記録ID: 2338602
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜
針ノ木岳・マヤクボ沢BC/扇沢より
2020年05月02日(土) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,785m
- 下り
- 1,777m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 11:25
2:55
98分
扇沢・無料駐車場
4:33
148分
最終堰堤
7:01
186分
マヤクボ沢出合
10:07
11:04
70分
針ノ木岳
12:14
12:40
49分
マヤクボz和出合
13:29
51分
最終堰堤
14:20
扇沢・無料駐車場
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
扇沢の登山口から少ないながらも雪が付いており、右岸は鉄の橋まで滑って下りれました。 針ノ木雪渓下部はデブリに覆われていますが、少し登ればまだまだきれい。 少雪のシーズンでしたが、上部の残雪は例年並みのように見受けられます。 |
その他周辺情報 | 扇沢まで直行直帰しました。 |
写真
3:05 立山黒部アルペンルート 扇沢駅付近・針ノ木岳登山口(1,420m)出発
約1年ぶりにやってきた扇沢。GW連休初日なのに駐車場はほぼ人けなしで異世界に来たよう。
登山自粛の張り紙を一応は参照してから出発します。
登山口周辺の雪は去年と比べて少ないです。
登山口直近だけ除いて辿れるところは全て舗装路を歩き、右岸へ渡る手前から舗装路を外します。
ルート(無雪期には作業道)には降雪直後でない限り、スキーのシュプールやツボ足の踏み跡があって目立ちます。
早朝から冷え込みはなく、緩んで重い雪で難儀でした。
右岸のトラバースはシール歩行できそうでしたが、ここは安全確実にシートラのままで進みます。
結局、今日は山頂までスキーを担ぎ上げることになります。
約1年ぶりにやってきた扇沢。GW連休初日なのに駐車場はほぼ人けなしで異世界に来たよう。
登山自粛の張り紙を一応は参照してから出発します。
登山口周辺の雪は去年と比べて少ないです。
登山口直近だけ除いて辿れるところは全て舗装路を歩き、右岸へ渡る手前から舗装路を外します。
ルート(無雪期には作業道)には降雪直後でない限り、スキーのシュプールやツボ足の踏み跡があって目立ちます。
早朝から冷え込みはなく、緩んで重い雪で難儀でした。
右岸のトラバースはシール歩行できそうでしたが、ここは安全確実にシートラのままで進みます。
結局、今日は山頂までスキーを担ぎ上げることになります。
4:33 最終堰堤(1,680m)
柔らかい悪雪でペースが遅いと感じましたが、昨年とほぼ同様にここまでで所要1時間半ほど。
今年の針ノ木雪渓はどうかなと思ったら、下部はやはりデブリが目立つ。
でも右岸寄りは比較的きれいで歩きやすそう。
柔らかい悪雪でペースが遅いと感じましたが、昨年とほぼ同様にここまでで所要1時間半ほど。
今年の針ノ木雪渓はどうかなと思ったら、下部はやはりデブリが目立つ。
でも右岸寄りは比較的きれいで歩きやすそう。
少し進むと右岸側から流れてきたデブリに埋め尽くされてました
針ノ木雪渓に入っても、ズボズボ踏み抜く難儀な軟雪。
そのために硬いデブリのほうが歩きやすくて助かりました。
今日の予想最高気温は30℃手前くらいだったはず。下りる頃にはデブリも含めて緩み切ってるでしょう。
針ノ木雪渓に入っても、ズボズボ踏み抜く難儀な軟雪。
そのために硬いデブリのほうが歩きやすくて助かりました。
今日の予想最高気温は30℃手前くらいだったはず。下りる頃にはデブリも含めて緩み切ってるでしょう。
針ノ木雪渓の東側からご来光。正面後ろの高峰は爺ヶ岳
標高を上げてきて少しは雪が締まって歩きやすくなりました。
でも1週間ほど前の大雪が期待していたほどザラメ雪になっておらず、中途半端な状態の悪雪だということが分かってきました。
これはスキーがとられやすい、いかにも滑りにくそうな雪です。
標高を上げてきて少しは雪が締まって歩きやすくなりました。
でも1週間ほど前の大雪が期待していたほどザラメ雪になっておらず、中途半端な状態の悪雪だということが分かってきました。
これはスキーがとられやすい、いかにも滑りにくそうな雪です。
6:18 ノド(2,040m)を通過
前回来た時にはほぼデブリで埋め尽くされていたノドですが、まだまだ滑って下りれる空間があります。
日当たりの良いノドの雪は早くもだいぶ重くなってきて脚力を削られます。
できるだけ硬くて歩きやすいところを探りながら登っていきます。
前回来た時にはほぼデブリで埋め尽くされていたノドですが、まだまだ滑って下りれる空間があります。
日当たりの良いノドの雪は早くもだいぶ重くなってきて脚力を削られます。
できるだけ硬くて歩きやすいところを探りながら登っていきます。
正面にマヤクボ沢出合が見えてきます
ちょっと頑張りどころのノドを過ぎると、やや斜度が緩んできれいな一枚バーンに。
正面奥にはマヤクボ沢出合とその上方の世界が見えてきます。
まだまだ雪はたくさんで、ここから見る限りでは楽しく滑れそうでした。
ちょっと頑張りどころのノドを過ぎると、やや斜度が緩んできれいな一枚バーンに。
正面奥にはマヤクボ沢出合とその上方の世界が見えてきます。
まだまだ雪はたくさんで、ここから見る限りでは楽しく滑れそうでした。
7:01 マヤクボ沢出合(2,250m)到着
出発から4時間でマヤクボ沢出合まで登ってきました。
前回は針ノ木峠を経て主稜線を通って山頂を目指しましたが、今回はマヤクボ沢を経て針ノ木の山頂手前まで直登するつもりです。
7:08 出発
出発から4時間でマヤクボ沢出合まで登ってきました。
前回は針ノ木峠を経て主稜線を通って山頂を目指しましたが、今回はマヤクボ沢を経て針ノ木の山頂手前まで直登するつもりです。
7:08 出発
マヤクボ沢出合から広大なマヤクボ沢へ
針ノ木雪渓と針ノ木谷より、遥かに広大なマヤクボ沢。
まだ夏に来たことないけど、こちらは登山道がないので積雪期限定となります。
降雪後まもなく雨に降られた形跡。ところどころデブリが転がった跡。
念のために上方を警戒しながら、急坂をゆっくり登っていきます。
針ノ木雪渓と針ノ木谷より、遥かに広大なマヤクボ沢。
まだ夏に来たことないけど、こちらは登山道がないので積雪期限定となります。
降雪後まもなく雨に降られた形跡。ところどころデブリが転がった跡。
念のために上方を警戒しながら、急坂をゆっくり登っていきます。
8:18 マヤクボ沢中段(2,530m)到着
下部の急坂を1時間ほどかけてようやく登り終えると、辿り着くのが別天地のような空間。
とにかくここまでの急登で乱れた息を整えます。見上げればだいぶ近づいてきた針ノ木岳山頂。
でもあと300mが更に急登で一番しんどいはず。気合を入れ直して登ります。
下部の急坂を1時間ほどかけてようやく登り終えると、辿り着くのが別天地のような空間。
とにかくここまでの急登で乱れた息を整えます。見上げればだいぶ近づいてきた針ノ木岳山頂。
でもあと300mが更に急登で一番しんどいはず。気合を入れ直して登ります。
いよいよマヤクボ沢の登りも後半。途中まではまだそれなりの斜度です
登りながら斜面を観察しますが、ちょうど滑り降りる予定のこの真上だけがきれい。
雪質はというと、これだけ標高を上げても今日の陽気で緩み切って重いです。
登りながら斜面を観察しますが、ちょうど滑り降りる予定のこの真上だけがきれい。
雪質はというと、これだけ標高を上げても今日の陽気で緩み切って重いです。
9:28 主稜線に到達!(2,740mコル)
最後は這い出るように主稜線に飛び出しました!
いきなり眼前に広がる北アルプス南部の山々。槍までよく見えてます!
マヤクボ沢上部の激登りで乱れた息を整えてから、主稜線上の最後の登りに挑みます。
主稜線上に出た途端、5月とは思えない冷たい強風が吹き付けてきます。
さすがにもう冬の厳しさではないけど、風であおられないように注意が必要でした。
最後は這い出るように主稜線に飛び出しました!
いきなり眼前に広がる北アルプス南部の山々。槍までよく見えてます!
マヤクボ沢上部の激登りで乱れた息を整えてから、主稜線上の最後の登りに挑みます。
主稜線上に出た途端、5月とは思えない冷たい強風が吹き付けてきます。
さすがにもう冬の厳しさではないけど、風であおられないように注意が必要でした。
急登を越えると、遂に針ノ木岳山頂が眼前に!
今日のヴィクトリーロード。 あと少し、あと少し、もう一歩、前へ!
5月とは思えないほど山頂までしっかりと雪が付いています。
山頂直下は痩せ尾根となっていて、時折吹き付けてくる南風にあおられないように注意が必要でした。
一歩一歩、集中して登っていきます。
今日のヴィクトリーロード。 あと少し、あと少し、もう一歩、前へ!
5月とは思えないほど山頂までしっかりと雪が付いています。
山頂直下は痩せ尾根となっていて、時折吹き付けてくる南風にあおられないように注意が必要でした。
一歩一歩、集中して登っていきます。
10:07 針ノ木岳山頂(2820.7m)到着!!
やりました!2年連続で2回目の針ノ木ですが、思わず感極まりました!
去年5月とは比べ物にならないほどの残雪に覆われた針ノ木岳山頂でした。
山名標はまだまだ深い雪の下です。
眼前に立山、剱。
できれば去年に剱初登頂した母にも見せてあげたい絶景でした。
やりました!2年連続で2回目の針ノ木ですが、思わず感極まりました!
去年5月とは比べ物にならないほどの残雪に覆われた針ノ木岳山頂でした。
山名標はまだまだ深い雪の下です。
眼前に立山、剱。
できれば去年に剱初登頂した母にも見せてあげたい絶景でした。
稜線に到達したところから滑り降ります!(2,740mコル)
まずは息を整えつつ、今一度滑っていく斜面を観察。
自分が登ってきたトレースからスキーヤーズレフト側を狙います。
雪面はきれいですがやはりスキーが引っ掛かりそうに見える難しそうな雪質。
スピードは控えめのミドルターンで、切換は少しジャンプも入れました。
100m弱滑ったところで下方の雪面状況が悪くなったので、さらにスキーヤーズレフト側へトラバースして一旦停止。
シュプールを撮っておこうとしましたが、ポロポロと転がってくるデブリによってシュプールは掻き消されました。
滑っていこうとしてたフォールラインは荒れてしまい方針転換。
北側のマヤクボノコル寄りはきれいな斜面だったので、そちらを滑ろうとトラバースを続けます。
まずは息を整えつつ、今一度滑っていく斜面を観察。
自分が登ってきたトレースからスキーヤーズレフト側を狙います。
雪面はきれいですがやはりスキーが引っ掛かりそうに見える難しそうな雪質。
スピードは控えめのミドルターンで、切換は少しジャンプも入れました。
100m弱滑ったところで下方の雪面状況が悪くなったので、さらにスキーヤーズレフト側へトラバースして一旦停止。
シュプールを撮っておこうとしましたが、ポロポロと転がってくるデブリによってシュプールは掻き消されました。
滑っていこうとしてたフォールラインは荒れてしまい方針転換。
北側のマヤクボノコル寄りはきれいな斜面だったので、そちらを滑ろうとトラバースを続けます。
11:40 マヤクボ沢中段(2,530m)到着
マヤクボ沢上半分を滑っただけでだいぶ疲れました。(自撮りのせいもありますが)
岩に腰を下ろして、やや長い休憩を取っていきます。
こんなところでも電波が繋がったので、実家の母にメールを送信しておきました。
主稜線上には山頂へ向かう単独行の方が居られました。この時点で今日針ノ木に入ってるのは自分を入れて2人。
12:01 出発
だいぶ落ち着いてから再びスキーを履いて出発。
この先、マヤクボ沢下半分の急斜面は、更に雪が悪くなってるのは容易に想像が付きました。
普通に滑り降りるのは諦め、斜滑降・キックターンを繰り返してジグザグに下りていきます。
ターンを描くよりも、ケガせず無事に下山することがとにかく最優先。
マヤクボ沢上半分を滑っただけでだいぶ疲れました。(自撮りのせいもありますが)
岩に腰を下ろして、やや長い休憩を取っていきます。
こんなところでも電波が繋がったので、実家の母にメールを送信しておきました。
主稜線上には山頂へ向かう単独行の方が居られました。この時点で今日針ノ木に入ってるのは自分を入れて2人。
12:01 出発
だいぶ落ち着いてから再びスキーを履いて出発。
この先、マヤクボ沢下半分の急斜面は、更に雪が悪くなってるのは容易に想像が付きました。
普通に滑り降りるのは諦め、斜滑降・キックターンを繰り返してジグザグに下りていきます。
ターンを描くよりも、ケガせず無事に下山することがとにかく最優先。
12:40 出発
針ノ木雪渓はちょっと滑りやすくなってきました
標高を下げてきて、今日は逆に滑りやすい雪になってきました。
マヤクボ沢出合からノドまでが今日最も快適でした。
ノドで急斜面になるので、安全第一でゆっくりと滑り降ります。
既に雪は緩み切っているので、多少雪面が荒れていても問題ありません。
休み休み下りつつも、周辺の谷からの湿雪雪崩に要警戒。
急激な昇温の影響でしょう。時折、ポロポロとデブリが落ちてきていました。
針ノ木雪渓はちょっと滑りやすくなってきました
標高を下げてきて、今日は逆に滑りやすい雪になってきました。
マヤクボ沢出合からノドまでが今日最も快適でした。
ノドで急斜面になるので、安全第一でゆっくりと滑り降ります。
既に雪は緩み切っているので、多少雪面が荒れていても問題ありません。
休み休み下りつつも、周辺の谷からの湿雪雪崩に要警戒。
急激な昇温の影響でしょう。時折、ポロポロとデブリが落ちてきていました。
13:29 最終堰堤(1,680m)
針ノ木雪渓を滑り終えて最終堰堤へ。
この先、雪が付いている限りは右岸のトラバースを続けます。
蓮華大沢からのデブリによる段差以外は、順調にトラバースで下降していきます。
針ノ木雪渓を滑り終えて最終堰堤へ。
この先、雪が付いている限りは右岸のトラバースを続けます。
蓮華大沢からのデブリによる段差以外は、順調にトラバースで下降していきます。
GWなのに静寂に包まれた扇沢駅。早く大勢の人で賑わう元の光景に戻れるように願ってやみません。
ちょうど駐車場に戻った頃、他の車の方々と出会い情報交換しました。
山菜採りの方は腐った雪で大変だったようです。
ちょうど駐車場に戻った頃、他の車の方々と出会い情報交換しました。
山菜採りの方は腐った雪で大変だったようです。
装備
個人装備 |
山スキー
ポール
スキーアイゼン
ブーツ
携帯用ワックス
携帯用ブラシ
長袖シャツ
タイツ
レインウェア
ズボン
スキー用靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
ネックウォーマー
ザック
12本爪アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
山と高原地図
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
アマチュア無線機
無線免許
局免
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
三脚
ねんどろいど(あおい・ひなた)
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---|
感想
山行1週間前の大雪による雪がグサグサでスキーが走らない中途半端な状況でした。
登りも下りもこの悪雪で苦労しましたが、これはこれで良い経験です。
でも、やはり気持ち良いザラメ雪を滑降してシーズンを締めたいです。
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