'12-13滑り納めin涸沢
長野県
岐阜県
bocker
その他1人 
体力度について
- GPS
- 32:06
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,048m
- 下り
- 1,952m
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6:45河童橋 - 7:30明神館7:45 - 8:30徳沢8:50 - 9:45横尾10:20 - 11:15本谷橋11:30 - 12:30涸沢(2050m)12:50 - 13:30涸沢ヒュッテ15:30 - 16:00涸沢カール(2500m)16:30 -【脚慣らし滑走】- 16:40涸沢ヒュッテ
★6/14
7:10涸沢ヒュッテ - 10:20穂高岳山荘11:35 -【涸沢カール滑走】- 12:00涸沢ヒュッテ12:25 -【涸沢滑走】- 12:50涸沢夏道合流地点 13:20横尾本谷13:40 - 14:20横尾(以下略)
| 天候 | 6/13 晴れのち曇り 6/14 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
夏道から沢底へ
赤いビニールは某市指定の可燃ごみ袋
もちろん雨対策です
板をソリのようにヒモで引っ張るシートラーゲンが有効でした
雪はかなり汚れていますがまあこの時期はこんなもんでしょ
ヒュッテ到着後は標高差200mほどの足慣らしHeidiさんもピッケル・アイゼンワーク慣れとかないとね
ちなみに本格BCは2回目です
Heidiさんもピッケル・アイゼンワーク慣れとかないとね
ちなみに本格BCは2回目です
願ってもない好天前日は夕方に降雨があり雪はカチカチ
これですこしでも雪が柔らかくなってくれれば・・・
ちなみに予報は曇りのち午後から雨
2
前日は夕方に降雨があり雪はカチカチ
これですこしでも雪が柔らかくなってくれれば・・・
ちなみに予報は曇りのち午後から雨
やはりこの時期は落石が怖い
締まった雪面は石が転がりやすい
Heidiさんコーヒー酔い？にもめげず頑張りますちなみにアズキ沢はノートレース
最大斜度は40°ぐらい
滑落したら止まりません
初心者にはかなり厳しい条件
ちなみにアズキ沢はノートレース
最大斜度は40°ぐらい
滑落したら止まりません
初心者にはかなり厳しい条件
アズキ沢は雪が悪すぎだったのでパス
ザイテン北の斜面に飛び込む
感想
'12-13滑り納めは涸沢。今回はHeidiさんが参戦してくれました。
台風の影響が心配されましたが逸れていった模様。天候は不安定そうですがHeidiさんの晴れ女パワーなら大丈夫でしょう。ちなみに涸沢はまだ雪たっぷりなのはヒュッテのライブカメラで確認済み。あとはスプーンカットがきつくないことを祈るのみ。
★6/13
今日の行程は、基本的には涸沢ヒュッテまで、もし時間に余裕があって条件がよければ穂高岳山荘までいけたらいいねという感じで行きます。
Heidiさんにはアプローチは登山靴で、とアドバイスしていましたが、ボードのバインにブーツを装着して担ぐというのはバランスが悪く(後ろに引っ張られる)酷だったかなとちょっと反省。しかし、上高地からのロングアプローチと、本谷橋〜涸沢間は雪渓の横断がいくつもあると予想されるので、ボードのブーツだときつい(ボードのブーツはソールに角がなく春の締まった雪はキックステップしにくくノーアイゼンだと滑りやすい)という理由がありました。このあたりはブーツの装着方法・位置など工夫の余地ありかも。
明神−徳沢−横尾−本谷橋と無理せず休憩しながらも順調に進みます。本谷橋からはすでに夏道ですがやはりいくつか雪渓の横断がありました。入山者も少なかったようで融雪でトレースはほぼ消えかかっていましたがトレランシューズでもノーアイゼンでいけました。トレランシューズはソールに角がないので蹴りこみにくいのですが、パターンは深くしっかりしているので雪道でもそこそこ歩けます。軽く持ち運びしやすいので、防水がしっかりしているものであればこの時期のアプローチ用にもってこいです。
本谷から左折して涸沢に入り夏道から涸沢の底に降ります。このあたりはまだ積雪十分です。帰りもここまで滑走が楽しめるでしょう。Heidiさんはここから持参のヒモでボード＋ブーツを引っ張るシートラーゲン(？)で行ってもらいます。自分も途中から引っ張ってみましたが背負うよりはるかに楽です。自分は一応シールも持参していましたがあまりシール歩行のメリットがないので板とブーツはそのまま担いでアプローチシューズのままいきます。
程なくヒュッテに到着。時間的に穂高岳山荘までは無理なので今日はここまでとします。Heidiさんもお疲れ様でした。ヒュッテで受付を済ませ遅めの昼食をとったり写真をとったりしてから、足慣らしがてら30分ほどザイテン下あたりまでハイクアップ。Heidiさんもアイゼンワークとピッケルの扱いに慣れてもらいます。雪の状態はこの時期なのでお察し下さいという感じです。
雨が降ってきたのでさっそく滑走。HeidiさんBC2回目ですが滑りはたいしたもんです。悪雪急斜面なので慣れていないとかなり厳しいと思われますが問題ないようです。BCはとにかくどんな悪雪でも滑れることが第一です。さすが八方でならしていただけはあります。
テント場は幕営5張り。うち3張りは大学山岳部、今回は新入生の訓練で5日目らしいです。今日(6/13)はアズキ沢から奥穂に行って来たらしいです。これはよい情報、トレースが期待できるかも。ちなみに明日は北穂の予定だそうです。自分も大学では山岳部に入ればよかったなあと今になって思います。
結局この日のヒュッテ宿泊者は2名のみ。夕食は山小屋としてはちょっとびっくりの豪華ディナー。ご飯おかわりしなくてもおなかいっぱい。部屋も広々スペースを使えて至極快適。宿泊者2名ですが乾燥室もちゃんとストーブが焚いてありサービス完璧。多分、台風が接近中だったということもあったと思いますが山小屋は空いている時期に泊まるのが一番ですね。
明日の天気予報は午前曇り午後から雨＠松本、ちょっと微妙。今日夕方雨が降ったので雪の状態が心配。明日どういう行動にすべきかいろいろ考えます。
★6/14
4:30、期待していたモルゲンロートは雲がかかって残念ながら空振り、2度寝。6:00豪華朝食をいただくとコーヒーサービスつき、至れり尽くせり。あまりのいごこちよさに長居してしまいたくなりますがそれでは板かついでここまで来た意味がない。外に出るとほぼ快晴。Heidiさんの晴れ女パワーか。これは急いで支度して出発しなければ。
必要ない荷物はヒュッテにデポさせていただきアイゼンはいて板しょってさあ出発。とりあえず白出コルめざしてハイクアップ。単独山行がほとんどの自分はなかなか人にペースを合わせるということができないので、とりあえず自分が先行してHeidiさんと離れすぎたら待つというかたちにして、Heidiさんにはあせらず自分のペースで歩いてもらうようにします。このほうが落石監視もしやすくなります。
最初1時間歩いてザイテン下で1本立てます。まずまずのペース。このあたり前日の大学生のトレースがあってもよさそうですがありません。ここから先夏道で行くのもひとつの手ですがやはりアズキ沢を詰めることにします。上方監視しながら歩き落石に注意します。この時期締まった雪面の落石は音もなくかなりのスピードで転がり落ちてきます。
まだ記憶に新しい直登ルンゼ出合を過ぎアズキ沢核心部、期待したトレースはなく雪は硬く斜度は40°オーバー。滑落したらかなり下まで落ちてしまいます。ちゃんとしたアイゼンワークであれば問題なく登れますが、慣れないアイゼン歩行で疲れもピーク、このまま直登はすこしリスキーかな、ということでキックステップでステップを切ってトラバース気味にザイテン上の尾根に乗り上げ、Heidiさんには自分がつけたステップを使ってもらう。
アズキ沢の雪の状態は滑るにはちょっとどうかなという感じでしたが尾根上は一転雪はかなりよく斜度も手ごろです。ただ尾根上は滑るには少し幅が狭いので、尾根の北側の斜面を見てみるとこちらもよさそうです。ただし岩でふさがれています。とりあえずコル付近まで登り上げると上の方は雪がつながっています。最初の滑り出しはちょいせまくて急斜面ですがアズキ沢よりは楽しめそうです。Heidiさんにも確認をとるといける！とのこと。これでドロップポイントは決定。
約3時間でヒュッテから穂高岳山荘に到着。Heidiさんたいしたもんです。そういえば最初に1本立ててから2時間登りっぱなしだった(休憩適地がなかったのもありますが)。ちなみに自分は初めてアズキ沢直登で登ったときは3時間半ぐらいかかった記憶があります。さすがにアイゼン歩行は慣れていないので脚が痛いとのこと。自分も雪山初心者のときはそうだったなあ。腹ペコなので穂高岳山荘で昼食をいただく。残念ながらガスってきて眺望はなし、涸沢岳ぐらい登頂したかったけど時間も天気も微妙なのでパス。十分に脚休めしてから滑走にのぞむ。
最初の滑り出しは無難にこなす。少し湿雪スラフが落ちますが問題なし。あとは雪のいいところをひろって思いのままターンを刻むのみ。途中からかなり雪が悪くなるもまあ問題なし。縦に走る凸ラインを利用してのジャンプターンも楽しい。途中ザイテン下部の鞍部でアズキ沢下部の雪の状態を確認するもやっぱりよくないのでアズキ沢に入るのはやめておく。ハイマツがでているところの手前で右手に舵を切ってカールの底に滑り込み滑走終了。約20分のナイスクルージング。
ヒュッテで荷物をまとめて夏道合流地点まで滑走。もうあまりたのしくはないですが板かあるなら滑るべき。今日はそこそこ入山者がいるようです。続々と登ってくる登山者の脇を滑り降りる。落石地帯も無難にこなし夏道合流地点到着。今シーズンの滑走終了。標高差1000m楽しめました。スキー板さんお疲れ様でした。
帰りのバスの時刻が気になるので下山を急ぐ。徳沢までかなりのハイペースで歩く。シャトルバスは17:00までと記憶していたが徳沢で確認すると路線バスの最終が18:00とのこと。これで一安心。Heidiさんせかして申し訳なかった。徳沢でお約束のソフトクリームうまし。明神でも一休みいれ、幸い雨に降られることもなく上高地までのんびり歩く。
今回はHeidiさん本当によく頑張りました。BC2回目でこのパフォーマンスはすばらしいと思います。大満足の滑り納めとなりました。
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