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記録ID: 256982
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雪山ハイキング
甲信越

南ア 茶臼岳・上河内岳 稜線テン泊は風に散る

2012年12月31日(月) 〜 2013年01月02日(水)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
GPS
56:00
距離
20.3km
登り
2,118m
下り
2,121m

コースタイム

一日目 沼平 7:00 -- 大吊橋7:40 -- ヤレヤレ峠8:13 ウソッコ小屋9:25 -- 横窪沢小屋12:10
二日目 横窪沢小屋7:00 -- 茶臼小屋 10:40 (午後 茶臼岳ピストン)
三日目 茶臼小屋 -- 沼平12:25
天候 12月31日 曇り
1月1日  晴れ/強風(夜間に雪)
1月2日  曇り(ガス)/雪
過去天気図(気象庁) 2012年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
畑薙ダム・沼平まで車の通行に特に支障はなかったが、山間部でところどころに落石があり、白樺荘の少し前にも二つの人大の落石があったが なんとか車で通れた。(もちろん帰りには 片づけられていた。)
コース状況/
危険箇所等
年末年始は 沼平に静岡県警の登山指導所があり 登山・下山届が出せる。
パーキングもある。
横窪沢小屋まで雪らしい雪はないが 前に降った雪が踏み固められ凍結している箇所が多く アイゼンの着脱を繰替えす必要があり 面倒。
2400mより小屋まではトレースがはっきりせず、 夏道より下を通る人が多いようだが傾斜がきついこと以外特に危険はないが、 帰りにはガスると現在地が分かりづらいので短い距離だが下降尾根に入るまで要注意。
畑薙の大吊橋手前の道路崩壊。ここは歩きだからよかったが、 白樺荘の少し手前にも大きな石がころがっていた。なんとか車が通れた。あちこちで崩壊が激しい。
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畑薙の大吊橋手前の道路崩壊。ここは歩きだからよかったが、 白樺荘の少し手前にも大きな石がころがっていた。なんとか車が通れた。あちこちで崩壊が激しい。
180mの大吊橋。昔は木の板だったが 鉄板に代わった。
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180mの大吊橋。昔は木の板だったが 鉄板に代わった。
ヤレヤレ峠、 ウソッコ沢小屋を過ぎ、今日の泊地横窪沢小屋(横窪峠から) 
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ヤレヤレ峠、 ウソッコ沢小屋を過ぎ、今日の泊地横窪沢小屋(横窪峠から) 
テント泊の予定だったが小屋もすいており小屋泊に変更。(総勢9名。内2名は下山中) テント泊は若いソロが2名。
テント泊の予定だったが小屋もすいており小屋泊に変更。(総勢9名。内2名は下山中) テント泊は若いソロが2名。
小屋の内部。 新しいのできれいだ。 詰めれば10〜15名ぐらいは入れそうだが冬はきつい。 茶臼小屋の解放部はもう少し広い感じ。
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小屋の内部。 新しいのできれいだ。 詰めれば10〜15名ぐらいは入れそうだが冬はきつい。 茶臼小屋の解放部はもう少し広い感じ。
いきなり 翌日、 茶臼小屋のベランダから富士山。
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いきなり 翌日、 茶臼小屋のベランダから富士山。
茶臼小屋から 稜線へ。 すごい風で雪煙が舞いあがっている。 稜線まで行って帰った人もいた。
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茶臼小屋から 稜線へ。 すごい風で雪煙が舞いあがっている。 稜線まで行って帰った人もいた。
稜線鞍部から 上河内岳。知る限りでは元旦の登頂者は6名。(2人と4人の2パーティ)
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稜線鞍部から 上河内岳。知る限りでは元旦の登頂者は6名。(2人と4人の2パーティ)
稜線から少し戻って 風を避けて南側を茶臼へ向かう。富士市からのソロハイカーが 先を行く。
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稜線から少し戻って 風を避けて南側を茶臼へ向かう。富士市からのソロハイカーが 先を行く。
茶臼山頂から上河内岳。強風でヨタヨタしながら撮影。
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茶臼山頂から上河内岳。強風でヨタヨタしながら撮影。
同じく富士山。 エビのしっぽが巨大化している。
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同じく富士山。 エビのしっぽが巨大化している。
青薙山の上にそびえる富士山。 1ヶ月前まで越年登山はこの青薙山にしようと思っていた。
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青薙山の上にそびえる富士山。 1ヶ月前まで越年登山はこの青薙山にしようと思っていた。
樹氷のモンスターが良く育っていた。
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樹氷のモンスターが良く育っていた。
一昨年縦走した 左から 椻松尾、 笊、 布引。 布引のガレが良く見える。
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一昨年縦走した 左から 椻松尾、 笊、 布引。 布引のガレが良く見える。
ハイランドしらびそもよく見えた。
ハイランドしらびそもよく見えた。
上河内岳。 樹氷との間に一瞬だけ 悪沢が見えた。 風を避けてしばらく待ったが赤石にかかった雲は取れなかった。
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上河内岳。 樹氷との間に一瞬だけ 悪沢が見えた。 風を避けてしばらく待ったが赤石にかかった雲は取れなかった。
茶臼小屋はいつから ホワイトハウスになってしまった?
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茶臼小屋はいつから ホワイトハウスになってしまった?
元旦の夜に結構な積雪でトレースは完全に消えて、 ラッセルを強いられた。 やっと抜け出て一安心だが 下降する尾根に乗るまで予定より30分以上も余分にかかった。
元旦の夜に結構な積雪でトレースは完全に消えて、 ラッセルを強いられた。 やっと抜け出て一安心だが 下降する尾根に乗るまで予定より30分以上も余分にかかった。
先日修理したワカンが 壊れずに役に立った・・・・が、 しんどかった。
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先日修理したワカンが 壊れずに役に立った・・・・が、 しんどかった。
おまけ。  帰途の 大井川鉄道のSL.。 お正月飾りを着けていた。
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おまけ。  帰途の 大井川鉄道のSL.。 お正月飾りを着けていた。

感想

12月30日夕刻出発で 12月31日から1月2日にかけての 越年登山にでかけた。 もう一日 早く出て山頂でご来光を見るつもりであったが、 天気が悪く 一日遅らせた。 目的地は 南アルプス茶臼岳・上河内岳。

一番最近 ここに入ったのは 2006年のGW。 私のプロフィールに張り付けてある写真がその時 上河内岳すぐ手前で撮った写真だ。              若かれし頃・・・ およそ20年ぐらい前、 数年続けて越年登山をした懐かしい所だ。 
       
今回は、 できれば稜線でテント泊して一夜を過ごしたかったが、 強風であっけなく夢は破れ、上河内岳にも行けなかった。               
大晦日を横窪沢小屋で、2泊目を茶臼小屋泊にしたので 3日とも歩行時間は4〜5時間前後で 超楽チンな登山だった。 最初から小屋泊まりの計画にすればテントを担がずに済んだので もっと楽に行けそうだ。

雪が本格的に出てくるのは 横窪沢小屋から上だが、 畑薙の大吊橋を渡った上の鉄塔からすぐに早くに降った雪が凍結し早くからアイゼンの着脱が必要。・・・ いや、 林道歩きでも かなり長い区間でひどく凍結しており 恐ろしく歩きにくい。何度も林道でみっもないイナバウアーをしてしまった。  一層のこと、林道でもアイゼンをつけた方がいいくらいだった。

初日は 曇りがちで 風が結構強かったが 横窪沢小屋までなので 全く問題なかった。

二日目(元旦)、 天気は良かったが 風がひどく強い。 トレースもあり、 茶臼小屋まで全く問題なく行けたが、 最後に尾根を外れて茶臼小屋へトラバースして向かう道が かなり下の方を通っていた。

小屋に到着し、昼食をとってから 茶臼岳へ向かったが稜線鞍部では 強風が吹き荒れ、とても稜線を歩けなかった。 少し東側に下りて山頂へ向かった。 山頂からは素晴らしい展望だったが、赤石・聖方面だけ雲が付いて見ることができなかった。 私が知る限り、 元旦に上河内岳に登頂したのは6名のみのようだ。(いづれも午前中に茶臼小屋を出発)  横窪沢小屋からの軽装ピストンの5人パーティーもあまりの強風に茶臼岳にも登頂せず稜線鞍部から帰った。

下山日(1月2日)、 昨夜降った雪で 上部のトレースは完全に消えた。 私の少し前に 4人のパーティーが出立したので これは幸いと思って少し後から小屋を出たら、 なんとそのパーティーは 下に向かって下りて行くではないか。 どこから下りるつもり・・・ ? 
私は良く知ったところなのでほぼ水平に稜線をトラバースして 下降尾根に向かった。そのあと なんと先発の4人パーティーが 私の後ろに廻った。(元旦の小屋泊は 4人パーティーと私を含むソロが2人)
私も 何回もきたとはいえ、樹林の中に入れば雪が深いのでよくわからなかったがおおよその見当でなんとか夏道の赤テープを探しそこを下りた。 4人パーティーはもっと上に上がりもう一つ北側の小尾根に入りそうだったので大声で呼びもどした。
人の後について楽ができそうと思ったらとんでもハップンだった。 おかげで深雪にはまりながら昨日のトレースが現れるまで自分でラッセルし 時間も予定より30分ぐらい余分にかかり、何回も腰まで埋まったり ひっくりかえったりで 体力も消耗した。 
他力本願で 山をなめたら あきません・・・・・という教訓です。 ハイ !
2日の天気予報では晴れたり曇ったりだったが、 上の方では朝から霧に包まれ、 途中からは雪も降り出す悪天候だった。それでも元旦は 天気晴朗なれど風強しだったが、 かなりの展望が楽しめ、 まずまずの年初めだった。

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コメント

あけましておめでとうございます
ijikemusiさん、こんばんは。
今年もよろしくお願いします。

いいですね、越年登山。次の年末年始は黙ってても9連休なので、どこか行こうと思っています。

茶臼岳のエビの尻尾は凄いでかさです
茶臼小屋はケーキの飾りみたいになってるし・・見るからに寒そうですね

4人パーティはどこへ行こうとしていたんでしょう・・こわいですね。
お互い気をつけて、今年も楽しく登りましょう(^o^)/
2013/1/10 20:45
おめでとうございます
BBCさん あけましておめでとうございます。
こちらこそ 宜しくお願いします。・・・でこの宜しくお願いしますには、 あまりドキドキさせないで下さいという事と 無茶をしないようにとのお願いを こめております(汗)!
茶臼岳は 思ったほど冷えませんでした。元旦の下山中の8;00で-9℃でしたので 最低でも-12〜3℃ぐらいだったと思います。BBCさんの槍や木曽駒の-25℃に比べれば・・・みたいなもんです。
4人パーティーのリーダーらしき人はガーミンのGPSを持って見えたんですけど・・・訳が分かりません。マァ私は大したところは行きませんが お互い安全第一で楽しみましょう。
それにしても もう今年の年末の計画とはチョット早すぎません ?
2013/1/11 20:11
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体力レベル
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