西奥槍縦走(ロープウェイから)

- GPS
- 31:03
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 3,126m
- 下り
- 2,722m
コースタイム
9:15西穂高口 - 11:45西穂高岳12:00 - 13:50天狗岩14:00 - 15:15ジャンダルム15:35 - 16:50奥穂高岳17:10 - 17:30穂高岳山荘(幕営)
★9/11
4:50穂高岳山荘 - 7:00北穂高岳7:30 - 10:00南岳小屋10:30 - 12:00槍ヶ岳山荘&穂先往復13:30 - 16:00双六小屋
★9/12
双六小屋 - 新穂高
| 天候 | だいたい晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
★9/10
始発に乗れずロープウェイ終点を9:15スタート。
本来であれば西穂山荘で1泊したいところだが天候的にも自分の都合的にもなんとか今日中に穂高岳山荘までいきたい。無理は承知。最悪ビバークできるように水は4L担ぐことにする。今日は時間との戦い。
西穂ピークまでは順調、しかしここからが手強かった。脆い岩場のほぼ垂直な鎖場の下降の連続。慎重にならざるを得ず距離を稼げない。軽い後悔と諦めが頭をよぎる。今日中に白出コルまで到達出来なければ今晩は途中でビバーク、翌日は白出沢からエスケープしなければならない。すれ違う奥穂からの登山者には時間が遅いので今日はビバーク予定と言い訳をするが諦めてはいない。
脆い岩にてこずりつつも天狗のコルに到着。ここは岩室跡がありビバーク候補地だったが思ったよりも時間を稼ぐことができたので進むことにする。
ここからジャンダルムまでは岩も安定しており快適、楽しい岩登り。ジャンダルムピークの往復も難しくなかった。ガスの中ピークでしばしまったり。
もうたいした難所はないだろうと終わったつもりだったが甘かった。ロバの耳のピークを巻くとほぼ垂直の壁の下降、しかも鎖なし。岩もあまり強く引っ張ると剥がれそう。ここまでの疲労もあり今回の山行最大の難所だった。慎重にホールド、スタンスを選んで下降する。馬の背はガスっていたのでどこが核心部かよくわからなかった。
そしてガスの向こうに見慣れた祠が見えてくると奥穂ピーク到着。ここからは慣れた道。暗くなる前に穂高岳山荘に到着することができた。テント泊受付を済ませ素早く幕営、食事を済ませすぐに就寝。明日に備える。
★9/11
撤収を済ませ日の出ちょい前に出発。涸沢岳ピークを越えると本日の核心部その1、涸沢槍からの下り。下り始めはほぼ垂直の壁(鎖はある)、ご来光を浴びながら慎重に下る。
ようやく最低コルまで下る。標高差はそれほどではないはずだが長く感じた。朝から精神的にきつかった。ここから北穂までは特に問題なし。登りなので楽。
北穂の小屋で一休みした後、これが最後の難所と大キレットへ突入、長谷川ピーク手前まで飛騨側トラバースを交え一気の下り。このあたりは岩はそれほどもろくはないが小石がゴロゴロしており、石を落とさないようにするのに気を使う。逆もまた然りで他の登山者が石を落としても対応できるように警戒。今回事情によりやむなくヘルメットは持ってこなかったが必携の装備といえる。かぶっているだけで精神疲労はかなり軽減されると思われる。
長谷川ピークをこえればあとは快適な稜線歩き&登り、難なく南岳小屋到着。昨日もハードだったが今日も下りは悪場の連続で精神的にもしんどかった。がこれで核心部は終了、春に滑った小屋裏ルンゼを眺めながら一息つく。あとやることは槍のピークを踏んで感慨に浸るのみ。ここからはハイキング気分、一路槍の穂先を目指す。
もう何度も槍のピークを踏んでいるが今回は格別、感無量。歩いてきた稜線を眺めれば西穂ははるか遠く。ひとしきり眺めと達成感を楽しむ。次に来るのは厳冬期かな、などと妄想しつつ槍を後にする。でもいつかやってみたい課題のひとつ。ひとつの山でも楽しみ方はいろいろあるね。この日はあとは西鎌尾根を双六小屋まで。
★9/12
無事下山。やはりこの日は雨だった。昨日、一昨日でやりきって正解だった。
【まとめ】
いつかはやらねばと思っていた課題だったが無事クリアできた。今思い返してみると、今回、最大の核心部はロバの耳だったが、最大の危険箇所は西穂〜天狗のコルのもろい岩場、ここは二度と行こうとは思わない。天狗のコル⇔岳沢ルートを使う方が賢いかも。
槍方面から逆コースならば悪場がほぼ登りになるのでかなり難易度は下がると思われる。ただ達成感も半減かも。
bocker
















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