ある意味奇跡の唐松岳と五竜岳未遂
富山県
長野県
yashihiro
その他1人 
体力度について
- GPS
- 11:46
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,406m
- 下り
- 1,711m
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- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:26
| 天候 | 晴れ時々曇り霧一時雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
往路白馬八方下車→復路白馬五竜 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
ココの欄にも「奇跡」は山行以外の話であることをお断りしておきます。詳細は後述。 白馬八方から唐松岳まではいたって易しい道。多少の傾斜はあるものの黙々と歩けば頂上に着く。唐松岳から五竜に向いて馬の背エリアは険しめの岩場となるので落石注意。今回ヘルメット使用。ホールドはしっかりあるので落ち着いて進めば問題ないがザックが重めの場合は重心のブレに注意が必要と感じた。 |
| その他周辺情報 | 登山後温泉はエスカルプラザ内の竜神の湯。時間が早かったためかほぼ貸し切り。大きめの休憩室あり。 |
写真
まあ、何か色々ありましたがあるぺん号は5:00に白馬八方のターミナルに着きました。ゴンドラ駅に向けて歩いているときれいな山が見えました。鑓ヶ岳というらしい。
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ゴンドラリフトチケット売り場。6:15から販売開始。用意してきた登山届をチケット購入時に提出します。待ち時間中におにぎり食べて充電。この間になんとなく高度順応してたのかな。
びしょびしょで五竜山荘に着いて一息。ここが今日の巣。またも上段を割り当てられました。通路とはカーテンで仕切れるので割とプライベートは守られる。コロナ禍ならではとはいえありがたい空間。
ここが今日の巣。またも上段を割り当てられました。通路とはカーテンで仕切れるので割とプライベートは守られる。コロナ禍ならではとはいえありがたい空間。
起床時間に外を見たらガスだらけで周りの景色が全く見えない状態だったのと、この日の後半に雨の予報が出ていたので山頂へは行かないことにしました。それで荷物をまとめていて、ふと外を見たらこの景色。少し気持ちが揺らぎました。
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
|
|---|
感想
題に「奇跡の」とつけたが、山行中には奇跡は一切起きていないことをはじめに記しておく。波乱があったのは現地に着くまでだったのだ。いわゆる往路核心である。
そもそも6月初旬の男体山から帰宅して直後から割と重めの腰痛が続いていた。顔を洗うにも着替えるにも寝返りを打つにもパンツをはくにも激痛があって、ストレッチで緩和を図ったりしたが、約1か月の間は生まれたての小鹿のような動きの日々が続いた。なんとなく症状が軽くなった頃を見計らって日向山に登り、まあまあ動けることを確認してやれやれと思っていたらこの山行で両足とも靴擦れを作ってしまった。普段は使わないハイドロコロイドの絆創膏で靴擦れを労わっていたら出発3日前位にはまあホドホド大丈夫そうに薄く上皮化してきた。よし、行けそうだ。
そんな出発前々日。仕事の予定表が人為的ミスでシュレッダーにかけられるという事件発生。翌日のイレギュラーな業務が重なって定時の20：00に退社できなければ新宿23:00発のバスに乗れない。生まれて初めて「シュレッダーにかけられた書類をつなぎ合わせる」という体験をした（深夜1：00過ぎまでかかった割には完全修復不能）。そんな心配をしたものの仕事は意外と通常通りに進み定時に退社（BGMはTM NETWORKのGet wild）。
そんな中、小田急線の遅延情報が。スマホで乗り換え検索し当初予定していた小田急でなくJRで向かうことにして何とか間に合いそうな電車に乗車した。乗り換えは2回。全く馴染みのない駅である。最後ここで乗車したら15分で新宿に着くという乗り換えで何と逆方向の電車に乗ってしまった。アホか？自分。次の駅までは15分。まともに乗車駅に戻ったら絶対にバスの発車時間に間に合わない。乗り換え案内検索は新宿23：07着を表示していた。集合場所にはそこから10分歩かないと着かない。もう無理だ。一緒に行く予定だった友達に謝ろう。そもそもこれから着く駅の名前も場所もさっぱり分からないところなのだ。…というところまで考えてタクシーはどうだろうかと思いつく。
駅に着いて外に出るなりタクシーを見つけて暇そうにしていた乗務員の方に「都庁まで行けますか？」と尋ねる。はじめは「時間に着かないのでは？」と言われたが間に合うかもしれない可能性もあるので向かってもらえることになった。バス発車時間までは38分。
もう、どうなるんだか全くわからなかった。オリンピックも相まって道路の混雑状況も読めない。焦りながらの道中、急いでいる経緯を乗務員さんに伝えたらその方も登山の経験があるとのことだった。富士山に登ることを目標に低山でトレーニングを積みながら100�坩幣紊△辰紳僚鼎鬚�なり減量して富士山頂まで登ったそうだ。現在もリバウンドはしていないように見える。「山、行きたいっすよね…」と言われたのが印象に残っている。
そんな話をしながらも走行ルートは乗務員さん任せに進んでいく間、自分はただただ上がっていく料金メーターを見ていることしかできなかった。幸い渋滞はなく23:00直前に都庁大型バス駐車場の直上に着いた。5分前。乗務員さんにお礼を言って支払いを済ませ、その辺に居た警備員の方に場所を確認して走り、集合時刻には大幅に遅れてしまったがそこから7-8分後に予定通りのあるぺん号に乗ることができたのである。実はバスは最初の集合場所の竹橋を遅れて出発、新宿到着は巻き返してはいたものの数分の遅れを残していたようだった。運が良かった。
ピンチの時ほど自分の持ってる引き出しの姿と数が露呈する。あきらめちゃいかんなあと思う。一方、無茶もできんしなあと思う。些細なことだらけだけどバスに乗るまでのこの一連のことが色々絶妙で奇跡だなと感じられたのだ。
ま、要は電車乗り換えまちがえたのが敗因だったんですけどね。その後の山行は写真付のコメントの通り穏やかに過ぎていきました。いつもより少し多めに慎重になりました。五竜岳には登頂できなかったけど、地道に生きていればまた行ける日が来るだろうと思います。必ずリベンジを。
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