桂小場から日帰りの☆将棊頭山・木曽駒ヶ岳
長野県
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体力度について
- GPS
- 10:40
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,861m
- 下り
- 1,919m
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将棊頭山9:58→10:09西駒山荘10:19→10:51濃ヶ池分岐→11:50木曽駒ヶ岳山頂12:20
→13:03濃ヶ池分岐→13:36西駒山荘→14:00茶臼山分岐→14:56大樽小屋15:00→
15:17馬返し→15:32野田場→16:20登山口
| 天候 | 快晴 午後は山頂ガス |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
桂小場に広い駐車場(トイレ有り) 登山口脇の東屋に登山ポスト |
| コース状況／ 危険箇所等 |
桂小場〜大樽避難小屋 ・なだらかな樹林帯の道が続き、笹が刈り払われ整備されている。 小屋〜茶臼山分岐 ・小屋を過ぎると胸突八丁となり傾斜がきつくなるが、喘ぐほどの急登ではない。 分岐〜将棊頭山 ・左手の巻き道(正規ルート)は問題ないが、直登ルートとなる冬道は岩稜でペンキ マークやリボンがほとんど無く、ハイマツに覆われて踏跡さえも分かりづらい所がある。 ・展望は素晴らしい。 将棊頭山〜木曽駒ヶ岳 ・見た目よりアップダウンがあるが気持ちの良い稜線歩きが楽しめる。 ・頂上直下の急登はゴーロ・ガレ場での滑落・転倒に注意したい。 |
| 予約できる山小屋 |
西駒山荘
|
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感想
ロープウェイで気軽に登れる木曽駒ヶ岳ですが、麓の桂小場から将棊頭山を経由し
て登って来ました。
このコースは以前から思い描いてはいたのですが延び延びになっていて、これ以上
日が短くなると日帰りはしんどいだろうなぁという訳でした。
真っ暗な森の中の広い駐車場には自車のみ、ちょっと不気味ですが静かな山行が楽
しめそうです。
このところ日に日に日没が早くなっているので、何とか明るいうちに下山できるよ
う薄明かりの中を出発しました。
まだ薄暗い樹林帯の道をヘッテンつけて歩き出しましたがすぐに明るくなりました。
20分も歩くと「ぶどうの泉」。美味しい水とのことですがこの時期水量は僅かでした。
なだらかな登山道は両脇の笹が綺麗に刈り払われて良く整備されています。地元の
中学生が集団登山に利用するためかもしれません。
登山道脇には100mごとに標高を記した道標が設置されています。こういうのがある
と登っていてもペースの目安になって良いです。
泉から1時間ほどで「野田場」の水場ですが、こちらもチョロチョロ状態でした。
カラマツ林からシラビソの樹林帯に替わっても比較的なだらかな登りが続き大樽避
難小屋が見えてきます。土間と板張り併せて8畳ほどで、別棟のトイレもあります。
小屋の南側2分の所にある水場は涸れていました。更に奥にも水場があるようです
が確認していません。トイレは2畳ほどの個室が2つ。今までこんなに広い山のトイレ
は見たことがありません。
小屋を過ぎると少し傾斜が出てきて「胸突八丁」の標識が現れ、ここからしばらく
は急傾斜の登りになります。ここまでずっと緩い登りが続いてきてここから傾斜が
きつくなるので「胸突八丁」となったのでしょうが、喘ぐほどの急登という感じで
はありませんでした。
右手には樹間から槍・穂高の姿が見え、振り返ると甲斐駒・仙丈が見えたり、所々
展望が利いて疲れを癒やしてくれます。また、「津島神社」では岩穴の中にわずか
ですがヒカリゴケも見ることができました。
紅葉して落ちたナナカマドの葉がまるで絨毯を敷いたように登山道を埋め尽くして
いたりもして楽しく登れました。
こうしたことも急登を急登と感じなかった要因かもしれません。
「胸突の頭」の標識で急登がおわり、一転してほぼ水平な道が茶臼山分岐まで続く
ようになると正面に将棊頭山が現れます。なかなかの山容です。
茶臼山分岐を過ぎるとすぐに稜線に出て視界が一気に拡がります。
今まで見られなかった今日の目的地である木曽駒ヶ岳から木曽前岳への稜線、御嶽山、
反対側には八ヶ岳連峰、南アルプスの山々をくっきりと見ることができました。穏
やかな風と程良い気温、快晴の青空の下でこの景色を眺められて登頂前に充実感い
っぱいでした。
分岐から少し先で将棊頭山を巻く道(一般道)と地図には無い直登する道(冬道)に分
かれます。当初は巻道を行く予定でしたがあまりにも景色が良いので、見晴らしの
良い直登コースを登りました。
見晴らし良く景色は楽しめましたが、岩稜の登りでペンキマークやテープはほとん
ど無く、あっても消えかかっていました。また、踏み跡がハイマツに覆われて見え
なかったり、いくつにも分かれたりしていました。
そんな道を登り詰めて将棊頭山山頂に到着です。
宝剣から中岳・木曽駒・麦草の稜線が間近に見えます。
遠くの山々には雲がかかり始めていましたが、槍・穂高はくっきり見えました。
山頂を後にして改築のため今月8日で休業した西駒山荘へ下ります。
途中に「天水岩」と呼ばれ日照りでも干上がらないという雨水の溜まった岩があり
ましたが、気温はそれほど低くないのに薄氷が張っていました。
山頂から10分ほどで石室のある山荘に着きます。水場で給水したのち登り返して木
曽駒に向かいます。日没までに下山できないようならここで引き返そうと思ってい
ましたが、12時頃までには登頂できそうです。
「聖職の碑」で合掌し「馬の背」の稜線歩きです。左眼下には濃ヶ池のカールが見
え岩稜の急登を越えると頂上山荘への巻道と合流していよいよ最後の登りです。
11時50分、木曽駒ヶ岳山頂に着きました。今年2度目、通算4回目ですが、今回は麓
からの登りだったので今までに無い喜びがありました。
山頂からの遠くの展望はイマイチでしたが、先週登った空木が良く見えたのは嬉し
かったです。
昼食を済ませ先ほど登って来た道を下ります。「馬の背」から将棊頭山・茶臼山へ
続く稜線が何とも言えず良い雰囲気です。途中で振り返ると木曽駒山頂は木曽側か
らのガスで覆われて見えなくなっていました。
…中略…
登りでは西駒山荘の先まで一人の登山者にも会わず、下りも西駒山荘の下でソロの
一人と会っただけで本当に静かな(寂しい？)山行でした。「今度は西駒山荘周囲の
コマクサを見に、日の長い時季にゆっくり登りたいなぁ。それと積雪期も…。」な
どと思いながら下っているうちに、16時20分、無事下山しました。
明るいうちに戻れてめでたしめでたしでした。
おしまい。
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