【武奈ヶ岳】正面谷からサクッと♪上林新道の巨大杉、コヤマノ岳の山毛欅の麗樹を愛でながら♫

- GPS
- 05:19
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,116m
- 下り
- 1,083m
コースタイム
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:18
| 天候 | 曇り 一時 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(正面谷のトイレ横駐車場) |
写真
感想
昨日までの3日間、仕事は相変わらずハードで身体はクタクタである。休みの日ぐらいゆっくりしとけば良いのに山へ行きたくなる。
かと言って早起きして其れなりの山行をするだけの気持ちは湧いてこないので近場でサクッと登れる山を考える。
だが考えるのも面倒なので、久しぶりに正面谷から武奈ヶ岳に訪れよう。
正月の3日に今年最初の山行で武奈ヶ岳に訪れ、今年86日目の山行で今年7回目の武奈ヶ岳ということになる。
7時すぎに正面谷の駐車場に到着した時はどんより曇り空だった。
準備を整えて、さあ、いよいよ出発しようとした時だ。赤と黄のツートン柄のつなぎの服を着た男性が近づいて来られ声をかけられる。黄色い色付きレンズの眼鏡を掛けておられる。靴は白いデッキシューズだ。話し振りがとてもハイテンションな方だ。
「ここからロープウェイのあるスキー場の山へ行けますか?」とお聞きになる。
蓬莱山(琵琶湖バレイ)のことだと思うので、「行けますが結構距離はありますよ、普通はここから登りませんが。」と申し上げた。
ロープウェイは12月23日まで休業中だということもご存知ないようだ。
話をしているとどうも様子が変である。
まずは、どうやらその格好で登るつもりらしい。
「一人乗りのロープウェイで行ける山もあるでしょ?その下に道もある?」(比良リフトのことだろうか?廃止になって随分になる。リフト道があるが釈迦岳へ行きたいのか?)
「京都まで抜けれるでしょ?」(葛川まで山越えするということか?)
結局一体どこへ行きたいのだろう。しかも本人の口から山の名称がひとつも出てこない。
20kmぐらいの山行は出来ると仰る。テント泊装備もあるので3日ぐらいかけてもいいと仰る。3日「ぐらい」って、何?
荷物は何キロぐらいになりますか?と聞いてみた。
10kg〜20kg、と仰る。
水は何リットル持って行きますか?
10リットル持って行く、と仰る。
地図は持ってますか?
持って無い、と仰る。
ケータイアプリで山の地図(ヤマレコなど)入れて有りますか?
カーナビのgorillaを携行するので自分の居場所は分かるでしょ、と仰る。
「結構、山深いんかな?」と男性。
はい、今年この比良山系で3人の方が遭難して亡くなっておられます。4人目にならない為にも山に入るのは辞めておいて下さい、と申し上げた。
大変お節介で失礼だったかも知れない。
と、前置きが長くなってしまったので本日の私の山行の内容と感想については下記にて極々簡単に。
ルートは武奈ヶ岳へのメジャールート。
上林新道の四辻手前あたりの芦生杉の群落は見事。巨樹がたくさんあり圧巻だ。
コヤマノ岳に近づくと山毛欅の林に。密度の濃い山毛欅林。巨樹もある。
コヤマノクラウンとコヤマノ岳のシンボル山毛欅の写真を撮りまくり。この辺りでは青空だった。冬枯れの山毛欅の樹が陽射しを受けて輝いていた。
武奈ヶ岳への稜線へ上がるとあっという間にガスがかかる。風は弱く穏やかだが、さすがに寒いのでアウターを羽織る。山頂では展望はほぼゼロに。
山頂で神戸からいらした若い男性にお逢いする。武奈ヶ岳は2度目で、ガスガスだった初回のリベンジということだ。しかし残念ながら今回も。
しばらくガスが晴れるのを待ちながらお話しをする。長身の25歳の青年はとても礼儀正しく気持ちがいい。私の長男は同世代だが、こんなにキチンと他人と話が出来るだろうか。
葛川坊村から御殿山ルートのピストンだと仰るので、折角なので、コヤマノ岳〜シャクシコバの頭〜小川新道〜大橋〜牛コバのコースで坊村へ降りられたら如何か、とご案内した。YAMAPの地図も立ち上げていらっしゃるし、何より山に対して謙虚そうな方なので大丈夫だろうと思ったのだ。
そうしてみます!と爽やかにお答えになる。
彼はもうしばらくガスが晴れるのを期待して待たれる様子だったので、私はお先に失礼した。
パノラマルートで八雲ヶ原へ降りた。どんより曇り空。人工の池の周り、石のテーブルにも誰もいない。軽く食事をする。
北比良峠では一瞬琵琶湖が見えたが、またガスに覆われる。
山頂の青年も待った甲斐なしだっただろう。是非近々雪が降り霧氷が美しいタイミングの晴れた日に再々リベンジに訪れて欲しいものだ。
そんな事を思いながらダケ道を一気に下ると、大山口の手前では少しだけ名残りの紅葉が見られ、この山行に彩り添えてくれたのであった。
うり













ウリさん、おはようございます。
お仕事もこの季節は一層大変でしょうけど山もガンガン登っておられますね〜
正面谷でのご対応、大人ですね〜 私なら対応に困ってしまうように思えます。遭難事故がないようにと山でも危なそうなお方にはお声をかけたりしますが、素直に聞いていただけるといいのですけどね。
山行には、いつも作成して持って行っている行程マップをお渡ししたことも何度かありますね。
「山頂までどれくらい?」 これはよくあることなんですが「ここはどの辺り?」とか「地図は持っていない」雑誌の概念図を切り抜いてそれだけ持って登っておられるとか、別れた後に大丈夫かなとずっと気になることもしばしばです。
今回のレコにて新しい発見が色々と。
「山の美しさのなかに危険がかくれている」のプレートとケルンは記憶にない。「金糞峠西側下の分岐」近くにありますの?
南尾根への取付きも3本ありますが今回歩かれた東側のルートは踏んだことがないのでそちらへの途中にあるのかな??
南尾根ルートは「上林新道」っていうんですね。これも知りませんで早速カシミール3Dに追記です。
奥の深谷の渡渉部分が現在どのような状態なのか情報を得ていませんが、修復されているのかな。「山に対して謙虚そうな方」とのことで心配はないでしょうけど。いい言い方ですね。見習おう。
ののさん、こんばんは。
仕事中ですが、ちょっと一息入れて😁
朝の駐車場でお逢いした方は全く比良を分かってない様子でしたので、道をお教えしたところで結局トラブルに陥られる可能性が高いと思いました。もう少し予習と準備をしてからまたお越しください、と。
その方とは対照的に武奈ヶ岳の山頂で会った青年は謙虚でキチンとした装備・服装でいらっしゃる。お父上さまが山好きで一緒によく登るんだとか。教育がちゃんとなされてるんでしょうね。
山の美しさのなかに・・のケルンは金糞峠西側の分岐を八雲の方へ橋を渡って直ぐの広場にありますよ。
さらに八雲の方へ5分ほど歩くと上林新道の四辻方向への渡渉箇所(橋)があります。
四辻では3本のルートのうちの真ん中(これが最短ルートですが尾根道でアップダウンが多い)と合流します。
もう1本は奥の深谷を暫く大橋の方へ下った先の分岐から谷沿いに中峠を目指すルートですね。その途中で左岸の斜面を尾根へ上がると上林新道の四辻に合流することができます。
比良はルートが多いですよね😆
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