サケビ越〜正座峰〜早谷峠☆布ノ滝から峠越えの古道へ

- GPS
- 03:44
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 527m
- 下り
- 509m
コースタイム
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
今回のルートは全般に一般登山道なし 早谷越からは林道終点まで古道あり 詳しくは感想にて |
写真
感想
この日は雨の予報ではあったが、雨が降り出す時間は予報を確認するたびに遅くなっていくようだ。午後に長男と映画をカンボジアの映画を見に行く予定にしていたが、それまでに京都市内に戻ることが出来るように小さな山行を考える。
正座峰の南にあるサケビ峠への道は昨年の冬に骨折した足のリハビリ目的で桑原から辿ったが途中の杉の植林地で倒木の集中のため撤退することになる。その後、サケビ峠には平良から登って捲土重来することになるのだが、峠の反対側からの雲洞谷からの道を辿ってみたいと思っていた。雲洞谷側のサケビ谷には魅力的な滝もあるようだ。
能家に向かう県道781号線が西向きから大きく北向きに方向を変える地点で道路脇に程よい余地があった。朽木山行会によるサケビ越えの道標がある。平成五年に設置されたもののようだ。
道標の奥に広がる杉の植林地の中に道は見えないが、杉の枝や樹につけられた赤テープを辿ってゆくと斜面を北川に降ってゆく道が現れる。北川の畔に降りたつと対岸には踏み跡が見えるものの容易に渡渉できそうな場所が見当たらない。古いガイドブックによると桟橋がかかっていたそうだが、橋はない。
浅そうな場所を選んで、水中に沈んだ石の上を選んで対岸に渡る。くるぶし付近まで靴は水中に沈むが、幸いなことに私も家内も足首から靴の中に水が入る羽目には陥らずに済んだ。あとわずかに水量が多かったら靴が濡れることになっただろう。
杉の植林地を渡渉を繰り返しながら谷を上流に進む。先日の伊吹山の川戸谷では夥しい数のヒルに取り付かれたので、ヒルには十分に警戒しながら歩いたつもりではあるが、有難いことにこの谷にはヒルの姿は一匹も見かけない。
やがて谷は大きな二俣の出合となる。左俣がサケビ谷の本流のようだ。谷に入ると左岸に小さな炭焼き窯の跡がある。谷を奥へとまもなく奥に堰堤のような滝が目に入る。滝の近くにたどり着くと、車堤のように見えていたのは大きな岩盤であったことに気がつく。それはまさに堰堤の壁のような岩壁から一筋の滝となって流れ落ちる見事な直瀑であった。
先ほどの出会まで戻ると右俣のトチモチ谷に入る。谷に入るとすぐにも他の樹々を圧倒してそびえ立つ大きなトチノキが目に入る。木には標識がつけられており、それによると幹周りは5m以上あるらしい。
谷の右岸をジグザグと登ってゆく幅の広い明瞭な古道となる。サケビ峠の西側となる桑原からの道も杉の倒木に埋まるまではこのような幅の広いなだらかな道であったことを思い出す。
道の周囲にはトチノキやカツラの大樹が次々と現れる。周囲の斜面は全くと言っていいほど下生のない自然林の樹林が広がる。しかし快適な道は突如として草薮の中に消えてゆく。長いこと刈り払いも行われていないのだろう。諦めて草薮の上に登ってゆく。密生する草薮の上をトラバースするとその上流側で草薮から抜け出してきた古道に再び合流することが出来る。
次の二俣で右俣に入るが、道は急に細くなる。後で確認してわかったのは古道と思って辿っていたのは植林の作業道であり、本来の峠越えの古道はどうやら左俣にあったらしい。完全に予習不足であった。
その先の上流の二俣を過ぎるとそれまで辿ってきた踏み跡はほとんど不明瞭となる。右俣から谷の中尾根に登る。急峻な尾根上にはところどころに馬酔木があるものの歩行が困難というほどでもない。やがてサケビ峠の北側の小ピークca640mにたどり着く。
ここからは緩やかに尾根を登り正座峰のピークに至る。正座峰の樹林に囲まれた狭い広場には真新しい小さな山名標が掛けられていた。
正座峰から尾根を西側に辿るとすぐにも尾根上には林道が現れる。林道を離れて尾根筋を歩くとアップダウンのほとんどないなだらかな尾根であるのはいいが、鬼蜘蛛の巣がやたらと多い。
p707をすぎると尾根上には多くのユズリハの藪が多く現れるようになる。藪を避けて歩くが次の小ピークca690mが近づくとユズリハの藪の中を進むことを余儀なくされる。ca690mを過ぎるとユズリハの藪から解放されるが、鬼蜘蛛の巣はどこまでも続く。
早谷峠は標識も何もないところであるが、峠越えの明瞭な道が現れた。峠から能家に向かって古道を辿る。fairy trailのテープが頻繁につけられている。すぐに林道にたどり着き、あとは長い林道歩きとなる。まもなくイワヒメワラビの繁茂する広地に出ると、主のようなカツラの巨木が聳えている。
長い林道が終わり北川に至るとここでは小さな木の板が川に掛けられていた。気がついたら映画にギリギリ間に合わない時間となっていた。私一人で車まで約2kmほどのの道のりを走り、車で家内を迎えに戻る。家に戻りシャワーを浴びて映画館にたどり着くと丁度、映画が始まったところであった。
コメント
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山猫
yamaizu










しばらく行ってないけど、正座峰北東ピークはお気に入りの場所です。
昔、正座峰から百里ケ岳登山口の小入谷越まで尾根を歩いたけど、早谷峠から先には見どころはなかったと記憶しています。
さて先週は雨、連休は仕事ですので、復帰初登山は27日になりそうです。行先不明、まずは足慣らしから。
コメント有難うございます。仕事で忙しい訳ではないんですが・・・
朽木でご挨拶をさせて頂きたいと思いつつ、時間がなかったので素通りしてしまい、失礼致しました。
ここは尾根の魅力よりもサケビ峠の峠超えの古道の魅力が遥かに勝りますね。今回、辿ることができなかったところもありますので、近々再訪したいと思います。
早谷峠越えの道は道は明瞭なのですが、周囲が植林ばかりでこちらはあまり面白くない印象ではありましたが。
復帰登山のレコ、楽しみにしております。
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