後立山連峰Wキレット縦走〜至福の4日間でした〜


- GPS
- 76:40
- 距離
- 35.0km
- 登り
- 4,459m
- 下り
- 4,344m
コースタイム
06:28 猿倉
↓
07:20 白馬尻小屋
↓
07:37 大雪渓
↓
08:52 大雪渓最上部
↓
09:35 葱平
↓
10:47 村営白馬岳頂上宿舎
↓
11:18 白馬山荘
↓
11:35 白馬岳山頂
↓
12:25 分岐
↓
13:28 杓子岳
↓
14:20 白馬鑓ヶ岳山頂
↓
15:13 天狗山荘、テント泊
【8月13日】
06:40 天狗山荘
↓
07:03 天狗の頭
↓
07:44 天狗の大下り
↓
08:50 不帰一峰の頭
↓
09:38 不帰二峰北峰
↓
10:18 不帰二峰南峰
↓
10:59 唐松岳山頂
↓
11:31 唐松岳頂上山荘
↓
13:33 遠見尾根分岐
↓
13:40 五竜山荘、テント泊
【8月14日】
06:54 五竜山荘
↓
07:48 五竜岳山頂
↓
08:51 G5
↓
09:52 北尾根ノ頭
↓
10:14 口ノ沢のコル
↓
11:16 キレット小屋
↓
12:58 鹿島槍ヶ岳北峰
↓
13:40 鹿島槍ヶ岳南峰
↓
14:16 布引岳
↓
14:57 冷池山荘、宿泊
【8月15日】
06:38 冷池山荘
↓
07:41 爺ヶ岳中峰
↓
08:00 爺ヶ岳南峰
↓
08:48 種池山荘
↓
09:44 石畳
↓
10:18 ケルン
↓
10:57 爺ヶ岳登山口
↓
11:08 扇沢駐車場
天候 | 全日晴れのち曇り、4日間全てにおいて午前中は快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
八方第2駐車場を利用(無料) 前日移動で車中泊しました。到着時は暑くてあまり寝つけず。 <行き> 猿倉まではすぐ近くの八方BTよりバスを利用。(900円) <帰り> 冷池山荘で知り合った方に信濃大町駅まで送ってもらえました。ラッキー! 信濃大町駅から白馬駅はJR利用(480円) 白馬駅から八方BTまではバス利用(170円だったかな?) ※駐車場に着くとクルマが砂埃まみれでした・・・。 気になる方は雑巾持って行ったほうがよいかも |
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗山荘テント泊:500円 五竜山荘テント泊:500円 冷池山荘夕食付き泊:8200円、テント場から水場とトイレ遠いです。 帰りの温泉:白馬八方温泉 第1郷の湯(500円) |
写真
感想
先月の南アに続く、夏季休暇利用での後立山縦走に行ってきました。目標は有名な大雪渓歩きと
難所といわれる2箇所のキレット通過が今回のポイントでした。4日間なので長文です・・・。
部分部分で参考にして頂ければと思います。
<8月12日>
朝出発したかったので前日は夜に八方まで移動。この方が高速代も半額でお得です。そのまま
車中泊しましたが連日の暑さでやはり寝苦しかったですね。
朝一番6時出発の八方BTからのバスへ乗車して猿倉へ。登山届を提出して出発!!白馬尻小屋
までは準備運動感覚で歩きました。そしてついに大雪渓へ。初めはガイドブック通りヒンヤリ
して涼しく上っていた感じでしたが、だんだん長い急坂で息が途切れてきます。正直な感想と
してはきつかったです。よい経験ができました。
大雪渓が終わると落石要注意でした。けっこうポロポロ落ちますので周りに迷惑をかけないよう
に歩きましょう。続いてはお花畑エリアでした。色とりどりの花が疲れを癒してくれます。でっ
かいウルップソウ?も見れました。
お花畑を過ぎると有名な大きな小屋が2つ現れ、いよいよ稜線へ。目の前に青空の立山と剱岳が
ドーンと見えて一気に目が覚めましたね。この2つの小屋を過ぎてようやく白馬岳山頂です。
村営頂上宿舎から意外と距離ありましたね。
山頂を後にして初日のテント場である天狗山荘を目指しました。途中で杓子岳と白馬鑓ヶ岳の
ピークもきっちりと通過できました。けっこうガレ場多いので上りはしんどい箇所が多かった
です。印象的だったのは白馬鑓ヶ岳山頂の眺めですね。歩いてきた白馬岳の稜線と翌日歩く不帰
キレット方面を眺められたのが印象的でした。計画通り、初日は天狗山荘へテント泊できました。
<8月13日>
この日は天狗山荘より不帰キレットを通過して五竜山荘までのコース。唐松岳から五竜岳は昨年
歩いていて雰囲気は何となくわかっていたのであまり心配はしていなかった。
朝日を眺めてお茶を飲んだらテント撤収し、いざ不帰キレットへ挑戦。天狗の頭に向かいます。
なんともこの日は素晴らしいお天気で、青空の立山と剱岳を右手に眺めながらの天空歩きとなり
朝からハイテンションに!そして天狗の頭を下っていくとライチョウも見れました。贅沢過ぎ!
「ここより天狗の大下り」の看板が出てきて、岩場の本番が始まります。個人的にはいろいろな
ガイドブックによる情報でかなり危険という印象を植えうけていたのですが、実際歩いた感想では
通過に困った個所はありませんでした。ちょっとビビリ過ぎてたかもしれません。
問題なく不帰キレットを通過して唐松岳に到着。八方尾根からのアクセスがいいため、山頂には
かなりの人がいました。去年ガスで何も見えなかったので今回はパノラマを楽しめてよかったです。
さらに牛首経由して五竜山荘へ。去年はこれでもかというドシャ降りの雨の思い出が強いのですが、
今回は風も吹きつけず、強烈な夏の日差しが降り注ぐ灼熱の稜線歩きでした。五竜山荘には13時
過ぎの到着だったのですがテント場は結構いっぱいで、夕方には登山道にまで張られる状況でした。
<8月14日>
この日も朝は快晴。さっそくご来光を見ようと遠見尾根分岐のほうへ向かって眺めることにしました。
一人小屋の方もご来光を待ってました。話を聞くとこんなに晴れだしたのは本当にこの3〜4日前から
だそうで、このご来光スポットもかなり推してくれていた。意外に人はあまり来なく、山頂に向かう人
のほうが多かったような気がします。素晴らしい朝日と五竜岳のモルゲンロートが見れて朝から完全に
テンションがあがりました。
テントを撤収し、五竜山頂に向かいました。山頂までは一部岩登り箇所があります。3点確保で進めば
全く問題ないです。ヘッピリ腰の人はやめたほうがいいかも・・・。山頂に到着すると360度見渡せ
てしまう大パノラマ!感動しましたね。
ずっと山頂に居たくなりますが、次なるピークを目指さねばならないので歩を進めます。3日目は八峰
キレット超えです。いろんな人に話を聞くと不帰キレットよりも距離が長いので大変だ、と言う人も
けっこういました。実際歩くとその通りに感じます。特に疲れてくる後半に長い急坂の上りがあるので
五竜側からでも鹿島槍側からでも大差ない気がします。
この日はテント泊も予定していましたが、冷池山荘からかなり離れていてトイレや水場が不便なので、
小屋泊にしました。小屋前で談話していた方が扇沢にクルマを停めていて、大町駅まで乗せて行って
くれました。ありがたやありがたや。やっぱり山にはいい人がいますね。
<8月15日>
最終日もまたまた快晴。こんな縦走は考えられませんでした。1日は雨とかガスに覆われてしまうのは
覚悟してたので。
ご来光を眺めて、山荘より爺ヶ岳方面へ向かいました。この稜線も素晴らしいパノラマロード。鹿島槍、
立山&剱、裏銀座、槍穂、針ノ木、蓮華とこんなに充実した4日間は想像できませんでした。種池山荘
前では、コバイケイソウやチングルマなどの花々がたくさん咲いていてこちらも文句のつけようがあり
ませんでした。
翌日は予備日としてもう一日設定していたので、針ノ木方面まで歩こうか悩んだのですが、距離も結構
あるようですし、山荘のニュースで午後からは雨との予報だったのでここは信じて下山しました。
山荘で知り合った方に大町駅で別れ、おやきを頂いて白馬駅まで電車で。駅からはバスで八方BTへ。
クルマに戻ると駐車場の砂埃でクルマが真っ白・・・。仕方ないですね。4日ぶりのお風呂へ入って
準備が整うと、諏訪湖の花火大会で混雑する前に安曇野インターに乗れるか微妙な感じに。インター前
でやや渋滞気味になりこりゃ無理だと判断し、道の駅や豊科モンベルなどで時間潰し。
すると夕方からゲリラ雷雨!!あまり寝てなかったので高速に乗って梓川で仮眠して、帰ろうとしたら
再びすさまじい雷雨でなんと長野道が通行止の大ハプニング!!仕方なく塩尻のネットカフェで時間を
潰して通行止め解除を待つものの何の変化もなし。仕方なく仮眠をとって上信越高速経由で帰ることに。
上里SAまでは順調だったものの、そのあとで交通事故により渋滞へはまる最悪のシナリオ・・・。
結局自宅に着いたのは朝の6時半過ぎ。やはり私の旅に強烈な「オチ」はつき物のようです。
とりあえず予備日はお洗濯と昼寝と山記録整理にしました。(洗車もしなきゃ・・・)
波乱万丈ありながらも、至福の4日間を過ごせた?と思います!!
コメント
この記録に関連する登山ルート

aigoeさん4日間お疲れさまでした<(_ _)>
凄い・体力、勇気、根性、感性をお持ちとつくづく
感服しましたm(_ _)m
記録写真の山・空・花・ご来光など・・全てに拍手
です
今後も安全登山を〜
KOUFAXと申します。
素晴らしい山行ですね。私も今年行きたいな〜と思いながら、ヤマレコ拝見させていただきました。
大変丁寧に詳細にまとめられていますね。
私には無理だな〜
テント箔と山小屋箔のセット縦走もいいですね。
今、思案中なので、参考になります。
これからも、「ヤマレコ」期待しています!
頑張ってください。
ibuki89さん
コメントどうもありがとうございます
まさに気合と根性でこの4日間を乗切りました。素晴らしい天空パノラマ歩きでした。こんなことがあるから山はやめられなくなります。満天の星空
これからもこんな素晴らしい景色を求めて歩きつつ、記憶に残る思い出と写真を残せればと思っています
koufaxさん
はじめまして、コメントどうもありがとうございます
私はここ数年のところ、夏季休暇で山へこもるのが癖になっていますが、4日間も快晴
テント泊と小屋泊の組合せもなかなかいいですよ。やっぱり後半になるにしたがって、お腹も空いてきてスタミナ切れを感じてくるので、お値段は多少張りますが回復にはもってこいだと思います。
私は帰ってきて山記録を作るのも一つの楽しみとして行なっていますので、また気が向いたら覗いていってください。
aigoeさん、おじゃまします。
遅コメにて失礼します。
いやいや、なんて贅沢な4日間でしょう!
天気も素晴らしくて、何よりでしたね。
朝夕の美しい風景もいかにも北アルプスっぽくてイイですね。
五竜のモルゲンは特にグッときちゃいますね。
なるほど〜、テン泊と山小屋泊のミックスというのも良さそうですね。
私はテント担ぐとどうしても悪天以外はテン泊しないと損だと思ってしまいますねw
ちょっと私もミックスで来年あたり検討しようと思います。
充実の後立縦走、お疲れ様でした!
gaiaさん、こんばんわ。いつもコメントありがとうございます。
この4日間は本当に贅沢な4日間となりました。なにか晴れ運を使いすぎてしまった
様な気がしてこれからのお天気が心配になってしまいそうです(笑)カメラのバッテリ
も限られていたのでシャッターを押したくなる気持ちを抑えるのが大変でしたね。
五竜のモルゲンよかったです。この時小屋のアルバイトの方からザラメお煎餅を頂けた
んです。こんな時、幸せを感じますね・・・。
小屋泊はもちろんお値段も張りますが、山情報の交換にはもってこいな気もします。
扇沢まで送迎してくれた方や、山記録アプリを紹介してくれた方など、テント泊には
ないメリットもありましたからね。ぜひご検討ください。
私のほうにコメントありがとうございます。連続して天気が良いとカメラのシャッターも沢山押しますよね。私はコンデジでしたが、モバイルバッテリ(8800mAh)を担いでカメラに充電していました。やはり晴天の縦走は楽しいですね。
n7548kwさん、コメントありがとうございます。
一眼のほうがもっといい写真撮れるのかもしれないですが、撮影技術がないのと重量削減でコンデジにしています。ふとした時にすぐ撮影できるのがいいですよね。今回の山歩きではカメラ用のバッテリー3つを持って行き、なんとかギリギリで持ってくれました。モバイルバッテリやソーラーバッテリなんかも有効なのかなと思います。ソーラーだと晴れないと効果が薄そうで心配ですが・・・。
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