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記録ID: 291564
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳敗退〜2013GW

2013年04月27日(土) 〜 2013年04月29日(月)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
54:00
距離
36.7km
登り
1,697m
下り
1,687m

コースタイム

2013.04.26
06:00 上高地バスターミナル
09:20 横尾

2013.04.28
05:10 横尾
06:50 槍沢ロッヂ
11:49 槍ヶ岳山荘
16:45 横尾

2013.04.29
09:15 横尾
12:03 上高地バスターミナル
天候 2013.04.27 雪
2013.04.28 快晴
2013.04.29 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
2013.04.26
23:00 新宿発毎日アルペン号
コース状況/
危険箇所等
27日
上高地にて5cm以上の積雪。徳沢にて横尾から先、涸沢は入山規制ありとの情報。
横尾から槍沢ロッヂへはトレースあり。

28日
槍沢〜槍ヶ岳山荘は先頭集団がラッセルだったと思われる。300m程後続の自分も殺生ヒュッテらへんは強風のためラッセルとなった。
槍ヶ岳へはトレースなく、チャレンジしたが雪壁に敗退。
その後1人目が登り始めると続々と続いていた。山頂直下階段の下に雪壁があったが、ステップを切るのが大変そうだった。
再度チャレンジしたかったが時間切れで下山。
13:00過ぎから槍沢両側に小規模のデブリ発生。

29日
涸沢方面に規制解除。
予約できる山小屋
横尾山荘
明神でこれ。冬に逆戻り状態。
明神でこれ。冬に逆戻り状態。
横尾到着。ババ平は厳しいと判断して幕営決定。
横尾到着。ババ平は厳しいと判断して幕営決定。
10:00前に幕営。暇だ…
10:00前に幕営。暇だ…
涸沢方面は入山禁止。
涸沢方面は入山禁止。
夜はビーフシチュー。
夜はビーフシチュー。
朝は納豆パスタ。
朝は納豆パスタ。
朝焼けが綺麗。
槍沢ロッヂから先もトレースばっちり。
槍沢ロッヂから先もトレースばっちり。
完璧なまでの快晴。
完璧なまでの快晴。
相方もせっせと歩く。
相方もせっせと歩く。
殺生ヒュッテから先。
殺生ヒュッテから先。
結構風が強く、先行者のトレースが消える状況。しばらく膝ラッセルとなった。
結構風が強く、先行者のトレースが消える状況。しばらく膝ラッセルとなった。
槍ヶ岳を見上げる。トレースないし…
槍ヶ岳を見上げる。トレースないし…
山荘の外のベンチで休憩
山荘の外のベンチで休憩
ノートレースに少しチャレンジしたがあっさり撤退。
ノートレースに少しチャレンジしたがあっさり撤退。
時間切れで下山となった。シュプールの跡が気持ち良さそう。
時間切れで下山となった。シュプールの跡が気持ち良さそう。
朝は無かったデブリが結構出てる。
朝は無かったデブリが結構出てる。
夕飯は肉まん。
翌朝は下山。
お疲れ様でした。4日後にはまた来るけど^^;
お疲れ様でした。4日後にはまた来るけど^^;

感想

去年のGWに北穂高岳に登り、大キレットとその先の槍ヶ岳を眺めて来年はあそこへと思っていた。
そして遠見尾根なんかを一緒に歩いた相方を連れて行ってきた。

2013.04.27
06:00 上高地バスターミナル到着。何故か真っ白でバス内で急いで冬靴を履く。偶然同乗してた友達に挨拶をして降りた。さぁ、準備を整えて行こうか?

07:06 明神。辺り一面真っ白で、さらに降っている。冬に逆戻りだよ。ちょっとびっくり。
徳澤もばっちりと積もっていた。
スタッフが、横尾から先の涸沢方面は降雪により入山規制がかかっていると説明してた。横尾でテント泊は可能とのことで、とりあえず行くことにする。

09:00 横尾到着。あいかわらず真っ白。槍沢ロッヂまではトレースあるが、ババ平までは不明と聞く。仕方ない。ベースキャンプを横尾にすることに決め、受付を済ませる。
愛用のメスナーテント+冬張りを設営し、とりあえず昼寝。

16:00 ひたすら昼寝して夕飯の準備に取り掛かった。トイレに立つと阿弥陀北稜を一緒に登った同僚パーティーに声をかけられてびっくり。偶然にも程がある。
色々と情報交換してテントに戻った。
この日の夕飯はビーフシチューとフランスパンだ。なかなか美味いじゃないの。
翌週の涸沢に向けて実験したが、これならイケるな。

2013.04.28
05:10 槍ヶ岳へ向けて横尾出発。無理そうなら引き返せばいい。結構冷え込んでいたが、晴れている。期待できそうだ。
06:50 槍沢ロッヂ。補給を済ませて先へ進む。登山者や山スキーヤーなど、続々と上がっているようだ。とりあえずトレースはありそうだな。俺は重いんでアイゼン外した。
ババ平にはテントが一張りあった。メスナーテントで嬉しくなった。

その先、大曲でスキーヤーの集団を抜き、順調に高度を上げる。トレースを外すと膝上まで埋まる。このトレースも今朝付けられたものじゃないかな?

完璧なまでの快晴だが風もあり、槍が見える頃には雪煙りも立っていた。
殺生ヒュッテが見えてきた辺りでアイゼンを再び装着し、いつでも使えるようにピッケルを腰に差す。さらに進むとどうやら先頭が見えてきて随分と進みが遅い。
『もしや?』と思ってよく見ると先頭がラッセルしているじゃないか!
俄然やる気出てきてダブルストックを持って一気に先頭まで追い付く。
『おつかれさまです。いつでも替われますよ?』そう言うと先頭を譲ってくれた。
久々のラッセルに嬉しくなってガッシガッシと登る。後から聞いたが連れは異常にハイテンションな俺を見て若干引いたようだ。
こんな状況は今シーズンはもうないだろうし、連れに先頭に立ってもらい、ラッセルを教えた。初めての本格的なラッセルでまだ慣れないようだった。
すぐに後続に譲ってた。

この頃山荘への最後の登りにパーティーが見えたんで、あれが先頭だろうが強風のためかトレースがほとんど残っていなかった。
さらに先頭に立ち、黙々と登る。いつの間にか後続は結構下になっていたが、連れは特に問題なく付いてきた。流石に体力はあるなと感心。

11:49 槍ヶ岳山荘到着。とりあえず到着を祝う。穂先は、ノートレースではないか…
補給してしばらく悩み、とりあえず準備して偵察に行くことにした。自分自身行けるかわからないんで連れは待ってもらた。

クライムオーン。とか心の中で掛け声かけて登り始める。が、最初の肩に辿り着く前に5mほどの雪壁があり、深雪の下は凍っているようだった。行けるか一歩踏み出したり悩んだりしたが自分の技術を信じ切れず、あえなく敗退。

凄く悔しかったが、これが今の自分の実力だろう。

その後、ガイド風の方がもう一人アンザイレンして登り始めて行った。
自分が敗退した雪壁をあっさり進むと、そのほかの登山者も続々と登って行った。
山頂直下梯子までの雪壁はけっこう微妙だったようで、ステップを切っているのが見えたが、流石だった。俺もあれくらいできるようにならないと一人前とは言えないな。
再チャレンジしたかったが横尾まで戻らなきゃいけないんで、時間切れで13:00頃下山を開始した。

15:30 槍沢ロッヂ。すでにくたびれているが、インスタント紅茶を入れて最後の補給。さぁ、横尾まであと少しだ。行くか!

16:47 横尾到着。実に11時間40分の行動時間だ。久々にこんなんやったわ。連れも良く付いてきた。
この日は肉まんとニラまんじゅうを食べて昨夜飲み残したワインボトル半分と未開封一本を飲んで良い気分になって寝た。明日は下山するだけだ。

2013.04.29
09:20 横尾出発。少し飛ばしぎみに上高地を目指す。雪はほとんど溶けており、GWらしい道になっていた。
12:03 上高地到着。清水やホテルに日帰り温泉に入ろうと向かったがバスの時間や昼食の時間的に間に合わなさそうなんでインフォメーションセンターのコインシャワーで済ませて、蕎麦食って帰りのバスに乗り込んだ。

今回の山行では自分の実力不足を痛感したが、やり方はしっかり見たし練習すればノートレースでも次は登れるだろう。来シーズンはそこら辺を重点的に鍛錬しようと思った。

うん。良い山行だったよ。

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