大晦日は霧氷と新雪の比叡山へ


- GPS
- 05:16
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,068m
- 下り
- 1,074m
コースタイム
- 山行
- 4:57
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:16
天候 | 晴れ時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昔は京都市内でも一冬に何回か積雪するのが当たり前だったのだが、昨年、一昨年と積雪を見た覚えがない。この冬一番の寒波が到来し、ようやく家の周りに積雪した。市内から見上げる比叡山もすっかり雪化粧を施している。しかし、この雪はおそらくすぐにも融けてしまうものだろう。雪の比叡山を楽しむことが出来るのは今日限りだろう。昨日、比叡山に出かけたところではあるが、もう一度、比叡山に向かう。
まずは八瀬にある蓮華寺を訪れる。京都の観光名所の中では知る人ぞ知るところであるが、書院から眺める額縁庭園が素晴らしい古刹である。普段は人が少ないのだが、この日は雪景色を期待してのことだろう、数人が訪れている。ほとんどの参拝者が立派な一眼レフを携えている。
御蔭神社の駐車場に車を停めると、まずは御蔭神社にお参りをする。この御蔭神社の裏手の小山が御生山(みあれやま)であり、ここから比叡山に通じる尾根が御生山尾根である。神社の前から掘割の古道が通じているが、まもなく道は二俣に別れ、左手の道には「御生山」と書かれた標識が設けられている。まずは御生山のピークに寄り道してから踏み跡のない新雪の急登を登る。
ca570mあたりで植林地の中を通るかつての登山道と合流すると早速にも植林の中の倒木には霧氷が付いている。千種忠顕碑の下で雲母坂からの登山道と合流すると登山道にはすでにいくつものトレースがある。踏み跡にはくっきりとaddidasのマークが見て取れるので、どうやらトレランの方が通ったようだ。尾根の南斜面をトラバースする登山道に入るとここは風の陰に入るようだ。
ケーブル比叡駅の南側、電波塔の前の展望広場に出ると、周囲の樹々には見事な霧氷が付いている。折しも、雲の間から霧氷の樹々に陽射しがあたり、霧氷が陽光に煌めく。ケーブル比叡の駅では駅員が出発の合図を告げている。一人の乗客が乗り込んでいったようだ。
ケーブル比叡駅のすぐ南東の斜面には以前のロープウェイの駅と思われる廃墟があり、その上は広い平地が広がっている。ここからは真正面に着雪した四明岳のピークを見上げることが出来る。
植林の中を四明岳へと登ると、植林の中でも見事な霧氷がついている。植林の中の霧氷の光景はとりわけ幻想的な光景になるように思われる。
先ほどまでは空は晴れていたのだが、急に曇が広がってきて、ロープウェイの山頂駅についた時にはすっかり雲の中に入ってしまったようだ。ロープウェイで登ってこられた何組かの方がおられたが、それなりに積雪があるのでロープウェイの山頂駅の周囲から遠くに行くことは難しいだろう。
四明岳から北側斜面を下り西塔への道に入ると、まもなく雪が降り始める。ここでも霧氷の見事な並木道となっている。浄土院を過ぎて釈迦堂に向かうと驚いたことに林道を向こうから日本郵便の赤い配達者が来る。浄土院まで配達があるのだろう。
釈迦堂からは北にある瑠璃堂を訪ねることにする。比叡山のドライブウェイを横切ると再び先ほどの日本郵便の車が通り過ぎてゆく。
瑠璃堂は小さな堂宇ではあるが、織田信長の焼き討ちを免れた唯一の堂宇であり、その長い歴史による風格を感じさせる。雪の中に佇む瑠璃堂は周囲の霧氷の樹々とのコントラストが美しい。
瑠璃堂で引き返すと東塔へと足を巡らす。朱色が鮮やかな阿弥陀堂を訪れる。さすがに東塔は多くの人が訪れているようだ。根本中堂の周りには多くの人がおられる。根本中堂は改装中であり、年末ではあるが工事の人も数多くおられた。
坂本からのケーブルカーの駅に至ると、折しもケーブルカーが到着したところのようだ。東塔に近いせいか、こちらな何組もの参拝客が駅から出てこられる。本来であれば琵琶湖の景色が広がるところであるが、その景色は雪に烟っている。
無動寺への道に入ると途端に静かになる。明王堂の中からは声明が響いていた。東海自然歩道の水平歩道に入ると途端に積雪が深く、くるぶしまで雪に埋まる。雪の中には一人分のトレースがあり、なるべく踏み跡に足を合わせるが、それでも普段よりもかなり時間を要するように思われた。
一本杉に到着すると、ようやく雲が上がり、大津と京都方面のそれぞれの展望が開ける。ここからは比叡アルプスを辿って石鳥居に向かう。着雪した樹々からは絶え間なく雪が落下してゆく。下山は水飲対陣跡から梅谷を経て出発地点に戻る。下山後、上高野から再び比叡山を見上げると雪がすっかり少なくなっているのだった。
yamaneko0922さん おはようございます。
新雪の比叡山、よいですね。
無動寺谷明王堂の通過タイムからみると、修正会護摩供を執り行う時間でした。
ガイドブックに書かれていない古道歩き、またご案内ください。
さすがchuraさんは明王堂のタイム・スケジュールを把握しておられるのですね。
比叡山は尾根という尾根に知られざる道が通じており、私も歩いたことがない尾根や谷がまだまだあります。今年もどうぞ宜しくお願いします。
山猫さん、今年もよろしくお願いします。
積雪期が好きな比叡山ですが、青空がないと寒々とした雰囲気が伝わってきますね。
この週末には、年末の寒波よりキツイ寒波が来るとのこと。愛宕山から見た比叡山は殆ど白くなかったのですが、その寒波で真っ白になるのかな。
ののさん 新年早々にコメント有難うございます。
最近では比叡山に着雪する機会が滅多にないですからね〜
ののさんが愛宕山に登られた2日には比叡山の雪もかなり無くなっておりました。
今週末の寒波に期待したいとことですが、私は仕事で京都にいないのが残念です。
こちらこそ本年もどうぞ宜しくお願い致します。
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