真冬の上高地 テン泊デビュー&初ワカン 梓川へ崩落も!


- GPS
- 28:30
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 589m
- 下り
- 590m
コースタイム
・釜トンネル出発9:00〜トンネル抜け9:40〜(大正池左岸〜梓川右岸コース)
〜河童橋13:40〜上高地ビジターセンター付近にて14:20幕営開始〜15:50幕営完了
1/20:
・起床7:00〜テント撤収、出発9:00〜河童橋9:20〜上高地BT9:50〜(梓川左岸〜大正池左岸コース)
〜釜トンネル入り12:30〜トンネル抜け13:00
天候 | 1/19:曇りのち雪(風雪) 1/20:雪のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
・マイカー:1/18自宅発〜中央道相模湖in〜長野道松本out〜R158〜道の駅「風穴の里」車中泊 〜沢渡市営第二駐車場着8:30 ・タクシー:沢渡市営第二駐車場発8:40〜釜トンネル前到着9:00(\2,800-) 帰り ・タクシー:釜トンネル前発13:00(携帯にて1時間位前に事前に呼寄せ、\2,800-) 〜沢渡市営第二駐車場到着13:20 ・マイカー:R158〜長野道松本in〜中央道笹子トンネル16:30頃(日曜日)で渋滞5km、通過に50分 〜相模湖out〜自宅着7:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・冬季上高地へのアクセスは、上記「アクセス」の通り、沢渡にマイカーを停めて タクシーで釜トンネル前まで行きました。 (この他、新穂高行きの急行バスで「中の湯」下車の方法もあるようですが、 時間が少なく不便との事です) ・タクシーは行きに運転手さんに名刺を頂き、それに書いてある携帯にTELすれば、 翌日帰りのタクシーを呼べました。 (帰りは大正池を過ぎた辺りでTELすると、ちょうど釜トンネル前にタクシーが来る) ・トンネル内は傾斜11°で登りはそこそこキツイです。又、灯りは50m間隔位に 非常灯があるので、私はヘッデン無しでOKでした。路面もフラットで雪、氷等も一切無く、 非常に歩き易かったです。 ・釜トンネル出口〜大正池までは公園線道路が除雪してあり問題ありません。 ・大正池〜中の瀬までは公園線道路も除雪無し、途中「自然研究路」に下りて林間を歩くも トレースはありますので問題ありません。 (但し、トレース自体が柔らかいのでスノーシューorワカンは必要です) ・中の瀬〜梓川右岸コース〜河童橋までは、立入者が少ない為か、トレースも深くワカンではズボ脚に なる事もしばしばで、ところによってはラッセルも必要な箇所あり。 (左岸コースは比較的人が多めで、スノーシュートレッキングの方が何組か行っていましたので ラッセルまでは無かったと思います) ・河童橋から先(徳澤園方面)は、本日土曜日ですが、人が立ち入ってる気配無し。 トレースも消えたままです。平地なので少し進んでみましたが、とんでもないラッセルに なって来ましたので戻りました。 ・翌日帰りの梓川左岸コースは、やはり昨日のスノーシューの御一行様が通った後が バッチリ出来ていて、非常に歩き易かったです。 (但し、そのトレースを少しでも外せば、太もも位までズボ脚です) |
写真
何とか、ペグ打ち・張綱も出来てホッと一安心です。
もしここで、何かのトラブルで設営出来なかったらと思うと・・・
端に寄りすぎた為か、雪面と共に梓川へ崩落しました!(とはいっても端から2m以上は離れていた)
幸い、高さ2mくらいの落下で、且つ足下の雪で濡れずに済みましたがビックリです。
これが痩せ尾根などの雪庇だったらと思うと・・・身震いがして来ます。
感想
真冬の上高地 初のテン泊・雪原ハイク(上高地1泊2日)
好日山荘の秋の登山用品セールにて購入したテン泊用品一式、購入して以来、
使う機会に恵まれず(連休が無い!)いつにしようか、どこにしようかと思いながら、
2ヶ月近くが過ぎていました。
そんな中、ようやく土日連休(何年か振り、前回記憶なし!)が出来ましたので、
この機会を逃してなるものかと、テン泊デビューを計画しました。
場所については、以前に日帰りで登った鳳凰三山(夜叉神から)も候補にありましたが、
鳳凰の場合、土日といえどもこの時期は人が少ないだろうなぁ、という事はトレースも期待できず、
ラッセル必至、それに登山道は比較的緩やかとはいえ、距離が長く(薬師岳小屋まで約9km)
まともな時間に薬師岳小屋又は、最低でも南御室小屋まで辿り着けるのか?
などを思うと、やはりこちらは却下となりました。
(鳳凰三山、私は好きですが、人気の方は今一つのようなので・・・)
又、初めてのテン泊で、幕営に手こずる可能性も大なので、やはり今回はとりあえず登り無しで、
且つ、景色が良く、人もそこそこ居そうで時間的にも余裕の持てる、冬季上高地ハイクと致しました。
当日は2日間ともそこそこ晴れの予報でしたが、1日目は雪、2日目は予報通り晴れで、
それなりに冬の上高地を満喫する事が出来ました。
特に2日目の晴れた上高地は景色だけでなく、その場の環境そのものが最高です。
意外だったのは、これだけ有名な景勝地という事なので、たとえ釜トンネル歩きでも、
土日だからそれなりに人がいるだろうと思って来たのですが、実際にはほとんど人がおらず、
何組かのスノーシュートレッキングの人達はいたものの、それも大した人数でもありません。
又、その人達も河童橋までで、且つ皆日帰り、テン泊する者は周りを見渡しても
私一人という状態で、非常に寂しい上高地の夜を迎える事になりました。
(帰りのタクシーの運転手さんが言っていましたが、例年のこの時期の土日と比べると、
やはり少ないそうです。これも笹子トンネルの影響もあるのかなぁ、との事でした)
河童橋までの工程は、全般的に人が少ないので一応、スノーシューのトレースはありますが、
所々ラッセルを強いられます。
もちろん登りはありませんでしたが、河童橋に着く頃には結構体力を消耗していました。
(今回初のテン泊、防寒装備等で荷物が重かったのもあると思います)
初の幕営の方は、写真にもありますが、スコップにて手探り状態で整地、
ペグ打ち・綱張りと、一応何とか完成する事が出来ました。
(これで完成出来なかったら、極寒の上高地の夜でどうなっていたことか・・)
テント内で迎える極寒の上高地の夜は、また違った意味で最高?です。
まず、雪上でのテント泊なのでテント底面の冷たさはハンパではないです。
マット(サーマレスト)だけでは冷たくて耐えられません。念の為と思って、ブランケットを
買っておいたのですが、これをマットの下に敷いて何とか大丈夫な状態になりました。
さらにシュラフ(イスカ450、-6°対応)の中は、防寒用にスキーウエアを上下着込んで寝る事が出来ました。
(シュラフ自体の性能が、冬の上高地には少し役不足だったかな・・・)
それと、今回テン泊に必要な最低限の道具・装備のみ(余興品は無し)で夜を迎えた為、
夜のテント内は何もする事がないんですねぇ。もう早々に7〜8時ごろには寝てしまいました。
(ラジオもしくは、本でもあればなぁと思いました)
しかしながら、静寂に包まれた(時折、岳沢からの突風は吹きますが)極寒の上高地でのテン泊、
これはこれで超非日常的で、私的には十分この環境に大満足で、来た甲斐があったなぁと思いました。
翌日は予報通り晴れて来ました。帰りは梓川左岸を行きます。
途中、梓川の畔へ寄りすぎて雪壁ごと川へ崩落という事もありましたが、幸い大事には至りませんでした。
寄るといっても雪の淵から2〜3mは離れていたのですが、それでも突然ドーンと崩れ、
川へ落っこちました。(形状的にはオーバーハングではないところです。川岸まで垂直の雪壁です)
まさかと思いましたが、やはり雪壁などはその時の条件・状態により、いつ崩れても
おかしくないものだと実感した次第です。
その後、気を取り直して左岸を進んで行きます。
天気が良いので、景色も気分も最高の状態での雪上ハイクです。
奥穂・吊り尾根は見えませんでしたが、前穂・明神のコンビと、霞沢岳・焼岳が
姿を現し、梓川や大正池と相まって、静かな上高地での景色は最高でした。
(今日も日曜日でしたが、人は少ないです)
今回、雪上でのテン泊を経験させて頂きましたので、今度は登山を含めた
雪山テン泊(今度は鳳凰あたりで・・・)を是非したいなぁと思いながら帰路に着きました。
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