蝶ヶ岳から常念岳

- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,912m
- 下り
- 1,905m
| 過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
|---|---|
| アクセス | |
| 予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
夏山シーズン真っ盛りだが、なかなか山に入れずに気づいたら8月。
2ヶ月ぶりの山は蝶ヶ岳〜常念岳。
初日は蝶ヶ岳で泊まり翌日に常念を回って三股に戻ってくるコース。
常念は8月末に山の友達と来るのでその下見も兼ねてのもの。
テン泊は昨夏の白峰三山以来だ。あのときはしんどかったなー。
特に農鳥小屋から大門沢まではヘロヘロだった。
今回もソロ。息子は部活が忙しいこともあってここ一年一緒に登っていない。
今なら色々重いものを担がせるのになぁ。(笑)
駐車場が混雑する事を予想して前夜に自宅を出発。
相棒は先月買い換えたばかりの軽自動車。
走行車線をひたすらチンタラ走る。
一般道におりてから三股の駐車場を目指す。しっかり舗装された道が続く。
午前2時到着。空きスペースを見つけ滑り込ませる。
アラームを4時半にセットしてしばし仮眠。
初日は蝶ヶ岳までなので急ぐ必要はないが穂高の山並みが雲に隠れないうちに到着したい。
予定通りに5時出発。
計画書を出していよいよ登山口へ。
直ぐに「←蝶ヶ岳 常念岳→」の道標。
吊り橋を渡る。川から上がってくる冷気が気持ち良い。
ここからは延々と樹林帯の中を進んで行く。
思ったよりも登山者が少ない。みんな常念岳に向かっているのだろうか。
まめうち平までは思ったより早く着いたがそこから先が長い。
三人グループと抜きつ抜かれつつ先を進んで行くとようやく木々の間から常念岳が高さまで上がってきた。
やれやれと一息つく。
それほど急登なわけではないが何せ2ヶ月ぶりの山、しかもテントを背負っているカラダには堪える。
さらに先を目指して歩き出す。
徐々に低木が多くなって来てそろそろかなと思っていると草木の広がる斜面に出る。
休憩していたグループのひとりが「あと10分で槍が見えるそうですよ」と声をかけてくれる。
みんなやっぱり槍が見たいのだなぁ。
ゆっくり歩きながら稜線へ向かう。
やがて赤屋根の蝶ヶ岳山荘が見え…そして穂高のパノラマが目の前に。
「キター!」
素晴らしい光景です。
ザックを降ろすのも忘れてしばし目も足も釘付け。
さっきのグループの人達と写真を撮りあう。
みんなとても嬉しそうだ。
とは言え自分も同じ気持ち。
「うんうん、よしよし」
独り言を呟きながらテン場代を払いに小屋に向かう。
稜線の反対側は穂高の街並み。徐々に雲が上がって来ているようだ。
テントは5、6張。まだ場所選びには困らない。
とりあえずハイマツに近いはじっこに張るが暑くてなかにはいられない。
昼食はアルファ米と焼鳥の缶詰め。
どちらも山用にかなり前に買い置きしていたもの。
米は賞味期限が切れて半年たっているがノープロであります。
時間があるので蝶槍を往復しようかと思ったけれど今日は動くのは取りやめ。
「1時間ほどのところにある大滝山には沢山花が咲いていていいですよ」
翌日常念岳に向かう途中であった人にそう教えてもらった。
何よりも人が少なくて静からしい。今度来たときに行ってみよう。
今回はこの贅沢なロケーションでゴロゴロ過ごすことに決定。(笑)
本を読んだりipodを聴きながら雄大な景色を眺めたりして夕方まで過ごす。
夕食はベーコンとツナを混ぜたパスタ。
周りのテントでは宴会のピーク。
ひとりは気楽とはいえちょっと羨ましい。
どこかに混ぜて混ぜてもらおうかなー。(笑)
そんな勇気もないので、そそくさとシュラフにもぐり込む。
明朝3時過ぎにISS(国際宇宙ステーション)が上空を通過するらしい。
山から見るISSは格別だろう。寝過ごさないようにしないと…。
起床。
いつもシュラフでは熟睡出来ないけれど昨日の疲れはしっかりとれている。
ISSは雲が多かったせいか残念だったけどおかげで早立ちすることが出来そう。
ロールパンを3個焼いて紅茶で流し込む。
動き出す人の気配が多くなってくる。
ほとんどの人は日の出待ちのようで出発する人は多くない。
テントを畳んでいざ出発。
常念岳へ続く稜線を歩き出す。
穂高の山々は垂れこめた雲に覆われて姿を見せていない。
彼らを赤く染めるモルゲンロートは見えるのか?
稜線歩きは気持ちがいい。
風もなく日差しも柔らかく今日一日のスタートには絶好のコンディションである。
常念はまだ遥か遠くだけけれどしっかり視野に入っている。
蝶槍の特徴ある山頂が近づいてくる。
ランドマーク的な山容はその名前とともに可愛らしい山である。
蝶槍からは一気に樹林帯の中に下降、その後山肌を巻くように再び高度を上げると
常念岳の姿がさらに大きくなってくる。
カロリー消費が激しいためすぐに空腹を覚え、その度にポケットに入れたミニドーナツを口に押し込む。
小さなアップダウンを繰り返した後に常念に取り付く。
山頂までの岩稜地帯をひたすら黙々と登っていく。
赤ペンキを目指していけば問題ないが急登が続くため視線が上がらずにルートを見失うことがしばしば。
濃霧が出たりするとちょっとやっかいかもしれない。
先行する若いカップルはヒョイヒョイと軽い足取り。
こちらも思わず着いていこうとするがそうはいかない。
こんなところで怪我でもしたらおしまい。自分のペースを意識する。
山頂が近くなるにつれて常念小屋から越えてきた人とのすれ違いが多くなる。
息を上げながらようやく山頂へ。
沢山の人が休憩したり写真を撮ったりしている。さすが人気の山だ。
空きスペースを見つけてザックを下ろす。
槍や穂高に目をやるが相変わらず雲に覆われたまま。
徐々に風雨が強くなり体温が下がってくるのがわかる。
疲れたカラダでこの場所に居続けるのはダメージが強いので早々に下山開始。
今度また来るしね。
前常念までは1時間近く岩場が続く稜線歩きである。
強風や濡れ岩でバランスを崩さないように慎重に歩く。
前常念に着いた頃には雨も上がる。
その先も岩が連続しているが急な下りが連続しているため今まで以上に足元に気をつけながら歩く。
樹林帯へ入ってからも気が抜けない。木の根元があちこちに露出しており段差も激しい。
斜面が急で土が流れてしまっているためだろうけど、転倒の危険が多いため下山で使いたいとは思わないルートである。
前常念から3時間かけてようやく登山口に下りてきた。
やれやれ疲れた。
蝶ヶ岳は良かったな。
またテント担いでマッタリした時間を過ごしに来よう。
hiratsuka


















久々のテント泊お疲れ様でした!
良いですね〜。
テントでゆっくりまったり景色みて…。
わぁー羨ましいです。
蝶ヶ岳、常念岳しっかり登頂され、やっぱり
早めに動かないとダメですよね〜。
雨もそんなに酷くなかったようですね。
同じ日に白馬縦走に挑戦しましたが
日曜日の雨で途中撤退…。
なんとも心残りな山行でした。
帰りの車で常念みてあ〜、常念イイね〜!
って言いながら帰ってきました!
コメント有難うございます。
すっかり無精してアップも久々です。
久しぶりのテントでしたが、こんなにマッタリしたのは始めてで病みつきになりそう。(笑)
常念岳では天気に恵まれませんでしたけど、雨も風も大したことがなくて幸いでした。
白馬撤退、また仕切り直しですね。
次回は10倍返し!の天候になるでしょう。(笑)
あっと言う間に夏山もシーズン中盤、お互いケガなく楽しみましょう!
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