ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 271303
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

厳冬期に八ヶ岳の主峰、赤岳に望む

2013年02月19日(火) 〜 2013年02月20日(水)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
koma0314 その他1人
GPS
32:00
距離
16.0km
登り
1,458m
下り
1,458m

コースタイム

19日 9:30美濃戸口ー10:41赤岳山荘ー12:10堰堤広場ー13:55赤岳鉱泉

20日 7:30赤岳鉱泉ー8:05中山乗越ー8:15行者小屋ー10:20御小屋尾根分岐
    −11:00赤岳山頂ー13:40赤岳鉱泉ー15:30美濃戸小屋ー16:50美濃戸口
天候 一日目ー雪
二日目ー晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
九時ごろに駐車場に着くが、10台くらいありました
1日500円 二日間1000円支払う
コース状況/
危険箇所等
<赤岳山荘ー赤岳鉱泉>
 昨年の今頃より積雪は多かったです。アイゼンは堰堤広場までは、無くても大丈夫な気がしますが、山道に入り、2か所くらい凍結個所あり、アイゼン着けたほうが無難です。堰堤広場に行く途中のショートカットの道は凍結しています。

<赤岳鉱泉ー行者小屋>
中山乗越までパウダースノーで気持ちよく歩けます
下山に尻セードのあとがありました。登りのトレースと間違えると、急登を上る事になります

<行者小屋ー御小屋尾根分岐>
文三郎尾根の取り付きからかなりの積雪量です。
先行者のトレースに感謝しつつ一生懸命登ります。
鎖場と階段はかろうじて、見えますが、無いと等しいです。登ってきたところを振り返ると、かなりの高度感があります。
御小屋尾根の標識が近づくにつれて、風が強くなります。ピッケルを刺し一歩一歩確実に登りました。突風に体が持っていかれそうな感じです。気を抜いたら、転倒してしまうので、御小屋尾根分岐の少し手前がふんばりところです。

<御小屋尾根分岐ー赤岳山頂>
稜線に出たら雪は少なくなりますが、風は強くなります。
凍結個所と岩のミックスです。鎖場は出ていますので、使えますがアイゼンワークとピッケルで、鎖は補助に使いました。
山頂直下の梯子は雪で隠れていますが、ザイルが結んであり
すごくありがたかったです。
路面は凍結です
2013年02月19日 09:21撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/19 9:21
路面は凍結です
4駆動で車高の高い車はこの道を進んでいきました
2013年02月19日 10:04撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/19 10:04
4駆動で車高の高い車はこの道を進んでいきました
2013年02月19日 10:41撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/19 10:41
けがをしている、日本カモシカ
2013年02月19日 10:44撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/19 10:44
けがをしている、日本カモシカ
沢山の雪が舞ってきました
2013年02月19日 12:12撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/19 12:12
沢山の雪が舞ってきました
雪の下を水が流れています
2013年02月19日 12:41撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/19 12:41
雪の下を水が流れています
小同心ですか?
2013年02月19日 13:12撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/19 13:12
小同心ですか?
2013年02月19日 13:13撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/19 13:13
2013年02月19日 13:37撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/19 13:37
明日登る赤岳。
2013年02月19日 13:55撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
2/19 13:55
明日登る赤岳。
赤岳鉱泉の前の標識
こんなに積もっている
2013年02月19日 13:55撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/19 13:55
赤岳鉱泉の前の標識
こんなに積もっている
赤岳鉱泉
2013年02月19日 13:56撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/19 13:56
赤岳鉱泉
2013年02月19日 13:56撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/19 13:56
今日のお部屋。
平日は快適です。
2013年02月19日 14:12撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/19 14:12
今日のお部屋。
平日は快適です。
新しくイタリアの「バイロ」というブランドが増えました。
2013年02月19日 14:15撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/19 14:15
新しくイタリアの「バイロ」というブランドが増えました。
2013年02月19日 14:15撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/19 14:15
本日はステーキで明日はパワーアップ!!
ポン酢ソースであっさり
世界一料理が良い山小屋とあるガイドさんが申してました。
2013年02月19日 17:59撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5
2/19 17:59
本日はステーキで明日はパワーアップ!!
ポン酢ソースであっさり
世界一料理が良い山小屋とあるガイドさんが申してました。
朝食のアジ美味しい
2013年02月20日 06:34撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
2/20 6:34
朝食のアジ美味しい
2013年02月20日 07:46撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
2/20 7:46
2013年02月20日 07:57撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/20 7:57
2013年02月20日 07:57撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
2/20 7:57
2013年02月20日 08:07撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/20 8:07
2013年02月20日 08:08撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
2/20 8:08
行者小屋と朝日に光っている、阿弥陀岳
2013年02月20日 08:18撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
2/20 8:18
行者小屋と朝日に光っている、阿弥陀岳
文三郎尾根より阿弥陀
2013年02月20日 08:52撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5
2/20 8:52
文三郎尾根より阿弥陀
後ろを振り返ると、硫黄岳。
2013年02月20日 10:18撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
2/20 10:18
後ろを振り返ると、硫黄岳。
御小屋尾根分岐から見た阿弥陀岳
2013年02月20日 10:19撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6
2/20 10:19
御小屋尾根分岐から見た阿弥陀岳
山頂。寒さでデジカメが使えなくなり、この1枚です。御小屋尾根では色々なことを思いながらの登頂ですが、写真はありません。ですが思い一杯です
2013年02月20日 11:06撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9
2/20 11:06
山頂。寒さでデジカメが使えなくなり、この1枚です。御小屋尾根では色々なことを思いながらの登頂ですが、写真はありません。ですが思い一杯です
帰りに1枚
2013年02月20日 13:11撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
2/20 13:11
帰りに1枚
2013年02月20日 13:23撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/20 13:23
2013年02月20日 13:27撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/20 13:27
2013年02月20日 15:07撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
2/20 15:07
2013年02月20日 15:07撮影 by  EX-Z2300 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/20 15:07

感想

2007年から夫婦で登山を始めて、色々な山を登るようになり、雪山にも魅力を感じてしまうようになり、アイゼンとピッケルも購入。とりあえずの夫婦の目標は厳冬期の「赤岳」にしました。

今までの雪山の経験は、硫黄岳、三つ頭、4月の蝶が岳、鳳凰三山で、まだまだ経験不足な感じがしており、厳冬期に天狗岳や蓼科山などの経験もしてから、主峰に挑戦するつもりで、今回はとりあえず、行けるところまで行って、天候が崩れそうな場合や、少しでも恐怖感を感じた場合は引き返そうと話し合っており、文三郎尾根の取り付きから御小屋尾根分岐の標識がかすかに見えましたので、欲張らずに、本日の自分たちの山頂はこの分岐にしました。

森林限界から上は、ピッケルの杭を打ち、右足左足を順番に出し、次にまたピッケルを打ち右足左足を凍結した雪面にアイゼンを蹴りこみ一歩一歩確実に行きました。
高度を稼ぐにしたがって、天候も上々で、右を見ると阿弥陀岳。
後ろを振り返ると、朝日に輝いた純白の硫黄岳がすごくまぶしく見え、さらにその後ろには、北アルプスの名峰にも視界に入り、正直もうこれで充分な感じもしておりました。

御小屋尾根分岐に近づくと今まで感じたことのない風が我々を襲いかかってきました。
強い風が納まったら進み、また風が来たら耐風体制になり、傾斜もゆるくなったところですぐに御小屋尾根分岐につきました。

突風も待ち構えておりましたが、甲斐駒や仙丈ケ岳も待ち構えてくれました。
幸せ以上の幸せです。

さて一応本日の目標である、「御小屋尾根分岐」に着きました。
これからどうするか、、、
引き返すか、あともう少しで山頂ですが、無理はしない、、、、。
パートナーの体力は大丈夫そう。天気も良い。
文三郎尾根の途中から一緒だった三人のパーティもそばにいましたので、安堵感もあり、山頂まで頑張ることにしました。

さて再びふんどしを締めなおして、山頂にアタックです。
鎖場はほとんど出ています。補助的に鎖を使い、ピッケルとアイゼンワークに気を使いながら、ゆっくりゆっくり一歩一歩確実に行きます。ほとんど一緒に登った三人のパーティのリーダーの方が危険なところでは、ステップを作ってくださり感激です。

鎖場、凍結の急登。またまた雪斜面の繰り返しで、とうとう山頂に手が届くところに来ました。
「キレット」との分岐のところで、下山の方とすれ違い、「もう少しだよ」と励まされました。「本当にもう少しなんだなー。雪山に行くようになり、目標である赤岳にこんなに早く登頂できるなんて、本当に夢のようでありました。
夢にしては、あまりにも寒い。体は冷たい。この寒さと冷たさは夢ではない。」
とパートナーに言おうとして、奥さんの顔を見ると自分と同じ気持ちでいるみたいな表情をしておりました。

山頂直下の梯子を登るともうそこは山頂です。

梯子は雪で覆われており、使えませんがザイルが結ばれており、簡単に登れました。このザイルにも感謝です。
最後の力を振り絞り、雪で覆われた「赤岳」の山頂の標識を見た瞬間は感無量です。奥さんの目から光るものが見えそうです。
滅多に山頂で奥さんと握手なんてしませんが、気が付いた時には凍ったまつ毛の顔を見合わせながら、しっかり右手を握っておりました。山頂で写真をたくさん撮りたいのですが、寒さでカメラの電源が入りにくく二枚しか撮れませんでした。

さて下山です。せっかくここまで無事に来れて、下山で滑落なんてシャレになりません。
先頭は自分が10m位おり後ろの奥さんに合図を送り、自分のところまで降りたら、また自分が降り、この繰り返しでゆっくりゆっくり降りました。

雪山には自分が奥さんを誘ったのですが、回を重ねるごとに、奥さんも雪山の虜になりつつあるみたいですが、ここまで付き合ってくれた奥さんに感謝です。

山頂に登頂できた達成感、真っ白な雪山を「いいねぇ、きれいだね」と共感してもらったり、普段はあまり運動らしい事はしていないのに、3000m近い雪山に登れる体力があったり、奥さんには脱帽です。

とりあえず今回は目標は達成できましたが登山はこれでおしまいではないと考えております。「このすばらしい人生のパートナーとも一緒に、この先ずっとザイルを組んで行きたい」
と心の中で思いながら、一時間の長い美濃戸までの林道を下りました

ありがとう。うちの奥さん



お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1487人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら