り
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
沢渡駐車場−上高地BTまでタクシー移動
コース状況/
危険箇所等
梅雨の時期であり天候を心配していたが、予想通り?!・・・横尾-槍ヶ岳間の往復3日間はほとんどカッパを着ての行動であった。
気温の上昇とともに槍沢や天狗原の雪渓を流れる水量は格段に増えており、一日で雪渓の形が変わっていた。
うかつに雪渓に乗ると思わず足を踏み抜くことがあるので十分注意が必要である。クレバスを横断する時は沢からの流水の流れるルートを判断して慎重に足の置き場所を決めることも重要である。(ルート上にはかなり大きなクレバスも出来ていました。・・・間違って足を置くと重大な事故になる可能性があります。)
往路は天狗原ルートで上り、復路は東鎌尾根を水俣乗越から大曲に下りるルートを計画していたが、雪渓の状況、経験などを考慮してこのルートは危険であると判断、復路も同じ殺生分岐-天狗原分岐-大曲ルートで下山した。雪渓を渡る場合は面倒でもこまめにアイゼンを付ける方がより安全に登山ができるので時間よりも安全登山を優先することを提案する。
槍ヶ岳山荘手前のコース上で数か所崩れた場所があったが山荘の関係者?の方により応急的に補修されていた。
北アルプスの代表的なコースなのでコース全体では良く整備され安心して歩くことができた。
予約できる山小屋
横尾山荘
河童橋付近でも水面が上がり水煙が立ち上っている
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河童橋付近でも水面が上がり水煙が立ち上っている
荒々しい梓川の水流
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荒々しい梓川の水流
横尾大橋からパノラマコース方面を望む
横尾大橋からパノラマコース方面を望む
門田ピッケルオーナーの山岳の歴史を知り尽くしている小野正義(オノタダシ)氏
門田ピッケルオーナーの山岳の歴史を知り尽くしている小野正義(オノタダシ)氏
貴重な1963年製門田ピッケル
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貴重な1963年製門田ピッケル
珍しいピッケルのミスマーキング(SAPPOPOと刻印)
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珍しいピッケルのミスマーキング(SAPPOPOと刻印)
荒々しい流れの槍沢
荒々しい流れの槍沢
槍沢ロッジからのガレ場
槍沢ロッジからのガレ場
岩崩れが目立つ
雨で前が良く見えない。
雨で前が良く見えない。
雨で霞んでいます
雨で霞んでいます
見にくい雪渓原を進む
見にくい雪渓原を進む
雪解けで荒れている雪渓
雪解けで荒れている雪渓
大きくえぐれた雪渓原
大きくえぐれた雪渓原
大曲にて水俣乗越方面の雪渓
大曲にて水俣乗越方面の雪渓
上っています
雪渓を踏み抜かない様にコース取りは慎重に!!
雪渓を踏み抜かない様にコース取りは慎重に!!
上より大曲方面を望む
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上より大曲方面を望む
天狗原分岐
黒岩横をトラバース中
黒岩横をトラバース中
槍への登り
槍の頂上に向かって
槍の頂上に向かって
ヤッター! 雨の早朝の初登頂
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ヤッター! 雨の早朝の初登頂
ハシゴを降りる
クサリ場を降りる
クサリ場を降りる
殺生分岐
1834年に播隆上人が53日籠ったと言われる播隆窟
1834年に播隆上人が53日籠ったと言われる播隆窟
大きく崩れている雪渓
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大きく崩れている雪渓
大曲分岐、水俣乗越への分岐、雪渓からの大量の流水。
(このルートへの侵入はあまりにもリスクが高い)
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大曲分岐、水俣乗越への分岐、雪渓からの大量の流水。
(このルートへの侵入はあまりにもリスクが高い)
ババ平キャンプ地
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ババ平キャンプ地
荒々しい流れの槍沢
荒々しい流れの槍沢
最終宿泊の横尾山荘の夕食。
夕食前に奇麗で大きなお風呂(石鹸は使用できませんが)が疲れを癒しました。
最終宿泊の横尾山荘の夕食。
夕食前に奇麗で大きなお風呂(石鹸は使用できませんが)が疲れを癒しました。
新村橋から見送ってくれた日本猿たち
新村橋から見送ってくれた日本猿たち
明神でちょっと休憩・・・飲むと疲れが吹っ飛ぶ”安曇野のむヨーグルト”
明神でちょっと休憩・・・飲むと疲れが吹っ飛ぶ”安曇野のむヨーグルト”
やっと河童橋まで戻って来ました
やっと河童橋まで戻って来ました

感想

長年の夢であった憧れの槍が岳への山行を7/13(実際は7/12 21:00出発)から3連休を利用して今までで初めての4日間の山行計画を立てた。
槍ヶ岳での登山ルートは数多くあるが、天候が良くないことが予想されたので最終的に最も安全な上高地-横尾-槍沢-天狗原ルートを選んだ。
予想どおり!?大半の工程は雨天となり、期待した槍ヶ岳の登頂時には風雨のなかでの最悪の天候下での登頂となった。
したがって山頂からは足元と周囲の一部しか見えず、期待した槍ヶ岳山頂からの360度のパノラマビューは次回の機会への持ち越しとなってしまった。それでも、登頂の瞬間にはこのような悪天候下に槍ヶ岳に登頂できた喜びでいっぱいであったが・・・やはり、いつも目にする槍ヶ岳の姿を行動中、一度も見ることができなかったのがチョピリ心残りでした。
今年は残雪も多いようでルート上の雪渓を歩くときにはコースを外れない様に細心の注意が必要であった。(行動中、雪渓を踏み抜いた重大な事故があったと聞きました。)
また、行動中の大半が雨のなかでザックカバーを被せていても結構濡れてしまうため、中に入れてある衣類などの濡れ対策や雨天に合わせたパッキング方法、頻繁に取り付け取り外すアイゼンの持ち方(ザックの側面からカラビナに吊るす方法が一番簡単でしょうか?)・・・などを考慮しておく必要性を感じた。
ゴアテックスの靴でも長時間の雨天行動時にはほとんどその効果がなくizumiがトライしたレジ袋を靴にカバーする方法が案外大きな効果があったように思いました。(本人談)
今回は山を通じての出会いも多くあり、小野さんには門田ピッケルの歴史や山で知り合った仲間との年会の話を聞かせていただきました。
 http://www.nirayama.com/~suwabe/Pickel/Kadota/K1.htm
・・・にてピッケルの苦労話が掲載されてありました。ロマンをそそります。
そして槍ヶ岳山頂はシーズンになると登山者で溢れますが2012/7/15 5:05の登頂時に唯一頂上でご一緒した倉澤さん、槍ヶ岳山荘-槍沢ロッジ-横尾山荘と同じ時間同じルートで行動しいろいろな登山談議に花を咲かせた上原さん夫婦などたくさんの人たちとの新たな出会いも楽しい思い出の一ページとなりました。

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