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Yamareco

記録ID: 344093
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ハイキング
丹沢

秋山二十六夜山

2013年09月14日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:36
距離
6.8km
登り
588m
下り
590m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

11:34 浜沢バス停
12:37 明星平
12:59 二十六夜山
14:39 下尾崎バス停
14:44 尾崎バス停
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
スポーツ施設の脇に駐車可能のようです。
コース状況/
危険箇所等
危険箇所はありません。
かなりの急坂ですので、雨の後などはご注意下さい。
キイロスズメバチを多数見かけました。
10月くらいまでは念のためご注意下さい。
秋山給食センターの裏にスポーツ施設があります。その脇に車を止めて、行きます(*^^*)
2013年09月14日 11:33撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:33
秋山給食センターの裏にスポーツ施設があります。その脇に車を止めて、行きます(*^^*)
大月や上野原は道標がわかりやすくて安心です。
2013年09月14日 11:34撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:34
大月や上野原は道標がわかりやすくて安心です。
キャンプ場の敷地を抜けていきます。
2013年09月14日 11:34撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:34
キャンプ場の敷地を抜けていきます。
何やら立派な施設です。
2013年09月14日 11:36撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 11:36
何やら立派な施設です。
アオゲラの森キャンプ場とありますが、誰もいませんでした。
2013年09月14日 11:36撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:36
アオゲラの森キャンプ場とありますが、誰もいませんでした。
坂を登っていくと、二十六夜山が見えてきました。なかなか雄大ですよ。
2013年09月14日 11:38撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:38
坂を登っていくと、二十六夜山が見えてきました。なかなか雄大ですよ。
林道はまだ続きます。施設も点在しています。
2013年09月14日 11:38撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 11:38
林道はまだ続きます。施設も点在しています。
カーブの先に道標?
2013年09月14日 11:39撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 11:39
カーブの先に道標?
間違いなく道標ですが、少し怪しい雰囲気。
2013年09月14日 11:40撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 11:40
間違いなく道標ですが、少し怪しい雰囲気。
ん!?ここは踏みが弱すぎます。まるで廃道。
2013年09月14日 11:40撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 11:40
ん!?ここは踏みが弱すぎます。まるで廃道。
廃道と言うか、またすぐ林道と合流しました…。
2013年09月14日 11:41撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:41
廃道と言うか、またすぐ林道と合流しました…。
舗装の終端。ここから登山道ですね。踏みはしっかりしています。
2013年09月14日 11:43撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:43
舗装の終端。ここから登山道ですね。踏みはしっかりしています。
しかしかなりの急坂です。奥多摩の稲村岩尾根に匹敵する急勾配が続きます。
2013年09月14日 11:44撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 11:44
しかしかなりの急坂です。奥多摩の稲村岩尾根に匹敵する急勾配が続きます。
東屋が見えてきました。
2013年09月14日 11:49撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:49
東屋が見えてきました。
丸太でこしらえた椅子が並んでいます。
2013年09月14日 11:50撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 11:50
丸太でこしらえた椅子が並んでいます。
ほとんど平坦の箇所がない急坂です。
2013年09月14日 11:52撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:52
ほとんど平坦の箇所がない急坂です。
ぜえぜえはあはあ。もう汗だく。
2013年09月14日 12:05撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:05
ぜえぜえはあはあ。もう汗だく。
道が岩の脇をトラバースしています。
2013年09月14日 12:12撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:12
道が岩の脇をトラバースしています。
上から岩に回り込めました。ちょっと登ってみます。
2013年09月14日 12:14撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 12:14
上から岩に回り込めました。ちょっと登ってみます。
お、南面の山が見えますよ(*^^*)
2013年09月14日 12:15撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 12:15
お、南面の山が見えますよ(*^^*)
こちらは見覚えがあります。多分倉岳山かな。
2013年09月14日 12:15撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 12:15
こちらは見覚えがあります。多分倉岳山かな。
岩の上には穴がありました。何か看板があったのかしら。
2013年09月14日 12:16撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:16
岩の上には穴がありました。何か看板があったのかしら。
少し開けた所があります。見張らしはどうでしょう。
2013年09月14日 12:18撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:18
少し開けた所があります。見張らしはどうでしょう。
北側の…。わかりません。
2013年09月14日 12:19撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:19
北側の…。わかりません。
西側が少し見えます。今倉山方向でしょうか。曇で南アルプスなどは全く駄目です。
2013年09月14日 12:19撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:19
西側が少し見えます。今倉山方向でしょうか。曇で南アルプスなどは全く駄目です。
形からして滝子山?何だか全く自信がないです(笑)
2013年09月14日 12:19撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:19
形からして滝子山?何だか全く自信がないです(笑)
この隣接具合なら地図で同定できそうですね。恐らく、倉岳山と百蔵山かと思います。
2013年09月14日 12:20撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 12:20
この隣接具合なら地図で同定できそうですね。恐らく、倉岳山と百蔵山かと思います。
分岐に着きました。
2013年09月14日 12:22撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:22
分岐に着きました。
赤鞍ヶ岳へは右。残念ながら時間が渋いので今回はパスします。
2013年09月14日 12:22撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:22
赤鞍ヶ岳へは右。残念ながら時間が渋いので今回はパスします。
勾配も緩くなり、所々に岩の目立つ稜線です。
2013年09月14日 12:29撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:29
勾配も緩くなり、所々に岩の目立つ稜線です。
この山でもシラヤマギクが多く咲いていました。
2013年09月14日 12:31撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 12:31
この山でもシラヤマギクが多く咲いていました。
日当たりのいい場所は道が草で隠れています。登山者も少ないのでしょうか。
2013年09月14日 12:35撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:35
日当たりのいい場所は道が草で隠れています。登山者も少ないのでしょうか。
稜線はかなりなだらかで、快適ですがちょっと薄暗く道が若干弱いかも。
2013年09月14日 12:38撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 12:38
稜線はかなりなだらかで、快適ですがちょっと薄暗く道が若干弱いかも。
頂上は稜線からそれた尾根筋にあります。
2013年09月14日 12:44撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:44
頂上は稜線からそれた尾根筋にあります。
頂上到着(*^^*) 幹の細目のコナラなどに覆われ、眺望はありません。
2013年09月14日 12:48撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 12:48
頂上到着(*^^*) 幹の細目のコナラなどに覆われ、眺望はありません。
少しだけ尾根筋を進んでみましたが、道もなくなり眺望もありませんでした。
2013年09月14日 12:51撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:51
少しだけ尾根筋を進んでみましたが、道もなくなり眺望もありませんでした。
一人寂しい簡素な頂上で昼食の後、一応記念撮影。
2013年09月14日 13:10撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 13:10
一人寂しい簡素な頂上で昼食の後、一応記念撮影。
さて、頂上をあとにします。さようなら。
2013年09月14日 13:40撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 13:40
さて、頂上をあとにします。さようなら。
稜線に戻り、先へ進むと二十六夜塔の道標が。
2013年09月14日 13:45撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 13:45
稜線に戻り、先へ進むと二十六夜塔の道標が。
と、道標の先に石塔がありました(*^^*)
2013年09月14日 13:45撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 13:45
と、道標の先に石塔がありました(*^^*)
碑文は明瞭です。
2013年09月14日 13:45撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 13:45
碑文は明瞭です。
少し平坦な場所です。ここで二十六夜まつりが催されたのでしょう。しかしその面影は、石塔しか残っていません。月が上るのを観ることは、今は不可能です。
2013年09月14日 13:46撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 13:46
少し平坦な場所です。ここで二十六夜まつりが催されたのでしょう。しかしその面影は、石塔しか残っていません。月が上るのを観ることは、今は不可能です。
さて下山です。こちらはなだらかで、歩きやすいですね。
2013年09月14日 13:47撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 13:47
さて下山です。こちらはなだらかで、歩きやすいですね。
明るいアカマツの林。これなら月が見えるかもですね。
2013年09月14日 13:54撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 13:54
明るいアカマツの林。これなら月が見えるかもですね。
その昔は、カヤトの頂だったそうです。想像すら叶いませんね。
2013年09月14日 13:54撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 13:54
その昔は、カヤトの頂だったそうです。想像すら叶いませんね。
大きな岩。この岩は、昔の光景を眺めていたことでしょう。何も語らない岩ですが、これも足跡かと思います。
2013年09月14日 14:14撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 14:14
大きな岩。この岩は、昔の光景を眺めていたことでしょう。何も語らない岩ですが、これも足跡かと思います。
トノサマガエルかと思ったら、細身のヒキガエルさんみたいですね。こんなスマートなヒキガエルは初めてです。※追記 調べてみたらタゴガエルのようです。
2013年09月14日 14:17撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:17
トノサマガエルかと思ったら、細身のヒキガエルさんみたいですね。こんなスマートなヒキガエルは初めてです。※追記 調べてみたらタゴガエルのようです。
民家が見えてきました。もうすぐ山も終わりです。
2013年09月14日 14:27撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:27
民家が見えてきました。もうすぐ山も終わりです。
ゲートまで来ました。
2013年09月14日 14:27撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:27
ゲートまで来ました。
あーん固い(T_T)
2013年09月14日 14:29撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 14:29
あーん固い(T_T)
何とか開きました。閉めるのも固い。
2013年09月14日 14:29撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:29
何とか開きました。閉めるのも固い。
足にはおみやげが一杯です。
2013年09月14日 14:30撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 14:30
足にはおみやげが一杯です。
喉かな風景ですね。ここに住む方々が、この山に登って楽しまれたんでしょうね。
2013年09月14日 14:30撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:30
喉かな風景ですね。ここに住む方々が、この山に登って楽しまれたんでしょうね。
畦道のガーベラ。
2013年09月14日 14:33撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 14:33
畦道のガーベラ。
もう秋ですねー。
2013年09月14日 14:34撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 14:34
もう秋ですねー。
コスモスも健気です。
2013年09月14日 14:35撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 14:35
コスモスも健気です。
車道の手前に説明板があります。
2013年09月14日 14:37撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:37
車道の手前に説明板があります。
平安時代からとありますが、二十六夜講の流行は江戸時代かと思います。石塔も明治の建立ですし。
2013年09月14日 14:38撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 14:38
平安時代からとありますが、二十六夜講の流行は江戸時代かと思います。石塔も明治の建立ですし。
さてのんびり車道歩きです。
2013年09月14日 14:38撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:38
さてのんびり車道歩きです。
二十六夜山を左手に仰ぎます。昔の佇まいに思いを馳せながら。また来ますね。
2013年09月14日 14:45撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:45
二十六夜山を左手に仰ぎます。昔の佇まいに思いを馳せながら。また来ますね。
無人の売店がありました。プチトマトが美味しそうでした。
2013年09月14日 14:46撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:46
無人の売店がありました。プチトマトが美味しそうでした。
道を挟んで看板があります。
2013年09月14日 15:02撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 15:02
道を挟んで看板があります。
あら、矢平山。繋いで登ると楽しいかしら。
2013年09月14日 15:02撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 15:02
あら、矢平山。繋いで登ると楽しいかしら。
その向かいに、これは二十三夜塔。月待信仰が地元で深く愛されていたことが窺えますね。
2013年09月14日 15:03撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 15:03
その向かいに、これは二十三夜塔。月待信仰が地元で深く愛されていたことが窺えますね。
おまんじゅう!しかし休業。
2013年09月14日 15:04撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 15:04
おまんじゅう!しかし休業。
スポーツ施設の入口まで戻りました。
2013年09月14日 15:04撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 15:04
スポーツ施設の入口まで戻りました。
車に到着。おつかれさまでした(*^^*)
2013年09月14日 15:06撮影 by  E-PM2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 15:06
車に到着。おつかれさまでした(*^^*)
撮影機器:

感想

二十六夜山。
南都留にはこの秋山の二十六夜山の他、都留市にも存在します。
そちらは以前登りました。
手狭な山頂ながら眺望に優れ、感慨に浸ったのを覚えています。
今回はその二十六夜山でも、秋山村のそれです。
調べる限りでは、既に廃れて久しく、景観も大分変わっている
ということらしく、今回は歴史探訪を目的に足を運んでみました。

まず下調べでとても参考になったwebページがこちらです。
http://www.maroon.dti.ne.jp/starlore/bunka/kbunkazai.html
二十六夜山と呼ばれる山が三つあったこと、
二十六夜以外にも多くの月待信仰があったこと、
色々と知ることができました。

娯楽の少ない昔の農村部で、山に登れる体力のある若衆が集い、
頂で酒や博打を興じながら月が上るのを待ちました。
二十六夜の月は、深夜2時半頃昇ってきます。
愛染明王になぞらえ、養蚕を司るとも言われています。

かつては、カヤトの原で眺望に優れ、
遠く江戸の川を行き交う帆掛け船が見えたとの話もありますが、
今は自然林にすっかり覆われ、眺望もカヤトも全くありません。

ネットの情報やガイドさんの話も交えながら、
私の想像で少し語ってみます。

この地に二十六夜講が伝わったのは、多分江戸時代かと思います。
娯楽の少ない山間部で、まつりとして始まったのでしょう。
頂上部のカヤトは、その際に野焼きがなされたのではないかと
推察します。いずれにしても、二十六夜の月を拝む環境として、
山の頂でなければならない山奥ですから、これは自然の流れでしょう。

まつりが娯楽を兼ねているように、二十六夜講も村人の楽しみ
だったに違いありません。しかし登ってみて感じましたが、
とても万人向けではありません。大変です。特に子供や老人は、
恐らく参加することは厳しかったかと思われます。
そうなると、集うのは元気な若衆ばかりだったでしょう。

そして、山間部に点在する集落の若衆が、年に二度、
一同に集う楽しいイベントだったと想像できますね。

女衆だけ集まったという話もありましたが、
資料が極端に少なく、確証は得ていません。
女衆だけだとすれば、正月二十六夜は女正月という形式でも
あったかもしれませんが、少し遅いですし本来の信仰と
離れすぎる気もします。

二十六夜塔が明治に建てられ、大正の末頃まで続いていましたし、
男女共に集ったのではないかという気もしています。
とすれば、今でいう合コンのような、
出会いの場だったかもしれませんね。
愛染明王にあやかる男女の集い?
……なら面白いなと。
それなら資料となる書物が残りにくい理由にもなる気がしますし、
後の世にその様子が伝わりにくい、そんな想像も止みませんね。

全国的に多い二十三夜は間違いなく養蚕に関連しますし、
講があっても二十六夜山とは別物ではなかったかと思います。
南都留に2つあるこの山はきっと、似たようなものだったはず。
最初は月待の神聖な行事だったでしょうが、
明治の頃は楽しいイベントだったことに間違いないでしょう。
昭和の不況からか、それとも近代化によるものか、
二十六夜講は消え失せます。そして石塔と山だけが残った。

低山から高山まで、概して神々しいばかりの山々にあって、
この二十六夜山はその位置付けがかなり明確に、
娯楽的要素を今に伝える貴重な山です。
合コンだったかどうかはわかりませんが、
高尾山のビヤマウントの、謂わば元祖には違いありませんね(笑)

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