鳶ノ巣山(静岡百山)〜いにしえの深山をさくさくと〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 403m
- 下り
- 386m
コースタイム
17:00 ・681の西側肩(引き返し地点)
17:15 鳶ノ巣山頂上(706m)
17:23 鳶ノ巣山肩三角点(△669)
17:42 頂上直下林道の東海自然歩道との分岐
18:03 駐車地点
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
[復路]往路を戻った。 |
写真
感想
静岡百山の浜松遠征の第4山となった。
実は3つやったところで寒くなってきたので今日はもう打ち止めにするつもりでいた。引佐の龍潭寺に立ち寄り小堀遠州作なる日本庭園をゆっくりと鑑賞した。が、時間はありそうなので次回の下見でも、と足を向けたのが鳶ノ巣山だった。
「静岡百山」によると、古老が『昔、近藤氏が支配していたころ、鳶と鷹の違いはあるが、この付近が「鷹」を獲る適地であり、獲った獲物を献上していたとされる』と語った山だ。また鳶ノ巣山の西南西には「巣山」という集落があったり、南東には「鷹打場」という山があって、鳥にちなんだ地名が多いらしい。興味深い因縁であり、それだけで鳶ノ巣山の登山対象としての魅力をあげていると思う。
川宇連集落も奥へと進むとだんだんとまばらになり、狭い林道へと導かれる。林道はどこまでも続くし、東海自然歩道になっているということで道が怪しいというようなこともない。ずいずい林道を登っていくと、山側の岩が崩壊し路面に散乱している。どれもが、尖った岩で、こんなのがタイヤに刺さったら万事休すだ。一生懸命取り除いては谷に岩を投げ捨てるといったことを5分ほどやったらキレイになった。無心に岩屑ひろいに精をだし「オレは一体ナニやってるんだろ?」と思わないわけではなかったが、これはもう勢いというものだ。やがてその林道は別の林道に合流し、その林道が鳶ノ巣山の南山腹を巻いている林道らしい。ぶつかった林道は合流点でゲートがあって通行止めとなっている。
ホントはこの林道が通れれば、勢いで登ろうかなと思ったが、これでは時間がかかりそうだ。どうしよーか。しかし、ピークはすぐそばなことは確かだ。う〜ん、もう4時半だ。ばちっ!(膝をたたいた音)行こう!
そう決めると荷物をしょって歩き始めた。地形図を見ればそれほど距離もなさそうだ。下見から登山へ。乙女ゴゴロと秋の空。オトコゴコロと山登り。山と心が通い合ったのだ! 途中で右上に連なる尾根を東海自然歩道が乗り越えてくる。そこから尾根伝いに行けばいいことはわかっていたが、もう少し先でどこか、尾根にあがるフミアトがあるだろうと林道を歩き続ける。一向に尾根にあがるフミアトがないので、適当な場所から尾根上にあがることとした。
尾根の鼻先から心細いフミアトをたどると尾根上のコブにでた。この尾根の左右どちらかに鳶ノ巣山があるはずだが、樹林に囲まれとんとわからない。とりあえず、右手に向かい下ったあとひと登りすると、そこの木には「←鳶ノ巣」とある。ありゃりゃ! 逆じゃないか! サンキュー。そそくさと戻り先ほどのコブから今度は左に向かった。2段の登りをしのぐとゆるやかになりあっけなく鳶ノ巣山の頂上に着いた。植林帯のピークでもうひとつ食指が動かない。静岡百山でもない限り、足が向かないピークだろうが本日4つ目のピークとなった。
「静岡の百山」(静岡百山研究会編)の「鳶ノ巣山」のところには次のようにある。「(略)・・・・まことにあっけなく、鳶ノ巣山というからにはむかしはさぞ奥深い山であったろうにと、林道開発の功罪を考えさせられる。しかし、それはそれとして、足元を良く見ると、コウヤボウキ、シュンラン、ツツジ、ツルリンドウ、ユリなどの草花が見られ、花時を見かららって訪れれば、結構楽しめる山ではないかと思った。(以下略)…」
少なくとも引佐の最高峰だ。その昔は自然林に包まれた深山だったろう。静岡百山の記述に同感だ。その雰囲気は過去のものになってしまっている。山の姿は変わらなくても、持つ雰囲気はとてもデリケートなものだ。過去のそれをしのびながら登ることが今では一番味わい深い登山とすることができる気がする。
陽は傾いてきた。地形図をよく見ると肩に三角点がある。ん? どうでもいいことが、気になってくる。もう来ることもあるまい。この三角点も往復しよう! 次から次へとオトコゴコロは移ろう(笑)。いろいろな欲望が各所で湧いてきて自分でもあきれるくらいだ。(笑)ゆるやかに下り鹿柵のわきを行くとあっけなくその三角点となった。三等。点名は一色村2。珍しく点名に番号がついている。レアもの?(笑)。
さ、戻ろう。鳶ノ巣山の頂上を経由していったんくだるとそこに真新しい荒れた林道が尾根直下まであがってきている。これを下ることとした。木の根や枝が散乱した泥濘の林道である。パワーショベルが力まかせに開削したといってもいい粗製林道を下ると東海自然歩道に出た。充実感を胸にクルマまで戻ると、あたりはもう、真っ暗だった。
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